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2014年FIFAブラジルワールドカップ

世界中の国と地域がサッカーの世界一を目指して戦うスポーツ最大の大会。今やオリンピックをしのぐとさえ言われている大会で今までも数々の名勝負を繰り広げてきた。 今大会は開催国のブラジルのみ予選が免除されている。サッカーが文化として根付いているブラジルで開催されるものなのに、現地では工事が大幅に遅れたり死亡事故なども多発している。 好景気と言われるブラジルだが、格差が激しくワールドカップ開催を中止するべきというデモも多発する中での開催となった。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL QUARTER FINAL 第1節
エスタジオ・ド・マラカナン
フランス
VS
ドイツ
ディディエ・デシャン監督  監督ヨアヒム・レーヴ
ウーゴ・ロリスGK  GKマヌエル・ノイアー
マテュー・ドゥビュシーDF  DF16フィリップ・ラーム
ラファエル・ヴァランDF  DF20ジェローム・ボアテング
ママドゥ・サコDF  DFマッツ・フンメルス
パトリス・エヴラDF  DFベネディクト・ヘヴェデス
ヨアン・キャバイェMF  MFバスティアン・シュヴァインシュタイガー(警告)
ポール・ポグバ19MF  MFサミ・ケディラ(警告)
ブレイズ・マテュイディ14MF  MF18トニ・クロース
マテュー・ヴァルブエナFW  FWメスト・エジル
カリム・ベンゼマ10FW  FW13トーマス・ミュラー
アントワーヌ・グリエスマン11FW  FW11ミロスラフ・クローゼ
        
ローラン・コシールニー21DF
IN
FWアンドレ・シュールレ
ママドゥ・サコDF
OUT
FW11ミロスラフ・クローゼ
ロイス・レミ20FW
IN
FW19マリオ・ゲッツェ
ヨアン・キャバイェMF
OUT
FWメスト・エジル
オリヴィエ・ジルーFW
IN
MF23クリストフ・クラマー
マテュー・ヴァルブエナFW
OUT
MF18トニ・クロース


7/5(土)準々決勝 第1節
エスタジオ・ド・マラカナン

フランス
 VS 
ドイツ

前−半

後−半

合−計

 

 マッツ・フンメルス(クロース)


       −フランスメンバー−                  −ドイツのメンバー−       

          ベンゼマ                        クローゼ          
 グリエス              バルビュ      ミュラー    (シュルレ)    Mエジル 
                  (Oジルー)                      (ゲッツェ)


    マテュイ        Pポグバ            クロース        ケディラ    
          カバイエ                 (クラマー) シュバイ          
         (レ  ミ)                                     

 Pエブラ  サ  コ  ヴァラン  ドビュシ      ヘベデス  フンメル  ボアテン  Pラーム 
      (コッシー)                                        

          Jロリス                        ノイアー          


   −プチ観戦記−
・準々決勝で好カード対決となりました。元々、下馬評の低かったフランスが攻勢を強め、優勝候補と謳われているドイツがやや守勢に回るという展開に。開始10分で2度もフランスが決定機を作ったことから、会場もフランスがやっちゃうのかという展開に沸いておりました。 しかし、こういう会場の雰囲気とか、空気を読むとか、そういうのを持ち前のメンタルで撥ね退けるのもドイツ。あっさりと12分にセットプレイでクロースからフンメルスのヘッドで先制。自分達の流れじゃないのにゴールが入るというのはうらやましいですね。この後もバルビュエナからベンゼマボレー、CKをサコ、 エブラからベンゼマのシュートなどはハンドでPKっぽく見えましたがスルー、カットインシュートでベンゼマってのもありました。後半になってもフランスが決定機を作り続けて、ドイツがぐっと我慢するという流れは変わらず。後半30分にシュールレが投入されるとドイツが流れを引き戻し、3度もゴールになってもかしくないシーンを作った。 本来のドイツならここで追加点を決めちゃえるんでしょうけど、シュールレのシュートをことごとく防いだのがGKロリス。何とか、反撃の狼煙にしたかったのですが、ロスタイムにベンゼマのシュートがGKノイアーが片手一本で防いで試合終了。いやー、惜しいシュートでした。これでセットプレイの1点を守り切ったドイツが準決勝進出です。

   −今日の受賞者−

MOM:GKマヌエル・ノイアー(ドイツ)
MOM:DFマッツ・フンメルス(ドイツ)
MOM:FWアンドレ・シュールレ(ドイツ)
MOM:MFトニ・クロース(ドイツ)

MVP:FWカリム・ベンゼマ(フランス)
MVP:MFポール・ポグバ(フランス)
MVP:FWマテュー・ヴァルブエナ(フランス)
MVP:GKウーゴ・ロリス(フランス)

