高校体育連盟交流戦 変則トーナメント準々決勝


・実は今日も天気予報では雨・・・がっくりしながらもランドは晴れていた。快晴とまでは行かないがもう少し晴れてくれい。デッカイ企画があるのでユースっ子をもっと激写したいぞ。

・試合が始まる前に相手チーム帝京高校を覗いてみた。見知った顔が無い・・・そう、小沼監督がいないのだ。しかも、有名なFW大沢くんもいないらしい。ちっ、帝京め、メンバーを落として きやがったな。それはそうと・・・目の前にいたおっつぁんがこんな話をしていた。

「帝京の10番って元ヴェルディのカバヤマなんでしょ。」

ほほう、そうなんだー。でも、カバヤマって・・・知らないっす。

ヴェルディ土グラウンド
 
   東京ヴェルディユース
VS
   帝京高校
  監督都並敏史  
  GK12前川善洋  
  DF谷内悠真  
  DF23塗師 亮  
  DF15一柳夢吾  
  DF18白井 渉  
  MF小野雄平  
  MF20野中伸基  
  MF10白山貴俊  
  MF13下地 奨  
  FW田村直也  
  FW中島ファラン一生  


・今日の線審には「ごっつ」こと「高崎亮平」が努める。そして、菅野は前回の試合で指を切ってしまいリタイア、根占もケガで保谷も腰が痛いらしい。

           田村                     田村        
    ファラン                    ファラン       白山
                                           
  下地          白山               下地    野中      
                          白井              ゆーま
                     攻    ↑↑              ↑↑↑
     小野    野中       →撃→   ↑↑      小野      ↑↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑↑
                          白井              ゆーま
白井   一柳    塗師   ゆーま            一柳    塗師


        キヨシ                       キヨシ
・菅野に変わってGKに入ったのは前川くん。ユースっ子は皆「キヨシッ!!」と呼ぶ。だけど、名前は善洋のはず・・・・まさか、名字が前川なだけでニックネームがキヨシになってしまったのか!! なんて安易なネーミング。まぐもネーミングセンスは無いが、まぐ以上だぞ。でも、まぐもキヨシと呼ぼう。

・そんなキヨシ。今年初めての公式戦の場で緊張しちゃった。帝京が右サイドから攻めてきて適当に放り込む・・・GKキヨシの前でワンバウンドしたボールは突如イレギュラーして跳ね上がった。これが見事にGKの頭上を抜くループシュートとなった。これがそのまま入って先制は帝京高校。 あのボールはバウンドと同時に上からかぶさって取るのをトップ練習で見た事がある。よく、高木が前へこぼしてた・・・。ま、次は止めてくれるさ。

・緊張も失点で解けたのか、キヨシくんが積極的に声を出し始めた。聞いてみると結構美声だったりする。うーん、やっぱGKは美声でないと。あとは菅野なみにFWにも聞こえる大声が出せれば満点だね。

・一柳みたいなセンターバックを見ると・・・去年の14番まぐまぐまぐなむ廣長優志を思い出してしまう。今が一番覚えなきゃ行けない事ばっかなのに身体能力が高く、上背もあると・・・それに頼った守備しか出来なくなり、飯尾の様な突貫小僧系、エジムンドの様な全身を使うポスト系にやられやすい。特に今は一番何もせんでも守備出来ちゃうから トップへ上がると何も出来なかったりしちゃう。だから不安だなーって思ってたら、そんなの気にせずドンドン攻め上がる。そして、ミドルシュート。相手も少しはつこうよ。

・今日もやって参りました。運動量豊富なポジショニングの男。田村へ預ける為に出した白山のパスを途中で奪って独走。そのまま、PA内に侵入しドリブルでかわそうとしてつぶされるお約束通りのパターン。動きだしだけはかなりの合格点なのにな。ある意味、ヴェルディらしくないプレーヤーだね。 去年のこーへーにちと似てるかも。ただ、ボールを持った時の反応は違うが。

