2021年東京ヴェルディアウォーズ
・あけましておめでとうございます。今年もよろしくです。毎年恒例の年始企画です。今回もまぐらしく独断と偏見満載でお送りします。2年間にわたって「新型コロナウィルス」の影響により、「無観客」「観客制限」「選手交代5人制」「全試合ドリンクタイム」など継続された試合形式となっております。そして、まぐに至っては、仕事上の都合により「全試合観戦せず」x2年間となってしまいました。終盤は規制が緩和されましたが、まぐは「飲み会中止」「外食禁止」という事により遠慮させて頂きました。来年も状況に応じて試合観戦を断念する可能性もございます。でも、ホームの試合を何度か見れる程に終息してくれることを期待しております。そういう訳で昨年のヴェルディアウォーズをどうぞ! ちなみに各フォーメーションなどは「パソコン」で観ないとキレイに並んでいなかもしれません。いやはや、20年もこの企画やってたんですね・・・。
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・さ、昨年のコピペになりますが、まずはこの永井秀樹監督の特異なサッカーの解説から行きましょうか。声を大にして言いたいのは、「ヴェルディらしいサッカー」とは異なるサッカーでした。形容するならば、「グァルディオラのサッカー」と言えるんじゃないでしょうか。「5レーン理論」「偽FW」「ゼロトップ」「インナーラップ」などなど。とはいえ、それが悪いとは言いません。世界でも最先端のサッカーを狙ったのは面白い試みでした。そして、試合の流れにおいてフォーメーションを変化させるなど、観ている我々のサッカーレベルを1つも2つも上げるキッカケになったかもしれませんね。キーワードは「J2から世界へ」だったのかもしれません。成功していれば、永井秀樹監督は「名将」と謳われた可能性もあるのです。まぁ、「グァルディオラ」のサッカーでは、特にディフェンダーに特別な能力が必要になります。海外サッカー知らない人は、ここは飛ばして結構です。CBルベン・ディアスに97億、CBストーンズに71億、CBラポルテに85億、RSBウォーカーに81億、RSBカンセロに90億、LSBメンディに80億もかかっているのです。ここまで総とっかえして初めて完成する程に特異な戦術なのです。それをヴェルディでやろうとしたという事だけでも、かなりの挑戦をしたという事ですね。最終ラインには戦術眼、ボールコントロール、広い視野、ポジショニング、偽SB、5レーンなどを求めたのです。ヴェルディの選手達の頭は大混乱だったんじゃないかな。では、そのフォーメーションを観てみましょう。
−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 永井秀樹監督 前半戦「第1節〜14節」−
−通常時【オリジナルポジション】− −守備時【4−4−2バージョン】−
佐藤凌我 佐藤凌我
山下諒也 (端戸 仁) 小池純輝 佐藤優平
(松橋優安)
山下諒也 小池純輝
梶川諒太 佐藤優平
(石浦大雅)
山本理仁 梶川諒太 山本理仁
(梶川諒太)
福村貴幸 加藤弘堅 ンドカB 若狭大志 福村貴幸 加藤弘堅 ンドカB 若狭大志
(平 智広)
マテウス マテウス