・いやー、フランスは惜しかったですねー。まぁ、早い段階で同点になったらなったで、ドイツはまた別の顔を見せるんでしょうけど。どうせなら1−0じゃなくて、ゴールがいっぱい入る方が面白いので同点にしてほしかったですね。GKノイアーはロスタイムのベンゼマセーブが全てです。あれで延長戦とか言われたら、さすがのドイツも心おれちゃうよ。 んで、その値千金のゴールを決めたフンメルス。ゴールこそ獲れませんでしたが、後半流れを変えたシュールレ。さらにはセットプレイキッカーのクロースがMOM。フランスの方はゴールになりそうなシュートをいっぱい撃っていたベンゼマ。演出してくれたバルビュエナ。ボランチの位置から何度もPA内にまで入り込んでいたポグバがMVP。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL QUARTER FINAL 第2節
エスタジオ・カステロン
ブラジル
VS
コロンビア
ルイス・フェリペ・スコラーリ監督  監督ホセ・ペケルマン
(警告)ジュリオ・セーザル12GK  GKダビド・オスピナ
マイコン23DF  DF18カミーロ・スニーガ
(警告)チアゴ・シウバDF  DFクリスティアン・サパタ
ダビド・ルイスDF  DFマリオ・ジェペス(警告)
マルセロDF  DFパブロ・アルメロ
フェルナンジーニョMF  MF13フレディ・グアリン
パウリーニョMF  MFカルロス・アルベルト・サンチェス
ネイマール10MF  MF11ファン・ギジェルモ・クアドラード
フッキFW  MF10ハメス・ロドリゲス(警告)
オスカル11FW  MF14ビクトル・イバルボ
フレッジFW  FWテオフィロ・グティエレス
        
ラミレス16MF
IN
FW19アドリアン・ラモス
フッキFW
OUT
MF14ビクトル・イバルボ
エルナネス18MF
IN
FW17カルロス・バッカ
パウリーニョMF
OUT
FWテオフィロ・グティエレス
エンリケ15DF
IN
MF20ファン・フェルナンド・キンテーロ
ネイマール10MF
OUT
MF11ファン・ギジェルモ・クアドラード


7/5(土)準々決勝 第2節
エスタジオ・カステロン

ブラジル
 VS 
コロンビア

前−半

後−半

合−計

(ネイマール)チアゴ・シウバ

 ハメス・ロドリゲス(PK)

(FK)ダビド・ルイス

  


       −ブラジルメンバー−                −コロンビアのメンバー−     

          フレッジ                      グティエレス        
  フッキ              オスカル             (Cバッカ)        
(ラミレス)                                            
          ネイマル                イバルボ   ハメスR   クアドラ  
         (エンリケ)              (Aラモス)        (キンテロ) 
                                                  
      パウリニョ  フェルナン               サンチェス  グアリン      
     (エルナネス)                                      

 マルセロ  Dルイス  Tシウバ  マイコン     アルメロ  ジェペス  Cサパタ  スニーガ


          セーザル                       オスピナ         


   −プチ観戦記−
・まぁ、この試合がブラジルの行く末を大きく変えてしまった訳ですね。試合は開始7分、ブラジルが労せずに先制点をゲット。ネイマールのCKから、ファーサイドでチアゴ・シウバが押し込んで先制。その後、コロンビアはクアドラードのドリブルを中心に攻め込みますが、ブラジルはあの選手にまだ初ゴールが無いという事で大暴れします。 オスカルとのワンツーでフッキ、左サイドからカットインシュートもフッキ、マルセロのマイナスパスも思いっきりフッキ。しかし、枠の外へ大きく蹴りだすか、GKオスピナの正面でゴールならず。まぁ、正面でも入りそうな殺人的なシュートではありましたが。GKやりたくねーわ。後半になると、相手のGKがキャッチし空中に放り投げてパントキックをする直前に奪ったチアゴ・シウバ。 相手のGKには触れていないのでノーファールだと思うんですが、このゴールは取り消され警告まで出され次節出場停止となりました。これがあの次節の大惨事へと繋がる事になります。その後、試合は直接FKにしては遠い場所からダビド・ルイスがロングシュートを蹴り込んで2−0。ブレてもいないし、無回転でもないんだけど、スピードが凄かった。その後、PKをハメス・ロドリゲスが決めて2−1。 ここで更なる悲劇がブラジルを襲います。ネイマールがキープしよーとした所、背後からコロンビアのDFスニガ選手の膝が脊椎へヒット。そのまま、控室へ担架のまま運ばれてしまった。試合後に第3腰椎骨折と診断。数センチずれていたら、半身不随も有り得る危険な場所でした。若干、膝を立てて競り合ってる様に見えるのが印象も悪かった。 何か後味の悪いまんま試合は終了。ブラジルが準決勝進出を決めた。

   −今日の受賞者−

MOM:DFダビド・ルイス(ブラジル)
MOM:DFチアゴ・シウバ(ブラジル)
MOM:FWフッキ(ブラジル)
MOM:FWオスカル(ブラジル)

MVP:DFマリオ・ジェペス(コロンビア)
MVP:GKダビド・オスピナ(コロンビア)
MVP:MFファン・ギジェルモ・クアドラード(コロンビア)
MVP:MFハメス・ロドリゲス(コロンビア)

