アヤックス育成システム
ここではサッカー通とはすこし離れて有名なアヤックス育成システムを紹介して
いく。草サッカーなどで子供たちに教えている人などは知っておいた方がいいかも。
ここに書いてあるアヤックス育成システムは全面的にNHKで放送されてものを
使用しています。本当にNHKさんありがとうございます。
Vol.5 −スピード強化−
スピードはサッカーでは大事な構成要素です。スピードじたいが目的なのではなく、
よりよいサッカーを目指すには不可欠な物です。素早いボールコントロールには適切な
判断と敏捷なポジショニングが大切です。最初に述べた「TIPS」のSはSpeedのSです。
このSとは、素早いボールコントロール、素早い判断力、素早いフットワーク、素早い動作なのです。
そのスピードをあげるには神経組織が素早く体に伝達することが必要なのです。足の位置がフットワーク
と大いに関係しているのです。スピードは鍛えればすぐにでも向上します。主に縄跳びなども足への刺激
が多いので神経組織を鍛えることが出来ます。サッカーは足を使うスポーツ、フットボールなので何もしなくても
刺激はあるでしょうが、それ以上を目指すのがアヤックスです。
スピード強化にもってこいなのが、Vol.1で紹介した「シャトル・ラン」を定期的に行うことで
スピード強化につながります。シャトルランで大事な事は小さくて素早いステップです。これがサッカーでは重要な
ことなのです。ユース年代とトップチームとの間にテクニックなどの差はまったくありません。しかしトップチームが強い
理由はそのスピードにあります。瞬時の判断などにはユースの年代もかないません。ここにアヤックスがよくやる基本紅白戦があります。
それは「7:6」です。オフェンスが7人、ディフェンスが6人で試合を行うのです。陣地は半分です。ディフェンスはクリアすればいいのです。
オフェンスの方が人が多いので有利ですが、それは的確なポジショニングなどでフリーの選手を見つけだす練習になります。
今度は「6:6」です。こちらは練習目的が違います。マークされている選手が自らがフリーになるための動きを練習するためのものです。
そして「6:7」では守備の人数の方が多いので、攻撃人のインテリジェンス(個人技)が要求されるのです。個人技が入ることによって
攻撃に幅が広がり、攻撃の練習としてはこちらのほうが最適だろう。
当たり前の事だが、人は足下にボールがある場合と無い場合とではある方がダッシュは遅い。限界まで体を動かせば絶対値は上がる。
体力や技術が向上するには本人の気の持ちようによっても異なってくる。嫌々ながらに練習をしているのと真剣になって練習をするのとでは
身に付くものも異なってくるということだ。限界を超えようとする向上意欲、学習意欲、これらをアヤックスに在籍している選手たちは一生
持ち続けているのだ。これは当然「TIPS」のPであるPersonalityにも関係しているのだ。
・なんだか続きがでるたびに書く行が減っているような気がするが、あまりにも前と同じ様なことを
言っている部分が多いので割愛している。その点はご了承ください。
アヤックス育成システム −その6−
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