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2023年東京ヴェルディアウォーズ



・あけましておめでとうございます。今年もよろしくです。毎年恒例の年始企画です。今回もまぐらしく独断と偏見満載でお送りします。まぐに至っては、仕事上の都合により「全試合観戦せず」x4年間となってしまいました。コロナも5類になった事で規制は緩和されましたが、まぐは実家暮らしな上に後期高齢者な両親と一緒に住んでおりますので、人よりも過敏に気を付けております。そこのところご了承ください。今年こそは観戦したいなとは思いますが、声出しの側での観戦は控えたいと思っておりますので今後はしれっと観に行ってるかもしれません。ご挨拶無しとなりますが、「あ、居たんだ」程度に思ってくれれば幸いです。そういう訳で昨年のヴェルディアウォーズをどうぞ! ちなみに各フォーメーションなどは「パソコン」で観ないとキレイに並んでいなかもしれません。


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−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷「第1節〜第9節」−


    −通常時【オリジナルポジション】−          −守備時【4−4−2バージョン】−   

          阪野豊史                    阪野豊史             
 梶川諒太    (河村慶人)    河村慶人          (河村慶人) 齋藤功佑       
エンゲルス)            (バイロン)               (北島祐二)      
(加藤 蓮)                      梶川諒太              河村慶人 
    森田晃樹        齋藤功佑      (エンゲルス)            (バイロン)
   (綱島悠斗)      (北島祐二)      (加藤 蓮)                  
          林 尚輝                    森田晃樹  林 尚輝       
                                 (綱島悠斗)            

 深澤大輝  平 智広  山越康平  宮原和也     深澤大輝  平 智広  山越康平  宮原和也 


          マテウス                       マテウス          



・新シーズンの開始までなかなか城福監督の契約延長の報が届かなかった。その理由は後に判明するが、「欲しい選手」に片っ端から断られたという事。これは難しい仕事になるだろうという事か。勝手にこちら側が「日本サッカー協会」のとある仕事が空いているので、それを待ってからの契約なんじゃないかと邪推してしまった。 なので、最初の親善試合から開幕までレギュラーメンバーが固定されないまま、手探り状態での開幕となった。しかし、結果は出た。親善試合も軒並み勝利、開幕9試合で7勝というスタートダッシュに成功。9試合で試合内容でも結果でも完敗だったのは大分戦のみ。 昨シーズンで半年だけ城福監督のサッカーに触れていたのは大きかった。今シーズンも「技術力・判断力・創造性」というヴェルディらしさからくる色は薄くなったものの、「強度・約束事・危機管理」という城福色がだいぶ強くなってきた事と思う。9試合で7試合が完封勝利という事も あって、「0−0の時間を長くする」「相手の攻撃に対する守備ブロックの形成」などは徹底されていた。言い方は悪いかもしれないが、序盤で梶川選手の大怪我によりシーズンを棒に振ってしまった。これが結果的にチームが一つになる要因になった。


−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷「第10節〜第23節」−


    −通常時【オリジナルポジション】−          −守備時【4−4−2バージョン】−   

          山田剛綺                    山田剛綺             
 北島祐二    (阪野豊史)    バイロン          (阪野豊史) 森田晃樹       
(加藤 蓮)            (河村慶人)               (河村慶人)      
                            北島祐二              バイロン 
    北島祐二        森田晃樹       (加藤 蓮)            (河村慶人)
   (綱島悠斗)      (河村慶人)                              
          稲見哲行                    北島祐二  稲見哲行       
                                 (綱島悠斗)            

 深澤大輝  綱島悠斗  山越康平  宮原和也     深澤大輝  綱島悠斗  山越康平  宮原和也 
      (谷口栄斗)                     (谷口栄斗)            

