第8回Jユースカップ第1節


・川崎フロンターレに敗れ、暗い気持ちになっていた最近。ユースでもいいから爆勝する試合を見たかった。そのため、わざわざ大宮くんだりまで足を伸ばすのも苦ではなかった。 しかし遠い・・・・。片道だけで千円かかるし、二時間半もの道のりを延々と電車に乗っていた。ゲームボーイを持っていって良かったよ。とりあえず、大宮駅へ着くものの、ここから まだ電車。大宮公園駅に着いた時には15時過ぎてるし・・・・・。それではスタメンをどうぞ。

大宮公園サッカー場
 
   大宮アルディージャ
VS
   ヴェルディユース
  監督????   監督菊原志郎 
  GK22我妻幸樹   GK16本間康貴 
  DF玉造泰隆   DF津曲大輔 
  DF小池央祐   DF17保谷吉昭 
  DF宮間幸久   DF田中 潤 
  DF12別府洋和   DF松浦裕生 
  MF25????   MF保坂一成 
  MF10木村 聡   MF岩見裕介 
  MF田端 悠   MF11藤本 聡 
  MF19永田潤一郎   MF10清水康也 
  FW金澤 慎   FW塩沢 昴 
  FW17浦谷信一郎   FW富澤清太郎(カンペイ)


・背番号と名前が一致してるかどうかは知りませんが、多分こんなスタメンだったと思います。いい加減だな・・・。ま、それはおいといて。すでに試合は始まっておりました。 下のが布陣です。

     塩沢    富澤                  塩沢    富澤

                         (松浦)     清水     (津曲)
  藤本          清水          ↑↑ 藤本        岩見 ↑↑
                     攻    ↑↑              ↑↑
     保坂    岩見       →撃→   ↑↑              ↑↑
                     時    ↑↑      保坂      ↑↑
                          ↑↑              ↑↑
松浦   田中    保谷   津曲        松浦   田中    保谷   津曲

        本間                        本間
・さぁ、今日は一体何得点決めてくれるんだい?・・・などと思いながらも実は予選で2−0と以外に強い大宮ユース。それでもそんなことはカケラも感じさせない ぐらい爆勝してもらおう。前半7分、いきなり大宮ユースがループシュートで驚かしてくれる。前線からのプレスが非常に厳しいのでカウンターをモロにくらうケースが多い。

・前半15分、藤本が中央で相手を引きつけておいて、右サイドでフリーだった清水へ浮かせたパス。これを正確なトラップ、上半身だけのフェイントで相手の体制を崩しておいて ドリブル突破。DF2人のカバーを難なくかわしてシュート。グラウンダー対角線に決まって0−1。ヴェルディユースが先制。いやぁ〜、相変わらず康也のドリブルは美しいねぇ〜。

・前半17分にどっかで交通事故でも起きたの?ってぐらいな轟音!!どっっかぁぁぁぁぁん!!って感じ。大宮サッカー場でもみんなビックリした。でもそのあと、ゴロゴロゴロゴロゴロ って聞こえて雷だって事が判明・・・おれは帰れるの? その後、何度か肉眼で雷が落ちてるのが見えた。そして轟音。選手の声も通らないんじゃないかな。

・前半23分には大雨・・・どしゃぶりってやつ。いや、それより酷かったです。だって反対側のゴールも霞んで見える。スタンドも上の方から滝のように水が流れてくる。 最悪な試合会場になってしまったが、試合の方はなかなか大宮もやるようです。あまりに雨が酷くいったん外に出たら、得点が入っていたらしい。富澤のゴールで0−2。

・大宮の浦谷がなかなか良い。前半32分、浦谷が本間と一対一に。ところが本間のスーパーセーブで難を逃れる。本間くんはなかなか上手い。・・・・と誉めた矢先に右サイドの津曲がドリブルで抜かれてしまい、 中央へグラウンダークロスを通されてしまう。これはなんとか田中がガンバって逃れるはずが左サイドの松浦が助けに来たところ、逆に足にあててしまいオウンゴール・・・。1−2で大宮が一点を返した。