・MOMはロングシュートを決めたダビド・ルイス。あのロングシュートも凄いんだけど、前半の途中でリベロさながらにドリブル突破した姿も素晴らしかったです。自陣からドリブルして3人抜きぐらいしてましたね。最後までドリブルしてシュートまでいくんじゃないかと思いましたよ。先制点を決めたチアゴ・シウバもMOMなんで、CBがコンビ揃ってMOMに選ばれております。 なのに、評価はゴールだったりします。逆にゴールを決めてないフッキが半ば強引なまでにシュート打ちまくりでしたね。かなり、効果的なシュートではあったんですが、いずれも力任せに撃ってるだけで正面近くがほとんど。まぁ、フッキらしいっちゃらしいけど、ゴールにならないのは残念。DFジェペスは完璧に決めたゴールがオフサイドで取り消されたシーン。 オスピナはフッキのシュートをセーブしまくったこと。ハメスはネイマールやメッシの様になかなか運動量が落ちてましたね。今大会でいきなりスターシステムに化けた選手でしたね。結果として、ここでPKを決めて6得点目になったので、ハメス・ロドリゲスがワールドカップ得点王に輝きました。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL QUARTER FINAL 第3節
エスタジオ・ナシオナウ・デ・ブラジリア
アルゼンチン
VS
ベルギー
アレハンドロ・サベージャ監督  監督マルク・ビルモッツ
セルヒオ・ロメロGK  GKティボー・クルトワ
パブロ・サバレタDF  DFトビー・アルデルヴァイレルト(警告)
エセキエル・ガライDF  DF15ダニエル・ファン・バイテン
マルティン・デミチェリス15DF  DFヴァンサン・コンパニー
ホセ・バサンタ23DF  DFヤン・ベルトンゲン
ハビエル・マスチェラーノ14MF  MFアクセル・ヴィツェル
(警告)ルーカス・ビリアMF  MFマルアン・フェライニ
アンヘル・ディ・マリアMF  MFケビン・デ・ブライネ
リオネル・メッシ10MF  FW11ケビン・ミララス
エセキエル・ラベッシ22MF  FW10エデン・アザール(警告)
ゴンサロ・イグアインFW  FW17ディヴォック・オリジ
        
エンソ・ペレスMF
IN
FWロメル・ルカク
アンヘル・ディ・マリアMF
OUT
FW17ディヴォック・オリジ
ロドリゴ・パラシオ18FW
IN
MF14ドリエス・メルテンス
エセキエル・ラベッシ22FW
OUT
FW11ケビン・ミララス
フェルナンド・ガゴMF
IN
FW22ナセル・シャドリ
ゴンサロ・イグアインFW
OUT
FW10エデン・アザール


7/6(日)準々決勝 第3節
エスタジオ・ナシオナウ・デ・ブラジリア
アルゼンチン
 VS 
ベルギー

前−半

後−半

合−計

(ディ・マリア)ゴンサロ・イグアイン

  


      −アルゼンチンメンバー−                 −ベルギーメンバー−       

       イグアイ                           Dオリギ          
      (ガ  ゴ) Lメッシ            アザール    (Lルカク)    ミララス 
                            (シャドリ)            (メルテン)
   ラベッシ          Dマリア                 ブライネ          
  (パラシオ)        (Eペレス)                              

       マスケラ  Lビリア                 フェライニ  ヴィツェル      


 バサンタ  Eガライ  デミチェ  サバレタ     フェルトン  コンパニ  ブイテン  アルデル 


          Sロメロ                        クルトワ          


   −プチ観戦記−
・ダークホースのベルギーが本当にダークホースと言われるにはここで勝たないといけない。過去に19回行われたワールドカップでベスト4までに優勝候補と呼ばれなかった国が上がったのは実に17回。その内の1回に数えられる為にはベルギーがベスト4に上がる事。今回はベルギーもかなり気合が入っていたのは窺えたのですが、実に残念というかサッカーの女神はなんと意地悪なのか。 開始8分でディマリアのパスがDFに当たってこぼれた所にイグアインがボレー。何でこんなに絶妙な場所にこぼれるのか。これをイグアインが決めて1−0。労せずの先制。しかし、サッカーの女神はアルゼンチンにも試練を与えます。ここまでアルゼンチンの全選手の中でもっとも活躍していたディ・マリアが負傷。メッシからのスルーパスでGKと一対一になったディ・マリア。追ってくるDFを待ってから切り返してシュート。 ここでどうも肉離れをしてしまい大会絶望の負傷。ここからアルゼンチンは急にチャンスが激減。攻撃に出てるベルギーもリスクをかけてるので、何度かカウンターのシーンはあったがイグアインがブレーキ。決めるとこ決めないので、最終的にはベルギーのパワープレイが発動。それがバン・ブイテンを頂点に、ルカクとフェライニがそばを固めるというトリプルタワー状態。結局、ロスタイムにバン・ブイテンが落としてルカクがサイドを突破。 この折り返しで中にフェライニ・・・ってところでギリギリで身体を張って飛び込んだのがDFのガライ。スーパークリアが無ければ延長になってましたよ。これで試合終了。アルゼンチンが準決勝を果たした。

   −今日の受賞者−

MOM:FWゴンサロ・イグアイン(アルゼンチン)
MOM:DFエセキエル・ガライ(アルゼンチン)
MOM:MFアンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン)

MVP:MFケビン・デ・ブライネ(ベルギー)
MVP:FWロメル・ルカク(ベルギー)

・決定的が偶然こぼれてきたイグアインが決めて初ゴール。ようやっとイグアインも波に乗るところだったんですが、その後訪れたGKと一対一なんかも決められなかったり。結局、チームを救うエースとしての活躍は出来ませんでした。むしろ、DFのガライがロスタイムの同点劇を防いだのが素晴らしかったですね。ガライはそのままの勢いでゴールラインを越えて飛んで行ってましたからね。 んで、ケガをしてしまったディ・マリアでしたが、これでまた1人大会で活躍していた選手が姿を消してしまいました。ほんと、この後の決勝を観ちゃうと、あと1ピースが足りない感がありありと出てました。まぁ、仕方ないですね。んで、ベルギーはデ・ブライネとルカクがMVP。それにしても、あのパワープレイはかなりエゲツなかったですね。190cm代がズラリでしたよ。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL QUARTER FINAL 第4節
アレナ・フォンチ・ノバ
オランダ
VS
コスタリカ
ルイス・ファン・ハール監督  監督ホルヘ・ルイス・ピント
ヤスパー・シレッセンGK  GKケイロール・ナバス
ディルク・カイト15DF  DF16クリスチャン・ガンボア
ステファン・デ・フライDF  DFジョニー・アコスタ(警告)
ロン・フラールDF  DFジャンカルロ・ゴンサレス(警告)
(警告)ブルーノ・マルティンス・インディDF  DFミカエル・ウマーニャ(警告)
ダレイ・ブリントDF  DF15フニオール・ディアス(警告)
ジョルジニオ・ワイナルドゥム20MF  MFセルソ・ボルヘス
ウェズレイ・スナイデル10MF  MF17イェルツィン・テヘダ
メンフィス・デパイ21MF  MF10ブライアン・ルイス
ロビン・ファン・ペルシーFW  MFクリスチャン・ボラーニョス
アルイェン・ロッベン11FW  FWジョエル・キャンベル
        