          マテウス                       マテウス          


・ここにきての14試合7勝4敗3分。ここにきて勝率5分になったので、メンバーやシステムなどを見直しております。こういう判断などは非常に早いですね。まず負けた試合の3試合は内容でも完敗。千葉、山形に至っては「繋ぐサッカー」をしてくる為、こちらが何もさせてもらえない敗戦。 そうか、ヴェルディと試合をしたチームってのはここまで負けた時の「虚無感」が半端無いのか。今まで申し訳なかったね。のちのち、あんな事があったので書きたくないけれども、ここはぐっと我慢して事実のみを列挙しますか。この時期のバスケス・バイロンの存在は大きい。バイロンのミドル1発で試合を制したり、深いドリブルからの大きな切り返し、決まったゴールはスーパーゴールだった。更にチーム全体でバスケス・バイロンをチーム戦術の主軸に起きつつあった時期だ。だからこそ、ここであんな事があったのは悔やまれる。更に守備においては勝ち点を失いかねないピンチも多かった。長崎戦ではロスタイムにファンマの2発、いずれもマテウス。同点、逆転も有り得た。更に終了間際、岡山戦のセットプレイから山越のヘッドは96分で勝利にこぎつけた。ここらへんから「勝負強さ」的な感覚を手に入れたのかもしれない。これが最後のあの試合まで活きてくる事になるとは。


−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 「第24節〜32節」−


    −通常時【オリジナルポジション】−   

       染野唯月             
             齋藤功佑       
            (山田剛綺)      
 北島祐二              中原 輝 
(新井悠太)            (甲田英將)

       稲見哲行  森田晃樹       
      (綱島悠斗)            

 深澤大輝  平 智広  千田海人  宮原和也 
(加藤 蓮)      (山越康平)      

          マテウス          


・9試合で2勝3敗4分。ここがこのシーズンでの一番の試練でしたね。完全に降格争いしてるチームの勝率にまで落ち込みました。ここからのV字回復は「奇跡」と言われても過言ではないと思います。 今までのヴェルディではあまり無かったシーズン途中での「補強」が行われました。その理由がJ2首位の町田にレギュラーの「バスケス・バイロン」が引き抜かれるという事態。前代未聞の移籍劇。この中盤では ヴェルディの攻撃の選択肢の1つが「バイロンのカットインシュート」「バイロンの深い切り返し」からのクロスやシュートが得点源でもあった。もはや、「戦術バイロン」っていう状態にも陥っていたのでショックも大きかったのだ。 それがこの中盤での勝率が下がった理由であろう。その為に「甲田」「長谷川」「中原」らサイドアタッカーの獲得が行われた。結果的にこの選択もバッチリとハマった格好になる。更に昨年も獲得したFW染野のレンタル移籍。 これによりスタメンで森田が途中交代した際に、攻撃陣に「元ヴェルディの選手」が1人も居ないという状況にもなっていた。ただ、これはまぐが城福監督が就任する際に、「城福色に染めるなら、ヴェルディの選手は1人も居ない方がいい」という事に当てはまる。だからこそ、城福監督が就任する事は好ましくないと発言していたのだが、本当に選手全員居なくなったな。お金が無いからそれは出来ないと思っていたのだが、マジでそこまでやるとは思わなかった。


−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷「第33節〜最終節」−


    −通常時【オリジナルポジション】−  

       染野唯月            
      (山田剛綺) 齋藤功佑      
            (河村慶人)     
長谷川竜也              中原 輝
(新井悠太)                 

       稲見哲行  森田晃樹      
            (綱島悠斗)     

 加藤 蓮  谷口栄斗  林 尚輝  宮原和也
            (平 智広)     

          マテウス         


・プレーオフまで含めて12試合で無敗。先ほどの9試合の成績は降格争い並の勝ち点だったのに、一気に優勝を争うチームの勝ち点に変貌。もし、この終盤の10試合が4勝程度だったらプレーオフにも残れてない。急激に勝ち点を延ばす事に成功。更に最終節で一気に順位を3位に押し上げた。プレーオフで「引き分け」でも昇格という順位になった事が奇跡の昇格を果たす事になったのだから、この終盤での脅威の無敗街道は立派なものだった。まず、勝因は「バスケス・バイロン」を遥かに凌駕する「中原 輝」の存在が大きかった。カットインシュートはスーパーゴールだし、足の振りが早いので中長距離でのシュートに相手が反応出来ない事も多かった。直接FKだけで試合を決めるなど、勝ち点を3にする功績は大きい。更にヴェルディの主戦術に新たに約束事が追加、「ヴェルディのニア」「切り返しからのファー」「スーパーカウンター」「稲見にミドルを撃たせよう」などが得点に結びついた事も挙げられる。全員が同じ戦術を共有する事で、個々の力を迷いなく発揮できることに繋がった。たとえ、負けていても、残り1分でも、同じ作業を淡々とこなす。明らかな負けゲームでも新井や長谷川、中原など途中加入の選手にもわかりやすいタスクにした事で結果につながった。この3名が負けゲームをひっくり返した事から自信にもなったし、プレーオフでの諦めないになったのだと思う。


