2020年東京ヴェルディアウォーズ
・あけましておめでとうございます。今年もよろしくです。毎年恒例の年始企画です。今回もまぐらしく独断と偏見満載でお送りします。昨シーズンは「新型コロナウィルス」の影響により、「中止」「延期」「中断」「無観客」「観客制限」など色々と新たな取り組みをしたシーズンとなりました。サッカーの試合においても、4ヶ月中断した事から過密日程を余儀なくされた為、「選手交代5人制」「全試合ドリンクタイム」など新しいルールも採用されております。そして、まぐに至っては、仕事上の都合により「全試合観戦せず」となってしまいました。1993年から続く毎年観戦してきた記録はこれで途絶えてしまいました。お蔭様で仕事は順調だった事だけが幸いです。過去に例の無い程の残業時間を記録しましたが、まぐの身体が無事で何よりと考えましょう。休日はぐったりよ。さて、ヴェルディはと言うと、年末に色々とありましたが、ここではサッカーの話だけに特化してお送りしたいと思います。永井監督の特異なサッカーを総括したいと思います。そういう訳で昨年のヴェルディアウォーズをどうぞ! ちなみに各フォーメーションなどは「パソコン」で観ないとキレイに並んでいなかもしれません。
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2019年ヴェルディアウォーズ
・昨シーズンの途中から就任した永井秀樹監督体制継続。まずはこの永井秀樹監督の特異なサッカーの解説から行きましょうか。シーズン前から、「ヴェルディユース特化型」になるだろうという事は分かっていた。しかし、口々に言われる「ヴェルディらしいサッカー」とは異なるサッカーでした。形容するならば、「グァルディオラのサッカー」と言えるんじゃないでしょうか。「5レーン理論」「偽FW」「ゼロトップ」「インナーラップ」などなど。とはいえ、それが悪いとは言いません。世界でも最先端のサッカーを狙ったのは面白い試みでした。そして、試合の流れにおいてフォーメーションを変化させるなど、観ている我々のサッカーレベルを1つも2つも上げるキッカケになったかもしれませんね。では、そのフォーメーションを観てみましょう。
−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 前半戦「第1節〜13節」−
−通常時【オリジナルポジション】− −守備時【佐藤アサシンバージョン】− −攻撃時【3バックバージョン】−
端戸 仁 端戸 仁 端戸 仁
井出遥也 小池純輝 佐藤優平
(山下諒也)
井出遥也 小池純輝 井出遥也 小池純輝
井上潮音 佐藤優平
(森田晃樹) (藤本寛也)
藤田譲瑠チマ 井上潮音 譲瑠チマ 奈良輪雄太 井上潮音 佐藤優平 若狭大志
奈良輪雄太 平 智広 高橋祥平 若狭大志 奈良輪雄太 平 智広 高橋祥平 若狭大志 平 智広 譲瑠チマ 高橋祥平
(福村貴幸)
マテウス マテウス マテウス
・この序盤でコロナでの4ヶ月の中断。2月下旬で開幕をし、6月下旬まで中断をしました。開幕戦がホームだったら、まぐは観ていた事になるのか。残念。開幕戦からこの様な「可変式フォーメーション」で戦っておりました。ざっくり説明しますと。何かしらプレーが切れた際に、一応このオリジナルポジションに戻ろうという意識を持っていた。リスタートの気持ちも込めて一度ここに戻ると。そして、守備の際には前線から相手を追いかけまわしてプレスをかけると。その際にがっつり殺し屋の如く突っ込んでいく端戸と佐藤のコンビが恐ろしかった。なので、名前も佐藤アサシン(殺し屋)バージョンとなっております。この時に前線で奪ってカウンターになると、攻撃そのものも2トップ編成のままプレイし続ける事がありました。そして、攻撃では3バック編成になってサイドバックを前線へ上げる事になります。序盤はチマが最終ラインに入り込んで、若狭、奈良輪を前へ上げる事が多かった。その際に若狭がゴール前でシュートをするという決定機にも顔を出していた。まさに「インナーラップ」まで見られる様になりましたね。この13試合は5勝3敗5分という成績でした。そして、DMFやったり、CMFやったり、WGやったりと色々なポジションで試合に出ていた藤本寛也。ポルトガルリーグ1部のジル・ヴィセンテへの期限付き移籍をしております。
−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 前半戦「第14節〜第30節」−
