2001年ヴェルディユース練習試合


・相手は強豪横浜Fマリノスユース。なんせ、昨年はユース出身者をこぞって昇格させ、今年は代表選手ばかり抱えている。将来ジェフの様に中堅どころを放出し、ユース出身者ばかりを起用して降格候補にならないように。 それよりも今日は代表どころはいないだろうから、根占しか取られていないヴェルディにとって楽に勝っておかなければおかない。なんせ、うちは清水にだって勝ったのだから。と浮かれながらもサテライトを見れず、ちょっと悔しい。

ヴェルディ土グラウンド
 
   東京ヴェルディユース
VS
   横浜Fマリノスユース
  監督都並敏史  
  GK16本間康貴  
  DF和田 洋  
  DF12一柳夢吾  
  DF田中 潤  
  DF18松浦裕生  
  MF白山貴俊  
  MF24小野雄平  
  MF10林 宏光  
  MF田村直也  
  MF23下地 奨  
  FW25北脇里規  


・最近、お決まりのメンバー。やはり、これがレギュラーなのか。来週に始まる日本クラブユース選手権関東二次予選もこの布陣で行くのかな。 ま、すべては都並さんの手腕にかかっている。くれぐれもトップの指揮官の様に土壇場で代えないように。

       リッキー                      リッキー
                             下地        田村
                             ↑↑        ↑↑
        宏光                   ↑↑   宏光   ↑↑ 
                             ↑↑        ↑↑  
  下地          田村                         
                     攻    松浦              和田
     白山    小野       →撃→   ↑↑   白山    小野   ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
                          ↑↑              ↑↑ 
松浦              和田        松浦              和田
     田中    一柳                  田中    一柳


        本間                        本間
・ほー、いつもあれだけフリーランの少ないチームが今日は良く動くもんだ。相手が強いとやはり気合いが違うね。いつもはスロースターターなヴェルディが前線からよくプレスを仕掛けてるし、 ボールの無い所で動いてボールを引き出す動きもしてるし、うん、いつもやってほしいね。

・どうした! 何があったんだ、一体! 後半からしかエンジンのかからない宏光が今日はひと味違う。やはり、相手が強いと燃えるのか。サイドでもらった宏光がリフティングだけで抜こうとしたり、そこから必殺技改良版「ダイレクトキラーパス」まで出した。 なんだか強い相手には勝てるけど、弱い相手には負けてしまうモンテディオ山形のようだ。

・なんだか、下地君のプレーがイマイチ。ボールを持ったらすぐに抜こうとしてしまい、ゾーンでしっかりとした守備を誇るマリノス守備陣を突破出来ない。これに対してマリノスは早い寄せで下地を囲むのでどうも空回り。それでも技術はしっかりしてるからキープしちゃったりするんだけど、 結局はボールを下げるのでチャンスにはならない。

・ちくしょーーー!!マリノスユースにも必殺技を打てるヤツがいるとは・・・。数々のJリーガー達も持つ必殺技でかなり一般にも認知されている。記憶に新しいのは昨年のFC東京戦で左サイドバック三上和良が放った事でも有名。どこから流行ったかは知らないが、 この必殺技を「シュートリング」(シュート+センタリング)という。マリノスユースの左サイド35番が放ったシュートリングは綺麗な弧を描いてネットを揺すった。0−1とマリノスユースが先制。それでもこの日は風が強く、天候も味方にした必殺技だった。確か、去年の三上の時も風は強かったな。

・この坊主の左サイドむかつく・・・。またも左から先ほど必殺技を放った位置でセンタリング。一柳の頭を越えてフリーの10番へ。これをヘディングで狙うも本間がセーブ。正面へ行ってくれたおかげで助かったが本間もよく防いだ。 これで喜んでカウンターを忘れてしまうのが今までのヴェルディ。ところがこれに甘んじることなく正統派GKの本間くんはすぐに宏光へ。これを今日は絶好調の宏光が一気に前線へキラーパス。やはり、今日の宏光はちと違う。

・またやっちまいました・・・なんか、最近の潤はどうもこういう必殺技が増えるな。ま、いいか。新しく必殺技として認定。相手FWの8番をマークしていた潤。空中戦で相手が先にジャンプした場合に有効、あえて遅くジャンプ。 その際、ひざを突き立てて置く。すると、相手は重力で落ちてくる・・・そう、必殺「尾てい骨割り」である。あわれマリノスユース8番のお尻は真っ二つに・・・。