イェレマイン・レンス17FW
IN
FW21マルコ・ウレーニャ
メンフィス・デパイ21MF
OUT
FWジョエル・キャンベル
(警告)クラース・ヤン・フンテラール19FW
IN
DFエイネル・モラ
ブルーノ・マルティンス・インディDF
OUT
DF16クリスチャン・ガンボア
ティム・クルル23GK
IN
MF22ホセ・クベーロ
ヤスパー・シレッセンGK
OUT
MF17イェルツィン・テヘダ


7/6(日)準々決勝 第4節
アレナ・フォンチ・ノバ

オランダ
 VS 
コスタリカ

前−半

後−半

延長前

延長後

合−計

P−K

 

  


         −オランダメンバー−                     −コスタリカのメンバー−         

         ロッベン  ペルシー                        Jキャンベル            
                                           (ウレニャ)            

                                     ボラニョ          Bルイス      

      Mデパイ        スネイデル                                      
     (Yレンス) ワイナル                         Jテヘダ  ボルヘス          
                                        (Jクベロ)               

ブリント  インディ  フラール  デフライ  Dカイト    ディアス  ウマニャ  ゴンサレ  アコスタ  ガンボア 
     (フンテラ)                                            (Dミリエ)

            シレセン                            Kナバス             
           (Tクルル)                                            



           コスタリカ:先攻           後攻:オランダ            

|GKの動き|コース| キッカー名  |−| 回 数 |−| キッカー名  |コース|GKの動き|
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−|
|     |   |    ナヴァス|−| G K |−|クルル     |   |     |
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−|
| 右 下 |右 下|    ボルヘス|○| 1本目 |○|ファン・ペルシー|右 下| 右 下 |
|右 下 防|右 下|     ルイス|×| 2本目 |○|ロッベン    |左 中| 右 下 |
| 右 下 |右 上|   ゴンザレス|○| 3本目 |○|スネイデル   |左 下| 右 下 |
| 左 下 |左 上|  ボラーニョス|○| 4本目 |○|カイト     |左 下| 左 下 |
|右 下 防|右 下|    ウマニャ|×| 5本目 |−|        |   |     |


   −プチ観戦記−
・コスタリカがここまで来るというだけで凄い事なんですよ。それでも、このオランダに相手にもブレない戦い方を魅せた。個人技だとか、フィジカルだとか、組織だとかではなく、必要な事は「信じて迷わない」事なのかもしれませんね。この試合はお互いが5バックで守るというスタンス。ただ、その中でもオランダは若干いつもと違う事をしてきた。 それがボランチを1枚外して、ここまで好調な若手デパイをスタメンに抜擢したこと。これが功を奏してか、中盤のバイタルという危険な個所に入り込みオトリの動きをこなしていました。おかげでこの試合ではずっとスナイデルがフリーでプレーしてました。ミドル有り、長短のパス有り、サイドへ顔を出す事もあった事で、FWのペルシーとロッベンは決定的なチャンスが非常に多かったです。 中にはGKと一対一のシーンを作ったりしました。しかし、そこで出てくるのが今大会最高のGKの一人であるナヴァスのビッグセーブですよ。結果的に彼のビッグセーブでPK戦にまでもつれこんだ訳ですからね。こんなGKがいる状況でのPK戦なんてやりたくないですよね。しかし、オランダも奇策に打って出ます。それが延長後半終了間際のGK交代です。シレッセンはPKを止めた事が無いそうで、 クルルと交代されてしまいます。リプレイでは水を蹴っ飛ばしてるので、相当激昂していた模様ですが。そのクルルがPKを2本セーブしての勝利に繋がる訳ですよ。いやー、選手交代ズバリ。どちらが勝ってもおかしくない試合でしたが、準決勝進出はオランダとなりました。


*最後に少し残念な話も。延長戦でオランダのDFインディが全くボールの無い所で、コスタリカのMFルイスに対して悪質なタックルを決めておりました。審判は観てもいませんでしたが、警告ないしは退場になってもおかしくない場面でした。強いチームがこういう事をすると幻滅しちゃいますね。

   −今日の受賞者−

MOM:GKヤスパー・シレッセン(オランダ)
MOM:GKティム・クルル(オランダ)
MOM:MFウェズレイ・スナイデル(オランダ)
MOM:MFメンフィス・デパイ(オランダ)

MVP:GKケイロール・ナバス(コスタリカ)
MVP:MFイェルツィン・テヘダ(コスタリカ)
MVP:MFクリスチャン・ボラーニョス(コスタリカ)
MVP:MFブライアン・ルイス(コスタリカ)

