2003年 関東予選1次


・本当はユースのみ観戦予定だったが、朝から練習見学もした。最近、一柳がトップに取られてしまうのでユースで一柳を見る機会が無いのは寂しい。 そうは言っても、まぐもユース見るの久しぶりだったりして・・・。

ヴェルディ第一グラウンド
 
   東京ヴェルディユース
VS
   永井雄一郎
  監督与那城ジョージ  
  GK前川キヨシ善洋  
  DF富田晋伍  
  DF塗師 亮  
  DF15須藤右介  
  DF白井 渉  
  MF小野雄平  
  MF24坂口達也  
  MF30萩尾勇真  
  MF11中野裕也  
  FW14吉村健太郎  
  FW林 陵平  


・考えてみるとジョージユースは初観戦です。志郎様と比べてどこがどう違うのか・・・そういう戦術的なもの、どの様なサッカーに変わったのか等を中心に見ていきましょう。 知ったかぶり炸裂ですので、まぐってサッカー詳しいとか勘違いしないように。この観戦記自体が見たまんまだしね。

     林     吉村                  林     吉村     
                                       
                             ゆーや  小野   萩尾 
   ゆーや       萩尾                           とみ
                          白井              ↑↑
                     攻    ↑↑              ↑↑
     小野    坂口       →撃→   ↑↑      坂口      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
白井              とみー       白井              とみ
     須藤    塗師                  須藤    塗師


        前川                        前川
・へぇー、1年生が結構出てるんだ。一柳はトップへ、りっきー、野中などは控え。まぐお気に入りの下地や榛地はベンチにも居ないという具合。他にもタツヤとか川股くんとかが外れてる。ジョージサッカーでいきなり押し出された格好だが仕方ない。なにせ、今年の1年生は黄金世代とか呼ばれてるらしいのだ。 DF三原、MF弦巻、FW喜山など。その他、いきなりレギュラー入りしそうな征矢くんに萩尾くん・・・うわー、こりゃジョージの場合だと普通にレギュラーにさせそうだ。

・アナタは覚えてますか? 今年の初めに東京最強のクラブユースを決める大会が行われた事を・・・雨の日の決勝戦。相手は永井雄一郎・・・いや違った。三菱養和FC。最後の最後、延長戦でコーナーキックからやられたあの試合を。そうなんです、今年の三菱養和は強いんですよ。でも、そんな試合前トイレで某応援団大型車運転手さんが聞いてしまった。「今日あれだろー、0−2ぐらいで負けるべ。」 やる前から負ける気ですか? こんなチームにゃ負けないぞー! しかも、正面玄関でエムボマが長蛇の列でサインしてるのを見ると「やべーっ!今日の試合、エムボマ1トップだぞーっ!」とか・・・ちっ、首位が確定してるチームは気楽でいいですなー。

・さすが、永井雄一郎。前線からの早いプレスを中心に攻めてくる。結構、ヴェルディの嫌いなパターンだ。しかも、序盤からGKキヨシのこの言葉連発。「ユーヤ!ユーヤ!戻れー!そこじゃないぞー!」逆ベッカムこと、ゆーや。守備意識やポジショニング、判断が遅いため、試合中何度も怒られてしまう。特に小野には容赦無く言われてしまう。 そんな、逆ベッカムゆーやはどんどん萎縮してしまって得意のクロス上げられず。今は辛抱か。

・今回のDFラインは安定してるかもね。須藤が激しく当たり、塗師がカバーするという陣形。一柳いないから最終ラインは不安材料だったけど、須藤になら任せられるね。

・右サイドの裏をとった萩尾。なんか、プレー中の姿勢がいいね。猫背サッカーになってしまうまぐとは大違いだ。そのまま、右サイドを突破してサイド深くまでえぐる。そして、PA内中央に鋭く速いグラウンダーのクロスボール。GKとDFの間を通したかったらしいボールもGKセーブ。通ったら1点ものでした。

・坂口とトミーのパス交換。しかも、ダイレクトプレー。そのまま、相手DFを引き付けた富田から坂口。坂口が一気にダイレクトで左サイドへサイドチェンジ。ここらへんのプレーが余裕を持って行われている。相手の早いプレスにも係わらず、選手の判断が早いことがわかる。うーん、トップもこれぐらいの判断ほしいんだけどなぁ。 たった、1ヶ月そこそこでジョージったら意識改革しちゃったのかな。志郎様とは明らかにサッカー変わったよ。