・都並さんはまさか教えているのでは無いだろうか。詳しい人なら知っていると思うが、Jリーグで都並さんが披露したあの必殺技。そう、「カニばさみ」である。都並さんはこれを最終手段でもある反則技として使用していたが、それをレベルアップして使っているのが MF田村直也である。相手が田村を手で押さえ込んでキープ。これを田村が見事なカニばさみ。相手の足とともにボールをしっかりと挟んでいるので、相手が倒れようと反則とはならない。見事な使い方である。

・しかも、カニばさみからボールを奪いとってそのまま前線へ独走。マリノス守備陣も数が足りていなかった。そのまま、DF3人を一気にぶっこ抜いてシュート。相変わらず田村のシュートはボテボテだったり、ゆる〜〜〜〜〜〜〜いシュートだがそれでもしっかりと枠を捕らえてるのはさすが。 だが、これはポストへ。GKは見送っていたので惜しかった。このまま前半は終了。それにしても風が強くて見づらいな。

・前半を終了した時点で思った事として、マリノスはしっかりとした組織で戦い、組織で守る。これを徹底されていた。故に代表メンバーが居なくともこれを忠実にこなせる選手を入れればそれで穴は埋まる。それよりも控えの選手が それをこなせるだけの力を持っている事の方がすごい。それに比べてヴェルディは全選手、技術をウリにしている選手が大半である。まず、ガタイが弱い、線が細い、上背が無いなどの悪条件でも技術さえあれば構わないのがヴェルディユースの方針。 そのため、全選手ボールをもらう際に必ずマークに来た選手を抜こうとする。いや、実際抜くんだけど、組織で守ってるので次のプレッシャーが来てしまいカットされてしまうのだ。こういうチームにはヴェルディもこれから辛そうだ。


   −中 半−
・前半と交代せずに後半も戦う。前半では余り顔を出せずにいたリッキーが目覚めた。相変わらずの柔らかいトラップ、しかも、これだけで相手を抜くっていうんだからすごい。そのまま、GKと一対一のチャンス。これをグラウンダーで流し込もうとするもGKのナイスセーブで守られてしまう。 ここからどうも、相手の攻めを反則でつぶすシーンが増える。監督の影響か反則数だけはどこのクラブチームに負けない自身があるぞ。

・後半になっても宏光はエンジン全開。ボールをもらうための動き出しも出来てるし満足満足。そのまま、右サイドを深くえぐってマイナスパス。これをダイレクトでリッキーがシュートもGKセーブ。さっきから余計な事ばっかしやがってこのGK。 リッキーもここにきて、調子が上がってきたようだ。

・ふっふっふっふ、ヴェルディユースなら全選手がスルーパスくらいは出せるのさ。ただ、殺しちゃう程のパスを出せるのは宏光だけ。田村が宏光への絶妙なスルーパス。これを完全に一人で抜け出した宏光。さっきから妙に防ぎまくっていたGKに対して、憶することなく見事なループシュート。 前へ飛び出そうとしたGKもこれには動けなかった。もう、見送るしかない程のループシュートで1−1の同点。宏光のループはそりゃもう素晴らしかったです。これがケンだと思いっきり蹴るんだろうけど、最近見てないな。

・先ほどから何度も行ってるけど、今日は風が強い。そのため、いつもの一柳の綺麗なロングフィードは一本も成功せず・・・こういう日はフィード自体を控えるべきだよ。もっとも、本人は悔しかったから何度もやったのだろうけど。

・相手のクリアミスから奪い取った下地がそのままGKと一対一。しかし、先ほどループシュートを決められてビビってるかと思いきや、果敢に前へと飛び出す。そして、見事に下地のシュートのタイミングでブロック。どうやらマリノスはユースレベルでも川口のようなGKが好みのようだ。 確かうちにも似たようなGKが居たような。ここで選手交代。今日の出来はイマイチだった下地、後半は調子良かったリッキーに代えて、直線ドリブルの大木、がむしゃらシュートのケンが投入。

        大木                        大木
                             ケン        田村
                             ↑↑        ↑↑
        宏光                   ↑↑   宏光   ↑↑ 
                             ↑↑        ↑↑  
  ケン          田村                         
                     攻    松浦              和田
     白山    小野       →撃→   ↑↑   白山    小野   ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
                          ↑↑              ↑↑ 
松浦              和田        松浦              和田
     田中    一柳                  田中    一柳


