2003年 Jユースカップ第3節


・久しぶりのユース観戦です。1年生が多く出てるのは分かりますが、微妙に2年生の出番が無いですね。また、来年も上がってくるゴールドセイント達に突き上げられてしまわないよーに。2年連続で黄金世代なんで・・・。

ヴェルディ第二グラウンド
 
   東京ヴェルディユース
VS
   大宮アルディージャ
  監督与那城ジョージ  
  GK前川善洋  
  DF富田晋吾  
  DF塗師 亮  
  DF15須藤右介  
  DF20野中伸基  
  MF小野雄平  
  MF17向山タツヤ  
  MF下地 奨  
  MF29弦巻健人  
  FW10北脇里規  
  FW32喜山康平  


・来年になると、三原・萩尾・征矢・坂口らが普通にレギュラーになるんだろうなぁと思うと豪華ですね。その他にもジュニアユースからは新しいゴールドセイント(黄金聖闘士)である 森本・村杉らが加わるのか・・・こりゃ、ユースから目が離せないね。また、野中や下地みたいにお気に入り出来るかもな。

     喜山    北脇                  喜山    北脇   
                              
   弦巻        下地           野中 弦巻        下地 富田 
                          ↑↑      小野      ↑↑ 
                     攻    ↑↑              ↑↑
     小野    向山       →撃→   ↑↑      向山      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
野中              富田        野中              富田
     須藤    塗師                  須藤    塗師


        前川                        前川
・おいおい・・・左サイドに「まったりファンタジスタ」の野中くんですか。これはゆったりとしたサイド攻撃が見れそうだ。他には前回はあまり良いイメージの無かった喜山くん。代表にも選ばれているバリバリ現役のゴールドセイントなんですが、FWのタイプがいまいち絞りきれない。 というより、キャラクター設定が出来ない。個人技に優れていても個性を見つけられないなぁ。まぐも劣ってきたかな。

・おー、走ってるよー。攻め上がってるよー。オーバーラップだよー。と驚かせてくれたのが、まったりファンタジスタの野中くん。そのまま、相手DFを引きずったまま深くえぐる。そして、中央にセンタリング。これは惜しくもクリアされてしまうものの、見事なサイドバックを披露。 いつものファンタジスタっぷりは無いですね。

・負けじと右サイドの富田も攻め上がる。そこからセンタリングを上げるが誰も反応せず。うーん、前に見た久留米高校との練習試合でも同じ感覚を持ったんだけど・・・前線だけでなく攻撃に携わる選手にアイデアが無い。ま、確かに相手が引いて守る事が多いだけにスペースが無いのも事実。 それにしてはパスが来てから「あっ、オレか。」って感じで反応する選手が多過ぎた。夏ぐらいに見たジョージ全力サッカーは見る影無し。前半はおとなしく観戦しますか。

・小野っちょが中盤でミスをしてしまい相手ボールへ。まぁ、小野っちょもすぐに奪い返そうとして相手選手にタックル。両者潰れる。このこぼれ球が左サイドで開いていた野中へ。・・・この時、野中がまったりし始めた。両腕をだらんと下げつつも背筋をピンと伸ばし、遠くを見つめるその瞳の先には野中にしか見えない何かを捉えた。 その瞬間、ごく自然にPA内の喜山へロングフィード。軽く蹴ったふうに見えてもグングン伸びてマークされてるはずの喜山へピタッ。うおーーーっ!!ユースを見にきた極少数の目の肥えたサッカーマニアは唸った一本。そのパスをもらった喜山がGKと一対一へ。そのまま、サイドへ流し込むのか、それとも強烈にフィニッシュするのか・・・どうする? ・・・ってそのまま、GKに向かって突進。狙ってやったのかは分からないが、GKと激突した拍子にボールを無理矢理押し込んでゴール。GKを抜きたかったのか?

