2004年 新人戦
・東京湾埋め立て計画・・・その名も「バビロンプロジェクト」。海の向こうには千葉、そして、「方舟」もあるのだろう。零式が見たい。そう、今日は夢の島。ユースの決勝はここ、夢の島競技場で行なわれるのだ。
それにしても、「夢の島」ってのは良いネーミングセンスだこと。「まぐまぐまぐろん」としか名付けられないまぐのセンスじゃ考えられないね。
ドリームアイランドスタジアム
| ヴェルディユース |
VS | 永井雄一郎 |
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監督 | − | 都並敏史 | | |
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GK | 21 | 最首雄介 | | |
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DF | 18 | 志田健太 | | |
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DF | 15 | 須藤右介 | | |
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DF | 6 | 村杉聡史 | | |
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DF | 27 | 杉山元輝 | | |
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MF | 5 | 富田晋伍 | | |
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MF | 12 | 宇佐美 潤 | | |
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MF | 3 | 小林裕紀 | | |
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MF | 29 | 弦巻健人 | | |
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FW | 11 | 吉村健太郎 | | |
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FW | 9 | 林 陵平 | | |
・何てことでしょう。ケガ人の山でございます。坂口、三原、喜山、新福、萩尾らレギュラー勢がぐだぐだなのです。そのうえ、塗師がグアムキャンプ帯同なので欠場。なんとか、新人の力で新人戦を勝ち抜いてもらいたい。
昨年は延長戦の末、永井雄一郎にコーナーキックから決められて優勝を逃しているんですから。
陵平 吉村 陵平 吉村
弦巻 小林 弦巻 ウサ
小林 ウサ
攻 富田
富田 →撃→
時
杉山 志田 杉山 志田
村杉 須藤 村杉 須藤
最首 最首
・いつも以上にサイドバックの上がりの乏しい布陣。三菱養和のシステムが良かったからなのか、ヴェルディの戦術なのかは知りませんけどね。
・味スタは2時間かかります。でも、夢の島は1時間30分そこらで到着。限りなく千葉に近い東京ですが、まぐとしては交通の便が良かったので満足です。スタジアムも綺麗だし見やすい。ただ、ちょっと問題有りのスタジアムなんだっけ? メインがやたらと横長だったり。
ゴール裏だと多少遠く感じそうな気もします。
・新人戦で一番脅威なのが弦巻のコーナーキック。何せ、アシスト量産の原動力ですから。ま、今回も後で「今日の弦巻くんのコーナー」で詳しくお伝えします。いいねぇ、レギュラー一本獲得しちゃったよ。
その弦巻くんのコーナーから中央へ。GKの飛び出しにくいボールなので、Jリーグでよく見る「GKが直接キャッチ」というつまらんシーンは皆無。そのまま、ヴェルディの村杉くんが突っ込んでヘディングシュート。
これはGK正面でキャッチされれしまうが、今日も弦巻くんはキレキレの様です。
・「富田くーん♪(まぐには出せない黄色い声で)」がセンターサークル付近でスキップ。お花畑を軽やかにスキップしながら、三菱養和をかわしまくる。口笛吹きつつドリブルしてると、急に後ろからタックル。ボールを奪われてしまう・・・ぷちっ・・・あっ、何かがキレたようだ。急に踵を返して奪い返す。
さりげなく、奪う際に強烈なローキックをお見舞い。派手に転げまわる養和を尻目にカウンター・・・と思ったらファール。当然です。すると、「えー、こんなのがファールなのー、とみー、信じらんなぁ〜い。」若い読者はギャル風味で、オーバー30世代は松田聖子風味でお楽しみ下さい。急にぶりっ子で誤魔化す富田であった。
審判にもたまに噛み付きます。
・前半15分、やや単調な攻め合いが続く。すると、またしても弦巻のコーナー到来。ヴェルディの最大の武器ですからね。利用しましょうよ。またしても、GKの飛び出せない見事なコーナーキック。これに中央でヴェルディユースがこぞって競り合い。ほぼ、どんぐりの背比べ並の空中戦だったが、9番林のヘッドが見事にゴール左へ突き刺さり1−0とヴェルディが先制。やったぁーっ! 弦巻にもアシスト付いたぞ。
「林っ!林っ!林っ!」・・・いやぁ、林もほとんど毎試合ゴールしてるし、今年は化けるな。・・・・ただいまの得点者は・・・ヴェルディユース、19番志田健太くんのゴールでした。・・・うわっ、やっちまった。9番と19番間違えちゃったよぉ〜。志田くん、ごめんよーっ!!