・5勝6敗3分。この試合数の分け方にしましたが、5節目の新潟0−7の敗戦でスタメンががらっと変わっております。FWが端戸から凌我、CB馬場のチャレンジが終了で平へ、ンドカが11試合目からスタメンなどでした。チマの代役として期待された加藤弘堅はまさかのCBでの使われ方でしたが、結果的に卒なくこなせたのが加藤弘堅だけでした。基本的な戦い方は4−3−3。守備する時だけ4−4−2となり、佐藤優平もFWの位置まで上がって前線からの守備をしておりました。この時期はフレッシュな凌我のゴール、小池のスーパーゴールに助けられる試合が多かった。しかし、失点の数は減らなかった。主にゴール前で相手の選手がフリーでしっかりと足を振ってシュートを撃たれる展開が多かった。まだ序盤という事もあって、最初の一発目は思いっきり撃とうって決めてかかったシュートが入ったり・・・やや不運な感じもあったかな。
−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 永井秀樹監督 後半戦「第15節〜27節」−
−通常時【オリジナルポジション】− −守備時【4−4−2バージョン】−
端戸 仁 端戸 仁
山下諒也 (佐藤凌我) 小池純輝 井出遥也
(パライバ)
山下諒也 小池純輝
井出遥也 佐藤優平
(石浦大雅) (森田晃樹)
加藤弘堅 加藤弘堅 佐藤優平
(梶川諒太)
山口竜也 ンドカB 若狭大志 福村貴幸 山口竜也 ンドカB 若狭大志 福村貴幸
マテウス マテウス
・J2東京ヴェルディの永井秀樹監督(50)が所属選手らを指導する際、精神的に追い込むパワハラのような行為があったと、同クラブ選手会が主張し、その旨、Jリーグ事務局に意見書を提出したことが27日、分かった。【報道関係者】
・Jリーグは12月24日に開かれた会見で、東京ヴェルディ・永井秀樹前監督(50)のハラスメント行為を認定。村井満チェアマン(62)が「クラブに対して罰金100万円及びけん責」の処分を科すことを発表した。【Jリーグ公式】
・東京ヴェルディの選手・スタッフ、並びに、ファン・サポーター、ボランティアの皆様さま、パートナー企業の皆さま、ホームタウンの皆さま、そしてヴェルディを応援いただく全ての皆さまに、多大なるご心配をおかけしておりますことにつき、深くお詫び申し上げます。【ヴェルディ公式】
・という事で、東京ヴェルディの「クラブ史上最大の汚点」として、後世に語り継いでいかねばならん出来事となってしまいました。かつてもヴェルディには「パワハラ」ではないのか?と疑われた監督はいました。それも問題にはなりませんでしたので、クラブとして常態化している事は間違いありませんね。こんなことを伝統にしてはいけません。まぐは昭和時代の体育会系ですが、こんなことを部活でされてたらブチキレてるわ。友達全員に言いふらすわ。校長室怒鳴りこむわ。部活ではこんな事あったとか言ってるSNS上の人達にも驚きしかありません。昭和でもダメですって。まぁ、報道にあった事が事実だとすれば、パワハラではなく傷害罪・強要罪・軟禁(監禁罪に充たる)ほどの問題にしなければならない。クラブの公式HPではファン・サポーターに迷惑をかけただけに留まっている。永井前監督、社長のパワハラの事実を認めての謝罪が無い事は評価を下げた。Jリーグが認めたのに、ヴェルディは認めてない。パワハラを否定していると捉えている風に聞こえる。今後も調査を継続すると発表し言葉を濁しているが、この結果は発表されないでしょう。ただ、永井前監督、社長に至るまで「選手本人にパワハラをしたと認めた上での謝罪」をしていれば良しとしようか。