・珍しい受賞になりました。なんと、GKが3人です。まず、シレッセンは延長後半11分にコスタリカのボラーニョスがDFを抜き去って一対一になり、そのままシュートを放つもシレッセンのスーパーセーブ。まぁ、ここでコスタリカが決めてたら勝敗決まってたしょうからMOMにしました。そして、PK戦になってからはクルルの2本止め。逆にコスタリカのビッグセーバーであるナヴァスは当然の受賞。 まぐはスペインリーグを観てないので知りませんでしたが、もともとバルセロナへの移籍が取り沙汰されてたGKでした。このワールドカップでの活躍もあり、なんとレアル・マドリード入りとなりました。他にはコスタリカのテヘダ。逆にオランダも後半ロスタイムにファン・ペルシーがGKのナヴァスもかわして、無人のゴールにシュートを撃ったシーンがあったんです。ここに飛び込んで身体を張って防いだのがテヘダです。 こちらもいなければ試合終わってたのでテヘダもMVPです。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL SEMI FINAL 第1節
エスタジオ・ミネイロン
ブラジル
VS
ドイツ
ルイス・フェリペ・スコラーリ監督  監督ヨアヒム・レーヴ
ジュリオ・セーザル12GK  GKマヌエル・ノイアー
マイコン23DF  DF16フィリップ・ラーム
(警告)ダンテ13DF  DF20ジェローム・ボアテング
ダビド・ルイスDF  DFマッツ・フンメルス
マルセロDF  DFベネディクト・ヘヴェデス
フェルナンジーニョMF  MFバスティアン・シュヴァインシュタイガー
ルイス・グスタヴォ17MF  MFサミ・ケディラ
オスカル11MF  MF18トニ・クロース
フッキFW  FWメスト・エジル
ベルナール20FW  FW13トーマス・ミュラー
フレッジFW  FW11ミロスラフ・クローゼ
        
パウリーニョMF
IN
DF17ペア・メルテザッカー
フェルナンジーニョMF
OUT
DFマッツ・フンメルス
ラミレス16MF
IN
FWアンドレ・シュールレ
フッキFW
OUT
FW11ミロスラフ・クローゼ
ウィリアン19MF
IN
MF14ユリアン・ドラクスラー
フレッジFW
OUT
MFサミ・ケディラ


7/9(水)SEMI FINAL 第1節
エスタジオ・ミネイロン

ブラジル
 VS 
ドイツ

前−半

後−半

合−計

(マルセロ)オスカル

 トーマス・ミュラー(クロース)

 

 ミロスラフ・クローゼ(ミュラー)

 

 トニ・クロース(ラーム)

 

 トニ・クロース(エジル)

 

 サミ・ケディラ(エジル)

 

 アンドレ・シュールレ(ラーム)

 

 アンドレ・シュールレ(ミュラー)


       −ブラジルメンバー−                 −ドイツのメンバー−      

          フレッジ                       クローゼ         
 ベルナル    (ウィリアン)   フッキ      ミュラー    (シュルレ)    Mエジル
                  (ラミレス)                          
          オスカル                                    

                               クロース        ケディラ   
       グスタボ  フェルナン                  シュバイニー(ドラクスラ) 
            (パウリニョ)                               

 マルセロ   ダンテ  Dルイス  マイコン     ヘベデス  フンメル  ボアテン  Pラーム
                                 (メルテザ)           

          セーザル                       ノイアー         


   −プチ観戦記−
・この試合ではネイマールが腰椎骨折で欠場、主将のチアゴ・シウバが出場停止であった。それにしてもだ。いやー、これは大変なものを観ちまったぜ。我々は歴史の証人になったんだ。準決勝からは「なんちゃって」ではなく「生放送」で観戦しております。それにしても、朝からとんでもない試合を観たもんだ。まさかのブラジル大敗。90年ぶりと言われる程の6点差敗北。 1つ1つのゴールシーンをお伝えは出来ませんが、最初のセットプレイでミュラーが決めたまでは普通でした。別にブラジルには何の動揺も観られませんでしたが、次の得点者がヤバかった。現地では解説者としてワールドカップ最多得点記録を持つロナウド氏が来場してました。そのロナウドの目の前で記録を塗り替えるクローゼのゴールですよ。 これでブラジルには「やっちまった」感が漂ってましたね。ただの失点よりも重い物。ここから俗に言う「魔の6分間」であっさりと5失点。ブラジルよりで書いておりますが、ドイツはただ普通にカウンターを駆使して戦っただけのこと。必要以上に守る事もせず、必要以上に攻める訳でもなく、ただ淡々と試合をこなしたに過ぎない。いや、ドイツだからこそこの点差になったのかもしれない。 一切の手加減もしない、真っ向からぶつかるのみ。微動だにしない精神力もワールドカップを制するのに必要なものです。もはや、試合内容がどうとか書く事も出来ない試合となりました。

   −今日の受賞者−

MOM:FWミロスラフ・クローゼ(ドイツ)
MOM:FWトーマス・ミュラー(ドイツ)
MOM:MFトニ・クロース(ドイツ)
MOM:GKマヌエル・ノイアー(ドイツ)
MOM:FWアンドレ・シュールレ(ドイツ)