・返す刀で養和もコーナーキック。そういや、ヴェルディも空中戦はそんなに強くないんだよね。上背の高くない子でも、技術さえあれば入れるクラブですから。コーナーキックはニアへ合わせてきた。これにヴェルディユースはまんまと引っかかりフリーにさせてしまった。これがゴール右下へ威力あるヘッド。しかし、ヴェルディユースの新守護神を舐めるな。「お前のシュートなんぞ、片手で止めてくれるわっ!」
1試合に1度は必ずスーパーセーブを見せる事で有名な最首。必殺のスーパーセーブか?・・・すると、ボールの軌道が一瞬変わったのだ。それも、ゴールキーパーの目の前で不自然に。「な、なにぃ。」最首くんの目の前でボールは急浮上。ゴール右上隅の天井へ突き刺したのだ。ま、まさか、アイツは風を自由に操れるのか。あ、ゴール前で杉さんがボーゼンとしてる。GKの目の前でシュートをカットしようとしてゴール
天井に入れてしまったのさ。あぁ・・・余計なことをしてしまった。これにめげずに頑張りましょう。たまにはこんな日もあるさ。
・俺達の弦巻はこねくりの王者。左PA内付近でボールをトラップ。このトラップだけですでにDF一人をかわして、PA内左エリアへ侵入。そのまま、縦を突破。角度の無い所からセンタリング、ファーサイドへふわっと上げる。ここにフリーで走りこむ選手がいた。先ほど「なんちゃってゴール」の林だ。そのまま、空中で大きくふりかぶって打点の高いヘディングシュート! しかし、これをギリギリで競り合う選手が現れた。
そのうえ、林のガタイを物ともせずに突っ込んできて互角の競り合いを演じた。やるじゃないか、養和。相手の背番号ぐらい見てやるか。14番・・・吉村じゃん。
・ユースではセットプレイを蹴るのは弦巻ではない。そう、魂の男須藤である。どっかーん系のFKもあれば、コースを狙ってストンと言うFKもある。本人のネタっぷりだけでなく、サッカーでも「引き出し」は多い。重箱の隅をつつくほどしつこいまぐが、いつか暴いてやる。今回は壁の中に林が邪魔しに中に割って入ったりとトリッキーなプレーを狙っているようだ。
ボールの前で富田がちょこんと横へずらして、須藤がどっかーん。林の居た場所を狙ってのFKだ。しかし、正面。威力もあったのでコース次第では入ったかも。なかなか、今後も楽しみなFKでした。
・空中戦の強い林。これには実は秘訣があります。そう、空中戦を競る際に相手が競り合いを望んでいる場合、先に飛ぶ事です。そして、肘を曲げて相手が下から突き上げて来ないようにします。その上で、競り合いを望んでいない場合は、肘を突き出してジャンプするという事。これは後から遅めに飛び込む選手に有効です。なんせ、相手は顔に肘が当たりますから・・・って、
こんなの教えちゃいかんだろ。そんなに競りたかったからケガを覚悟しなっていう空中戦ですからね。脈々と受け継がれてる空中戦の競り方講座でした。指導は岸野靖之さんでした。あ、名前言っちゃった。
・このまま、前半は終了。繋ぐサッカーと中央突破をイメージするヴェルディらしい戦いは一向に出来ず。相手と同じでバックラインなどからのフィード勝負。うーん、ちとつまんない。それとも、優勝するためにこういうサッカーを指導させたんかなぁ。相手の7番と11番が永井雄一郎だってことしか分からなかった。
−後半−
・右サイドからのグラウンダークロス。中央でこれをスルー。そのまま、左エリアまでボールが通る。ここには林が待っていた。このボールをトラップ反転でゴールに向かう体勢を作る。すかさず、左足でシュートを放つもホームラン。ちょっと、今のプレーは昔のストライカー林時代の動きでしたよ。ポストプレイヤーってのも地味だけど、林はゴールも決めるよね。
・後半になってどちらも負けたくないという気迫が伝わってくる試合へ。ローキック、スライディング、タックル、ショールダーチャージ。全身青アザになりそうな荒れ試合へ。小林もイエローをもらうなど、どちらともなく反則技の数々。林が後ろから倒されたにも関わらず、養和からは「ハンド、ハンド!」と要求したりする。そうかそうか、養和は荒れた試合が好みのようだ。
そんなに荒れた試合が好きか、よしっ、荒れた試合ならヴェルディも得意だ。よしっ、受けて立ってやろうじゃないか。やれっ、富田!
