2005年 東京都U−17選手権
・ユース2発目です。先週の試合は点差ほどの圧倒的な力を魅せられず、ぴりっとしない内容だったのです。だからこそ、今日はきっと爆勝してくれると信じて観戦したいと思います。
・えー、試合前に今日は朝からトップの練習でも見学してみましょーか。すると・・・どこでも練習やってない。あれ? どういうことだろう。2グラへ行ってみる・・・山卓とコバとたかすぃが走り回ってる。それもタイムを取って何かをやっているようだ。そういえば、早稲田とか何かと提携してスポーツ科学
なんちゅーもんを取り入れるとかどうとか聞いたことがあったような、きっと、それかな? ただ、おかげで全体練習を見学することは叶わず。トップの画像付き選手名鑑はしばらくお預けということで。グァム帰りまで待ってね。
・トップ練習も終わった頃に昼飯を買い込んで車内で食事。ユースは4時半からなので、暇潰しに「イラストロジック」でも買って遊んでいた・・・そして、爆睡。うーん、ジュニアユースも観戦するつもりだったのですが断念。メールが3通も来てるのに、音も鳴らしてるのに気付かないでやんの。
ヴェルディ新人工芝グラウンド
東京ヴェルディユース |
VS | 杉並アヤックス |
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柴田 峡 | − | 監督 | |
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二瓶考太郎 | 34 | GK | |
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杉山元輝 | 2 | DF | |
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金沢真吾 | 5 | DF | |
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坂口達也 | 4 | DF | |
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三原直樹 | 3 | DF | |
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小林裕紀 | 13 | MF | |
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穂坂 亮 | 7 | MF | |
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村杉聡史 | 6 | MF | |
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高橋賢人 | 20 | MF | |
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弦巻健人 | 10 | MF | |
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皆川翔太 | 14 | FW | |
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・むむむむ、顔だけで判別できないまぐにとって背番号をかえられてしまうと非常に辛い。出来る事なら一刻も早く、背番号を新しいのにかえてくで。日本クラブユース選手権あたりまではずっと背番号は統一されないだろな。
皆川 皆川
弦巻←→弦巻
三原 杉山
賢人 弦巻 村杉 ↑↑ 賢人 村杉 ↑↑
攻 ↑↑ ↑↑
→撃→ ↑↑ ↑↑
穂坂 裕紀 時 ↑↑ 穂坂 裕紀 ↑↑
↑↑ ↑↑
↑↑ ↑↑
三原 杉山
ぐっち♪ 金沢 ぐっち♪ 金沢
2へぇー 2へぇー
・システムそのものはやはり4−2−3−1。守備するときはクリスマスツリーという布陣。ま、喜山が痛々しい姿だっただけに2〜3ヶ月ぐらいはこの布陣で固定されそうな感じはする。それにしても、まだ柴田監督へのアピール合戦試合なのか今日もメンバーはだいぶ変更。このチャンスでレギュラーへアピールだ。
でも、今日は何故か志郎様がいないっす。
・試合開始早々、ヴェルディらしい繋ぐプレーで一気にゴールを襲う。中央を弦巻→ボブ→弦巻のダイレクトワンツーで切り裂くとPA内ど真ん中を弦巻がシュート。GK一対一だったのだが、正面へ蹴り込んでしまいGKセーブ。むむむむむ、見事な突破。ユースはやっぱりこういう繋ぐサッカー
の様です。セクシーサッカーじゃないらしいや・・・でも、指導方法は厳しく、「走らなかった」選手は試合後に罰走があるとか。これはなかなかの厳しい指導者かもしれんぞ。
・ここまでゴールへ迫りながらもゴールが入らない展開が続く。先週とはまるで違う内容。弦巻も何度も得点チャンスがあったほどに。そして、先制点はやはり「繋ぐ」サッカーからゴールがうまれる。三原がサイドから中央へ切り込んで突破、中へ入るとみせかけて左サイドの裏へ走った弦巻へスルーパス。ゴールライン
ぎりぎりのボールに弦巻が追いついてダイレクトセンタリング。ニアに突っ込んだ皆川にDFもGKもつられてしまい、ファーのボブ・村杉をフリーにしてしまった。ダイビングヘッドで叩き込んで1−0とヴェルディ先制。流れるような展開で素晴らしいゴールでした。
・「サイドの暴れ馬」こと杉さん。攻撃的サイドバックと呼ばれたい右サイド。いつも、オーバーラップはすれども決定的な仕事が出来ずに帰る仕草ばかり見てきた。しかし、今年の杉さんは一味違う。一気にオーバーラップしてDFを振り切るとアーリークロス。これをニアに走りこんだ皆川がジャンピングボレーも外へ。
皆川が悪ぃ悪ぃと謝るも、じっと皆川を見つめ何かを言いたそうな杉さんでした。頑張れ、杉さん!