・立て続け。左サイドからボールをもらったリッキー。そのまま、中央へ切り込むそぶりを見せておいて滅殺豪波動・・・いやいや、ゴール右上へ向けて強烈なコントロールショット。綺麗な弧を描きつつも、鋭さ、威力、スピードを落とさずに的確にゴール右上へストン。うおーーーーっ!!!本日2度目。 ユースを見にきた極少数の目の肥えたサッカーマニアが唸ったシュート。まさにトップレベルのゴールシーンでした。これで2−0。内容はいつもと違って全力サッカーでは無いんだけど、ゴールシーンのインパクトは十分です。

・なんだか、どこのポジションをやってもファンタジスタ風味たっぷり。左サイドでボールをもらった野中。そのまま、縦へ突破してもいいし、中央へ返してもいいし・・・だが、この時野中がまったりし始めた。両腕をだらんと下げつつも背筋をピンと伸ばし、遠くを見つめるその瞳の先には野中にしか見えない何かを捉えた。 その瞬間、ごく自然に右サイド深くまでサイドチェンジ。軽く蹴ったふうに見えてもグングン伸びて右サイドへピタッ。うおーーーっ!!ユースを見にきた極少数の目の肥えたサッカーマニアは唸った一本。って、何度も同じフレーズを使うなって? さっきの喜山へのアシスト以上に素晴らしいボールだったんだもん。

・今日は小野っちょのテストか? ベンチで暖かい視線で見守っているユースの大先輩一樹。その横にはどっしりと構えた岸野コーチ。・・・あわわ、まさかとは思うがど真ん中で見ているのはオジー?・・・いやいや、そんな親しげには呼べませんよ。アルディレス監督じゃありませんか。一気にモチベーションが上がった。

・うーん、いまいちキャラクターがつかめない喜山。そもそも、どういうタイプのFWかも把握出来ていない。相手DFと競り勝ってボールを奪い取り、そのままPA内に侵入してシュートもGKセーブ&クロスバーで得点ならず。なんか、動き出しもあんま無いし、裏へも抜けないし。今はあまりいないセンターフォワード なのかな。このチャンスで得たCKをファーサイドで塗師がDF根性を出してしまいクリアしてしまうなどゴールは取れず。

・りっきーが裏へ飛び出して突破。そのまま、DFをあっさりと振り切ってGKと一対一。さぁ、行けーっ!リッキー必殺の瞬極殺!!・・・・と思ったら、流し込もうとしてGKキャッチ。あらら。りっきーの思いっきりネットに突き刺すゴールかと思った。

・CB魂の男、須藤右介。魂と書いて「だましい」と読む。ま、そんなことはどうでもいい。目立ちたがり屋なのか、今日の試合で盛り上がっている野中のロングフィードをパクってみた。およそ、3本に一本の確率で通る。ま、悪くは無いんだけどね。どんどん、チャレンジしていく姿勢は大事。 でも、何故だか野中より歓声はあがらない。たとえ、黄色い声が無くたってガッツで乗り切る。うん、人生ガッツ! ガッツガッツ!!(トリビアの高橋風) これで前半終了。




   −ハーフタイム−
・ベンチの真ん中に座っていたのはアルディレスではなく・・・加藤善之。うーん、遠くから見ると似ているんだ。近くで見ると全然似てないけど。これでモチベーション下がったなんて失礼な事は言わないように。




   −後 半−
・前半は大宮が引いて守っていたのでスペースも無く、与那城ジョージサッカーは展開できなかった。しかし、後半は全力サッカーの片鱗を見せ始めた。そうそう、まぐが見たかったのはコレだ。

・左サイドから攻めるヴェルディユース。そのまま、中央へグラウンダーセンタリング。これにニアサイドで突っ込むFW、中央で待つ選手全てがスルー・・・ま、狙ってやったスルーでは無い。そのまま、流れてきたボールを下地がスライディングでシュートを狙うも届かず。 人が波の様に押し寄せる全力サッカー。今のシーンを例にすると、左でボールを持った選手に対してニア、中央、ファーへと全力で飛び込むのだ。それらを効率的に出来るのが運動量抜群の下地、弦巻、小野など。ちょっと前では萩尾や宇佐美あたりがその役目だった。スペースが空いた途端に 出来る様になった全力サッカーをコンスタントに90分間できる方法って無いもんかな。

・中盤で弦巻が得意のパスセンスを披露しはじめた。リッキーとコンビでワンツーパス、壁パスだけで突破する。それでも、前半は全くと言っていいほど絡んでいなかった。ま、まさか弦巻くんもファンタジスタタイプっすか? うーん、これで3年の野中、2年の榛地、1年の弦巻と毎年一人は 出てくるね。まぐは一向に構いませんけど。

