2022年東京ヴェルディアウォーズ
・あけましておめでとうございます。今年もよろしくです。毎年恒例の年始企画です。今回もまぐらしく独断と偏見満載でお送りします。3年間にわたって「新型コロナウィルス」の影響により、「選手交代5人制」「全試合ドリンクタイム」など継続された試合形式となっております。声出し応援は緩和されました。
そして、まぐに至っては、仕事上の都合により「全試合観戦せず」x3年間となってしまいました。徐々に規制が緩和されましたが、まぐは「飲み会中止」「外食禁止」という事により遠慮させて頂きました。来年も状況に応じて試合観戦を断念する可能性もございます。でも、ホームの試合を何度か見れる程に終息してくれることを期待しております。
はい、ここまで昨年からのコピペっ!! 更にまぐは実家暮らしな上に後期高齢者な両親と一緒に住んでおりますので、人よりも過敏に気を付けております。そこのところご了承ください。
2023年こそはホームスタジアムでの観戦が出来るといいな。そういう訳で昨年のヴェルディアウォーズをどうぞ! ちなみに各フォーメーションなどは「パソコン」で観ないとキレイに並んでいなかもしれません。
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−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 堀 孝史監督 前半戦「第1節〜8節(開幕8試合負け無し)」−
−通常時【オリジナルポジション】− −守備時【4−4−2バージョン】−
佐藤凌我 佐藤凌我
杉本竜士 新井瑞希 石浦大雅
(新井瑞希) (小池純輝) (森田晃樹)
(バイロン) 杉本竜士 新井瑞希
梶川諒太 石浦大雅 (新井瑞希) (小池純輝)
(阿野真拓) (森田晃樹) (バイロン)
山本理仁 梶川諒太 山本理仁
(加藤弘堅) (阿野真拓)(加藤弘堅)
加藤 蓮 谷口栄斗 馬場晴也 山越康平 加藤 蓮 谷口栄斗 馬場晴也 山越康平
(深澤大輝) (ンドカB) (深澤大輝) (ンドカB)
高木和徹 高木和徹
(長沢佐藤) (長沢佐藤)
・2022年のシーズンは半分が堀監督、残り半分が城福監督となっております。その両方で全く違うサッカーを選択しているので、ここではお互いのサッカーを分けて解説したいと思う。まずは堀監督。
永井秀樹前監督の「グアルディオラのサッカー」を継承しました。永井前監督はこれに固執するあまり自由度の無いサッカーとなっていましたが、
堀監督はここに自由を多く与えました。「5レーン理論」「ハーフスペース狙い」ぐらいは継続しつつも、それ以外はパスサッカーに多く力を注ぎました。2021年終盤から2022年の序盤にかけて15試合で1敗という好成績。原因としては、「偽FW」「フリーマン」という呪縛から解放されて、「ストライカー」になれた佐藤凌我の得点が増えた事などが挙げられる。
2022年には、CB若狭大志、MF佐藤優平、WG山下諒也の退団で戦力ダウンは否めなかった。しかし、開幕8試合負け無しのスタートダッシュに成功。大卒ルーキーのCB谷口栄斗、スルーパッサーのMF石浦大雅、背番号も10番となった新井瑞希の大活躍に救われた。
むしろ、戦力アップと言えるほどの出来であった。点を取られても取り返す。3得点以上の試合が9試合と内容も結果も伴う試合が多く、負けた分けた試合でも試合内容で圧倒していた。その楽しいサッカーの裏で失点数は徐々に増えていった。
−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 堀 孝史監督 後半戦「第9節〜21節」−
−通常時【オリジナルポジション】− −守備時【4−4−2バージョン】−
佐藤凌我 佐藤凌我
杉本竜士 新井瑞希 石浦大雅
(新井瑞希) (小池純輝) (森田晃樹)
(バイロン) 杉本竜士 新井瑞希