・な、なんじゃーこりゃーっ!!サカつくで言うと光プレー。トップのヴェルディでいうとウーゴのゴール。おらーっ!繋げ繋げ繋げーっ!好きにやれーっ!中央で皆川→誰か→杉さん→皆川まで全部がダイレクト。しかも、ショートパスが速い速い。杉さんのダイレクトはサイドからのグラウンダーの折り返しのようなもの。
これをPA内中央でもらった皆川がゴール左下へ流し込んで2−0。カッコイイーーーーっ!!どうしちゃったんだ、今日のユースは! 凄いぞーっ!
・ユースに蔓延しつつある病気がある。それは「皆川病」。どれだけ、チームのために走ろうと、フォローしようと、パスを出そうと・・・・自分がチャンスの時にゴールが入らない病だ。そして、これは伝染する。今日、病気になったのは弦巻。
GKと一対一は入らないわ、ミドルはぎりぎりで外だわと入らない。いつもは簡単にゴール出来るはずなのに。そして、皆川自身は先ほどゴールしている。あー、弦巻に移っちゃった。 *この観戦記がもとで皆川という名前の子をイジメないよーに。ダメだよ、「皆川きーん」とか言っちゃ。
ただ、ゴール入らないだけなんだから。
・しかし、すぐに病は治る。もはや、弦巻は一人でもお金を取れるプレーヤーに成長している。さすが、ユースのアイドルだ。誰かのパスをもらった弦巻。PA内右エリアでトラップ・・・すると、これをトラップで浮かせたのだ。そして、相手DFを背負ったまま振り向き様に反転ボレー。
これをゴール右上へ突き刺して3−0。ビューティフルゴールで皆川病を散らした。ここまで全然ゴール出来なかった弦巻だったが、やはりユースのアイドルですよ。決めるとこはビシッと決めます。
・まだまだ、手は緩めない。今日は相手のシュートも0本さ。二瓶も暇だね。穂坂→杉さんと絡んだボールを最後はPA内でフリーになったボブ村杉のもとへ。このボールを普通に流し込めば入るところを、ちょっと色気出しちゃった。右足アウトサイドキックボレーで狙うも外へ。あーあ、
ちょっとカッコイイとこ魅せようとして失敗。はしゃぎすぎー。いやぁ、残念。これだけ攻めても3−0さ。前半終了。
−後半−
マサ マサ 皆川
皆川
落合 成田 杉山
落合 成田 村杉 ↑↑
攻 ↑↑
→撃→ 大畑 ↑↑
村杉 裕紀 時 ↑↑ 裕紀 ↑↑
↑↑ ↑↑
↑↑ ↑↑
大畑 杉山
ぐっち♪ 金沢 ぐっち♪ 金沢
2へぇー 2へぇー
・一気に選手交代。雨まで降ってるせいでトイレへ駆け込む。その間に弦巻と擦れ違う・・・おーい、まさか前半で交代なのかい? 三原、弦巻、穂坂、賢人らが交代。大畑、成田、落合、マサが追加。大畑とマサはある程度分かるけど。「落合」「成田」はまぐデビューだ。
どんな選手なのかをじっくりと見よう。
・前にも言ったけど、選手達がなかなか声を出さない。結構、大人しいユースっ子の多い年代なのか。昨年の須藤のような奴はいない・・・なーんて、見ていると後半開始でGKの二瓶がこんな言葉をかけた。「おらーっ!後半も行くぞ!熱く!激しく!!」
きたーーーーーーーーっ!半角カタカナにはしないぞ。GK二瓶が鼓舞する名言を披露。今年のユースのキャッチフレーズは決まった「熱く!激しく!」で行きましょう。
・皆川が右サイドへスルーパス。ここに走りこんできたのはサイドの暴れ馬こと杉さん。さぁ、今までと違う杉さんをみせてくれ・・・DFと一対一で縦へ突破。そのまま、ゴールラインぎりぎりでも突破してドリブル。PA内へ侵入したあたりで中へグラウンダーの折り返し。ニアに皆川が飛び込んだ
事もあってか、全員の意識は皆川へ集中。すると、ボールはそのまま流れて裏へ。左エリアでフリーで走りこんでいた落合が流し込んで4−0。先制点を決めたボブ村杉と同じでニアに皆川が走りこんでオトリになる動きに是非注目してもらいたい。縁の下の力持ちさ。