・まぐだってこんな事書きたくないですよ。サッカーの事だけを純粋に語っていきたい。もう、2度とこんなことの無い様に。さて、永井秀樹監督の総括といきましょう。やっているサッカーは「グァルディオラ」でしたが、今のヴェルディで出来る限りのことをしたと思います。ヴェルディの強みとは何でしょうか。それは「ヴェルディユース」です。下部組織は一貫して「止める・蹴る」の伝統を胸に「テクニック系」重視で指導しております。その為、フィジカル・上背などに恵まれない子が多くなるのが実情です。そうなると守備での強度がどうしても落ちてしまう。なので、「真っ当なサッカー」を選択していては局面での一対一は全部負けてしまいます。そうなると選択肢として「ポゼッション(ボール支配率)」を高めるサッカーに落ち着きます。やりくりにはかなり苦労したと思いますが、今のヴェルディの戦力では「0−0の時間を長くする」「こちらが攻める時間が減ってもいいので、相手の攻める時間も減らしたい」になるのです。故に「シュート撃て」的なサポーター感情になりやすい試合展開が多くなってしまいました。なので、負けても分けても、シュートまで行かなくなても、監督としては「やりたいサッカー」ではなく、「今出来る限りのやれるサッカー」は出来ていると思ってたでしょうね。正直、まぐもそう思ってました。今のヴェルディには勝者のメンタリティはありません。優勝するなら、昇格するなら、「全試合勝てる試合運び」をしないといけません。そうなると、厳しい決断を下さないといけなくなります。まぐにもそれが出来ないんでね。優勝するより、永井秀樹監督と同じ選択を取るでしょうね。なので、サッカーだけで言えば、本当によく頑張りました。お疲れ様でしたと言いたいです。
−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 堀 孝史監督 前半戦「第28節〜35節」−
−通常時【オリジナルポジション】− −守備時【4−4−2バージョン】−
端戸 仁 端戸 仁
杉本竜二 (佐藤凌我) 小池純輝 石浦大雅
(新井瑞希)
杉本竜二 小池純輝
梶川諒太 石浦大雅
佐藤優平 梶川諒太 佐藤優平
(山本理仁)
福村貴幸 ンドカB 若狭大志 深澤大輝 福村貴幸 ンドカB 若狭大志 深澤大輝
(山本理仁)
マテウス マテウス
(柴崎貴広)
・さて、ここからは堀 孝史監督代行となります。最初は永井秀樹監督と同じ「グァルディオラ」サッカーの継続路線でした。本人もコメントなどでそう語っていますので、しばらくは選手選考でもそうなってました。ただ、最終ラインでのミスによりマテウスが外されたり、右サイドバックでは深澤大輝のデビュー以降はスタメン出場が続いたり、山本理仁の出場機会も増えてきました。更には新井瑞希の躍進はチームをかなり助けましたね。まだまだ、独りよがりな格好ではありますが、本人が何より楽しそう。更に途中からの補強組でもある杉本竜二はチームを引っ張りました。かなり厳しかったのが佐藤優平のアンカー起用でした。ピルロ的な感じで起用したかったのかな。そもそも、このチームの中心人物であります。チャンスメイク、ゲームコントロール、緩急など一手に引き受けていたので、最もボールを触らないといけない選手。なので、アンカーにしたのかなと。でも、守備に関してはかなり負担になっておりました。やっぱ、使うならセカンドトップ的な位置が一番良いかも。ただ、第35節の千葉戦で負けてからはがらっと趣向を変えましたね。
−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 堀 孝史監督 後半戦「第36節〜最終節」−
−通常時【オリジナルポジション】− −守備時【4−4−2バージョン】−
佐藤凌我 佐藤凌我
新井瑞希 小池純輝 森田晃樹
(杉本竜二)
新井瑞希 小池純輝
梶川諒太 森田晃樹
(石浦大雅)
山本理仁 梶川諒太 山本理仁
(加藤弘堅)
福村貴幸 ンドカB 若狭大志 深澤大輝 福村貴幸 ンドカB 若狭大志 深澤大輝
(馬場晴也)
マテウス マテウス
