2004年 ヤマザキナビスコカップ第5節


・ヤマザキナビスコカップ・・・「パンお菓子杯」などと呼び、練習試合と馬鹿にしてきた。そんな大会が今では権威ある大会へと化けた。優勝賞金1億円をものにしようと本気になってきた。まさに、ゲンキンな奴め。それでは現在のナビスコカップの現状を整理しておきましょう。
1位 東京ヴェルディ     勝点10     −ヴェルディの突破条件−
2位 横浜Fマリノス     勝点 7       勝ち → 首位で突破。
3位 サンフレッチェ広島   勝点 4     引き分け → 突破決定。
4位 セレッソ大阪      勝点 1       負け → 広島が負け、分けで突破決定。
・ふむふむ。ヴェルディとしてはどんな結果が出ても突破になりそうな気配がします。しかし、ヴェルディが負けて広島も負けて予選突破決定というのはやってられません。首位にたって準々決勝をホームで行う為にも負ける訳には行きませんよ。FC東京も首位っぽいですが、予選リーグで勝ち点が向こうよりも上ならば大丈夫そうな気もするし。 そういう訳でナビスコ「オレオ」1年分・・・おっとと、1億円の賞金目指して頑張りましょう。

味の素スタジアム
東京ヴェルディ1969
VS
横浜Fマリノス
オジー「アルディレス」監督  監督岡田武史       
高木義成21GK  GK榎本達也
米山篤志DF  DF中西永輔
李 康珍31DF  DF35河合竜二
クラウディオ・ウベダDF  DF30栗原勇蔵
根占真伍18MF  MF上野良治
平野 孝22MF  MF柳 想鐵
小林大悟MF  MF10遠藤彰弘
相馬崇人15MF  MFドゥトラ
小林慶行32MF  MF14奥 大介
桜井直人16FW  FW27山崎雅人
平本一樹11FW  FW18清水範久


・代表で山卓、アツ。出場停止で戸川、やしけんが欠場。ほかにケガで森本、ヤナギなどが欠場。でも、ケガからの復帰組が登場。長期離脱していたねじくん。将来、ヴェルディを引っ張っていく存在になると思ってるので、ねじくん復帰は大歓迎。それにしても、ケガがちなのは相変わらずだね。 そして、もう一人復帰。山卓なみにケガには強いと思っていたのだが、今年だけでもう何度目のケガだい? 強行出場したがるせいで長期欠場していた富澤が復帰。どうも、軽傷を繰り返ししていたみたいです。タンスの角に足の小指をガツン・・・ガツン・・・ガツン・・・ガツン・・・そら、長期欠場したいわ。 実際は打撲だの捻挫ですよ。

     一樹    桜井                  一樹    桜井   
                                  コバ
        コバ                 相馬            大悟
                           ↑↑     平野     ↑↑  
                     攻     ↑↑            ↑↑
 相馬  平野    根占  大悟   →撃→    ↑↑     根占     ↑↑
                     時     
                           
   ウベ        米山              ウベ        米山   
        康珍                        康珍    


        義成                        義成
・森本から飯尾かと思ったけど、桜井復帰が間に合ったのでサクスタメン。山卓の代わりが誰になるのか、非常に興味深かった。そこに配置したのはなんと大悟。オジーの期待の表れですね。戸川の出場停止のおかげで李 康珍の出場となった。 つまり、ウーゴの出番は・・・なしよってな訳で。トップページまでウーゴにしたのに・・・。

・開始2分、戸川の出場停止で起用された李 康珍。最近の試合では「言語の統一」というか、何と言うか李 康珍くんと義成との共通理解がイマイチだった。今回の試合ではどうかな? 李 康珍くんが日本語を覚えるのが先か、義成が3ヶ国語「日本語」「韓国語」「スペイン語」を覚えるのが先か・・・。 そんな中、李 康珍の必殺技が清水にヒット。後ろから相手のカカトをケズる必殺技「覇気脚(↓↓+キック)」炸裂。清水吹っ飛ぶ。さすが、ヴェルディのキム・カッファン。ってか、即効でイエローもらうなよ。