−通常時【オリジナルポジション】− −守備時【佐藤アサシンバージョン】− −攻撃時【3バックバージョン】−
大久保嘉人 大久保嘉人 大久保嘉人
井上潮音 (森田晃樹) 小池純輝 佐藤優平
(山下諒也)
井上潮音 小池純輝 井上潮音 佐藤優平
山本理仁 佐藤優平
(井出遥也)
藤田譲瑠チマ 山本理仁 譲瑠チマ 福村貴幸 山本理仁 譲瑠チマ 小池純輝
福村貴幸 平 智広 高橋祥平 若狭大志 福村貴幸 平 智広 高橋祥平 若狭大志 平 智広 高橋祥平 若狭大志
(近藤直也)(クレビー)
マテウス マテウス マテウス
・中盤戦になって、よーやっと待望のストライカー「大久保嘉人」の出番が来ました。端戸の負傷によるところが大きいのでしょうけど。ただ、これで得点力不足は解消、シュートの打ち方ってもんを教えてやってくださいよと。そう思っていたのですが、このサッカーにおいて必要なのは「ゼロトップ」「偽FW」という特殊なプレースタイルなんですね。まさか、大久保選手がほとんど「空気」と化してしまうとは思いませんでした。やはり、大久保には多少無茶でもボックス内でボールをぼんぼん渡す方が良いんですね。点取り屋ですからね。ロングボールやアーリークロスでも数多く渡す事・・・しかし、ヴェルディはしっかりと繋いで確率が高くなってからでないと送らないので、大久保はピッチ上で何度も不満を露わにしてました。トドメはPKの失敗でしたかね。あそこで1点でも取っていれば、その後ケチャドバだったかもしれんし。逆にここで出番を得て結果も出してきたのが、左サイドバックの福村。アシストを連発して急にレギュラー当確。奈良輪のケガもありましたが、そのチャンスを見事に活かしました。もし、ヴェルディに空中戦が強くてサイドからぼんぼんクロスを送っていいチームなら、アシストはもっと積み重ねる事が出来たかもしれません。更に成績も振るわず、5勝6敗5分で終えてしまいました。勝率3割というと、下位の成績なんですよ。
−東京ヴェルディのフォメ・メンバー変遷 後半戦「第31節〜最終節」−
−通常時【オリジナルポジション】− −守備時【佐藤アサシンバージョン】− −攻撃時【3バックバージョン】−
端戸 仁 端戸 仁 端戸 仁
井上潮音 (森田晃樹) 小池純輝 佐藤優平
(山下諒也) (松橋優安)
井上潮音 小池純輝 井上潮音 佐藤優平
井出遥也 佐藤優平
(山本理仁)
藤田譲瑠チマ 井出遥也 譲瑠チマ 福村貴幸 井出遥也 譲瑠チマ 小池純輝
福村貴幸 平 智広 高橋祥平 若狭大志 福村貴幸 平 智広 高橋祥平 若狭大志 平 智広 高橋祥平 若狭大志
(奈良輪雄太) (馬場晴也)(クレビー)
マテウス マテウス マテウス
・ケガ人の復帰もあり、大久保の出番は無くなってしまいました。しかも、端戸は復帰してからはゴール数も増えてきたので、益々出番は無くなりましたね。最終節のアレも決めなさいよ。終盤は永井秀樹監督続投という話もあり、若手である馬場などにも出番が増えてきました。とはいえ、終盤はヴェルディのサッカーはこうだと研究も進んでしまい、ハーフレーンを抑えられてしまったり、中盤のスペースを埋めてきたり、昇格争いをしているチームでさえ「パスは回されてもいい」なんて発言されるぐらい。いやいや、「相手が泣くまでパスする」ってのがヴェルディらしさですからね。やはり、「ヴェルディらしさ」を追及はしなかったシーズンとも言えます。「グァルディオラのサッカー」も縦へ急ぐ事は多くあるんですが、まさにその急に攻め急ぐかの様なパスも増えてきてしまいました。終盤は3勝5敗5分という事で、皮肉にも永井監督続投が発表されてから7試合未勝利で終わってしまいました。
・という訳で駆け足で2020年を振り返ってみました。今シーズンもやはりお金の無駄使いがみられましたね。まぁ、獲得してみないと分からない事ではあるんですが、高額な選手を獲得したけど使わないというシーズンになってしまいました。裏で何があるのかはわかりませんけど、本当に監督の欲しい選手なのかどうか。やりたいサッカーを実践できる選手かどうか。ヴェルディユースではどうしても補えない部分がありますので、それらを補強で何とかしないといけないんですよ。その割にここ数年は小さい選手多くない? 小さくて上手い選手はいっぱいいるよ。個人技で何とも出来ない部分、フィジカルモンスター的なのは欲しいんですよね。どこのポジションでも。さ、今回から新経営陣が親会社となってやっていくんですよね。その覚悟が少し問題にはなっておりますが、口を出すだけはなくお金も出さないといけなくなりましたよ。ではでは、2020年のヴェルディアウォーズ始めます。