・オサマ、喜山・・・タイプは違うのだが、どちらもPA内でどっしりと待つタイプだ。そして、マサ古川のタイプはポストプレイヤー。・・・というイメージだったがそうでもないぞ。右エリアでもらったマサがDFと一対一の勝負。タイミングでさっさと抜き去るとPA内へ侵入。縦を突破せず中央へ中央へ切り込んでくる。
さぁ、PKを蹴るのと同じぐらいの位置でシュート・・・まだ打たない。今度はPA内左エリアを縦へぐいぐい突破する。最後までドリブル勝負で入っていくが、GKセーブ。ま、まさか一樹の持つ直線ドリブルを継承する存在になるのだろうか。数えてないけど、4代目直線ドリブラーになるのか。まだ1回しか見てないので
保留としよう。
・ここまで適当にホームランをしたシュート1本。相手は得点のチャンスすら来やしない。すると、左サイドでボールをもらった選手がドリブル突破。DFのスライディングをかわすとPA内左エリアへ独走。ちょっと、トラップ精度の問題からサイドへ行ってしまったが、それでもチャンス。さぁ、サイドの
深いところからセンタリングだ! 杉並アヤックス得点なるか?・・・・すると、真横からスライディングでセンタリングをカット。相手にチャンスすらやらない、いやぁ見事なスライディングですよ。んーーー、あれ? 皆川? FWが守備しに戻ってるぞ、おい。なんて、献身的な奴だ。
マサ マサ 皆川
皆川
落合 成田 圭司
落合 成田 新福 ↑↑
攻 ↑↑
→撃→ 大畑 ↑↑
村杉 新福 時 ↑↑ 村杉 ↑↑
↑↑ ↑↑
↑↑ ↑↑
大畑 圭司
ぐっち♪ 金沢 ぐっち♪ 金沢
2へぇー 2へぇー
・今日は大活躍の杉さんが交代。右サイドライバルの花の圭司が投入。この両者は右サイドで全く別タイプのスタイルを持っているので面白い。杉さんがスピードとタイミングでサイドを縦に突破するタイプで、花の圭司はタマちゃんばりのテクニックとフェイントを駆使して
技で抜くタイプ。中央よりに抜きさるので面白い。うーん、これは相手の左サイドバックが辛そう。併用ではなく交代で出されると、タイプが違うのでやりにくいわけだ。ゆーきにかわって新福も登場。
・右サイドを高木成田が突破。中央へ預けたボールをマサがポスト役となり、ぷくぷくへ。これをもらってドリブルで中央を切り込むフリしてスルーパス。皆川が一対一になるもシュートはGKセーブ。むー、皆川に何とかゴールを取らせたい。今度は左サイドからの展開。マサ古川が落としたボールを
ボブ・村杉がミドルシュート。ゴール左下へ流し込み。これで5−0。とにかく、色んなカタチから攻める事が出来るので楽しそう。何度も言ってるけど、ボブ村杉はネタ男でも実力者ですから。おーれー♪、おれおれおれー♪ぼーぶー♪、ぼーぶー♪とか歌ってる場合じゃないから。
・きらーん♪ これぞセクシーサッカー。柴田さんのやりたいもう一つのサッカーとはズバリこれだろう。きっと、小躍りして喜びたいはずだ。セクシーサッカー以上のセクシーぶり。カウンターのボールを追いかけるマサ古川。そのまま、ダイレクトで中央へ折り返し。これをPA内で皆川が相手を背負って
キープ。反転してPA内右エリアに走りこんだ成田へスルーパス。これを高木成田がダイレクトでゴール右下へ流し込みシュート。これで6−0。うおーーーっ!! 手数を少なくゴールを奪うというお手本のようなサッカー。勝手に高木成田とか名付けちゃってるけど、よくぞ全力であの位置まで走りこんだ。
今日は皆川と成田は罰走免除してやってくれ。
・ところが皆川が相変わらずの「皆川病」。それによーく声を出すんだ。それも思いっきりネタ系。裏へのパスに走るも間に合わなかった時には「あー、もー!!」と不満声。トラップが出来ずに相手にボールが渡った時には「あー、いやー!!」ったく、アイヤーって中国人か!お前は!!