MVP:MFオスカル(ブラジル)
・ブラジル大会決勝でウルグアイに逆転負けを喫し、自殺者も出るなどの事件となった通称「マラカナンの悲劇」を払拭する大会となるはずだった。しかし、新たに「ベロオリゾンテの悲劇」が追加される事になるとは。受賞者の一覧も書いてありますが、あんまりそこは重要じゃないので少しだけにします。まずはワールドカップ最多得点記録を決めたクローゼ。 自分で蹴ったシュートをもう一度蹴り直してのゴールでしたが、これで16得点となりロナウドの記録を塗り替えました。いやー、今大会でクローゼを入れてきましたが、もともとゲッツェを1トップに置く「0トップ」気味に戦う予定でした。しかし、今大会はクローゼを1トップに置く布陣の方が多いですね。最後にブラジルのMFオスカルですよ。これがほんの少しだけブラジルの国民の心を慰めてくれたんじゃないでしょーか。 4年後、次のワールドカップでこの時のメンバーが何人かでも出場していれば、次こそは優勝出来るかもしれませんよ。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL SEMI FINAL 第2節
アレナ・デ・サンパウロ
オランダ
VS
アルゼンチン
ルイス・ファン・ハール監督  監督アレハンドロ・サベージャ
ヤスパー・シレッセンGK  GKセルヒオ・ロメロ
ディルク・カイト15DF  DFパブロ・サバレタ
ステファン・デ・フライDF  DF15マルティン・デミチェリス(警告)
ロン・フラールDF  DFエセキエル・ガライ
ブルーノ・マルティンス・インディDF  DF16マルコス・ロホ
ダレイ・ブリントDF  MFルーカス・ビリア
ジョルジニオ・ワイナルドゥム20MF  MF14ハビエル・マスチェラーノ
ナイジェル・デ・ヨンクMF  MFエンソ・ペレス
ウェズレイ・スナイデル10MF  MF22エセキエル・ラベッシ
ロビン・ファン・ペルシーFW  FW10リオネル・メッシ
アルイェン・ロッベン11FW  FWゴンサロ・イグアイン
        
ダリル・ヤンマートDF
IN
FW18ロドリゴ・パラシオ
ブルーノ・マルティンス・インディDF
OUT
MFエンソ・ペレス
ヨルディ・クラシー16MF
IN
FW20セルヒオ・アグエロ
ナイジェル・デ・ヨンクMF
OUT
FWゴンサロ・イグアイン
(警告)クラース・ヤン・フンテラール19FW
IN
MF11マキシ・ロドリゲス
ロビン・ファン・ペルシーFW
OUT
MF22エセキエル・ラベッシ


7/10(木)SEMI FINAL 第2節
アレナ・デ・サンパウロ

オランダ
 VS 
アルゼンチン

前−半

後−半

延長前

延長後

合−計

P−K

 

  


         −オランダメンバー−                  −アルゼンチンメンバー−     

         ロッベン  ペルシー                   イグアイ            
              (フンテラ)                 (アグエロ) Lメッシ      

            スネイデル                 ラベッシ          Eペレス  
                                 (マキシR)        (パラシオ) 

         デヨング  ワイナル                   マスケラ  Lビリア      
        (クラシー)                                        

ブリント  インディ  フラール  デフライ  Dカイト    ロ  ホ  Eガライ  デミチェ  サバレタ
     (ヤンマト)                                           

            シレセン                         Sロメロ         



            オランダ:先攻           後攻:アルゼンチン          

|GKの動き|コース| キッカー名  |−| 回 数 |−| キッカー名  |コース|GKの動き|
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−|
|     |   |   シレッセン|−| G K |−|ロメロ     |   |     |
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−|
|右 下 防|右 下|    フラール|×| 1本目 |○|メッシ     |左 中| 右 下 |
| 左 下 |右 下|    ロッベン|○| 2本目 |○|ガライ     |中 上| 左 下 |
|左 下 防|左 下|   スネイデル|×| 3本目 |○|アグエロ    |左 中| 左 下 |
| 左 下 |右 下|     カイト|○| 4本目 |○|マキシ     |左 下|左 下 当|
|     |   |        |−| 5本目 |−|        |   |     |


   −プチ観戦記−
・前日にドイツとブラジルがまさかの1−7という試合をしたこともあってか、この試合は非常に堅い試合となってしまいました。もともと、オランダは5バックで守備的に挑むというスタンスではあったのだが、アルゼンチンも半ばそれにお付き合いするという展開へ。本来はアルゼンチンが攻めに攻めて、オランダがカウンターをという事だったが、 それが出来なかった事でこちらは0−0になるという。なんとも、残念な試合になってしまいました。前半は決定機ゼロという事で、何となく展開は分かっていただけたと思う。後半はややアルゼンチンペースとなるも、ラベッシやイグアインのシュートが枠へいかず。直接FKスネイデルなどあまりチャンスらしいチャンスは無かった。その理由はオランダのロッベンを徹底的に削りまくったマスチェラーノ、 メッシにマンマーク気味に対応したデ・ヨンクの活躍によるところも大きい。延長戦になっても、アルゼンチンのペースで進む。特に交代出場のパラシオが2度も決定的チャンスをGKシレッセンに止められたシーンだろうか。ここで決められなかった事でオランダに有利に進みそうであったが、オランダにチャンスは訪れずにPK戦へ。 しかも、今回はPKを止めた事が無いシレッセンを交代せずにそのままにした。そして、そのまま今大会でもPKを止める事無くアルゼンチンが勝利。やはり、クルルを入れておきたかったですかね。ちなみにキッカーも監督のファンハールが何人かに断られたと語っている通り、PK戦前からすでに「勝ちたい」という気持ちが折れるほどに疲労していたと明かしている。 結果、ロメロが2度PKを止めてアルゼンチンが決勝へ進出した。

   −今日の受賞者−

MOM:MFハビエル・マスチェラーノ(アルゼンチン)
MOM:GKセルヒオ・ロメロ(アルゼンチン)
MOM:FWロドリゴ・パラシオ(アルゼンチン)