     喜山    北脇                  喜山    北脇   
                              
   萩尾        弦巻           野中 萩尾        弦巻 富田 
                          ↑↑      下地      ↑↑ 
                     攻    ↑↑              ↑↑
     小野    下地       →撃→   ↑↑      小野      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
野中              富田        野中              富田
     須藤    塗師                  須藤    塗師


        前川                        前川
・ボランチのタツヤくんにかわって、萩尾登場。考えてみると、まぐが見た感じだと今年の一年生で鮮烈だったのは萩尾くんだな。弦巻とのコンビでゴールも狙う。全力サッカーにぴったりの逸材。

・小野っちょがパス。これをセンターフォワードの喜山が落として、後ろから走ってきた萩尾がミドル。まぁ、この様に・・・フィニッシュにまで繋がるシーンもたくさん出てきた。うーん、それでも満足しない。 何でだろう、この試合に足りないものは一体・・。

     吉村    北脇                  吉村    北脇   
                              
   萩尾        弦巻           野中 萩尾        弦巻 富田 
                          ↑↑      下地      ↑↑ 
                     攻    ↑↑              ↑↑
     小野    下地       →撃→   ↑↑      小野      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
野中              富田        野中              富田
     須藤    塗師                  須藤    塗師


        前川                        前川
・センターフォワード・・・でいいのかな? もうちょっとアイデア豊富なプレーが見たいかな。どうせ、ジュニアユースではブイブイ言わせてたんだろうし、やっぱFWは俺王じゃないと。 その喜山にかえて吉村健太郎・・・略して「よしけん」

・右サイドでボールを拾いに行くリッキー。そして、振り向くとそこには一人のDFが立っていた。勝負! このDFは勝負される事は感じただろうが、今まで体験した事も無いドリブルで抜かれるとはね。 右足の爪先だけでボールを操り、ぐりぐりとボールを撫で付ける。それだけでも何をしてくるか分からない。そのまま、DFに歩み寄り直前で右足から左足へ移動させる。これで勝負あり。足を出そうとしたDFはおいていかれた。 これを見たPA内の連中は全員、ボールを取りに行くと抜かれるという恐怖を感じた。PA内右エリア角度の無い位置、リッキーは誰も来ないことを確信したのか右足アウトサイドキックでGKの正面へ蹴った。それもGKの頭の上へ。 アウトサイドキックなのに強烈にネットに突き刺して3−0。

・富田が右サイドからドリブルで突破。そのまま、サイドから中央に切り込んで無理矢理突破を試みるも潰される。FK。うーん、このFKは一体誰が蹴るんだろうか・・・。やっぱ、リッキーがどっかーんと蹴るのか。すると、FKの側には ファンタジスタが! そういえば、後半はあんま出てこなくなってたなぁ。やっぱり、ファンタジスタ。そして、このFKを狙ったのかどうかは知らないが、グラウンダーでゴール左下へ。GKも動けない見事なFKを決めて4−0。 これはやっぱ狙ったのか? これで試合終了。

9/27(土) Jユースカップ第3節
ヴェルディ第二グラウンド

東京ヴェルディ1969
 VS 
大宮アルディージャ

前−半

後−半

合−計

喜山康平(野中)

  

北脇里規

  

北脇里規

  

野中伸基(FK)

  


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
前半から全力サッカーしてみたいですね。後半も疲れてしまって出来なくなってたし。ただ、夏場に見た時のメンバーじゃなかったってのもあるしね。来年もジョージが監督をやるのかどうかは 分からないけど、この全力サッカーをもっともっと昇華させた姿を見てみたい。トップのアルディレスに共通する部分もあるし。そういえば、都並さんはどうなるのかな? S級取ってすぐに監督やっちゃう?

   −今日の受賞者−
MOM : FW北脇里規    3度目/通算4度目
MOM : DF野中伸基    2度目/通算3度目
MVP : DF富田晋吾    2度目
MVP : FW北脇里規    3度目/通算5度目
MVP : DF野中伸基    2度目/通算3度目


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
リッキーのスーパーゴール2連発は勝利に貢献する素晴らしいゴールでした。そして、トリッキーな2ゴール目はMVPを受賞。同じくファンタジスタの野中くんも超サイドチェンジ、FKを評価してニ冠王。 富田は左サイドの野中があまりオーバーラップしないため、右から積極的に上がる事でバランスを取っていた事を評価。ヴェルディユースでは毎年恒例でもあるちっちゃい右サイドは健在。来年以降の 右サイドも小さい子を希望します。


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