梶川諒太 石浦大雅 (新井瑞希) (小池純輝)
(阿野真拓) (森田晃樹) (バイロン)
加藤弘堅 梶川諒太 加藤弘堅
(山本理仁) (阿野真拓)(山本理仁)
加藤 蓮 谷口栄斗 馬場晴也 深澤大輝 加藤 蓮 谷口栄斗 馬場晴也 山越康平
(ンドカB)(山越康平) (深澤大輝) (ンドカB)
高木和徹 高木和徹
・ここからの12試合でわずか1勝・・・堀監督は解任されてしまった。さて、一体何が起こってしまったのか。開幕8試合負け無しはどこへ行ってしまったのか。理由は簡単。「vs ヴェルディ攻略法」でもある
「スペースを奪う事」「セットプレイ狙い」を全チームが実践。ヴェルディのパスミス待ちという展開ばかりになってしまったこと。5バック気味にするチームまであった。今まではこれでミスはあっても失点は無かった為、そんな事は気にせずにパスサッカーを継続した。
この12試合で最終ラインのビルドアップからの失点が5。いずれも決勝点になってるか、引き分けにしてしまった失点だ。更に「セットプレイでの失点」が6。セットプレイだけで3失点した試合もある。そして、勝てなかった理由は他にもある。
それが「ヴェルディあるある」だ。ヴェルディによくありがちな失点として「スーパーゴール決められがち」。開幕8試合では1度も無かったのに、この12試合でスーパーゴール5失点。シュートリング、ジャンピングボレー、ロングシュート、ドライヴシュート。
どこの誰やねんっていうルーキーに終了間際にド派手なミドル一発で負けるなんてのも。GKと一対一ってのも5失点ある。これらの失点もGKがマテウスだったらあるいは・・・っていう気がしてならぬ。なぜ、マテウスはケガでも無かったのに出れなかったのか。
スーパーゴールに関しては、相手がフリーで全力で「足を振る」という状況下を作らせてしまった事が原因でもある。
−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 城福 浩監督 前半戦「第22節〜30節」−
−通常時【オリジナルポジション】−
河村慶人
杉本竜士 (佐藤凌我) 小池純輝
(新井瑞希) (バイロン)
梶川諒太 森田晃樹
(阿野真拓) (石浦大雅)
加藤弘堅
奈良輪雄太 谷口栄斗 ンドカB 深澤大輝
(加藤 蓮) (馬場晴也)
マテウス
・ここで堀監督を解任し、昨シーズン終わりに噂のあった「城福 浩」監督が就任した。就任当初から分かりやすいぐらいに色を変えて、城福サッカーを展開していった。「ロングボール」「攻守の切り替え」「0−0の時間を長くする」「戦う集団」作りを積極的に進めていった。
9試合で4勝2敗3分と監督交代の劇薬的効果はあった。降格争いをしている山口、琉球、栃木からの勝利ではあったが、堀監督は大宮、いわてにも勝てなかった事を考えると一先ずの勝利が優先でもあった。
そして、やはり不可解なのがマテウスがスタメンに復活してること。出れるんかいっ! ケガもなくブラジル代表の応援メンバーに選出されてる事が良いモチベーションアップにはつながったかもしれない。
その他、CBにンドカ・ボニフェイス、CFに大卒ルーキーの河村慶人がスタメンで出場し始めたのもこの時期。そして、この30節を境に「山本理仁」「阿野真拓」「新井瑞希」「端戸 仁」らが移籍で退団していった。
−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 城福 浩監督 後半戦「第32節〜最終節」−
−通常時【オリジナルポジション】−
佐藤凌我 染野唯月
(河村慶人)
杉本竜士 河村慶人
(梶川諒太) (バイロン)
森田晃樹 加藤弘堅
(馬場晴也)
(稲見哲行)
加藤 蓮 谷口栄斗 ンドカB 深澤大輝
(奈良輪雄太)
マテウス
