2025年東京ヴェルディアウォーズ
・あけましておめでとうございます。今年もよろしくです。毎年恒例の年始企画です。今回もまぐらしく独断と偏見満載でお送りします。全試合観戦はしております、DAZN観戦が中心にはなりましたが、しれっとスタジアムに居たりもしますよ。J1で上位で終わったシーズンに憧れを抱いた事により、高みを目指そうと背伸びをしてみました。
その結果、たった1つのネジが緩んだだけで、たった1つの歯車が軋んだだけで、こうも脆くも崩れてしまうことが分かったシーズンでしたね。確固たる一本筋の通った守備戦術だけで残留を果たすことができました。やはり、すべてのバランスが整う事が大事なんですね。
さ、その不安定になってしまったシーズンを今一度振り返り、来シーズンの糧とするのです。
そういう訳で昨年のヴェルディアウォーズをどうぞ! ちなみに各フォーメーションなどは「パソコン」で観ないとキレイに並んでいなかもしれません。
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−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷「第1節〜第14節」−
木村勇大
(山田剛綺)
新井悠太 染野唯月
(福田湧矢)(山見大登)
翁長 聖 森田晃樹 齋藤功佑 宮原和也
(松橋優安)(平川 怜)
谷口栄斗 千田海人 綱島悠斗
(林 尚輝)
マテウス
・ヴェルディだけには絶対に負けたくないという気持ちを全力でぶつけてきた開幕の清水。今年のヴェルディは神通力は無いんだと痛感させられた試合でした。そう、久しぶりのJ1という舞台で戦った昨年は何か別の力が乗り移ったかの様な試合が多かった。試合終盤での劇的同点弾、スーパーゴールの連発、新戦力は全員大当たり・・・これらは昇格組の清水が持ち得ていて、2年目のヴェルディはもはや「実力」だけが頼り。昨年頼りだった3−4−2−1を昇華していくシーズンになるはずが、おかしい、どこかおかしい。まずFW争いは盤石と思われた木村が失速。山田剛が出ると内容が良くなる事でレギュラーを奪取、そして全治一年近くという不運。結果、木村をスタメンで起用するも20試合2得点。いや、それよりも「足を振っていない」事が最も致命的。監督の指示なのか、チーム戦術の変更か、昨年と違い縦へ当てるボール、空中戦なども含めて木村へのボールが激減している様だった。結果的に木村は夏に名古屋へと移籍していった。序盤は「14戦4勝5敗5分勝ち点17」14位という成績。守備戦術の崩壊が無いだけに、この時点で「降格争い」などという言葉は思いもよらなかった。
−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷「第15節〜第24節」−
新井悠太
(染野唯月)
齋藤功佑 福田湧矢
(川ア修平)(山見大登)
新井悠太 平川 怜 森田晃樹 翁長 聖
(深澤大輝) (宮原和也)
谷口栄斗 深澤大輝 綱島悠斗
(宮原和也)
マテウス
移籍:CB千田海人
・この中盤はフォメを変えないまでも、選手の配置はころころと変更を余儀なくされた。ケガであったり、FWの不振であったり、レギュラー選手の移籍であったり。まず、3バックの配置で真ん中にSBの深澤を配置。千田の移籍により、宮原を3バックに入れるという手もあったが、真ん中に深澤を配置するという作戦は一定の評価を与えてもいいと思う。さらに玉突き異動になってしまい、右サイドに翁長が行ったり、左サイドに新井が入ったり。FW不振に至っては、CFが木村、染野、新井、山見と4名も入れ替わり立ち替わりチャレンジする事に。これがアンリやファンペルシーの如く、うまくハマれば良かったものの得点が増える事も無く。「3勝4敗2分」で順位は16位。本来ならば、降格争いの順位ではあるのだが、下位3チームとの勝ち点差が開いていたこともあって、まだ「降格争い」は起きていなかった。
−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 「第25節〜38節」−
染野唯月
(寺沼星文)
齋藤功佑 福田湧矢
(白井亮丞)(唐山翔自)
新井悠太 平川 怜 森田晃樹 松橋優安
(深澤大輝)(食野壮磨)(稲見哲行)(内田陽介)
谷口栄斗 深澤大輝 宮原和也
(林 尚輝)
マテウス
退団:FW木村勇大、MF翁長 聖、CB綱島悠斗
移籍:DF井上竜太、松田 陸、吉田泰授、MF唐山翔自、FW寺沼星文、平尾勇人(特別指定)