MOM:MFナイジェル・デ・ヨンク(オランダ)
MOM:DFロン・フラール(オランダ)
MOM:GKヤスパー・シレッセン(オランダ)

・やはり、お互いのスターを止めるマンマーク気味な対応をした2人のボランチがMOMですね。アルゼンチンはロッベンを止めたマスチェラーノ。オランダはメッシを止めたデ・ヨンクが受賞です。メッシもロッベンも何回かぐらいしかドリブル突破を魅せられませんでしたからね。魅せたかと思ったら、何十mもマスチェラーノがついてきたってのもあったし。 そして、結局は0−0になった原因はやはりFWの決定力不足よりも、GKのセーブが良かったからでしょうね。両クラブともにGKも受賞。他にはアルゼンチンのパラシオ。彼が決めてればPK戦も無かったんですけどね。もっと言えば、いれなかったけどイグアインも決めなさいよ。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL 3位決定戦
エスタジオ・ナシオナウ・デ・ブラジリア
ブラジル
VS
オランダ
ルイス・フェリペ・スコラーリ監督  監督ルイス・ファン・ハール
ジュリオ・セーザル12GK  GKヤスパー・シレッセン
マイコン23DF  DF15ディルク・カイト
(警告)チアゴ・シウバDF  DFステファン・デ・フライ
ダビド・ルイスDF  DFロン・フラール
マクスウェル14DF  DFブルーノ・マルティンス・インディ
パウリーニョMF  DFダレイ・ブリント
ルイス・グスタヴォ17MF  MF20ジョルジニオ・ワイナルドゥム
(警告)オスカル16MF  MFジョナサン・デ・グズマン(警告)
ラミレス16MF  MF16ヨルディ・クラーシ
ウィリアン19MF  FW11アルイェン・ロッベン(警告)
ジョー21FW  FWロビン・ファン・ペルシー
        
(警告)フェルナンジーニョMF
IN
DFダリル・ヤンマート
ルイス・グスタヴォ17MF
OUT
DFダレイ・ブリント
エルナネス18MF
IN
DF13ヨエル・フェルトマン
ラミレス16MF
OUT
MF16ヨルディ・クラーシ
フッキFW
IN
GK22ミヘル・フォルム
パウリーニョMF
OUT
GKヤスパー・シレッセン


7/13(日)第3位決定戦
エスタジオ・ナシオナウ・デ・ブラジリア

ブラジル
 VS 
オランダ

前−半

後−半

合−計

 

 ロビン・ファン・ペルシー(PK)

 

 ダレイ・ブリント(デ・グズマン)

 

 ジョルジニオ・ワイナルドゥム(ヤンマート)


       −ブラジルメンバー−                    −オランダメンバー−         

          ジョー                        ロッベン  ペルシー         


  ウィリアン   オスカル   ラミレス                                   
                (エルナネ)            クラシー        ワイナル      
                                 (フェルト)                 
       グスタボ  パウリー                       デヨング            
      (フェルナ)(フッキ)                                       

 マクスウ  Dルイス  Tシウバ  マイコン     ブリント  インディ  フラール  デフライ  Dカイト
                           (ヤンマト)                       

          セーザル                          シレセン            
                                       (フォルム)           


   −プチ観戦記−
・試合が始まる前からオランダの監督ファン・ハールから「3位決定戦をやる意味が分からん。何でベスト4に残った優秀なチームが2連敗で大会を後にせねばならんのだ」と豪語。言う事ごもっともであるが、得点王などがかかってる選手が3位決定戦にいたりするのでドラマはあったりするんだよ。まぁ、やってる選手は辛いだけだが。 かたやブラジルはこの試合をやる意味がある。7失点で大会を終わらせる訳にはいかない。何としても、ブラジルの意地をみせねばならんのだ。しかし、試合は開始1分で審判の誤審により崩れてしまう。開幕は西村さんに助けられたが、今度は審判に裏切られた格好ですな。ロッベンが突破してチアゴ・シウバが倒してPK。倒した部分もファールだったし、完全にロッベンに抜かれてしまっていた。ファールも止む無し、PKも止む無し・・・かと思ったが、 よく観るとPA内ではなく、ギリギリで外に見える。倒れ込んだ場所は中だったが、チアゴ・シウバが手で引っ張った位置は外。いやー、これですでに終戦の様な落ち込み具合。このPKをファン・ペルシーが決めて先制。その後も右からのクロスに入り込んでいた左SBのブリント。ハーフバウンドを落ち着いて合わせてボレーシュートで2−0。 いやー、ここからまた「魔の6分間」が来ちゃうんじゃないかっていう時間帯。もはや、ブラジルらしからぬ、この時間帯を守る事に力を注いでしまった。まぁ、そらそうなるよね。メンバーも若手を中心組んだ事で攻め手はオスカル一拓しかない事で何も出来ず。結果として、最後にオランダのカウンターから3点目を献上してしまい試合終了。 2試合で10失点という2連敗で大会を終えた。優勝出来るかどうかではなく、まさかここまで完膚無きまで叩き潰される大会になるとは夢にも思わなかった。

   −今日の受賞者−

MOM:FWアルイェン・ロッベン(オランダ)
MOM:FWロビン・ファン・ペルシー(オランダ)
MOM:DFダレイ・ブリント(オランダ)

MVP:DFダビド・ルイス(ブラジル)
MVP:MFオスカル(ブラジル)