・という訳で駆け足で2023年を振り返ってみました。就任当初から「約束事」の強さが際立っており、ヴェルディ生え抜きの選手は次々に移籍して行ってしまった。それもそのはず、自分の持ち味を奪われてしまう可能性も間違いなくあるからだ。なので、その決断は致し方ない。ただ、これほどまでに「タスクを減らし、シンプルに戦術を固定する」というサッカーで結果が出るとは思わなかった。まさに全員が同じ方向を向いてるサッカーだったし、誰一人「迷いなく」「悩みなく」「信じて」サッカーをしている印象を持った。「ヴェルディのニア」なんてのはその典型例。サイドが縦を突破したら、必ず誰かがニアを狙う。森田だったり、河村だったり、山田だったり。そこにボールが来なかったとしてもニアには誰かがいる。だからこそ、サイドからのクロスは中を見ずにニアへ転がせるし、一瞬の判断が早くなる。故に相手から奪われない。守備に関しても、「攻撃を終わらせる事で不用意なカウンターを受けていない」のが無失点の要因でもある。今シーズンはGKと一対一というケースが非常に少ない。足を振るという動作に関しても、シュートブロックに行ってないシーンが無い。マークしてませんでしたも皆無だった。守る時に必ず「守備ブロックを形成」してるからこそ無失点。そこには選手の上背・強度・個人技よりも大事な事が守備にはあると言わんばかり。更に最終ラインは宮原を除いて、シーズンを通してレギュラーに座った選手はいない。負傷もあるが、CBでさえも軽い守備をすれば交代されてしまうという緊張感も無失点試合が続いた要因かもしれない。以上、2023年のヴェルディの総括でした。ではでは、ここからヴェルディアウォーズ始めます。




得点王


*ヴェルディ公式チャンネル

トップ : FW 染野唯月    7得点



・得点は本当に少なかった。単純に攻撃の重きを置いていない分、仕方がない事なのかもしれない。染野選手は後半戦からの加入で20試合で7得点。ヴェルディのこういうサッカーなら、独力突破型の選手よりかは献身的で忠実な選手の方が良いのかもしれない。ブラジル人ストライカーで屈強な選手でも、監督の約束事を守ってくれないと起用をしないという事なのでFW選びは今後も大変かもしれない。マリオ・エンゲルスは不憫だった。そして、2番手もまさかの中原。後半戦のメンバーが得点ランクってのもね。約束事もしっかりしているし、チームの攻め方も確立してるんだけど、圧倒的な得点力ってものがないね。昨年の佐藤凌我みたいな「ストライカー」っていう俺がゴール決めるんだっていうタイプの選手がそもそも居ないからね。今後もオールラウンダータイプの染野を欲してるんなら、得点はあんまり増えないかもね。


   −ヴェルディ得点ランク−   

 1位 FW:染野唯月    7点
 2位 MF:中原 輝    6点
 3位 DF:深澤大輝    4点
 3位 MF:齋藤功佑    4点
 3位 MF:稲見哲行    4点
 6位 FW:阪野豊史    3点
 6位 MF:北島祐二    3点
 6位 FW:山田剛綺    3点
 6位 MF:林 尚輝    3点