        本間                        本間


・やっぱ、今日は絶好調のモンテディオ宏光。いつもならボールを持ったらキラーパスの為のコースを探しているのだが、今日はサイドへの簡単なさばきも見せた。いよいよ、司令塔としての自覚も芽生えてきたようだし、ファンタジスタとしてキラーパス一本で試合を決めちゃいましょうか。 しかも、前線は大木になったおかげでキラーパスの出しどころも豊富になった。あとは大木の直線ドリブルも発動すればネタにも尽きないのだが。

・松浦→宏光→キラーパス→大木→宏光ダイレクトでシュートもGKセーブ。さっきからカタチが良くなった所でセーブしやがってこのGKめ。しかも、ここから選手もエキサイト。 マリノスも反則が多くなりはじめた。いよいよ、試合も盛り上がって参りました。・・・ってケンがそれを裏で助長しているような来もするが、熱すぎるとしておきましょう。

・ここからダンゴ状態・・・結局中半も終了。そう、今日の試合は変則3本マッチなのだ。おかげでサテライト行けなかったじゃないか! それにしても前半は完全にマリノスペースだったけど、中半はあたりの激しいハードな試合展開になってしまった。それでも、ガタイもいいマリノスだから さぞ簡単にこなすかと思いきや、ヴェルディユースはどうもガタイが強く思えないし、上背もないし、線も細いけど体の使い方が上手いから、ハードマークは嫌いじゃないのさ。ガシガシと当たる内容には慣れている。それに比べて意外にマリノスは激しいのは嫌いみたいだった。途中で怒ってたしね。


   −後半−
・メンバーが一気に交代。
GK20本間?(川口ばりのGK、良くみたらそんなに古賀には似てなかった。)
DF10なんかちっちゃい坊主の子
DF12一柳夢吾
DF19大場
DF5倉澤 哲
MF25タツヤ
MF23下地
MF18野中
MF25リッキー
MF14ケン
FW17大木

・今度は布陣。

        大木                        大木
                             ケン       りっきー
                             ↑↑        ↑↑
        宏光                   ↑↑   宏光   ↑↑ 
                             ↑↑        ↑↑  
  ケン         リッキー                        
                     攻    倉澤               
     下地    たつや      →撃→   ↑↑   下地    たつや   10
                     時    ↑↑              ↑↑
                          ↑↑              ↑↑ 
倉澤              10        倉澤              10
     大場    一柳                  大場    一柳


        本間?                       本間?
・開始早々、なんと対したことのないミドル。しかし、これをGK川口ばりのGK君が前へファンブル。これをマリノスユースが押し込んで1−2と逆転。 これに対して大激怒しているのが中村和哉氏・・・そりゃ、怒るのは当たり前ですけど・・・何かちょっと恐いんですけど。都並さん志郎様ともにビビっております。

・宏光だけじゃない、俺を忘れるなよとばかりに存在感を見せるケン。ケンだってがむしゃらのプレーだけじゃない。そう、先ほども言った通りヴェルディユースなら誰でも出来る、今度はケンのスルーパス。 左サイドの大木へ預けてまたもらう動きをする。そして、左サイドを突破するが、中央でボールをもらう動きをしてくれていないので角度の無い所からケンがシュート。マイナスパスからダイレクトみたいなカタチの為の 動きが欲しかったかな。

・今度はケンがボールをもらって突破。相手DFが囲もうとお構いなし。高崎の様な「日向小次郎ドリブル」ではないものの、タックルをもらっても倒れずに抜いていくのはさすが。 そのままDFを引き連れながら、ケンの必殺技?「無理矢理シュート」炸裂。しかも、思いっきり枠の外へ蹴るのもケンらしい。無理矢理シュートはかんぺー以来の必殺技だが、こんだけ回数をこなすとかんぺー以上の出来とも言える。

・先ほどは失敗をしてしまったGK本間能活(他にいい名前ないんだもん。)。相手のフリーでのシュートに対して、ものすごい跳躍力を見せた。体が軽くシュートに対するセービング技術はしっかりしていると見た。しかし、正面に来た変化のあるシュートなどは いつも前へこぼしてしまう通り、すべての能力に秀でているわけでは無さそう。ま、全てに秀でていたら代表とかに呼ばれてるしね。地道に頑張れ!