・負けたからなんでしょうか。それとも、この付近で監督続投が決まっていたのでしょうか。来シーズンに向けての選手との契約もありますので、こういうサッカーやりたいからみんな残ってというアピールもあったかもしれませんね。便宜上、上のフォーメーションにしましたが、正直言って可変フォーメーションも辞めてたんじゃないかなと思います。4−4−2だったかと。森田が結構下がってきちゃうので可変かな?って思ったけれども、必ず山本の横にいなければならないという守備には見えなかったもので。更に「グァルディオラ」のサッカーも辞めましたね。偽FWではなくストライカー、両翼は「ハーフレーン」を狙わずにカットインをメインにした「サイドアタッカー」、サイドバックも偽SBではなく機を見たオーバーラップでした。佐藤優平のアンカーもやめて、山本理仁を起用し始めました。ただ、前に永井時代にもアンカーでやって食い付いちゃうという傾向にあり、1人では無理なのかなと。そこで梶川が真横に常にいるという2枚にしたところハマりましたね。遠慮なく食い付いても良いって事にすれば、今後は化ける可能性も秘めてますね。このまま2枚で行けるといいかも。かなりのアピールは6試合で5得点となった佐藤凌我ですかね。裏抜けもしてるし、自分がシュートを撃つ為の位置取りが上手。まさにストライカーですね。彼も2枚の方が良さそうなので、今回は森田とのコンビでしたが端戸と並んでも良いでしょう。屈強な外人FWでも獲って、そのサテライトばりに動くってのも案外結果出そう。こっちも2枚なのかもね。うん、やっぱ4−4−2がしっくり来たわ。
・という訳で駆け足で2021年を振り返ってみました。永井秀樹監督のおかげでこの年は「アーセナル」だけでなく、「マンチェスター・シティ」も可能な限り観戦しましたよ。何よりも選手達の迷いが無い。この名将「グァルディオラ」に着いて行けば間違いないって全選手が思ってるもの。心酔してるもの。何それ?っていう突拍子もない戦術にも信じるもの。ハーフレーンに走るもの、デブライネのパスも有り得ない速さだもの、アグエロなんて押し込むだけだもの。確かにテクニックはあって、上背やフィジカルもモンスター級ではない選手達ばかり。でも、「信じてるもの」「迷いが無いもの」・・・永井秀樹監督に足りなかったものは、「人心掌握術」でしたね。パワハラで恐怖政治で言う事を聞かせるは昭和でしたね。確かにラモスさんも口は悪いし、恐いしで同じことをしたかもしれませんね。でも、ラモスさんはズルいもの。試合終わったら、さっきまでの無かったかの様に「愛してるぜ」だもんね。これは当時のヴェルディ川崎の連中はころっとやられちゃった。信じて着いて行こうってなっちゃったんだよね。永井監督は「愛してるぜ」って言ってたかな? まぁ、令和のこの時代ではぽかーんかもしれんけど。
ではでは、2021年のヴェルディアウォーズ始めます。
得点王
*ヴェルディ公式チャンネル
トップ : FW 小池純輝 17得点
・開幕戦は本当に見事でした。この2ゴールはいずれもスーパーゴールって言ってもいいぐらいのシュート。34歳にしてキャリアハイを記録する事になりました。2年前でも凄いって言われていたのに、それをまさか超えるゴール数を記録するとはね。かつては「究極の二択」だとか「いつも間違える」とか酷い事を言って申し訳ない。あの頃はまだ成長途中だったのです。今シーズンは特にスーパーゴールが多くなっているので、シュートを撃つ事への「迷い」が全くないですね。アーリークロスに正確にボレーで当ててきますし、GKと一対一での冷静な流し込みも多く見られました。そもそも、CFじゃないのにこのゴール数っていうのが凄いんですって。右WGなんだけどもね。
−ヴェルディ得点ランク−
1位 FW:小池純輝 17点