アシスト王


*ヴェルディ公式チャンネル

トップ : MF 中原 輝   7回
トップ : MF 齋藤功佑   7回



・こちらも後半からの加入でアシスト7回・・・そもそも得点王でも2位に入ってる。うん、こりゃ昇格の救世主なんだわ。バスケス・バイロンの離脱が無かったら、彼を獲得するっていう事も無かったかもしれないのか。シュート良し、パス良し、ドリブル良し。非の打ち所の無い選手でした。途中でケガをしたり、シーズンを通して様々なポジションを経験した齋藤選手も同数でランクイン。斎藤選手は序盤はCMF、梶川離脱後は左MFでも起用、バスケス・バイロン離脱後は右MF、終盤は4−4−2の1.5列目でFW起用、森田が交代する時はボランチに下がっての対応。うん、どこでも起用可能な分だけ結果としてのアシストにはもろに影響が出ちゃったかもね。

*アシスト数はまぐ調べです。PKを取った人、シュートのこぼれなども数えてます。


−ヴェルディアシストランク(まぐ調べ)− 
 1位 MF:中原 輝       7回
 1位 MF:齋藤功佑       7回
 3位 MF:バスケス・バイロン  4回
 3位 MF:森田晃樹       4回
 5位 MF:北島祐二       3回
 5位 DF:宮原和也       3回
 7位 MF:新井悠太       2回
 7位 FW:山田剛綺       2回
 7位 FW:河村慶人       2回


フェアプレー賞

フェアプレー個人賞 : GK マテウス(警告0回/42試合出場)
最多ファール個人賞 : MF 綱島悠斗(警告7回、出場停止1試合)


・うーん、GKのマテウスが警告ゼロってのは喜ばしい事ではあるんだが、他に居なかったのが非常に残念ではありますね。時間稼ぎをしなかったっていう点ではマテウスはよくやりましたって所かな。んで、最多警告が綱島でした。類まれなるフィジカルの強さがもたらす、深いタックルと吹き飛ばすショルダーチャージがありましたね。本人はそんなに強く当たってないんでしょうけども、本気を出しちゃいけない選手かもしれないね。悲しきモンスター。途中出場が多いので後半からの出番が多く、ファーストチャージで即イエローってのも多かった。ちなみにイエロー無しの選手は谷口、山田、佐川らが該当します。ただ、試合出場数、出場時間が少ないので該当なしとしました。



最長時間、最多試合出場賞

最長時間出場選手 : DF 宮原和也    2877分 / 全3780分中
最長時間出場選手 : GK マテウス    3780分 / 全3780分中

最多試合出場選手 : DF 宮原和也     41試合 / 全42試合中
最多試合出場選手 : GK マテウス     42試合 / 全42試合中


・全試合出場、全試合フルタイム出勤となったのはGKのマテウス。まぁ、これはポジションも1つしかないし、ケガもしなかった。そもそも、マテウスが居なかったらどうなっていたことか。頼むからアラブ諸国のスカウトマンが見つけません様に。試合数に関してはGKが独占しがちなので今回はGK以外も選出しております。フィールドプレイヤーでの最多出場、最多出場時間選手はDF宮原選手となりました。城福監督はCBと言えども、軽い守備をすると替えられてしまう事があるので、本番である試合はもちろんの事、練習でも軽いと交代されてしまう。今回はCBは平、谷口、山越、千田、林ら全員が出場している状況での全試合に絡むってのはよほどの信頼なのだろう。更には綱島、稲見までCBに入った事もあるぐらいだからね。そして、宮原は出場停止にもならなかったのも大きかったね。ちなみに次点は森田、加藤蓮となっております。


新人王


*ヴェルディ公式チャンネル

MF : 綱島悠斗


・2023年の新人選手は「GK飯田雅浩」「MF綱島悠斗」「MF楠 大樹」「FW佐川洸介」「FW山田剛綺」ら5名が該当しております。この中で試合出場がもっとも多かったのが、MFの綱島選手でした。序盤から最後までずっと試合に絡んでおりました。左サイドバック? CB? FW?まで出場するという状況でした。なんだか、昔の廣長みたいにならない事を祈ります。フィジカルが強いってだけでそういう使い方をされがちなんでね。ちなみに次点は山田選手でした。山田選手も新人ながら活躍した方だと思います。前線からの追い込みに関しては、河村と山田の2トップの時の方が恐ろしかったですね。まぁ、イエローカードの多さは新人ならではって事で目を瞑ってあげますか。