・まさにこれが城福監督のサッカーの大きな特徴ですね。「弱いチームに勝てず、強いチームに勝つ」天皇杯での好成績もこれと同じことが言えますね。終盤戦は低迷しました。11試合で1勝。まさに堀監督同様の成績が1シーズンで2回来るとは。6位以内より降格の方が勝ち点が迫っていました。
昇格争い本命の横浜FC、上位争いの大分、熊本に勝てなかっただけでなく、中堅どころに連敗。6位以内でもない、降格争いでもないヴェルディと同じ順位相手に勝てなかった。理由は「11試合で7得点」・・・得点力不足。
この時期の決定機の数は堀監督の頃に比べると半減どころか、1試合で1回か2回しかないぐらい。堀監督の時は10回以上の決定機があったのに・・・まぁ、それで1点か2点なんだけども。決定機が少なければ当然ゴールも入らず。逆に堀監督の頃のミスでの失点、ピンチの数、GKと一対一などは激減。
1試合で1度も相手にチャンスを作らせない事もあった。攻撃を立てたら守備がおろそかに、守備を立てたら攻撃がおろそかに。あちらを立てたらこちらが立たず。サッカーって難しいです。
・プレーオフまでのギリギリの勝ち点差で何故かヴェルディは復活する。残り6試合で何と全勝。昇格争い・プレーオフが決まっていたために戦力を落として挑んできた新潟、岡山は参考にならないとしても、プレーオフ圏内のバッチバチな試合であった山形、仙台戦での勝利は迫力がありました。
こういう試合を全試合行えるぐらいにならないと昇格は難しいんですね。「0−0の時間を長くする」が終盤までもつれても最後には点が入るんじゃないかっていう雰囲気も出てきました。この頃には新たな得点源でもある「セットプレイ」がハマりました。終盤の11試合で5得点はセットプレイ。
特にCKでのショートコーナーを馬場に一回預けてのクロス。これが相手にとって防げてませんでしたね。更にアーリークロスを頭で合わせて決めるというカタチも5得点。最初は機能していなかった染野の使い方も分かってきました。最終的な順位は9位だったものの、最後までプレーオフ争いに参加する事は出来ました。
・という訳で駆け足で2022年を振り返ってみました。城福監督のサッカーはロングボール中心のサッカーです・・・でも、結果的には馬場や梶川、森田を中心としたショートパスでの繋ぐサッカーになっていました。城福監督の「戦うサッカー」と「繋ぐサッカー」の融合に成功したのか?っていう試合にも思えました。
ヴェルディの長所を活かしつつも、短所を補えるサッカーに昇華していけるかもしれません。「0−0の時間を長くする」というサッカーはその後のワールドカップでもキーワードになっておりました。戦力的にはお世辞にもワールドカップを優勝出来るメンバーが揃っていたとは言い難いアルゼンチンの優勝、彼らはサウジに負けてから見違える様な
「戦う集団」に変貌しました。走りました、競りました、削りました。これが今後のサッカーのトレンドになりそうです。PK戦も踏まえて最後まで0−0をしてきたクロアチア、スター選手を外して厳しく戦ったものの監督をクビにしたモロッコ。スター選手が走らないから外したのにスター選手は走ってました。
「止める・蹴る・走る」ともう一拍子増やして戦うヴェルディのサッカーでした。ではでは、ここからヴェルディアウォーズ始めます。
得点王
*ヴェルディ公式チャンネル
トップ : FW 佐藤凌我 13得点
・2021年終盤の活躍からするとJ2得点ランクにも名を連ねてもいいぐらい期待していました。開幕スタートダッシュよりもその後の13試合1勝の方が得点をあげているという不思議。その後の染野の獲得と移籍の噂などもあり、スタメンを外れてしまったのが伸びの少なさでしたか。結局、城福監督でも22試合で7得点をあげているので結果は出しました。ただ、試合時間は明らかに少なくなっていました。永井、城福と続く監督体制でお世辞にも佐藤凌我選手の能力を引き出せた監督とは言えないですかね。堀監督の頃がもっともストライカーとして良かった時期かもしれません。補強の染野に関しても、城福監督のサッカーに相応しい人材だったかというと微妙でした。慣れるまでにだいぶ時間を要しましたし、ポストプレイヤーでも無かったですし。そこは鹿島産のFWらしい選手でした。これなら、佐藤凌我で全試合っていう方が観たかったというのが本音です。