・これでレギュラー選手が4名離脱、山見がケガで今季絶望となり5名離脱。半分居なくなるというアクシデントで追加選手も6名となりました。レギュラーを脅かす存在とまでは行かなかったものの、途中出場での流れを変えるなど手数は増えた。昨年と違うのは、上位陣に勝てるほどの強烈なカウンターが影を潜めた為、地力の差で攻め負けてしまう事が多い。ここにきての山見の負傷は痛かった。降格争いの相手である「横浜M」「湘南」「新潟」に勝利を収めるものの、「4勝7敗3分」という勝率3割というまさに「降格」するチームの勝率を記録してしまい、最終順位はまさかの17位という降格ライン一歩手前の順位でフィニッシュ。5試合を残して勝ち点40という残留ラインを達成していたので、まさかここまで順位が落ちるとは思ってなかった。
・結果的に残留を決めることはできたものの、シーズン序盤から終盤まで「想定外」の事が連続して続きました。経験豊富な城福監督でなければ、チームの戦術そのものもパニックになってしまい「崩壊」する危険性も充分にありました。しかし、堅守の部分では全くブレる事はなかったため、失点をしない戦い方が最後までできたのは素晴らしい。絶望系の負傷も山田剛、山見と不運でした。CFのポジション争いに関しても、ここまでくると昨年はやはり「五輪需要」による神通力だったのかもしれない。いつも以上に頑張ってたし、後1歩、コンマ何秒、その判断が違うだけで試合内容も結果も変わるものだ。J1全体でみても、3−4−2−1の戦術で堅守を売りにする戦い方も変化がありますね。上位にいる柏、広島も3−4−2−1ですが守備的ではない、超攻撃的だし相手の守備陣を崩す戦い方ができてる。逆に守備的で3−4−2−1を使ってるチームの町田、福岡、岡山、名古屋、東京V、横浜FCがそうですね。ちょっと、この戦術を使ってるチームが多いので、ミラーゲーム的になってしまいトレンドとしてもう終わってる感も出てきてますね。プレミアでもあんまり使ってるチーム無くなってきたし、来期は何が流行るんでしょうか、折しもワールドカップの年になります。新サッカーのトレンドを取り入れないと、「自力」では差のあるチームですし、何かしら取り入れないと厳しい。実際、ヴェルディもキックオフと同時にタッチラインに蹴るとかは取り入れている。
得点王
https://www.youtube.com/watch?v=AIP9dV9fXfc
*DAZN(直接視れない場合は↑アドレスをクリック)
トップ : FW 染野唯月 5得点
・CFでの出場機会はほとんどが終盤でしたね。それまでは「シャドーストライカー」的な二列目を任される事がほとんどでした。ムービングFWのスタイルなので、やはり鹿島産のFWらしく「2トップ」でこそ本領を発揮するタイプだとは思います。献身的で前からのプレスはお手の物、「クサビのプレイ」や流れながら貰ってさばくなどは出来る。ただ、今のヴェルディの戦術だと欲しいのは貰ったら全部勝負。裏への飛び出し、「強度」の高い球際の競り合い、雑なボールでもキープできる時間の作り方が求められる。そうなると、やはり染野にはちょっと辛い戦いだったかもしれない。今年、ヴェルディで最も得点を取った選手ではあるが、また来シーズンはポジション争いになってしまうだろう。それでも、何となくまた最後は染野に頼ってそうではある。
−ヴェルディ得点ランク−
1位 FW:染野唯月 5点
2位 DF:谷口栄斗 3点
2位 DF:綱島悠斗 3点
4位 MF:新井悠太 2点
4位 FW:木村勇大 2点
アシスト王
https://www.youtube.com/watch?v=TgV-remDjNU
*DAZN(直接視れない場合は↑アドレスをクリック)
トップ : FW 染野唯月 4回
・昨シーズンのアシスト王山見も不調でしたか。ケガする前からスーパーカウンターの急先鋒になれてませんでしたね。さらにセットプレイの数も少ないし、セットプレイでのアイデアもあまり見られませんでした。昨シーズンは普通に蹴って中へ入れるってのもあまりなく、ショートコーナーにしたりと何か奇策を入れてました。さらに空中戦の強い選手が終盤にはいなくなりましたね。セットプレイが強かった理由としても、「木村」「綱島」「千田」「谷口」らが居たからでしょうね。この内、3名が居なくなったのは確かにきついわ。んで、染野の4アシストに関しては、先ほどの得点王の時にも書いてあるんだけども、ペナのニアもしくはハーフスペースに染野が出て行ってからのマイナスパスでのアシスト。流れの中から谷口のシュートや福田のプッシュでゴールインってのも染野が出ていくからのチャンスメイク。やはり、染野は2トップか。