・前半38分、スルーパスに走り込んだ塩沢がGKと一対一に。反対のサイドで富澤がフリーだったこともあって、得点を譲ってしまう。しかし、富澤がそれを外してしまう。 大雨が降っているピッチなのでグラウンダーのパスの球威が鈍くなり、枠を外してしまった。その後も清水のドリブルからのシュートに塩沢が押し込むもオフサイドを取られたりと決定機を外しまくる。 まだまだ清水のドリブルからシュートも富澤のCKもことごとくGKに跳ね返される。これで前半を終了。前半終了間際に押し込みながらも得点を取れなかった。

・まとめるとボール支配率は大宮の方が6:4で上でした。時折見せるカウンターもしっかりとゴール前まで運ばれてしまってるし、内容は互角と言ってもいい。決定機をしっかりと 決めていれば内容もこっちが上なんだけど、外し方にも難有り。それに相手にもチャンスはあったし。



−後半−

・後半に入って意外にも晴天。空からは太陽が射している始末・・・さっきまで大雨だっただけにピッチもスタンドも湿気がすごく蒸し暑くなってくる。そして日差しが強いので日焼けが心配だった。 後半はボランチの岩見に代えて一年生のFW田村直也くん、FWの藤本に代えて林 宏光が出場。 それと布陣が若干変わっている。

        富澤                 (塩沢)   富澤   (田村)
        清水                   ↑清水←−−−−→清水↑
                         (松浦)↑          ↑(津曲)
        林                 ↑↑ ↑    林     ↑ ↑↑
   塩沢        田村      攻    ↑↑ 塩沢        田村 ↑↑
        保坂          →撃→   ↑↑              ↑↑
                     時    ↑↑      保坂      ↑↑
                          ↑↑              ↑↑
松浦   田中    保谷   津曲        松浦   田中    保谷   津曲

        本間                        本間
・一応分かりにくいので説明いたします。DFのラインは全く変わりません。ボランチはワンボランチで保坂。確か林もボランチじゃなかったっけ? 今回はトップ下にいました。それでも守備時には急いでボランチ付近まで帰ってるから本来はボランチかもね。中盤のウィングの位置にいる塩沢と田村は本職がFWだけあって、 攻撃時には完全にFWの位置に行きます。そして縦に並ぶFWで清水康也がセレッソの森島のように動き回っていました。ワントップ気味の富澤はこれで高さとガタイの良さで 当たりまくることができるでしょう。

・後半5分、左サイドからスルーパス。中央から走り込んだ林。DF2人がカバーするも林がそれをすり抜けてスライディングシュート。しっかりと流し込んで1−3とヴェルディユースが 追加点。しかし、前半の大雨のせいでいたるところに水たまりが出来ていて、下手にドリブルするとボールが沈む。地面はぐちゃぐちゃなのに天気は晴れ。

・実は選手の声がハッキリ聞こえるので、面白かったコメントなどを載せましょう。まずはカンペイ。段々、攻めが乗って来たので みんなFWの位置まで上がるようになる。しかし、下がらずにカンペイと2トップになっていた林にカンペイはこう言った。「おい!!おれのワントップだよ!!」 ・・・・この怒号を聞いて林はすごすごと帰っていった・・・。他にもロビングを上げようと場所を探していた保谷に対してカンペイは「上げるなら上げろよ!!(自分に渡せってこと)」 ・・・しぶしぶ富澤に渡す・・・・。清水が富澤の事を全く見ない・・・・富澤は自分の前へ出せっていう意味で指をさして待っている・・・しかし、清水は見ない・・・だんだん怒ってきた富澤に清水はノールックでスルーパスを出した。 いきなり来たのでびっくりした富澤はこう言った。「これが欲しかったんだよ!!」  なんだお前は「バカルディ」か。その変なツッコミは。以上、カンペイ 情報でした。

・後半12分、大宮のFW浦谷のドリブルに保坂があっさりと抜かれてしまう。その後、田中の股を抜いてGKと一対一に。グラウンダーで流し込んで2−3とまたも追い上げる大宮。 それにしても粗末な守備。保坂が抜かれたまではいいが、田中まであっさりと抜かれすぎ。保谷もカバーしてほしかった。ここから、大宮ペースになってしまう・・・・。その後、攻められまくりだったため、 ベンチに向かって保坂はこう言った。「あの、ワンボランチのままでいいんスか?」助けて欲しいという意図で言ったのだろうが、鬼の菊原志郎はこのままだと指示。 がっくりとうなだれて自分のポジションに戻った姿がなんとも・・・・頑張れ!!保坂!!