・今までのヴェルディユースと違いボール支配率の段階で高い。相手に取られなければいいという感じになってきた。ところがこれに相手の方が焦れてきた。そこへ帝京のセンターバックが一言。「大丈夫だから、幾らパスまわされても恐くない!勝ってるんだから、やらせとけ!」だってさ。 この一言で帝京の焦りが無くなった。しっかりと守り始め逆にヴェルディが持たされている感じになっちゃった。なかなかキャプテンシーがある選手でした。お見事。

・下地と違いヴェルディらしい必殺技を持っている奴を発見。センターサークルでボールキープをもたついてる選手に後ろから気配を消して現れた。帝京の選手が気付いた頃にはすでに遅し。帝京のFWの選手の左足はヴェルディDF一柳に見事に刈られて、地に足が付いていなかった。そう、ヴェルディ名物特攻スライディング部隊はユースにも存在していたのだ。この時点で伝道者は都並さんになるのだが、 いかんせんボール蹴らずに人の足蹴ったあげくに選手に謝らないで審判に謝る人だからなぁ。ユースも受け継いじゃったのかなぁ。それよりもこのプレーにイエローも出ない事の方が不思議。

・そんな一柳の殺人スライディングに目を奪われていた最中、あっけなく右サイドからの白山の浮かせたパスに中央で田村が胸トラップ。突っ込んでくるGKを良く見て浮かせたシュートを決め1−1と同点。

・左サイドのポジション争い、「大場のオーバーラップ」は切れ味抜群で上がりも早い。それに対して守備での寄せが上手くタイミングで攻め上がるタイプの白井。最近は白井くんの方が出番も多い。その白井くんの前に道が空いた。よし、ここはオーバーラップして攻め上がるぞー。しかし、安全運転。スピードは言うなれば徐行。前に車や人影(相手)が見えるだけですぐに急停車。こんな状態なのであまり前線まで 行った事が無い。ところが今回の白井くんは緊急車両へ早変わり。田村やらファランやらが車を止めてくれたではないか。徐行のスピードでゆうゆうとオーバーラップ。しかし、悲しいかな。さっさとセンタリング上げれば良かったのに欲を出して、もっと切り込もうとした所で交通事故。あえなくカウンターをもらってしまいましたとさ。

・ヴェルディユースの攻撃パターン その1
だいぶ見えてきたヴェルディユースの攻撃パターン。今回は得点にはならなかったもののカタチが綺麗だったので紹介しましょう。まずはサイドを駆け上がってきて早めにアーリークロス。これをFWの田村が胸で角度を変えて落とし、中盤から走ってきた選手が多少遠くてもダイレクトで狙う。これが随所に見られたのでいつかは得点に繋がると思う。最も多かったコンビが田村落として白山ドン!だった。 今まではここで白山がボールをキープしてこねくり回してる機会が多かったけど、今回はダイレクトで叩いたぞ。

・両サイドともに安全運転がモットー。しかし、先ほどは見事な交通事故っぷりを見せてくれた白井に負けてたまるかと発憤したのが右のゆーま。小野、田村、白山と簡単につないだボールを徐行で走ってきたゆーまがワンツーパスで裏へ抜け出す。そのまま、先ほどは事故った白井の場面も巧みにかわしてマイナスパス。 これを白山がボレーで打つも場外ホームラン。そう言えば、去年はケンがいたからホームラン王だったけど、今回は白山か? このまま前半は終了。