2位 FW:佐藤凌我 13点
3位 FW:山下諒也 7点
4位 FW:端戸 仁 5点
5位 MF:梶川諒太 3点
6位 MF:井出遥也 3点
7位 DF:ンドカ 2点
アシスト王
*ヴェルディ公式チャンネル
トップ : MF 佐藤優平 10回
・2021年でのアシスト王は佐藤優平選手でした。これで2年連続ですね。その前も続けて2位は死守しておりますので、毎回このランキングは常連となっております。若干、よそのアシストランクと違うかもしれませんが、理由はアシストの回数の付け方がまぐなりのポイント制となっております。PKを取った人、シュートのこぼれ、良いパスは1つ前のパスまでポイントに入れております。セットプレイからチャンスメイク、ゲームコントロールと全てを牛耳っている佐藤優平ですから、それはそれで数を稼ぎますよね。上記の動画は森田へのスルーパスでしたが、このスルーパスも特徴の1つですよね。やっぱり、もうちょっと前で使ってあげたい。
−ヴェルディアシストランク−
1位 MF:佐藤優平 10回
2位 MF:梶川諒太 8回
3位 FW:山下諒也 6回
4位 FW:小池純輝 5回
5位 DF:福村貴幸 4回
5位 DF:山口竜弥 4回
7位 FW:パライバ 3回
7位 FW:新井瑞希 3回
7位 FW:佐藤凌我 3回
10位 DF:若狭大志 2回
10位 MF:石浦大雅 2回
10位 FW:杉本竜士 2回
フェアプレー賞
フェアプレー個人賞 : FW 小池純輝(警告0回/41試合出場)
最多ファール個人賞 : MF 梶川諒太(警告6回、出場停止1試合)
・あら、仲良しコンビがまさかの揃い踏み。41試合出場で1枚も貰っていないってのは凄いですね。他には加藤弘堅、福村貴幸もディフェンスなのに無警告はもっと褒められてもいいと思う。昨年に引き続き全試合に絡んでいるCBなのに、若狭も1枚だけしか貰っていない。まぁ、その中でも小池はあまり審判に詰め寄ったりもしないし、イラっとしてぐしゃってのも記憶にないね。逆に梶川は意外にも多かった訳ですね。ディフェンスだけれども、真っ向から守備するというより、後ろから追いかけて引っ掛ける傾向だったかな。次点は山本理仁、佐藤優平、山下諒也でした・・・まぁ、ここは想定通りの人選ですかね。
最長時間、最多試合出場賞
最長時間出場選手 : DF 若狭大志 3422分 / 全3780分中
最多試合出場選手 : FW 佐藤凌我 42試合 / 全42試合中
・試合時間だけで言えば若狭、試合数で言えば凌我でした。まぁ、全試合姿を拝見したかったぐらい期待の新人でしたね。逆に若狭に関しては、右サイドバックでも起用が可能だし、CBでも起用が可能だった。更に守備なので途中交代ってのもあんまり無かった。出場停止も無ければ、ケガも無いってのも大きいね。GKの為の賞って感じなのに、今回は両方ともフィールドプレイヤーでしたっと。
新人王
*ヴェルディ公式チャンネル
FW : 佐藤凌我
・そら、そうよ。全試合に絡んで新人ながら2ケタ得点ですもの。ここまで新人王が活躍するってのもあんまり記憶にないね。ほとんどユース出身者の新人王ばかりなんだけど、今回は大卒ルーキーなんでやはり即戦力じゃないとね。永井秀樹監督の頃は不慣れなプレーだったかもしれないけど、堀監督以降はストライカーとしての動きになってましたね。あそこで6試合5得点と量産したのも大きかった。思い切りのよいシュートと、自分がゴールを取る為の動き、献身的に前線からのプレスも厭わない。得点に関しても固め取りってのもあったので、来シーズンはハットトリックもさらっとしちゃいそうです。今後が非常に楽しみですね。心配する事と言えば、移籍ぐらいかな?