ともかく、1試合で何度も叫んでました。あー、やっぱりゴールさせてやってほしい。
・今日のマサはポストプレイヤーという仕事に徹してた。マサ古川がキープしたボールを密集している地帯へスルーパス。誰よりも早くボールに触って小突く。そこに一斉に足を出してしまい皆川転倒。ピピーーーーーーーッ!! もちろん、PK。実はこの試合、PA内で倒れる事4度。全部、皆川だったかどうかは
忘れちゃったけど、PA内でも勝負の姿勢を失わないのが凄い。そこまでやってくれるのに報われないのも凄い・・・ってか可哀想。もちろん、このPKを皆川が右下へ流し込んで7−0。不幸な星の下に産まれてるので、PKも外すかと思っちゃった。おお! これでハットトリックリーチだ。
・まぐデビューの快挙を成し遂げた高木成田は全力疾走でチャンスを演出。右サイドでテクニックを披露する圭司の周りを全力で走り回る。そして、左サイドの落合はスピード命。自陣左サイドから全力疾走・・・相手DFの方が先にコースに入っているにも関わらず、ぐんぐん追いつき、あっという間に追い抜いてボールを奪う。
こういうスピード系はカウンターには適してるからね。スピード抜群で名古屋まで落合超特急! 頑張れ、オレ流。
・左からのクロスボールをポストマサが落としてPA内中央で皆川。きたーっ!ハットトリック大チャンス! これにビビったかGKも前へ出てくる。しかし、皆川は打たずにボールを戻す。ここに居たのがボブ村杉。先ほどはマサの落としに見事なミドルを叩き込んでいるだけに、全員が村杉のコースを切る動きをする。
ボブ村杉の選んだコースは何と上。バックパスをループシュート。綺麗な弧を描いてゴール右上へぱさぁ。さきほどの皆川につられて前へ位置していたGKの頭上を越すゴールで8−0。ん? よく考えたらボブ村杉がハットトリックでした。これで試合終了。
1/29(土)東京都クラブユースU−17選手権ヴェルディ新人工芝グラウンド |
ヴェルディユース | VS | 杉並アヤックス |
3 | 前−半 | 0 |
5 | 後−半 | 0 |
8 | 合−計 | 0 |
(三原弦巻)村杉聡史 | | |
(杉山)皆川翔太 | | |
弦巻健人 | | |
(杉山)落合広輝 | | |
(マサ)村杉聡史 | | |
(マサ皆川)成田久人 | | |
(PK)皆川翔太 | | |
(皆川)村杉聡史 | | |
−おまけ−
ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
・GKの二瓶の「熱く!激しく!」は名言ですね。WOWOWテニスみたいに「テニス、もっと広く、もっと深く!」みたいなダバディを思い出しちゃったよ。とにかく、今年のユースもキャッチフレーズは決定しました。「ユース!熱く!激しく!」でも、二瓶にとっては暇そうでした。
同じくCBコンビの金沢、坂口も暇です。ほとんど、それ以前で終わってました。三原と弦巻はある程度、実力が分かったから交代って雰囲気にも思えましたが、今日の試合はそんな良い出来には見えませんでした。あれだけ、前半攻めたけどねぇ。
とにかく、先週とは全く違う内容を魅せたユース。これでまだ発展途上なんですからね。完成版はどうなるんでしょーか。広島ユースめ、首ねっこ洗って待ってろよ。
−今日の受賞者−
MOM : FW 皆川翔太 初選出
MOM : MF 村杉聡史 初選出
MOM : DF 杉山元輝 初選出
MVP : MF 弦巻健人 初選出/通算8度目
MVP : FW 古川将大 初選出
MVP : MF 村杉聡史 2度目/通算3度目
MVP : FW 皆川翔太 初選出/通算2度目
・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
3得点のボブ村杉、2得点2アシストの皆川がMOMとMVPのニ冠王に決定しました。考えてみるとあそこで皆川が自分で打たずに村杉へ譲ったループも凄いですよね。皆川は自分のハットトリックを捨ててまで村杉のハットトリックをアシスト素晴らしいです。
他にはサイドの暴れ馬杉さんもMOMです。流れるような繋ぎの中でのアシストといい、右サイドを突破したアシストいい大満足でした。弦巻のMVPはあの1点に尽きます。見事なビューティフルボレー。自分でトラップした上にボレーの蹴り易い位置へコントロール。
素晴らしいです。他にはポスト役で落とす事に専念したマサもMVPです。
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