アヤックス育成システム
ここではサッカー通とはすこし離れて有名なアヤックス育成システムを紹介して
いく。草サッカーなどで子供たちに教えている人などは知っておいた方がいいかも。
ここに書いてあるアヤックス育成システムは全面的にNHKで放送されてものを
使用しています。本当にNHKさんありがとうございます。
Vol.2 −コーディネーション−
アヤックスのユース育成にはボールを使ったトレーニングと判断力の養成に十分な配慮をしています。
なぜアヤックスではボールコントロール・ボールテクニックなどの練習をさせているのでしょうか。
それはテクニックこそが長期的な勝利に基づくからです。そしてあらゆる面での基礎となっていくからです。
サッカーの場合はボールを扱うテクニック・バランス感覚の養成は6歳から14歳までの間にやっておくと
効果が倍増します。子供のうちに覚えればそれが体に馴染んでいくからです。大人になってからではあまり上達しません。
子供の内は短期間で驚くほどの成長を見せます。サッカーの基礎をここで詰め込んで置けば、決して忘れることはないのです。
だから目で見た感覚と体で感じ取った感覚、広い視野などもこの時に成長していく選手もいるのです。そのためにアヤックスでは
子供たちの好奇心を持たせるためにユース監督も十分な実力を持った監督があたります。魅力的な練習材料、よいお手本が必要なのです。
子供たちは非常に純粋なので、誰もが自分が一番上手くなりたいと思っているものです。そのためあえて仲間と競わせる
というのも重要です。ですが成績みたいなものはいりません。本当に順位をつけていまっては逆効果です。勝敗が分からない程度の
競わせる方法が望ましいです。
何度もあがっていますが小学生などの場合はボールコントロールを覚えさせるのが中心となります。アヤックスではそのために
様々な大きさのボールを使用して覚えさせます。ボールの大きさによってボールコントロールは違うので様々感覚が身に付いていきます。
また何度も言っているようにこのボールコントロール・テクニックは子供の内に身につけておかないと大人になってからでは拾得するのに
倍以上の時間がかかります。この小学生の年代では主にボールを蹴ることだけに夢中になっています。これにボールテクニックが身に付けば
子供の好奇心がさらに向上し、能力も上がっていきます。中学生からチームとしての組織的なことに集中してしまうので、ボールテクニック
はすでに覚えていないとなりません。そのため正確なパスなどの練習が多くなります。小学生のうちにフェイントやドリブルのテクニックも
覚えさせます。そのときにはまだ体の使い方などはわかりません。だからけっこう見ていて無様かもしれませんが、最初の内は誰でも余計な筋肉を
使っていますので変なのは当たり前。そのうちリラックスしてフェイントやドリブルもできるようになります。
アヤックスでは走り方の動作なども研究しています。しっかりとした走り方を指導してなるべく体に余計な負荷を与えないような走り方を
心がけています。韓国のサッカーでは昔、90分間のサッカーなんだから180分走り通せる体にすれば大丈夫だという方針でした。しかしそれでも90分
もったことすらありませんでした。(W杯で)それは試合中の状況、展開、内容などによってランニングの仕方も変わってきます。これを十分に
やっていない韓国は負けてるとき・推されているときの状況での負荷を考えていなかったから勝てないのです。アヤックスではいろいろな場面を想定して
障害物をおいて一定のスピードで走る練習などを取り入れています。その障害物とは試合での相手選手のスライディングなどの回避のための練習です。
障害物の距離は年齢・練習目的によって間隔は違います。このフットワークの練習はセットプレイなどでフリーでシュートを打つときなどやバランス
にも応用されるので小学生年代からトップチームまで一貫して行われているものです。バランス感覚の練習としては片足で立って軽く投げてもらったボールを
手で取ったり、足で返したりする練習で、トップチームになるとわざと不安定な場所(グラグラしている物の上)でやらせてバランス感覚を養う方法もあります。
アヤックスでは練習量の中にボールを使った練習外のものもあります。アヤックスVol.1で述べたサッカーエアロビクスです。アヤックスでは主に「TIPS」
の向上を目的としています。どれか一つが抜きんでているよりも総合力が必要なのです。そのためにもいろいろな練習があるのです。そこでエアロビクスです。
サッカーエアロビクスはフットワーク・バランス感覚・リズム感などを向上させていくことが出来ます。実際に行われた有名な試合を元に例をあげてみましょう。
ワールドカップでドイツ代表のFWクリンスマンが足でボールをトラップしたあと、浮いたボールを反転してボレーでたたき込んだシュートがありました。
あれなどはバランス感覚を要求されます。
・アヤックス第2話はここまでです。実際にどんな練習方法なのかは後の方に載せて行くつもりです。でもアヤックスって
こんなにすごい練習をやってるんだね。日本の東福岡高校も似たようなことをやってるみたいだけどだから強いのかな?
アヤックス育成システム −その3−
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