・引き分けでも突破なので、じっくりと回すヴェルディ。相手をじらせてボールを支配して、中盤でパス回し選手権を開始・・・それがいつものヴェルディ。しかし、この試合はなかなかボールを回せない。そればかりか、マリノスの方がボールを支配している。それも中盤でのパス回し選手権をやっているのはマリノスの方。なかなか、攻め込まないで回してばっか。ヴェルディがやりたいサッカーをマリノスがやってる上に全然、 守備陣を崩せないでまわしてるだけ。これなら、前半は0−0でいけそうだな。

・マリノスが強い理由・・・それは様々な理由があるだろう。しかし、今も昔もマリノスが厄介なのはただ一つ。それはセットプレイの強さだ。奥、ドゥトラが蹴るフリーキックは脅威。現にこの試合では2度もCKからピンチを作られてしまった。しかも、一つは完全に義成が前へ飛び出してしまい、内側を通ってしまうほどのピンチ。おいおいおい、危ないっすよー。 マリノスの常套手段、1−0でフリーキック一発なんて手もあるので気をつけないと。

・試合後に選手の記者会見で「ねぇ、何回ボール触った?」って言い合うぐらいヴェルディ2トップにボールが行かなかったらしい。ここまで活躍したのは李 康珍ぐらい。ようやっと、ボールをもらった桜井が中央をドリブル突破。右サイドを攻めあがった米山をオトリにして、中央へ切り込む。そのまま、PA内へ侵入するところをコバとスイッチ。コバがもらってシュートコースも空いていない所からシュート。これが ゴール右上へズドン。へ?・・・うおーーーーっ!!決まったぞー。GK榎本にとってはボールが出てくるまで見えなかっただろうな。でもね、コバってあのタイプのミドルシュートが得意なのよん。0−0でもいいやって考えていた前半で1−0とリード。

・ミドルシュートに対抗するにはミドルシュートで。今のマリノスで一番厄介な選手だと思う「上野」。昨年は何故に起用しなかったのか。起用しないなら上野取ろうよ・・・きっと、繋ぐサッカー出来るぞと思っていた上野。今年は起用してますね。ちぇっ。そんな上野がミドルシュートもゴール右外へ。危ない危ない。一度だけ、上野のミドル2発で負けた試合あるだけに恐いね。

・桜井が中央を突破してくる。桜井が中盤でタメて右サイドの大悟へ。大悟がそのままPA内へ侵入する素振りを見せておいて、もっとサイドで待っていたコバへパス。ラグビーの様に徐々に細かくサイドへと繋ぐ感じ。そして、右サイドのコバが余裕を持ってグラウンダーの折り返し。ここにはなんと、相馬が左サイドから走り込んできてスライディングシュート。しかし、これはゴール右へ外れる。それにしてもゴールしてもおかしくないぐらいの 決定的チャンスでした。それにしても、右から左に凄い攻め上がりだね。1点取ってから攻撃的なヴェルディ。

・ここまで目立たなかった一樹。左サイドでボールをもらって正面を向く。さぁ、行きましょうか例のヤツ。「おらーっ!どけどけーーっっ!!」必殺直線ドリブル!そのまま、直線ドリブルでPA内へ侵入するかと思いきや、中央の桜井へ早めにパス。 PA外真ん中に待っていた桜井がボールをトラップと同時にボールを小突いて右エリアへ抜こうとした瞬間にドゥトラが足を出してしまいFK。しかも、イエローカード2枚目で退場付き。厄介なドゥトラが居なくなったのは大きい。なんせ、この試合の注目点は大悟vsドゥトラだったんですもの。

・FKを蹴るのは・・・あ、そっか。アツもいないし、蹴りたがるボマもいない。すると、やっぱりヨネしかいないだろう。それなのに、マリノスの壁ったら必死になって壁の位置を修正して余計なまで壁を作ってる。そんなことせんでも、しっかり立ち位置さえ作っておけば大丈夫だってば。 どーーーーんっ!!壁のいない方へ直接、真っ直ぐ、落ちもせず、曲がりもせず・・・ただただ、どーんと一直線の一撃。ゴール右へスバッと決めて2−0とヴェルディ追加点。あらァ〜、0−0でもいいやとか思ってたんだけどね。これで前半終了。

*「Magta」のコーナー継続。ちなみに公式記録とは違うよ、なんせ、まぐが良いと思ったヤツしか数えてないし。独断と偏見のコーナーさ。
シュート・・・公式記録に入らないシュートへの意図さえあれば数に含む。
コバ1   相馬1   米山1