・後半20分に塩沢に変わって一年生MFの白山貴俊が出場。以外にデカイし、ガタイがいいぞ。もしかしたら、今期のヴェルディユースの「ちっちゃいけど、技術はトップクラス」という概念は崩されるのか。 今期の一年生はほとんど170cm代だぞ。すでに「まぐろん」を越えてるじゃないか。下のが布陣だけどあんま変わってない。

        富澤                 (白山)   富澤   (田村)
        清水                   ↑清水←−−−−→清水↑
                         (松浦)↑          ↑(津曲)
        林                 ↑↑ ↑    林     ↑ ↑↑
   白山        田村      攻    ↑↑ 白山        田村 ↑↑
        保坂          →撃→   ↑↑              ↑↑
                     時    ↑↑      保坂      ↑↑
                          ↑↑              ↑↑
松浦   田中    保谷   津曲        松浦   田中    保谷   津曲

        本間                        本間
・大宮の左からの攻めにたじたじなヴェルディユース。GK本間の堅守に助けられながらもたった一度のカウンターで相手の息の根を止める。田村のスルーパスに右サイドを駆け上がった 津曲がダイレクトでセンタリング。中には富澤しか居なかったのにも関わらず、ファーサイドの富澤にピンポイント。富澤の叩きつけるヘディングで2−4とまたも追加点はヴェルディ。 それにしても点で合わせる素晴らしいセンタリングでした。ヘディングしながら叫んだ富澤のコメント。「このパスだよぉ〜!!」 ・・・・・それにしてもこの日の富澤はこんなのばっか。シュートをダフって外したときは「ちきしょ〜!!なんでだよ!!」(←これこそバカルディ。) いやぁ〜分かりにくいネタですが、富澤ってこんな選手だったっけ? ちょっとイメージがだいぶ崩れて来たんですが・・・。

・大宮も選手交代。12番の別府に代わって5番の中里慎吾が投入された。その後、すぐに清水が相手のDF4人をドリブルで翻弄する。最後までボールを盗られない・・・・素晴らしいテクニックだ。 試合もこうちゃく状態になったところで大宮のCK。なんてことはないと思っていたら素晴らしいクロスが入り、MFの木村 聡がヘッドで決めて3−4・・・おいおい大宮ってなんなんだ。

・またも大宮が選手交代。田端に代わって18番中島 慧が投入された。後半40分には清水のスルーパスから富澤が抜け出す。DF2人を強引なドリブルでぶっこ抜いて、GKと一対一でも冷静に ループシュート。綺麗な弧を描いて3−5!!最後に大宮がまたも選手交代。25番に代わって13番 石本博之が投入。しかし時間もここまで。ヴェルディユースは3−5で大宮アルディージャユースを下した試合でした。

Jユースカップ
大宮公園サッカー場
大宮アルディージャ VS ヴェルディユース
           1 − 
           2 − 
           3 − 
OWN GOAL得点清水康也
浦谷信一郎得点富澤清太郎3
木村 聡得点林 宏光


 ・おまけ
個人の評価でもやりましょうか。GKは森川くんではなく、本間くん。詠さんの一押しでもある本間くんは本当に安定感もあるし良いGKです。ただ、一回だけとんでもないミスもしたけど。 DFでは津曲・松浦はもういつもどおりでした。クロスの精度に関しては今すぐトップの試合でも通用します。もしかしたらヴェルディのトップ選手も何人かはユースの実力の方が上って人もいるかもね。 田中・保谷もなかなかやりますが、金綱を見たいというのが率直な感想です。保谷くんはまだ迷いもあるし、周りがちゃんとフォローしてあげないと難しいです。判断力だけですね後は。 ワンボランチの保坂はよくやったと思います。前半からあれだけ飛ばしておいて最後まで動き回ってました。体力は底なしのようです。清水康也のドリブルは素晴らしいです。是非、来期トップ昇格してほしい 逸材ですが、いかんせんガタイが・・・。国士舘でも駒沢でも行く可能性の方が高いけど、ガンバってくれい。FWで最近見慣れた感のある富澤。それにしてもあんだけ声を出してる選手だとは思わなかった。 ちょっとネタとして使わせてもらっちゃったけど、実力は間違いなくユースの中では最高の技術を持っています。去年の飯尾・平本の様な存在感も持ってきたようですし、来期の昇格は間違いないですね。

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