得点王
トップ : FW 山下諒也 8得点
・シーズン前はまだ練習生だったはずの山下諒也がまさかチーム内トップスコアラーになるとは思いませんでしたね。キャンプでの活躍が認められてのチーム入団でした。そういえば、その前のシーズンに半年だけ加入して活躍していた「パライバ」という選手が居ただけに、チーム戦術としてこういうタイプの選手がちょうど欲しかったっていうのもありますね。今のヴェルディだとCFが「偽FW」「ゼロトップ」とするならば、むしろゴール&アシストを狙うのはウィングの方なんです。斜めに走りこむダイアゴナルランで飛び出していき、ハーフレーンで縦へ突破してからの折り返し。逆に決める側はファーサイドの位置からプッシュを狙うと。決定機でけっこう外しているイメージもあるので、そこら辺を確実に流し込める様になったら2桁はいけるんじゃないでしょうか。このシーズンがデビューの年、途中出場も多い中でのこの成績は立派だったと思います。
−ヴェルディ得点ランク−
1位 FW 山下諒也 8点
2位 MF:佐藤優平 7点
2位 MF:小池純輝 7点
4位 FW:端戸 仁 6点
5位 MF:井上 潮音 4点
6位 MF:藤田譲瑠チマ 3点
7位 DF:平 智広 2点
7位 DF:高橋祥平 2点
7位 DF:若狭大志 2点
7位 MF:井出遥也 2点
アシスト王
トップ : MF 佐藤優平 8回
・2020年でのアシスト王は佐藤優平選手でした。えぇ、公式のアシストと違くね?ってな感じになってる方も多いと思います。理由はアシストの回数の付け方がまぐなりのポイント制となっております。例えば、PKの場合はPKを取った選手にアシストを付けております。ゴールを決めた選手に出したパス、例えばパスじゃなくても当たっただけの場合もアシストです。さらにここが重要。シュートを撃ってGKに当たってこぼれたボールを押し込んだ場合、シュートを撃った人、その前のパスを出した人にもアシストを付けてます。さらにさらにロングボールを出して裏へ走る、その選手が中へ折り返して、中で押し込んでゴール・・・このラストパスだけでなく、ラス前パスにもアシストを付けてしまう振る舞い。まぁ、今までもこの付け方なのでご勘弁を。とはいえ、佐藤選手がセットプレイも蹴っているので、数は稼いでおりますけどね。ただ、意外だったのが小池ですね。こんなにアシストしてたんですね。福村は終盤アシストが減っちゃったね。序盤で稼いでるんで、この倍は行っちゃうかと思うぐらいの活躍でした。
−ヴェルディアシストランク−
1位 MF:佐藤優平 8回
2位 FW:小池純輝 7回
2位 DF:福村貴幸 7回
4位 MF:藤田譲瑠チマ 4回
5位 FW:井上潮音 3回
5位 FW:山下諒也 3回
7位 DF:クレビーニョ 2回
7位 DF:若狭大志 2回
7位 DF:平 智広 2回
7位 DF:奈良輪雄太 2回
7位 MF:井出遥也 2回
7位 DF:山本理仁 2回
7位 FW:新井瑞希 2回
7位 FW:大久保嘉人 2回
フェアプレー賞
フェアプレー個人賞 : DF 平 智広(警告0回/41試合出場)
最多ファール個人賞 : DF 高橋祥平(警告3回、退場1回、出場停止1試合)
・CBとして、これだけ試合に出場していて警告無しは立派よ。かつては米山篤志も記録したCBで警告無しってのは偉業と言っても過言ではない。相手を止めるのに反則をしないクリーンなDF。逆に相棒である祥平がきっちりと最多ファール賞を取ってしまうのも面白い格好で。しかも、祥平はミスを取り返そうとしたファールだったり、プロフェッショナルファールだったりとかなら目を瞑ってもいいけれど、彼の場合はがっつり「肘」は出るわ、「足」は出るわで。途中からは祥平相手にはファールまがいで煽ってくる選手も増えてきましたね。挑発しとけば退場させられるぞとばかりに、やたらとちょっかい出してくる輩も増えたもんだ。ちなみに若狭も1枚しか貰ってませんね。逆に最多ファールの時点は意外にも潮音と山下だったりします。潮音は何か審判に言っただけで間髪入れず退場(2枚目の警告)みたいなシーンもありましたね。
最長時間、最多試合出場賞
最長時間出場選手 : DF 平 智広 3620分 / 全3780分中