志田 吉村 志田 吉村
弦巻 小林 弦巻 拓
小林 拓
攻 富田
富田 →撃→
時
陵平 ウサ 陵平 ウサ
村杉 須藤 村杉 須藤
最首 最首
・杉さんにかわって、特攻「ぶっこみ」の拓投入。これで荒れた試合をますます荒れさせてやれる。
・左サイドから繋いで繋いで中央の拓へ。さぁ、いってみようか。「おらーっ!どけどけーーっ!!」 特攻(ぶっこみ)の拓が単車に乗ってPA内を駆け巡る。そのまま、DFとGKに向かって突撃
・・・ぐしゃ・・・。いやいや、ほんとに特攻、ぶっこまれても困るよ。最後はちゃんとシュートで終わろう。
・荒れた試合は終わらない。養和の永井雄一郎がドリブル突破。これを何を思ったか村杉くんが抱きついた。そして、必殺「地獄車」・・・ぐるぐるぐるぐる。まぐの家計は火の車。そんな事はどーでもいい。
これで村杉くんは2枚目の警告で退場。まぐは警告を記録してなかったので、2枚だと思いませんでした。あぁ、マズイ、まずいぞー。2連覇だけはさせんぞーっ!
吉村 吉村
志田 小林 志田 拓
小林 拓
攻 弦巻
弦巻 →撃→
時
陵平 ウサ 陵平 ウサ
須藤 富田 須藤 富田
最首 最首
・退場して一人少ないため、4−4−1という布陣へ変更。前線を一人減らして、守備ラインは変えないというのは定石通りですね。昨年はこういう定石を打たなかったせいで負けたんですよ。
気をつけてね。
・守れーっ! とりあえず、延長戦へゴーッ!ってな試合展開。ここで一度、試合の流れを切りたい。都並さんの神の声を聞かないと勝てないぞ。ってな事を考えていると、すぐに相手もお返し。相手の3番が後ろから強烈な殺人タックル。これで彼も2枚目の警告で退場処分へ。
ふぅ〜、なんとか助かったよ・・・。これで互角の勝負へ。・・・と同時に試合終了。延長へ。
−延長戦−
・俺達ぃ〜の、弦巻ぃ〜♪ 弦巻ぃ〜♪ 弦巻ぃ〜♪ 俺達ぃ〜の、弦巻ぃ〜♪ で唐突に始まった延長戦。と同時に弦巻が一気に攻め上がり、キープしまくり、ドリブルしまくりで調子も上がったらしい。
・今日の試合はすでにレッドカード2枚も出てる荒れた試合。それなのにお構い無し。相手がドリブルで突破してきたというのに、ショルダーチャージ一発。どう考えてもボールには行って無いし、正面から肩でガツンという攻撃。でも、イエローすら出ないし、反則も取らないし。
ちょっと、危なっかしいぞ。ま、まさか、もう1枚ほど赤いのだされちゃう?。
・うぎゃーっ! 危ない。右サイドから崩されてしまい、中央へ折り返しのボール。養和の選手がフリーでPA内中央でトラップ。さぁ、GKと一対一。相手は最首。しかし、迷う事無く一気に飛び出して相手のFWの足ごと刈る滑り込み。何とか、失点もののピンチを守ったぞ最首。
ほんとに「1試合で必ず1度は出る神がかりセーブ」の持ち主だというのは本当だぞ。最も首と書いて最首、リストラどころか最も神に近い男だ!