・中盤で坂口、中野、富田などがボールコントロールをほとんどワンタッチかツータッチで動かす。キープしていいのは小野ぐらいか。他の選手たちは結構早いタイミングでボールを動かしてる。いやー、素晴らしいね。これのおかげか知らないけど、もうすでに永井雄一郎はバテバテ。最初は凄かった早いプレスはもう終了気味です。

・中盤でボールを奪ってカウンター。その瞬間、右サイドで手を上げてボールを呼び込み、全力で中央へ向かって走る人が。それはユースの萩尾くん。一生懸命に自分の足元へよこして欲しいと走る。でも、ゆーやは逆ベッカムクロスを上げない。しかも、下げちゃった。PA内でどんよりと肩を落として悔しさをアピール。 まるで、「海に捨ててー。」ってぐらい手伸ばしてたのに・・・ゆーやはパズーにはなれんな。他にはさしたる内容もなく0−0で前半終了。




   −後 半−
     北脇    林                   北脇    林     
                                       
                             萩尾   小野   弦巻 
   萩尾        弦巻                           とみ
                          三原              ↑↑
                     攻    ↑↑              ↑↑
     小野    坂口       →撃→   ↑↑      坂口      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
三原              とみー       三原              とみ
     須藤    塗師                  須藤    塗師


        前川                        前川
・後半からどっちも勝負に出た。ヴェルディユースは中盤から攻撃陣をいじった。FWにお待ちかねリッキー、俺たちーの鶴巻ー♪で有名な弦巻くん投入。 もっと、時間が経ってからだけど面倒だから白井くんに替えて三原くん投入。

・セットプレイからいきなりピンチ。コーナーキックのボールをキヨシ飛び出すが触れずに後ろへ。そのまま、ファーサイドの選手がヘッドで狙うも外へ。 ひやー、危ない危ない。ここらへんからどっちも攻勢に出てくる。

・今度はヴェルディにチャンス。チャンスの後にはピンチ有りって言葉は口を酸っぱくしてまで言ってるけど、逆は久しぶりだ。右からのFKのチャンス。これを中央に飛び込んだ小野がダイビングヘッド気味で狙うもユニフォームを引っ張られて転倒。「どぅ、おーーーーっいい! 今、引っ張ったじゃねーかァッッッ!!!」ランド中に怒号が響く。うわっ、小野ったら地が出ちゃった。 そう、この小野の怒りに反応して皆がプレーを止めちゃった。実際、ボールは小野を通り過ぎてワンバウンドでファーサイドまで行っていたのだ。これを怒ってる小野を尻目にリッキーがコントロールヘッド。ループ気味で浮かせたシュートはゴール右上へ。これがGKも届かずにネットへ。1−0とヴェルディユースが先制! リッキーを皆で囲んで祝福!おー、みんな喜んでるよー、でもさ・・・ 小野の事みんな忘れてます・・・。しかも、ゴールしてみんな喜んでるのにまだ「引っ張ってたじゃん!」と審判に噛み付く。

・うわーーーーっ!相手のロングフィード。これが見事なボールでFWが完全にキヨシと一対一に。これは厳しい、どうするキヨシ! しかし、キヨシはじっと我慢。じりじりと間合いは詰めるものの前へ飛び出さない。そして、相手FWもゴール左下へ流し込む正確なシュートを選択した・・・しかし、これを前川横っ飛びセーブ。うわーっ!ゴッド!神だ!神になったぞ! 完全に1点失点してもおかしくない状況下で素晴らしいセーブでした。

・ってせっかくGODになったのにね。中盤でボールを奪われてカウンター。そのまま、左サイドを抜かれてしまう。そして、中央へ切り込んでゴール左下へシュート。GKキヨシの左足で弾くもののゴールへ。あらま、あっさりと1−1同点。相変わらずだけど、ゴール決まると凄い喜び様だね。

・こっからヴェルディ猛攻の始まり。りっきーが前線でタメを作れるので面白くなってきた。右エリアへ開いたリッキーへスルーパス。これをりっきーがまたぎフェイントのフリしてダイレクトシュート。すごいな、フェイントのフェイントだよ。これはシュートではなく、ファーサイドへのクロスボールになって弦巻が押し込むも届かず。もう、いつゴール入ってもおかしくないほどの猛攻。 うーん、ヴェルディがこんなに攻める姿ってのもいいもんだ。

・ヴェルディユースのコーナーキック。須藤が魂の叫び。「いいかー! ここだぞー! ここで決めるぞ!気持ちだっ!気持ち!!」うわーーーーーーーーぃ。まさか、須藤くんがこういう発言してくれるとは。嬉しいねぇ、やっぱ気持ちだよ。気持ちで負けてたら、勝てるもんも勝てなくなるよ。 そんな魂のこもったコーナーキックはリッキーがどんピシャヘッドも外へ。何だろう、この不思議な感覚は。いつでもゴールは入るよっていう安心感、トップでは味わえない何か。もう、こんな雰囲気持ってるんだ。