年間ベストバウト


*ヴェルディ公式チャンネル

J2リーグ第27節 vs ジェフ千葉【3−2】



・今シーズン最高の試合はジェフ千葉戦ですね。まぁ、試合そのものはかなり大味な試合になってしまったし、勝ったのも運要素がかなり強いんだ。でも、この試合があったからこそのプレーオフの試合。ここで勝負付けを済ませていた事で、きっとプレーオフでも勝てるみたいな良いイメージになったんだと思う。試合はジェフのドゥドゥ劇場。ミドル二発で0−2。一つはループ気味のシュートでマテウスのタイミングをズラす見事なスーパーゴール。2つ目はシュートブロックに当たってコースが変わってゴールイン。ちょっと、マテウスの調子が悪いのかなって思ったところでのドゥドゥのPKをスーパーセーブなんよ。ドゥドゥにハットトリックさせなかった。そこからの大逆転っていうね。逆サイドへのクロスに長谷川、左右に振ってからの染野、カットインシュート気味の中原。約束事をしっかりとこなして、淡々と続けながらのゴール。後半終盤まで千葉も跳ね返し続けたんだけども力尽きたね。この勝利がプレーオフに繋がったんじゃないかと。


年間ワーストバウト


*Jリーグ公式チャンネル

J2リーグ第32節 vs ファジアーノ岡山【2−3】



・2023年シーズンワーストなんだけど、この負けがあったからこその昇格みたいな試合だったかなと思います。この2023年最後の負けの試合です。こっから先は一度も負けないで走り切った訳ですね。この試合では、今までのヴェルディの守備がちょっと崩れてしまった試合ですね。ミスもあったし、相手が崩そうと仕掛けてくる攻撃に真っ向から勝負に負けるシーンもあった。守備ブロックを形成する前に攻め込まれる。そうなると、ここまでもろい物かと。ここから、攻撃に関しても守備に関しても攻守ハッキリとする様になった。ここら辺の時期が特に「オープンな展開にしてでも勝ちたい」みたいな状況だったのも良くなかった。攻撃は攻撃で割り切って終わらせる。守備するなら守備するでブロックをしっかりと作る。攻撃の約束事を徹底して行う時期でもあったかな。ヴェルディのニアっていう展開は本当にニアにしか出さないぐらいに徹底した。最後の負けは負けなんだけど、それでも0−3から2点取り返すっていうのもやはり凄い試合だった。最後は追いつくんじゃないかと思わせた。


まぐ最優秀ゴール賞


*ヴェルディ公式チャンネル

J2リーグ第5節 vs 藤枝MYFC【5−0】・・・MF 北島祐二



・これがJ初ゴールとはね。一生忘れられないゴールがキャリアでも最高のゴールになったかもしれませんよ。まぁ、これからもいっぱいゴールを決めれば塗り替えられるかもしれないけどね。ゴール前での一瞬のチャンスで「ループシュート」を選択するっていうのは、その選手が持っているテクニックやセンスが求められる。さらに真正面じゃなく左右にコースを狙ってる辺りは大したもんだ。今シーズンはカットインシュートやミドルシュート、直接FKなどもあるんだけどやっぱループは狙って蹴れるもんじゃないしね。はなっから「ループ狙ってます」なんて事は無くって、その場の状況判断、ループが選択肢にあるというセンスが大事。一生ループシュート撃たない選手の方がきっと多いと思うんだ。とにかく、おめでとうございます。やはり、まぐはテクニックにこだわってしまうんだ。