−ヴェルディ得点ランク−
1位 FW:佐藤凌我 13点
2位 WG:杉本竜士 6点
3位 WG:新井瑞希 5点
4位 WG:バイロン 4点
4位 FW:染野唯月 4点
4位 MF:森田晃樹 4点
7位 FW:阪野豊史 3点
7位 WG:小池純輝 3点
7位 FW:河村慶人 3点
7位 DF:加藤 蓮 3点
7位 DF:深澤大輝 3点
7位 DF:ンドカ 3点
アシスト王
*ヴェルディ公式チャンネル
トップ : MF 梶川諒太 8回
・佐藤優平が毎年取ってきたアシスト王ですが、梶川選手も常連なのです。前回は惜しくも2位でした。やはり、CKを蹴っているというのが大きいですね。結果としてアシストも付いておりますが、実際はゲームコントロールも行っているのでラス前パスってのも計算すればきっと梶川選手がトップでしょうね。更にアシストにはならなかった決定機ってのも梶川選手がトップだと思います。それだけ長短織り交ぜたパスの精度の高さ。それに尽きますね。相棒でもある小池選手がスタメンで全試合に絡んでいれば、もっとアシスト数は稼げたかもしれませんよ。個人的には左サイドで受けた梶川が、逆サイドにいる小池に出す大きなサイドチェンジが大好きです。緑のピッチに大きな虹がかかりますよ。
*アシスト数はまぐ調べです。PKを取った人、シュートのこぼれなども数えてます。
−ヴェルディアシストランク(まぐ調べ)−
1位 MF:梶川諒太 8回
2位 WG:新井瑞希 7回
3位 FW:河村慶人 5回
4位 WG:バイロン 4回
4位 WG:杉本竜士 4回
4位 CB:馬場晴也 4回
4位 FW:佐藤凌我 4回
8位 DF:深澤大輝 3回
9位 DF:奈良輪雄太 2回
9位 MF:加藤弘堅 2回
9位 WG:小池純輝 2回
9位 DF:加藤 蓮 2回
9位 MF:森田晃樹 2回
フェアプレー賞
フェアプレー個人賞 : FW 杉本竜士(警告0回/31試合出場)
最多ファール個人賞 : DF 馬場晴也(警告7回、出場停止1試合)
・えええええーーーーーー・・・まさか杉本が1枚も貰っていないなんて。思ってるより試合出場の機会多かったよ。思ってるより相手に突っかかってるシーンあったよ。でも、貰ってないの? 際どいスライディングもあったと記憶してますけども。まぐが計算間違いしてますかね。
かなり失礼な事を言っておりますが余りにも意外だったもので。ちなみに試合出場時間で言うと、CB谷口が1枚しか貰ってないし、CBというポジションでの1枚は優秀。他には29試合で小池選手も0枚でした。逆に最多警告が7枚で馬場選手。ショートパスをびしっと縦へ通せる攻撃的なCBとして優秀なんです。ただ、守備に関しては一対一の競り合い、デュエルと呼ばれるシーンで遅れを取る事が多く、横から後ろからファールで止めるシーンが相次ぎました。よって警告は多くなりましたね。短所を補って余りある長所を活かすべく、ポジショニングという部分でもやや前がかりなのもあったかもしれません。
最長時間、最多試合出場賞
最長時間出場選手 : DF 谷口栄斗 2877分 / 全3780分中
最多試合出場選手 : FW 佐藤凌我 40試合 / 全42試合中
・ちょうど半分の試合数で監督が変わった事が大きいですね。全試合フルタイムの選手はいませんでした。まぁ、いつもGKは除いてるんですが、今回はGK含めても試合数は分かれました。試合数、最長時間ともに2位は梶川選手でした。そもそも、梶川選手でもフルタイムで試合に出れなかったというのは意外でした。佐藤凌我選手ももっと出てない試合あると思ってました。途中出場というカタチも多かったけれども、常に試合には出場していたんですね。
