アヤックス育成システム
ここではサッカー通とはすこし離れて有名なアヤックス育成システムを紹介して
いく。草サッカーなどで子供たちに教えている人などは知っておいた方がいいかも。
ここに書いてあるアヤックス育成システムは全面的にNHKで放送されてものを
使用しています。本当にNHKさんありがとうございます。
Vol.3 −フットワークの強化−
狭い中での正確なボールコントロール、そしてキックテクニックに共通して必要な要素。それは敏捷なフットワークです。
このフットワークは正確なサッカーの基礎もしっかりしていなければなりません。そして強靱な足腰やしっかりと地を蹴るための足首に
も筋力が欲しいところです。そのために昔ながらの縄跳びなども行われています。手っ取り早い足腰などの筋力アップにはもってこいだからです。
その他に縄跳びは持久力の増加にも繋がります。前にもあがったサッカーエアロビクスもフットワーク強化につなげるためにアヤックスでは
本格的に取り入れています。試合の中でフットワークを必要とされる場面はいくつもあります。例えばドリブルで相手をかわした後の場面では
相手の選手にユニフォームなどをひっぱられたり、体で当たってこられたりとした場合でのフットワークです。これが強化されれば相手に当たられても
倒れないとか、相手の危険なタックルをかわしたりと様々な回避方法が自然にできるのである。しかしこのフットワークにはVol.1で述べた
成長過程が問題になります。中学生になると身長は一気に伸びます。そのとき大体伸びるのは足が伸びます。すると今まで通りのフットワークを
していたら不自然です。歩幅が変わっていくのでフットワーク練習もかえて行かねばなりません。そのためフットワーク練習のみ大人になっても
変わらず(練習方法は変える)にやり続けていかないと意味がないのです。
今度は試合で使うフットワークの中でも歩幅の違う走り方、状況に応じた走り方を見ていこう。大きな歩幅で走るとスピードが増す変わりに、
地面との接触面が少なくなり、バランス感覚が鈍くなります。状況に応じた歩幅の調整も必要となります。試合によっては小さいステップが
必要な時もあります。ボールをキープしながらも常にボールに足がついているのでとられにくいのです。そのため最初は小さいステップで
マークしているDFの注意を引き、一気にボールを前に出して相手を抜きにかかるときには大きな歩幅で抜きにかかります。サッカーで一番いいのは
細かくパスを回して組み立てることです。しかしそれを90分間続けることは不可能です。やはりサッカーでの理想は緩急をつけたサッカーであると思う。
そのためにはドリブルなどのフットワークも大切です。相手に取られないようなドリブルなどは効果的です。
サッカーといえばボールを蹴るスポーツだと思われる人の方が多いと思う。しかしサッカーとは走るスポーツなのだ。
アヤックスではボールを扱う強化よりもフットワーク強化の方を推進している。選手たちも知らずに覚えているといったところだろう。
さぁ今度は走る事を説明してみよう。普通人は走るときは肩幅以上の歩幅で走るのが一般的である。そして筋肉が緩んだ状態では走ることは出来ません。しかし
筋肉が緊張した状態・・・つまりつまさき立ちをした状態だとすぐに走れるわけです。だからカカトが地面に付いているとすぐには走れません。アヤックスでは
中学生年代になるとフットワーク強化がプログラムに組み込まれます。成長期が過ぎると人は成長ホルモンによって筋肉が発達していきます。それはスピード・
瞬発力・持久力などを強化できます。成長期前でのこういったトレーニングは全く効果はありません。個人差はありますが中学生からやった方が効率はいいわけです。
・さぁ今回は走ることについてでした。これは例をあげて後の方でもっと細かく練習内容なども載っています。そちらを参考にして
サッカーを学んでくださいね。
アヤックス育成システム −その4−
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