繋ぐパス・・・横パス、バックパスなどは含まない。
義成2   康珍2   平野2   桜井2   大悟1   コバ1   一樹1

ゴールへのパス・・・アシストになりそうなパス。
米山1   相馬1   コバ1

1・2パス・・・ダイレクトなどで繋ごうとしたもの。
ウベダ1  桜井3

DF・・・失点ものを防いだだけでなく、中盤で奪ったものや遅攻に追いやったものも含む。
根占3   大悟2   義成2   康珍3

ナイスプレイ・・・個人技など。
米山1   一樹2





   −後半−
・後半、いくら2−0だろうが、開始早々に失点でもした場合すぐに返されてしまう可能性がある。もしくは、キム・カッファンも2枚目のイエローで退場してしまうかもしれない。とりあえず、油断は禁物ということ。左サイドで平野→相馬→一樹→コバ→ 相馬→平野。ここまで小気味良いテンポでパス回し。そして、平野がゴールラインぎりぎりからセンタリング。これが微妙に曲がって落ちたせいか、GK榎本が飛び出してしまうが届かずに裏で待ってた大悟がプッシュ。あらま、欲しかった3点目があっさりと。 これで3−0、あっさりと勝負が決まった。注目は3点目だったんでね、楽なもんですよ。今日は祭っちゃいますか?
     一樹    桜井                  一樹    桜井   
                                  コバ
        コバ                 相馬            富澤
                           ↑↑     平野     ↑↑  
                     攻     ↑↑            ↑↑
 相馬  平野    大悟  富澤   →撃→    ↑↑     大悟     ↑↑
                     時     
                           
   ウベ        米山              ウベ        米山   
        康珍                        康珍    


        義成                        義成
・ほっほー、かんぺーを右サイドで使いますか。その手もありますね。完全に引いた守備の位置CBではなくて、ちょっとでも攻撃的な位置に配置することによってかんぺーの攻めたがりを良い方向へ持っていくと。かんぺーが投入された時点で、「すわ3トップか?」とまで考えちゃいましたよ。 ま、実際は右サイドで3トップになるんでしょうけど。

・そんな、かんぺー。攻撃よりも守備で魅せてます。かんペーの位置でちょっかいを出してくる遠藤。その遠藤を止めようとコバと2人がかりで止めに入る。しかし、遠藤がコバとかんぺーを同時に抜き去ろうと、ど真ん中を突っ切る。ここで、「コバ&かんぺー」なる新しいタッグチームが完成した。 まず、遠藤をかんぺーがヒザ蹴り。そのまま、相手の背中から腰を小脇に抱えてサイドスラムのカタチに持っていく。遠藤が前へつんのめるところをコバがしっかりと頭を抑えてDDTに持っていく。そして、そのまま、グシャッ。・・・・うわ〜、痛そう。ってか、もう少しでPKだったんですよ。 プロレスじゃなくてサッカーやりまひょ。
     ボマ    一樹                  ボマ    一樹  
                                  コバ
        コバ                 相馬            富澤
                           ↑↑     平野     ↑↑  
                     攻     ↑↑            ↑↑
 相馬  平野    大悟  富澤   →撃→    ↑↑     大悟     ↑↑
                     時     
                           
   ウベ        米山              ウベ        米山   
        康珍                        康珍    


        義成                        義成
・桜井にかえてボマ登場。今日ぐらいはタマちゃんでもいいかなと思ったけど、また駄々っ子パンチされては仕方が無い。ボマちゃんでも使ってスッキリと気持ちよくサッカーしてもらいましょ。そういう訳でみんなボマにパスを出しなさい。右でボールを奪ったかんぺー。そのまま、一気にオーバーラップ。 さぁ、行くぞ行くぞどこまでも。右サイドにはコバが走る。中央では一樹もボマも待ってる。さぁ、どうするかんぺー・・・って大体、分かるよね。かんぺーだよ、かんぺーがボール持ってフリーなら狙うでしょ。そう、案の定直接ミドル一発。GK正面。さっき、ボマに渡しなさいって言ったでしょ。こりゃ、この試合も ボマは爆発しちゃうかな。