まぐ最優秀アシスト賞


*ヴェルディ公式チャンネル

J2リーグ第40節 vs ジュビロ磐田【1−1】・・・MF中原 輝 & MF齋藤功佑



・アシスト賞が2人ってのも凄いね。とにかく、ゴールまでの流れが美しい。誰もが全力で走ってる。その中で中原の独走ドリブルが追いつけない。ここで齋藤へのパスがあるんだけど、ここのパスもオシャレなんだよね。全力で走ってるモーションのままパスをしてる。こうすると、パスカットがし辛い。相手にパスを匂わせないのがいいんだよね。そして、齋藤からの折り返しもシンプルだし早い。中原のその後のシュートも強すぎない角度を変えるだけのシュート。この流れの中から最後尾からの全力疾走で林がゴールっていうね。まさに城福監督の約束事の1つ、「スーパーカウンター」が誕生した瞬間でしたね。他にもゴールにはなってないけれども、スーパーカウンターが炸裂するシーンはたびたびあった。結果になったという意味でもアシスト賞にさせていただきました。


まぐが選ぶベストイレブン


          染野唯月
 齋藤功佑              中原 輝

            

    稲見哲行        綱島悠斗
          森田晃樹

 
 加藤 蓮  平 智広  山越康平  宮原和也


          マテウス


・うーん、ベストイレブンって事なんだけども試合数が少ない選手もいれてしまいました。さすがに今シーズンは昇格を決めたメンバーは入れたいですもんね。昨年は染野は外したんですね。試合数の関係で河村も染野も外したんです。今回は試合数だけで言えば河村や山田、北島、深澤、林、バスケス・バイロン、谷口を飛び越えての「中原」「染野」なんです。31試合も出たのに河村は2年連続の次点となっております。なんか申し訳ない。無理矢理当てはめたせいでフォメも違うしね。最終ラインも結局最後までレギュラーメンバーっていう組み合わせは完成しませんでした。谷口、林が最後の組み合わせでしたが、若干ビルドアップでもたつきもあったのでコレでもないかなと。結果的に試合に出場した選手で行きました。谷口はレギュラー格の扱いでしょうけど、試合が半分しか出れてないんでね。さすがにベストイレブンには厳しいかなと。



まぐMVP



まぐ最優秀選手賞 : GKマテウス


・昇格の立役者が「染野」「中原」「宮原」など名が上がるかもしれないが、ここまでの勝ち点の積み重ねの中で大事なのが「0−0の時間を長くする」こと。幾度となく、その「0−0の時間」を維持してきたのはGKマテウスなのです。決定機でのビッグセーブの多さはピカイチ。PKだって止めるし。終了間際で追いつかれるという展開も無かったし、そもそもGKと一対一になるシーンはほとんど無かった。常にシュートブロッカーがいるという状況だと、相手がシュートを撃っても飛んでくるコースを限定出来る。とはいえ、シュートが枠内に飛んでこないなんて試合はそうはあるまい。中にはマテウスじゃなかったら無理じゃない?っていうシュートもあった。指先で触ってたとか、超至近距離のシュートを顔面でブロックしたなんて試合もあった。課題として残るのが昨年もあった最終ラインからのビルドアップでの失点だ。今シーズンもこれで失点してしまった。城福監督はこのタスクを無くして守備ラインを形成してきたが、やはりどこかで「最終ラインからのビルドアップ」も視野には入れたいのだろうか。




・という訳で如何だったでしょうか。2023年のヴェルディアウォーズでした。昨年も言いました通り、「ヴェルディのサッカー」をやって15年昇格出来ませんでした。とはいえ、「タスクを減らして、シンプルにプレイする」「サッカーの原点」に帰るサッカーで昇格出来るとも思ってませんでした。はい、すいません。ただ、ヴェルディの課題そのものは解決しないまま昇格だけ果たしてしまった。これがいみじくも城福監督が自ら語っている「エレベーターチーム(J1昇格・J2降格を繰り返す事)」にはなっていけないというメッセージが指す部分だと思います。結局、J1昇格しているにも関わらず、昇格の立役者がJ1の舞台で一緒に戦えないという現状が物語っている。ほんと1年でもいいからレギュラー全員残留、強さを補うという言葉の通りの「補強」をして、次の年に強さを実感できる。当たり前の事を当たり前に出来る普通のサッカーチームになりたいんですよ。そして、願わくば移籍金とか払って欲しい選手を獲得したいんですよ。それをJ1に残留し続けた上で実現しないといけませんね。




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