新人王
*ヴェルディ公式チャンネル
DF : 谷口栄斗
・新人がかなり出番を貰えたシーズンではありました。DF加藤蓮、宮本優、MF稲見哲行、西谷亮、FW河村慶人らが新人でした。加藤蓮と谷口はレギュラーを掴んだという事で2拓ではありました。河村はスーパーサブでしたからね。それでも、従来の新人王争いであれば河村も可能性あったかも。その中で谷口を選んだのは平、ンドカ、山越、馬場らとのレギュラー争いに勝った事ですね。堀監督でも城福監督でも信頼されました。その理由は最終ラインからのビルドアップにも参加できること。ここがンドカより上回った点ですね。ロングフィードの正確さ、縦パスをびしっと通せる事が大きかった。その後、城福監督でもロングフィードの精度でロングボール戦術にも対応。実は失点に絡む大きなミスも何度かありましたが、それは1年目ですからね。大目に見ましょうか。
年間ベストバウト
*ヴェルディ公式チャンネル
J2リーグ第38節 vs モンテディオ山形【1−0】
・11試合で1勝だった辛い時期、水戸で勝利を収めてのプレーオフ直接対決だった山形戦。これまでは試合内容も厳しく、ロングボール戦術がハマってませんでした。試合内容でも完敗、決定機も作れずに1ゴールすら取る事も出来ない。困った時の新井は移籍してしまった。この山形戦ではロングボールだけでなく、ヴェルディらしいサッカーも融合出来たかなって思える試合でした。基本的にロングボールなんですが、そこでもキープしたりポストをしたりと戦う事も出来ました。相手が山形だったのでポゼッション相手にカウンターが刺さりました。雷で中断っていう状況の中でセットプレイ一発で勝つ。城福にとっても会心の試合だったのかな。
年間ワーストバウト
*Jリーグ公式チャンネル
J2リーグ第33節 vs ロアッソ熊本【0−1】
・新潟の3−4と迷いましたが、むしろ3点追いついたってのもあってそれじゃないなと。なので、試合内容が完敗で今後の試合が不安になった熊本戦にしました。理由は結果こそ0−1ですが、相手に決定機が4〜5回訪れた事。ほんと、0−5になってもおかしくない。↑のハイライトに入ってないけども。ちなみに3つはGKと一対一をマテウスセーブ、1度はンドカが枠内でクリアっていう感じなので全部枠内。やばい試合でした。更に決定機がゼロという試合なのが一番堪えた。ロングボールは弾き返され、ヴェルディの保有時間も数分しか無かったんじゃないかっていう酷い試合。城福でもダメかと心折れる試合でした。そして、ここからロングボールだけの戦術から、徐々に緑色のサッカーも融合し始めるサッカーに転換する事になります。ロングボール戦術が若干緩みましたね。そうなると、不思議なもんでデュエルにも勝てる様になってくるし、選手全員がこれでもかと走りまくりました。急に「戦うサッカー」まで出来る様に。それがベストバウトの山形戦に繋がるんですねー。面白いもんです。
まぐ最優秀ゴール賞
*ヴェルディ公式チャンネル
J2リーグ第3節 vs 徳島ヴォルティス【1−1】・・・DF 深澤大輝
・はぁ、まぐみたいなオールドフットボールファンにはラモス瑠偉選手のループを思い出した方も居たんじゃないでしょうか。これをダイレクトでループシュートってのは発想が無いもんね。
しかも、深澤の佇まいが狙ってる足の振り方なんですよね。PAの中を確認せずにゴールだけを見て蹴っている。シュートリングではないんですよ。それが格好いい。その後はサイドからのクロスに合わせるだとか、セットプレイでのゴールが多くなっているのでベストゴールってのはなかなか出てこない。その他も大体が新井のシュートになっちゃうんだよね。なので、次点を大きく突き放してのベストゴールでした。
まぐ最優秀アシスト賞
*ヴェルディ公式チャンネル
J2リーグ第9節 vs ロアッソ熊本【2−3】・・・FWバスケス・バイロン