・三原とリッキーで左サイド破り。これがまた何人いてもすいすいと間をぬって突破してくる。二人だけでパス回しして突破できるとはすごいよ。そのまま、三原が左サイドから中央に切り込んで打つかと思い込ませといてスルーパス。これを左エリアへ逃げていたリッキーが強烈なシュートもGKセーブ。 うんうん、シュート数もすごいよこれ。

・右サイドからのスローイン。混戦状態をゴールポスト付近でキープした弦巻。そのまま、一瞬にして反転。左足を振りぬいた。GKにとってはあの至近距離でニアサイドの足元を抜かれるとは思わなかったろう。これがグラウンダーでするりと抜けてゴールへ。2−1と逆転!うおーーーーーっ!!弦巻だーーー!弦巻が決めたぞー。 俺たちーの弦巻ぃー♪ ・・・っていうのを歌いたい気分でいっぱいだったが、ここはまぁ無難に「つるまき!つるまき!つるまき!」とコールさせていただきました。素晴らしいシュートでしたよ。

     北脇    林                   北脇    林     
                                       
                             野中   小野   弦巻 
   野中        弦巻                           とみ
                          三原              ↑↑
                     攻    ↑↑              ↑↑
     小野    坂口       →撃→   ↑↑      坂口      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
三原              とみー       三原              とみ
     須藤    塗師                  須藤    塗師


        前川                        前川
・このまま、試合終了という時間帯。いやー、悪いがこりゃ勝ったわガッハッハと笑えないのがヴェルディ。どーも、ロスタイムでしゃきっとしないもので、トップのチームなんか1点差じゃ怖くて仕方ないという感じだ。ユースも大丈夫なのかなと心配になってきた。 でも、それは取り越し苦労で終わった。なんと、ヴェルディユースはここで時間稼ぎに出たのだ。相手コーナーフラッグでキープキープ。うわっ・・・まぐってばコーナーフラッグで時間稼ぎするのを見るのはすんごい久しぶりなんですけど。あぁ〜、サッカーしてるって感じしますよ。 そういえば、相手にされる事はあってもする事は無かったよなぁ。アナタは見た事ありますか? 時間稼ぎしちゃうほどのサッカーを。

・相手のFK。こっからカウンター。いざ、尋常に勝負! リッキーvs相手3人・・・さぁ、どっちが勝つんでしょうか。その瞬間、りっきーの背中に「天」の文字が。秒殺!!3人は一瞬で葬られてしまいました。そのまま、遠めの位置からミドルシュート打って試合終了。 それにしてもリッキーってばすごいな。ユースレベルじゃないよ。ベガだって一撃で倒せそうだ。これで試合終了。黄金週間で一番面白い試合でしたよ。

5/4 関東1次予選
ヴェルディ第一グラウンド

東京ヴェルディユース
 VS 
永井雄一郎

前−半

後−半

合−計

北脇里規(富田)

  

弦巻健人(小野)

  


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
・ユースの方がサッカーやってますよ。球蹴りよりゃよっぽどマシです。久しぶりに見たユースには新顔も多くいましたが、それはそれで楽しめました。やっぱ、ユースは面白いなぁ。

   −今日の受賞者−
MOM : GK前川善洋    初選出
MOM : DF須藤右介    初選出
MOM : MF弦巻健人    初選出
MVP : FW北脇里規    初選出/通算3度目
MVP : MF坂口達也    初選出


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
GK前川のスーパーセーブが2度ほどありました。これが決まってたら勝ってないだろうという事でMOMです。下手したら逆転されてたかもしれんし。 DFの須藤は普段のプレーもさることながら、あのコメントがしびれました。やっぱ、気持ちだよ気持ち。逆転ゴールの弦巻くんは難しい格好ながら、個人技で打開できる。こういう選手は頼もしいです。 ヴェルディらしいとも言いますね。リッキーなんか爆発力が凄すぎ。試合終了後にモリエンテツさんの「ナイスゴール!リッキー!」と声をかけたら、照れながらペコっとお辞儀してくれました。いやー、これだけでファン増えたよ。 坊主の坂口くんは地味ながらも小野以上にボールに絡み、球離れも早く攻守ともに活躍してましたよ。小野くんはまぐの見る評価基準がレベルアップしてるので多少の活躍では載りませんね。だって、そんな事したら 毎試合MVPになってしまうし。




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