最多試合出場選手 : DF 平 智広 41試合 / 全42試合中
最多試合出場選手 : MF 藤田譲瑠チマ 41試合 / 全42試合中
最多試合出場選手 : MF 佐藤優平 41試合 / 全42試合中
最多試合出場選手 : FW 小池純輝 41試合 / 全42試合中
最多試合出場選手 : FW 山下諒也 41試合 / 全42試合中
・全試合出場というとGKには比較的楽な賞になってしまうので、それ以外の選手にも賞を差し上げております。ただ、今回はマテウス選手が全試合出場という訳じゃないので1人だけ受賞です。最後まで安定して試合に出場したのは平選手。上記にフェアプレー賞も取ってる通り、最長時間出場しての無警告はやはり立派ですよ。
当然、試合数もトップとなりました。まさにDFの為の賞になっておりますね。過密日程もあって、ターンオーバーで試合を回さないといけない状況でも41試合出場を記録してくれたのも大きい。今回は5名もいたので全員記載しております。山下に至っては試合出場時間が2185分なんで、平とはだいぶ差がありますけどね。スーパーサブとしての出場が多くても、試合出場数だけは稼げるって事ですね。今シーズンもコロナでのルール変更継続だと思うので、またこの様な感じに仕上がるんじゃないかな。
新人王
MF : 藤田譲瑠チマ
FW : 山下諒也
・あれ? 5年ぐらい前からいなかったっけ?ってぐらい「いぶし銀」なプレーヤーに育ちました藤田譲瑠チマ。同じ41試合に出場しチームトップスコアラーの山下諒也。今回は熾烈な新人王争いだったかなと思います。どちらって決めなくてもいっか、どうせなら両方選んじゃえってな事で新人王は2名となりました。そうなると、昨年選ばなかった山本理仁が可哀そうな感じで。今年きっと選ばれるさなんて言っちゃったもんでね。ここ最近はヴェルディユースからじゃないと選ばれない感じではありましたが、久しぶりの大卒新人王となりましたね。いや、大卒はいるんだけれどもやっぱユースっ子だったもんで。ユースっ子以外なのは梶川以来。実に8年ぶりみたいですね。
年間ベストバウト
J2リーグ第24節 vs 大宮アルディージャ【3−1】
・いっぱい点が取れた試合は他にも愛媛戦とかあるんですが、それよりもこの試合は相手が大宮で堅守を誇ったチームだったこと。そして、その堅守を相手にセットプレイ2発で得点が取れた事。そして、この試合は佐藤優平のアシストハットトリックですよ。特に2点目のあのアウトサイドキックで出したフライスルーパス。これが何と言ってもオシャレやね。大量得点試合ってのは基本的に途中で心が折れている事が多いので、大量得点だからベストバウトにはならない。だからこそ、強い相手にセットプレイで勝てた事が大きい。このシーズンは相手が引いてしまい何も出来ずに終わる試合もあっただけに、もっとこういうセットプレイをモノにする試合ってのを大事にしたいもんです。
年間ワーストバウト
J2リーグ第10節・第37節 vs FC琉球【0−1】【0−4】
・ワーストに選ばれたのは一応、アウェーで行われた琉球戦になっています。しかし、ここで前半戦の10節も入れているのは「フリ」になってるからなんですね。つまり、年間でダブルを取られてしまったと。そして、どちらもヴェルディは琉球を舐めてかかってるんじゃないかって思えた所なんですね。それがホーム、アウェーともに琉球戦で色々と試す試合を行ってるんですね。ホームではスタメンを5名も入れ替えた事、アウェーではポジションの変更をしたこと。どちらも琉球戦でやってみたなんですよ。そして、結果を逃すハメになってしまったのは残念でならない。それでも、勝てると踏んだのだろうかと。とはいえ、どこかでやらないといけないチャレンジだったのかもしれませんが、琉球は活き活きとサッカーしてたんですよねー。
まぐ最優秀ゴール賞
J2リーグ第32節 vs 徳島ヴォルティス【1−2】・・・MF藤田譲瑠チマ
・試合をこなす事に成長していく藤田譲瑠チマ。この試合よりちょっと前あたりから新たなるプレースタイルが開花しておりました。それが「ボックス・トゥ・ボックス」なんですね。世界で言えば「ジェラード」「ランパード」「ウィルシャー」などがそう呼ばれるんですが、ボックスとは「ペナルティエリア」の事。つまり、自陣のペナルティエリアで守備をしたかと思いきや、そこから一気に前線へ攻め上がり、相手のペナルティエリアに入り込んでゴールまで決めるという意味なんです。まさにこの試合のゴールは自分が奪ってカウンター、前線へスプリントしてスルーパスを受け、一切の迷いも無く流れる様なリズムでシュートまで持っていく。このシーンを観た瞬間にこう思いましたよ。まさに「神の領域」。サカつくで言う「才能開花」を感じてしまいました。もはや、藤田譲瑠チマはSランクまで来たかと。味方ながら、恐ろしさまで感じてしまいましたよ。