・中半はヴェルディの執拗なハードマークにイラだってしまい、マリノスユースもヴェルディに合わせてしまい持ち味の広いサッカーが出来なかった。しかし、後半になりだいぶ落ち着いたのか選手が代わったからなのかマリノスのダイレクトプレー が復活。これがまた嫌なサッカーだけどかなり効果的。

・さぁ、出ました。去年はまぐのお気に入りとして金綱がいたが、今年は野中くんがお気に入り最有力候補だ。しかもヴェルディユースの中で唯一ダイレクトプレーを連発し、サイドチェンジも頻繁に行う珍しいタイプなのだ。だけど、今日はなかなか風が強く 大きいボールはすべて相手にカットされてしまっていた。そんな野中くんだが、CKからダイレクトボレーを見せた。ミートしなかったがこれが丁度よいバウンドでループ気味にゴール・・・・しかし、相手DFがゴール内でクリア・・・ちくしょー。野中くんの初ゴールは夢と消えた。

・終了間際にヴェルディらしいボールまわし。ケンのスルーパスから大木。相手に後ろから抱きかかえられていた大木だが、ちっこいなりに体の使い方だけでキープ。これもまた技術の内だ。これをケンへ返す。そして、ケンがダイレクトでシュート。足を伸ばしたマリノスDFがカット。 珍しく枠の中に抑えたシュートだっただけに惜しい。これで試合終了・・・1−2で惜しくも敗れてしまった。

練習試合
ヴェルディ土グラウンド
ヴェルディユース VS 横浜Fマリノス
          0前−半
          1中−半
          0後−半
          1合−計
林 宏光得点


 ・おまけ
・試合としては負けてしまったが、そこそこ楽しめた試合だった。ただ、これから強豪相手に戦う事も増えるだろうし、こういう試合展開はこれからも増えるだろう。 果たして今年のヴェルディユースはどこまで上位に食い込めるのか。

   −前半の受賞者−
MOM : −該当者無し−    
MVP : −該当者無し−    

   −中半の受賞者−
MOM : −該当者無し−    
MVP : MF林 宏光   2回目

   −後半の受賞者−
MOM : −該当者無し−    
MVP : FW渡辺 献   


・今回はこの2人がMVPです。MOMは負けちゃったからナシよ。MVPはエンジンかかるのが遅い宏光が受賞。なにせ、今日はキラーパス三昧でしたから。 それでも、このキラーパスが通ったのは数回だけだったけど。それよりも宏光のループシュートは綺麗だった。その分も含めての受賞です。もう一人は久々に見たぞケンのがむしゃらプレー。 ちょっと怒りっぽい所は変わってなかったが、あれでこそケン。そして、シュートも思いっきり蹴るところもケンらしくていい。最初はもっと落ち着いて蹴ればと思ったが、思いっきり蹴って枠を外しても ケンなら別にいいかという雰囲気まで漂わせ始めてるし。あとはこの思いっきりシュートを何本枠に飛ばすかが見物だな。

   −残り20分のサテライト−
・今日は都並さんも志郎様も何もしませんでした。マリノスの監督さんとしゃべっちゃってて何もしなかった。その代わり途中からだけどサテライトも見た。その印象としてはまず、
「遠慮してるかんぺーは見たくない!!」
ってことぐらいか。前は声出しまくってボールを呼び込み、札幌のウィルの称号でもある「俺王」としてのスケールのデカさがウリだったのに。あれ?かんぺー出てるの?みたいな感じでした。 周りはサテライトとは言えども、ここで結果・内容の良さをアピールしないとトップでの初出場は当分先の事になってしまうぞ。ま、現在の迷指揮官の元では何も出来なくて当たり前かも知れないが、 かんぺーがかんぺーで有り続けない限り個性を認めてくれる事は決してないだろう。遠慮は要らない、ガツガツとやっていこうではないか! そして、一樹も直線ドリブルは発動しなかったが、2人とも 自分の色を、サッカースタイルを確立しているんだからそれを信じて突き進んじゃってくれ。森だって仙台で華を咲かせている。どんなに荒削りであっても今はベテランみたいにプレーの規模を小さくする 必要はない。120%の力を常に出せる活躍を見れる日を心待ちにしていましょう。まぁ、迷指揮官の事ですから、なにかと頑張っても上手く行かない事もあるでしょう。そう言うときはCMみたいに 「上司に恵まれなかったら・・・」のスタッフサービスに電話しましょう。(どーーーーん!!)あ、マジで電話してぇ。

・その後、日向小次郎ドリブルの持ち主でもある、ごっつ高崎が学校の階段で転んで骨折したらしい・・・っていうかサッカー外でケガするなよ。

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