   −ハーフタイム−
・さっすがクリタさん! 今回の試合は決勝戦では無くていろいろなチームが参加しているんだって。まぐってばいい加減な観戦記は書くけど、こういうトコは疎いんだよね。
決勝トーナメント表(一回戦で勝つと右へ、負けると左へ)                                                            ┌───   東京ヴェルディ   ───┐                      ┌──┤                   ├──┐                   │  └───    帝京高校     ───┘  │                ┌──┤                         ├──┐             │  │  ┌───    国士舘高     ───┐  │  │             │  └──┤                   ├──┘  │             │     └───    横河FC     ───┘     │        5位───┤                               ├───優勝        │     ┌───   三菱養和FC    ───┐     │             │  ┌──┤                   ├──┐  │             │  │  └───    暁星高校     ───┘  │  │             └──┤                         ├──┘                │  ┌───    FC東京     ───┐  │                   └──┤                   ├──┘                      └───   國學院久我山高   ───┘           
・・・とまぁ、こんな大会らしいっす。帝京に勝つと次は国士舘高校か横河かのどっちかになるみたい。ちなみに試合日は・・・・なんとJリーグとかぶってまっせ。ヴェルディのホームゲーム開幕戦とどうやら同じらしいです。全く持って最悪!!なんとかずらしてもらえないんだろうか・・・。日にちをずらす事は不可能だろうから、せめて時間を11時キックオフとかにするとか。 そっちの方が無茶だな。磐田戦は15時からだから時間的に見れない・・・がっくし。




   −後 半−
・田村を派手好きって勝手に書いてるけど、実際は違ったらどうしよー。ここの観戦記は一部、いやほとんど、まぐの妄想で書かれてる部分が多いので余り気にしない様に。そんな訳で続き。派手好き田村が相手DFに囲まれながらも亀になってボールをキープ。ほとんど、蹴られまくってたけどなんとか起きあがり白山へパス。これを白山がダイレクトでクロス。相手DFがなんとかクリアするもののボールはほぼ真上へ。 これを田村が再び頭で押し込む。GKも田村の所へいたので無人のゴールへボールが入っていくぅー・・・・・直前で小野がプッシュ。残念な事にまたしても地味な結果に。得点者は小野くんで2−1とヴェルディが逆転。

・相手GKが前へ飛び出してボールをクリア。しかし、運の悪い事にボールはファラン君の目の前へ。これを落ち着いてループ気味に狙ったボールはそのままゴールへ。関係ないけどフィギュアスケートの芸術点は華麗に舞った男の人達が通った後に幾つ「キラキラ」が見えるかで得点が決まるらしー。ちなみに1キラキラ=0.1点。(妄想、信じないよーに)このファランのループシュートは プレゼンテーション間違いなく6.0の満点が出たね。まぐにはいっぱいキラキラが見えたよ・・・・ところがボールはクロスバー直撃でノーゴール。幾ら不正いっぱいのまぐまぐまぐろんでも入らなかったものはどうしようもないな。

・ふわふわまったり野中くん。なんだか瀬沼再来の様に見えるよ。でも、とてもデビルパスなんて名前は付けられません。野中くんがボールを持って「まったり」し始めたら、それはスルーパスの合図。小野くんが激昂しながらボールを寄こせと言うのを横目に、右のスペースに走り込んだ田村へ見事なパス。でも、前半は目立つシーンが無かっただけに、やはりファンタジスタ系なんだね。

・さすが帝京高校。いきなり試合中にモメ始めた「やる気あんのかよっ! 勝つんだろっ!!」っていう大声が・・・。これが恐ろしい学校サッカーの神髄、小沼イズムなのだろうか。うーん、なんだか部活って感じがむんむんするね。いけっー体育会系!! こういうのを見るとなんだか懐かしいやねー。古くさいと思われるかも知れないけど、精神論でモノを言う世界だ。ガッツと根性ってか。 まぐの経験では手の豆をつぶしたり、先輩を大事にしないと野球は出来ないらしいぞ。なんでだよっ! あぁ〜、都並さんのいるクラブユースという環境が羨ましい。

・「俺はポジショニングだけじゃないぞー!!」と奮起したのは下地くん。フリーになったのを見てロングシュート。GKが前に出ていたのでこれは入ったと思われた。しかし、GKがギリギリでキャッチ。そのまま、勢いでゴールラインを割ってしまい体ごとゴールインするかと思われたがGKも気付いてボールを落とした。その瞬間、ゴール裏で大人しく練習していたレギュラー組が猛抗議。 保谷、根占、菅野らの大ブーイング。そのなかでも美声だし声デカイしで菅野が目立つ目立つ。試合に出ていないのに話題をかっさらうとはやるな。ゆーまに変えてタツヤ。