まぐ最優秀アシスト賞
J2リーグ第33節 vs 京都サンガ【2−1】・・・MF藤田譲瑠チマ
・スーパーゴールを決めた次の試合ってんだから「才能開花」が止まらない。連続で受賞したのは藤田譲瑠チマ。この試合では、まぐのスルーパス好きが止まりませんよ。自陣から飛び出したロングスルーパス。これだけ良質なボールをぼんぼん貰ってるんだから、山下ももっともっとGKと一対一を決めてあげないとアシストつかないのよ。決めたげて。ちなみに次点は先ほどもあげた佐藤のアウトサイドスルーパス、潮音のスルーパス、井出のスルーパスなどほとんどがスルーパスだったりします。その中で迷ったのが若狭のクロスから、森田が目いっぱい足を延ばしてボレーで折り返して、真ん中を端戸がボレーで決めたやつ。この二択で迷いましたよ。でも、やっぱまぐはスルーパス好きなんだば。
まぐが選ぶベストイレブン
端戸 仁
山下諒也 小池純輝
井上潮音 佐藤優平
藤田譲瑠チマ
福村貴幸 平 智広 高橋祥平 若狭大志
マテウス
・これが今回のベストイレブンなんですが、心苦しいのは試合数、試合出場時間で言えば、このメンバーより上位の選手が外れてしまってること。それが森田、井出、奈良輪、山本なんですね。しかも、左ウィングの山下と潮音はポジション同じ場所なんでね。2名とも入れるとこうなっちゃった。そして、アシストを考慮して福村も入れたかったし。まぁ、昨年は試合数が圧倒的に少なかったパライバも入れてるけどね。後はこのフォーメーションを崩したくなかったんでね。FWに至っては端戸はケガしちゃってるんでね。試合数だけで言ったら、森田になっちゃうとこなんだけども。そこはやはり端戸が居るのと居ないのでは、試合の流れが違うんですよね。さすがはミスターゼロトップ。後はケガさえ無ければねー。
まぐMVP
まぐ最優秀選手賞 : MF 藤田譲瑠チマ
・これがJ初ゴールとは思えませんね。一昨年の終盤に登場した段階でも2020年シーズンのレギュラーになりそうだなという雰囲気はありましたね。まだ、若いながらも90分走り回って衰えないスタミナ。ヴェルディの未来を予感させる選手でしたね。そして、2020年シーズンの序盤はアンカーとしてレギュラーを奪取。最終ラインの真ん中に絞るなど、CB的な位置もこなしておりました。中盤ではヴェルディの繋ぎの部分で譲瑠チマを経由して戦っておりました。リンクマンとして常に攻撃の起点は譲瑠チマから。ただ、相手から研究され始めてきたのもこの時期。相手のCFが譲瑠チマをマークするという作戦も多く観られました。終盤にはそのビルドアップから脱して、CMFとして一気にゴール前まで攻めあがる姿も披露。まさにボックス・トゥ・ボックスとしてゴールも決める様になりました。譲瑠チマをマークから外す意味もあったんでしょうけど、しっかりと結果を出してるのが素晴らしいです。1年を通しての成長がみてとれる選手でした。試合の勝敗を決める活躍ってのはあまりないので、まぐの観戦記上では「MOM」「MVP」になかなか選ばれない傾向にあります。ただ、この1年間での成長、攻守両面での活躍、替えのきかない選手であるなど、もろもろを考慮して選びました。この年の新人王にして、年間最優秀選手に選ばれるってのは初めてですね。
・さ、2020年を振り返った時に思い返すのが「新型コロナウィルス」だったり、「ヴェルディの経営陣の問題」だったりが検索されちゃうと思うんですよね。なので、ここだけはせめてその年のサッカーだけを思い返してほしいと思っております。今後とも、多少なりとも変な方向からサッカーを眺めるページになりますが、思い返す材料になってくれれば幸いです。ただね、ここ最近はちょこっと活躍しただけでみんなJ1なり海外なり移籍しちゃうもんでね。この戦力を維持したまま次の年に行かないんだよね。果たして、来年の今頃はここに誰がMVPとして君臨するんでしょうか。動画に関してはDAZNなのかJリーグ公式なのか、何年か経ったときに削除されてる場合があるかもしれません。ご了承ください。