*アシスト数はまぐ調べです。PKを取った人、シュートのこぼれなども数えてます。
−ヴェルディアシストランク(まぐ調べ)−
1位 FW:染野唯月 4回
2位 MF:齋藤功佑 3回
2位 MF:森田晃樹 3回
4位 MF:山見大登 2回
4位 MF:福田湧矢 2回
新人王
https://www.youtube.com/watch?v=YrTF7Loanh8
*DAZN(直接視れない場合は↑アドレスをクリック)
MF:新井悠太
・2025年の新人選手はヴェルディユース昇格組の「FW川村楽人」、明治大学コンビの「DF内田陽介」「MF熊取谷一星」、2年前から特別指定選手で試合に出てるので新人感の無い「MF新井悠太」ら4名が該当しております。ユースの川村くんは0試合、明治大学コンビは10試合程度出番を貰いました。そして、この年の新人王に輝いたのは「新井悠太」選手でした。それも当然。全38試合中37試合に出場という事で、惜しくも欠場の1試合は警告4枚での出場停止でした。文字通り、年間全試合に絡む活躍でした。ロスタイムのどえらいミドルシュートを突き刺したシーンは素晴らしかった。このシーズンのベストゴールと言っても差し支えない一撃でした。ケガも無いってのがいいですね。もっと攻撃的な位置で起用してあげたいですね。
まぐが選ぶベストイレブン
染野唯月
福田湧矢 齋藤功佑
新井悠太 平川 怜 森田晃樹 松橋優安
谷口栄斗 深澤大輝 宮原和也
マテウス
・まぐの選んだ11人はこうなりました。試合出場だけで言うと「綱島悠斗」「翁長 聖」「木村勇大」なども充分ベストイレブンになれるんですが、途中で退団になってしまいましたのであえて外しました。もし、そのまま在籍していたら間違いなくベストイレブンだったんですけどもね。試合出場数だけで言うと、GKマテウスが全試合フル出場。次に37試合出場の新井、斎藤、染野と続きます。試合出場時間は少ないけれど、34試合出場の松橋も年間通して出場した活躍によりベストイレブンに入れました。時間だけで言えば、綱島、翁長より少ない。夏の補強の選手達はいずれもレギュラーを奪う活躍とまではいきませんでしたね。そこらへんも終盤の成績の押し上げに結びつかなかった要因かもしれませんね。
まぐMVP
https://www.youtube.com/watch?v=77TXTeyxNWU
*DAZN(直接視れない場合は↑アドレスをクリック)
まぐ最優秀選手賞 : DF谷口栄斗
・今シーズンで最も結果を出した選手、勝利に繋がるプレーをした選手などに贈られるMVPでございます。今シーズンは谷口選手の奮闘ぶりが明らかでしたね。そもそも、失点が少なかったこのシーズン、GKマテウスの神セーブもありましたが、流れの中でGKと一対一というシーンはほとんど作らせていないですね。更に相手FWが激怒している姿もかなり多く見られました。純粋に守備能力の高さでMVPでした。更にCBでは「千田」「綱島」らの移籍退団により、セットプレイでの得点が減りましたね。そもそも、谷口の頭に落とすボールすら少なかった。もっと、セットプレイの構築で「谷口」に取らせる策も無かったかなと。その中で何故か「流れの中からゴール」というシーンが素晴らしかった。もはや、ストライカー谷口にしてもいいぐらいのステップワークも魅せた。ちなみにまぐの観戦記での「MOM」「MVP」の回数でいうと、「GKマテウス」「MF森田」「DF深澤」と続きます。
・と言う訳で、これが2025年のヴェルディの総括です。昨年のアウォーズでも言いましたが「パリ五輪後」のモチベ低下が不安であると。まさか、それが次の年に来るとは思わなかった。6位の順位で終えたシーズンはあくまでも「想定を上回るサッカー」、今シーズンは「想定を下回るサッカー」であった。その「ブレ幅」が今のヴェルディはこれだけ大きいと。上位にもなれるし、降格争いにもなれる。何が出来て、何が出来ないか、それを指折り数えて現実的に「出来ない」事は淘汰する。戦術的タスクは少ないに限る。2025年はそれを現実的に切り捨てる決断を城福監督は下せた。降格を回避出来た決断に繋がったと思う。ここからシーズン前に降格の無い「明治安田生命百年構想リーグ」で色々と試す事も出来るでしょう。戦術的タスクも増やして、また「想定を上回るサッカー」に戻していくことが「J1残留」、そして上位に行く事に繋がるでしょう。ただ、懸念材料は堅守がウリのチームから「千田」「綱島」「谷口」と3バックが全員居なくなった事ですね。