・こちらは梶川のスルーパスにするか、馬場のスルーパスにするかで悩みました。ただ、テクニカルなスルーパスだったのでバスケス・バイロン選手のふわっと浮かせるパスをベストアシストにしました。これは決める側の佐藤選手もよく合わせましたね。斜めに走ってのマークを剥がす動きも入ってますよ。バイロン選手のふわっとパスもセンスを感じます。相手にとってはここでのパスよりもシュートをブロックする方に重心かかりますしね。シュートフェイントがスルーパスだったと。序盤はこのバスケス・バイロン選手と佐藤選手の相性もかなり良かったですね。
まぐが選ぶベストイレブン
佐藤凌我
杉本竜士 新井瑞希
梶川諒太 森田晃樹
馬場晴也
加藤 蓮 谷口栄斗 ンドカB 深澤大輝
マテウス
・試合数、試合時間で言うと実は上記のメンバーより上なのに落選してしまったのがルーキーの河村。確かに終盤はかなり活躍はしてるんですが、ゴールもアシストも結果(数字)を出しているのが杉本と新井なんですよね・・・なんだか、組んでみたら城福監督よりも堀監督っぽくなりましたね。染野は試合数が全然足りないので2トップっていうのも無かった。そもそも、馬場がアンカーで無理矢理入れてある感じだし。実際はCB、RSB、DMFの順で試合数多かったかな。DMFはあんまりやってない。4バックがすんなりハマったので馬場もあぶれちゃった感じかな。
まぐMVP
まぐ最優秀選手賞 : DF ンドカ・ボニフェイス
・シーズン前にはレギュラーで試合に出れるかどうかも危ぶまれたCBンドカ。堀監督時代では16試合で9試合しかスタメンで出れませんでした。更に最終ラインからのビルドアップではミスも出てしまい失点にも絡みました。GKマテウスとの絡みじゃなく高木和でもなってしまうとは。足元に意識を持たないといけないと守備面でも力を発揮出来ないもので、一対一の競り合いでも負けたり、マークミスなどもありました。2失点に絡んだことも。それが城福監督就任後は水を得た魚の如く、「ロングボールでいいんだ」とばかりに元気いっぱいに蹴り上げてました。危険なシーンでも繋ぐ事はなく、前へ大きく蹴るというのを優先しておりました。すると、どうでしょう。ポジショニングが攻撃を意識した立ち位置にする必要が無い分、相手FWを潰す動きに専念する事が出来ました。空中戦では1度も負けないなんて試合もあったし、相手FWを次から次へと叩き潰すCBへと変貌。これぞンドカの真骨頂。失点数が激減したのはンドカが本来の力を発揮したからでしょうね。キック力ももともとあったという事で両WGへのロングフィードも精度は高い方でした。ショートパスがダメなのか、トラップがダメなのか。ンドカの為にもビルドアップはやめよう。
・という訳で如何だったでしょうか。2022年の総括でした。ポゼッションサッカーからリアクションサッカーへの転換。ロングボール、戦うチーム、0−0の時間を長くする・・・などなどヴェルディのサッカーを根本から変えるサッカーへの挑戦でした。ただ、一歩間違えれば危ういとも思ってます。ヴェルディという「特異」なサッカーチームを「普通」のサッカーチームに変えるという事です。J2の中堅・下位のチームがやっているサッカーと同じです。正直言うと、まぐはJ1を狙うチームのサッカーでは無いと思ってます。とはいえ、「ヴェルディのサッカー」をやって15年昇格出来ませんでした。その理由は「ヴェルディユース出身でもないと、その特異なサッカーが出来ないから」なんです。今、あえて「普通のチーム」になろうとしてるのは、ある意味「誰が入ってもプレー出来る」環境にしようとしている。短期的に昇格する為のサッカーをあえて選んでいる。この作戦が成就するかどうか、非常に不安ではありますが見守りたいと思います。昇格する為の方法は昨年のアウォーズに書いてあります、ぜひそちらも読んでいただけると理解できるかもしれません。結局、どちらのサッカーを選んでも昇格する為にはお金がめっちゃかかります。まずはそこからなんですけども。