           田村                     田村        
    ファラン                    ファラン       白山
                                           
  下地          白山               下地    野中      
                          白井               
                     攻    ↑↑               
     小野    野中       →撃→   ↑↑      小野      タツヤ
                     時    ↑↑              ↑↑↑
                          白井              タツヤ
白井   一柳    塗師   タツヤ            一柳    塗師


        キヨシ                       キヨシ
・相手のコーナーキックで交代したのだが、タツヤが全力で走るも間に合わず。相手の左サイドで待っていた選手がどフリー。そのまま、中に落とされてダイレクトシュート。これにアイスホッケーのGKの様に寝そべって体を張った一柳がセーブ。 ところが得意のスライディングではなく、こういう時に限ってドイツブンデスリーガGKセーブ(股を開いてセーブ)をやってしまい金的にヒット。これはさしもの一柳も効いたらしい。いつも殺人技ばっかやってるから狙われたな。面倒なので選手交代3人同時。

     榛地    田村                     田村        
                             榛地        宇佐美
                                           
  白山          宇佐美              白山    野中      
                          白井               
                     攻    ↑↑               
     保谷    野中       →撃→   ↑↑      保谷      タツヤ
                     時    ↑↑              ↑↑↑
                          白井              タツヤ
白井   一柳    塗師   タツヤ            一柳    塗師


        キヨシ                       キヨシ
・白山がドリブル。納豆の様な糸を引く必殺のドリブルでかわす。っていうか何でこんなゆっくりドリブルで相手を抜けるんだ? そのまま、切り返してループパス。これを裏へ飛び出した榛地がGKと一対一へ・・・しかし、オフサイド。線審の「ごっつ」こと高崎が旗を挙げている。全員が高崎に向けて冷たい視線を送る・・・そんな無言の脅迫をするなって。 明らかに田村がオフサイドだったんだから。

・縦パス一本・・・ヴェルディユースだけでなくトップも苦手。しかも、これを帝京の10番樺山がGKと一対一を落ち着いて左へ流し込み2−2の同点になってしまった。トーナメントだから延長戦になってしまう。ヴェルディが優勢な時間帯だっただけに勿体ない失点。

・延長戦濃厚なロスタイム。ヴェルディって危なくなればなるほど強くなる。いきなりサイドからの攻撃を重視し始め、左サイド白井の安全運転から低めのセンタリング。滅多にPA内に入ってこない白山がニアへ入ってきた。そして、ジャンプしながら左足ヒールで角度を変えるシュートで3−2。なんだか劇的な幕切れでヴェルディが勝利しました。



2/17 東京都クラブユースU−17サッカー選手権大会
準々決勝
ヴェルディ土グラウンド

東京ヴェルディユース
 VS 
帝京高校

前−半

後−半

合−計

田村直也(白山)

 

小野雄平(田村)

 かばやま?

白山貴俊(白井)

  


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
GKはキヨシくんだったのに・・・・途中から菅野の美声が響く事響く事。いつもの名ゼリフ「ナイスたむぅ〜!(田村)、ナイスたむぅ〜!!(田村)」が相手GKの後ろから聞こえてくるという変な試合だった。

   −今日の受賞者−
MOM : FW田村直也    初選出/通算6度目
MOM : DF一柳夢吾    初選出
MOM : MF白山貴俊    初選出
MVP : FWファラン    初選出/通算2度目


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
田村はFWがだいぶ良くなってきた。今までは中盤としての動きばっかでPA内での仕事が少なすぎた。今回はPAに張るシーンも多かったし、いよいよゴールの固め打ちも出来るか。 一柳は完全に失点の場面での金的ブロックが効いた。あそこ(アソコ)で体を張るとは・・・いや、参った。白山はチームの勝利に最も貢献した。ロスタイムでの得点も言うに及ばず、10番の貫禄も出てきたかな。 ファランはネタです。1キラキラ=0.1点での受賞。だって、まぐには見えたんだってば。



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