年間ベストバウト
*ヴェルディ公式チャンネル
J2リーグ第20節 vs 栃木SC【2−1】
・得点をいっぱい取ったとか、内容で圧倒したという試合は他にもあるんです。ただ、この試合は永井ヴェルディの集大成と言える試合だったかと思います。それが後半に取ったこの2得点に集約されております。まさにこんな感じのゴールを量産しまくってるのがマンチェスター・シティなのです。ハーフレーンを巧みに狙ったパス、そこへ走り込むってのも練習通りでしょう。さらにゴールを決める山下もハーフレーンを突こうと裏抜けしてたこと。すべてが狙い通りの展開でした。山口竜弥からのオウンゴールのシーンでもハーフレーンへのインナーラップですもんね。これを永井監督はやりたかったんだと。ちなみにこれが5連勝目の試合なんです。自信は確信に変わった瞬間だったんじゃないかと。まさか、この試合後のアウェー8連戦で1つも勝てないで永井監督辞任という決着になるとは夢にも思わなかった。最後に動画で観れる美しい加藤弘堅のロングスルーパスに今一度見惚れてください。このパスは凄いよ。
年間ワーストバウト
*Jリーグ公式チャンネル
J2リーグ第5節 vs アルビレックス新潟【0−7】
・試合結果も0−7ですし、内容も酷い試合となってしまった。更に酷かったのがこの試合に向けての選手選考。明らかに内部で何かがあったんじゃないかっていうメンバー選考。うっかり選手もコメントで何かしら言ってますもんね。新潟がどうこうというより、ヴェルディの選手が昨日今日でいきなり試合に出ろって言われたんじゃないかってぐらいでした。もしかしたら、相手が新潟じゃなかったとしても、同じぐらいの大量失点な試合になっていたのかもしれない。
まぐ最優秀ゴール賞
*ヴェルディ公式チャンネル
J2リーグ第39節 vs ツエーゲン金沢【4−0】・・・FW 佐藤凌我
・最終ラインからのビルドアップから繋いで繋いでゴールイン。ゴールまでの流れが非常に美しい。永井秀樹監督時代から一貫してまぐが言い続けたのが「ヴェルディらしいサッカーではない」という事。ただ、ボールを繋いでパスを回せばいいってもんじゃない。横パスやバックパスは別にいいのよ、綻びを探す為のボール回しなら。でも、ハーフレーンが空くのを待ってるパスってのはちょっと違うのよ。あくまでも守備陣形を崩すパス回しが見たいのよ。その上で「止める・蹴る」のコントロールの完璧さ。これこそが「ヴェルディらしい」と言えるんじゃないでしょうか。最終ラインの馬場からのパス、これもスイッチを入れるパスですよ。「行くぞ!」っていう合図ですよ。森田が時間を消費するキープ、山下のダイレクト、一貫して走り続ける深澤、再び貰いに出る山下、ここの山下もいつもは持ち過ぎるんだけど「止めて・蹴る」までの流れが美しい、決める佐藤凌我までゴールにパスしてしてるかの様。すべてが美しい。まさにベストゴールに相応しいんじゃないでしょうか。正直、これを堀監督で出来るんだったら「続投」してもいいと思ってしまいました。まぁ、この頃には決まってたんでしょうけども。2022年、こういうボール回しを期待しております。
まぐ最優秀アシスト賞
*ヴェルディ公式チャンネル
J2リーグ第18節 vs ジェフ千葉【1−0】・・・FWジャイルトン・パライバ
・スルーパスとマジで悩みました・・・ただ、まぐがベストアシストに入れたかったのを振り返ったら、動画がどこにも無いのよ。あれ? おかしいな?って思ってたら、石浦大雅がパライバに出したロングスルーパスって「アシスト」になってなかったのよ。試合後にパライバが石浦をイジってたのを微笑ましく見てたんだけども。そうか、流れの中で結果の出なかったスルーパスと最後まで悩んでしまうとは。なので、ベストアシストになったのはこっち。それもパライバなんだけども。ジェフ戦で見せた糸を引く様な絶妙なクロスがベストアシストです。まさにホーミングクロスでしたね。あの低弾道クロスを、あの正確さで蹴れる日本人選手がいるかしら。ちなみに更に次点が梶川のロングスルーパスです。まぐのスルーパス好きを上回ったクロスでした。
まぐが選ぶベストイレブン
佐藤凌我
山下諒也 小池純輝
梶川諒太 佐藤優平
山本理仁