・あ、やっぱイライラしてるんかも。遠めからエムボマのロングシュート。むむむ、やっぱりか。それでもスタジアム内は前節のナビスコで決めた雷獣シュート知ってるからか、スタジアムはどよめく。対した事ないっすよ。その後、CKでボマが榎本へ遅れて接触。それに怒った榎本がボマへ2〜3度小突く。ボマはゴメンゴメンと謝りながら帰って行ったが、腹ん中は煮えくり返ってるに違いない。 導火線にはすでに火がついてるぞ。
     ボマ    飯尾                  ボマ    飯尾  
                                  コバ
        コバ                 相馬            富澤
                           ↑↑     平野     ↑↑  
                     攻     ↑↑            ↑↑
 相馬  平野    大悟  富澤   →撃→    ↑↑     大悟     ↑↑
                     時     
                           
   ウベ        米山              ウベ        米山   
        康珍                        康珍    


        義成                        義成
・交代したときにゆっくりと歩いて帰るいつも通りの一樹。よしよし、時間稼ぎも絶好調だ。

・試合終了間際、右サイドでもらった飯尾がたてへ勝負。そして、おもむろにシュート・・・も外へ。ここで導火線に火がついていたボマがどっかーーーんっ!!振り上げた拳はどこかへ落とさなければなるまい。と試合終了後荒れてました。 それでも試合は終了。ナビスコカップ首位で突破でーす。

*「Magta」のコーナー継続。
シュート・・・公式記録に入らないシュートへの意図さえあれば数に含む。
大悟1   富澤1   ボマ3   平野2   飯尾1

繋ぐパス・・・横パス、バックパスなどは含まない。
米山1   桜井2   一樹1   平野5   相馬1   ボマ2   大悟2   飯尾2

ゴールへのパス・・・アシストになりそうなパス。
一樹3   平野1   相馬3   大悟3   飯尾1

1・2パス・・・ダイレクトなどで繋ごうとしたもの。
コバ1   相馬2   ボマ2

DF・・・失点ものを防いだだけでなく、中盤で奪ったものや遅攻に追いやったものも含む。
米山1   康珍4   相馬1   富澤1   義成1

ナイスプレイ・・・個人技など。
ウベダ1  ボマ1   一樹2   大悟1




7/17(土)ヤマザキナビスコカップ
味の素スタジアム

東京ヴェルディ1969
 VS 
横浜Fマリノス

前−半

後−半

合−計

小林慶行(桜井)

  

米山篤志(FK)

  

小林大悟(平野)

  


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
決定的なチャンスじゃなくても決まった前半と、幾つもあった決定的チャンスに繋がるパスをミスした後半。大悟や相馬がもっと簡単に折り返すだけでチャンスになったシーン結構あったんですけどね。 飯尾とボマがそれぞれシュートで終わらせたシーンも、中央でお互いフリーだったし。ま、勝ったから言うのよ。

   −今日の受賞者−
MOM : MF 小林慶行     4度目/通算9度目
MOM : MF 小林大悟     3度目/通算5度目
MOM : DF 李 康珍     初選出
MVP : DF 米山篤志     3度目/通算13度目
MVP : FW 桜井直人     2度目/通算10度目


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
やはり、あの目の覚める一発がヴェルディを導いた。ってことでコバは当然MOMです。そして、ドゥトラと対決し勝負を決める3点目を決めた立役者大悟もMOM。戸川が出場停止だったが、それを補って余りある活躍をしてみせた。 鳳凰脚やら覇気脚など、完全に新たなキャラクターになってくれたし。非情な好青年として頑張ってくれ。米山の一発は見事なり、最近の米山は4バックの頃より活き活きしてますね。まぐは3バックより4バックの方が好きなんですけど、米山にとっては3バックは大歓迎かもですね。 桜井は邪魔な存在ドゥトラを葬り去った事だけで十分MVPにふさわしいです。

・これでナビスコカップは決勝トーナメントへ首位で通過です。ふっふっふ、誰ですか。練習試合なんて言った奴は。

順位チーム名勝点
1位東京ヴェルディ1969 13点 13+10
2位サンフレッチェ広島7点 +0
3位横浜Fマリノス7点 −2
4位セレッソ大阪1点 10−8


・これによりヴェルディは首位なのですが、2位争いが熾烈です。なんと、今回の敗戦により、マリノスが3位転落。そう、最終節はヴェルディとサンフレッチェなんです。 ヴェルディはもう突破ですからね。来週はメンバーを落としてもいいし・・・ま、オジーですからね。そんな事はしないかもね。今までヴェルディって優勝決定チームとの試合では必ず優勝させてた。 結構、空気読める方なんですけど・・・今回はどうでしょうかね。

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