・須藤がオーバーラップでリベロ化。大声で怒鳴りつつ前線へ一気に攻め上がる。まるで五輪のトゥーリオの如き攻め上がり。しかし、これをカットされてしまいカウンターのピンチ。こういうことがあるから、トゥーリオみたいなリベロよりも、目立たない「やしけん」リベロの方がいいなぁ。
せっかく、怒鳴ってまで上がった須藤。一度、上げた拳はどこかに振り下ろさなければなるまい。えーいっ! ・・・どかっ・・・一発、相手にスライディングかましてスッキリ。おいおい、今日は赤いの出てるんだぞ。
・「中田シュートッ!・・・岡野ォォォォォォ!!!!」走る岡田さんの背中「行ったッ!(金田さん)」まさにこんなシーン。林が左サイドバックから一気に中央を駆け上がり、志田とのコンビでミドルシュート。GKの前でワンバウンドしたボールはGKが弾いてこぼしてしまう。そこに走りこんできたのは、吉村。
これを押し込んで延長戦を制してヴェルディユースが東京優勝!!
*新コーナー設置。その名も「今日の弦巻くんのコーナー!」
説明しよう。最近、めちゃくちゃアシスト数を伸ばしまくる弦巻くんのために、今日の弦巻くんの精度はどうだったのかを検証するコーナーだ。コーナーとコーナーキックのコーナーをかけてるんだが、意味わかるかい?
弦巻のコーナー : 味方に合った数 6本(の内、ゴールに絡んだ数 1本)/ 敵にクリアされた数 2本
ヴェルディは決して上背の高いチームじゃない。その中で6本もヴェルディの選手に合わせるのは凄い事だよ。果たして、今後も続くかどうかは不明。
2/15(日)東京選手権FINAL夢の島競技場 |
ヴェルディユース | VS | 三菱養和FC |
1 | 前−半 | 1 |
0 | 後−半 | 0 |
0 | 延長前 | 0 |
1 | 延長後 | 0 |
V2 | 合−計 | 1 |
志田健太(弦巻) | | ???? |
吉村健太郎(林) | | |
−おまけ−
・ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
さすがに三菱養和ともなると試合内容が変わりますね。さすが、東京2強ですよ。あれ? FC東京は・・・いやいや、ライバルはマリノスであり、雪辱を晴らす相手は広島ユースなんです。因縁のカケラも無いFC東京はネタにすら
なりません。むしろ、これで1勝1敗なんでね、三菱養和とは来年の新人戦決勝で決着を付けたいと思う。この大会優勝により、天皇杯の予選出場権をゲットしたみたいです。そんな優勝賞品あるとは思いもしませんでした。一応、
クリタさん調べです。
−今日の受賞者−
MOM : GK 最首雄介 初選出
MOM : FW 林 陵平 2度目
MOM : FW 吉村健太郎 初選出
MVP : MF 弦巻健人 初選出/通算2度目
MVP : DF 志田健太 2度目
・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
最首くんは延長のノックアウト方式で神がかりセーブをやってくれました。これが決まったら敗退だっただけに一番大きいと評価。文句無しでMOMとします。最もリストラではなく、最も守護神として・・・最守にしたいぐらいです。
って人様の名前で遊ぶな。岡野ゴールの演出者である林と、岡野ゴールの吉村は普通に延長Vゴールを評価しました。この試合でもアシストした弦巻くんもMVP、名前を間違えてしまったり、延長Vゴールでは地味にワンツーで活躍していたりする
志田くんもMVPです。
*夢の島ではさすがに迷子にはなりませんでした。ただ、試合前に会場入り口で若干迷いました。気付いたらグラウンドに入っちゃったし・・・。
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