福村貴幸 加藤弘堅 ンドカB 若狭大志
マテウス
・さて、今回はフォーメーションは別にしてメンバーだけはあっさりと11人決まりました。ただ、加藤弘堅をやっぱりCBにしないといけないってのは残念ですけどね。やっぱ、2枚ボランチで山本と組ませたいかな。それにしても、局面を1人で打開できちゃう外国人選手はやはり欲しいかな。特に最終ラインは2枚ほど移籍してしまったので、守備の強度はなんとかしたいですね。ってか、このベストイレブンが今シーズンはだいぶ減っちゃうのか・・・かなり厳しいですね。昇格という結果だけを追い求めるなら、やる事は簡単です。よそから優秀な選手を獲得して、駒の様に配置すればいいのです。お金のあるチームならそうした方がいいです。それがよっぽどプロフェッショナルだと思います。難しい課題ではありますが、やる事は分かってます。この10年でほとんど出来た試しがありません、2022年もまたそうです。やるべきことは「主力選手の全員残留」「外国人選手の獲得」「翌年に上積みされる補強選手」・・・これでヴェルディユースの選手が実力で敗れるのなら、それもプロのクラブとして本望です。上記のどこかで言った厳しい決断ってのは、この事ですね。
まぐMVP
まぐ最優秀選手賞 : FW 小池純輝
・これで2回目の年間最優秀選手となりました。まさか、まだキャリアハイのゴール数を決められるとはね。今シーズンの小池選手はスーパーゴールもかなり多かったですね。ダイレクトボレーなど空中戦でのゴールもありました。クロスをヘッドでゴールっていうのもありましたし。何より、相手が小池選手へのマークを厳しくし始めていたので、全チームが小池選手を警戒してましたよ。右ウィングなんですが、ゴールシーンではファーサイドでゴールするというカタチと、GKと一対一で決めるシーンとありました。サイドで張るだけでなく、裏抜けなどもかなり効果的でしたね。佐藤凌我がゴール量産、左サイドで新井瑞希がカットインからの勝負で割と分散したのも勝利につながったのかもしれませんね。これでホワイト監督、永井監督、堀監督と誰が指導者でも結果を出し続けられるってのも素晴らしい。まだまだ、小池選手には頑張ってもらいましょう。何気にまぐはこの動画のGKを抜いたシーン好きだったりしります。梶川からのスルーパスってのもまた仲良しコンビでいいですよね。
・という訳で如何だったでしょうか。2021年の総括でした。この年は「新型コロナ2年目」「パワハラ問題」を思い出す年になってしまったかな。2022年こそは純粋にサッカーだけに専念したいですね。「ヴェルディらしいサッカー」というキーワードが曖昧過ぎます。そもそも、「ヴェルディ川崎」の事ではないと思ってます。あの頃は夢の国ですね。ディズニーみたいなもんです。カズ、武田、柱谷、ラモスって下部組織出身じゃないし。やってるサッカーも「全て」やってました。ポゼッションもロングボールも中央突破もカウンターもサイドアタックも何でもござれでした。
・まぐとしては、「ヴェルディらしいサッカー」とは「止める・蹴る」という脈々と受け継がれてきた下部組織の指導方法の事だと思ってます。「サッカーが上手い」より強いものなどない。最終的に頼りになるのは技術であると。よそよりもボールコントロール、テクニックに長けた集団です。ただ、ここ数年でやった事は「ヴェルディユース特化型」のサッカーでした。ここ数年で思い知りました。技術だけでは強度が足りません。どのチームも自分達の強みを生かし、相手の弱みは狙ってくるものです。ロティーナ体制で驚きの化学反応が起きたのが、今でも忘れられません。守備型のロティーナが「ヴェルディらしいサッカー」を受け入れたのです。この様な事が起きるかもしれないので、「食わず嫌い」をしないでしっかりと消化・吸収して「ヴェルディらしいサッカー」はより進化していかないといけないんじゃないかなと。大卒ルーキーが試合に出るのも、ベテランが試合に出るのも良い影響です。小池なんて浦和じゃなくてヴェルディユースだったんじゃないかって思えるほどに。今回の「グァルディオラサッカー」も血肉になってるといいな。堀監督も終盤のサッカーでは、「ヴェルディらしいサッカー」に理解がありそうだし。堀監督も吸収してくれよう。