・まぁ、実際はPKじゃなかったんだけど、PKになった原因はロッベンの裏への抜けだしでした。チアゴ・シウバも完全に抜かれてしまいましたしね。最後は仕方ないプレーだったか。PKだけでなく、要所要所でファン・ペルシーいやらしい時間を作るプレーを狙ってました。こういうとこは抜け目ないですね。ただ、ここが逆にドイツと違い大量得点にはならなかった原因かもしれないですね。 いつもと同じプレーをするのではなく、無理して攻めなくていいんだしと考えるから。ブリントのゴール後は恐かったんですが、なかなか攻め込もうともしてこなかったし。なので、ブラジルはオスカルを中心になんとかしたい気持ちだけは魅せてましたが、オランダにぬらりくらりされた格好。大会を通じてコンディションも良く、DFでも攻め上がりでも活躍していたダビド・ルイスも受賞。 試合後に記者からは「ネイマールがいればこんな結果にはならなかったのでは?」的な質問が連発。「ネイマールが居れば6失点は減ったのかい?」と返していたが、実際ネイマールが居れば簡単に奪われたりはしないはずなのでカウンターも食らってなかったのでは。良くも悪くもネイマール頼みが失敗になってしまったかもしれない。ネイマール級のスペシャルな選手がもっと出てこないと厳しいかもしれない。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL FINAL
 
ドイツ
VS
アルゼンチン
ヨアヒム・レーヴ監督  監督アレハンドロ・サベージャ
マヌエル・ノイアーGK  GKセルヒオ・ロメロ
フィリップ・ラーム16DF  DFパブロ・サバレタ
ジェローム・ボアテング20DF  DF15マルティン・デミチェリス
マッツ・フンメルスDF  DFエセキエル・ガライ
(警告)ベネディクト・ヘヴェデスDF  DF16マルコス・ロホ
(警告)バスティアン・シュヴァインシュタイガーMF  MFルーカス・ビリア
クリストフ・クラマー23MF  MF14ハビエル・マスチェラーノ(警告)
トニ・クロース18MF  MFエンソ・ペレス
メスト・エジルFW  MF22エセキエル・ラベッシ
トーマス・ミュラー13FW  FW10リオネル・メッシ
ミロスラフ・クローゼ11FW  FWゴンサロ・イグアイン
        
アンドレ・シュールレFW
IN
FW20セルヒオ・アグエロ(警告)
クリストフ・クラマー23MF
OUT
MF22エセキエル・ラベッシ
マリオ・ゲッツェ19FW
IN
FW18ロドリゴ・パラシオ
ミロスラフ・クローゼ11FW
OUT
FWゴンサロ・イグアイン
ペア・メルテザッカー17DF
IN
MFフェルナンド・ガゴ
メスト・エジルFW
OUT
MFエンソ・ペレス


7/14(月)FINAL
アレナ・デ・サンパウロ

ドイツ
 VS 
アルゼンチン

前−半

後−半

延長前

延長後

合−計

(シュールレ)マリオ・ゲッツェ

  


      −ドイツのメンバー−               −アルゼンチンメンバー−     

         クローゼ                   イグアイ            
ミュラー    (ゲッツェ)    Mエジル         (パラシオ) Lメッシ      
                (メルテザッカ)                        
                            ラベッシ          Eペレス  
                           (アグエロ)        (ガ  ゴ) 
   クロース        クラマー                             
        シュバイニー(シュルレ)            マスケラ  Lビリア      
                                                

ヘベデス  フンメル  ボアテン  Pラーム    ロ  ホ  Eガライ  デミチェ  サバレタ
                                                

         ノイアー                      Sロメロ         


   −プチ観戦記−
・正直に言うと、アルゼンチンを応援してました。理由はそろそろメッシを「神の領域」にしたかったからです。いい加減、マラドーナと比べられるのは終わりにしようと。マラドーナのクラスに上りつめてほしかったですねー。まぁ、今のメッシでは全然動けてないので、そのクラスにいるかどうかは怪しかったけれども。実際、試合はアルゼンチンの方が優勢。 前半20分にはビッグチャンスが到来。相手のパスがイグアインへ渡って、GKと一対一。しかし、イグアインのシュートは外へ。他にも右サイドペレスのクロスにイグアインがボレーを決めるもオフサイド。メッシがサイドを突破してマイナスパスを出すもDFにクリア。意外とアルゼンチンがやれるんじゃないかと思わせる立ち上がり。それでも、ドイツはしれっとセットプレイ からヘベデスがポストに当てたりと相変わらず精神力の強い国だこと。後半開始1分でもメッシがGKと一対一でシュートを放つも外。延長戦でもパラシオがGKと一対一で枠の外へ蹴ったりとみすみす勝ちを逃してしまった。その理由はドイツのGKノイアーだろう。「リベロGK」の異名を取るノイアーの飛び出しはやや無謀なものもあるが、今大会でもアルジェリア戦で何度も 飛び出している事からアルゼンチンの選手は早めにシュートを撃っちゃったんですね。実はノイアーは飛び出してないんですよ。でも、飛び出してるかもしれないと思うからこそ焦ってしまうと。これはノイアーのオーラに負けたと思いましょうか。ただ、それでもPK戦まで有り得るぐらいに延長戦でも決着がつかない・・・と思った延長後半9分、左サイドからシュールレのクロス。 ニアサイドでゲッツェが胸トラップ&ボレー。若干、胸トラップが流れて角度が悪くなっていたんですが、GKもヘッドで狙ってくると思ったのか胸トラップ時点でポジショニングが悪かったんですね。なので、慌てて戻った事で身体の重心も流れてしまいました。実際は真ん中でどっしりしてれば捕れましたね。結局、これが決勝点となり、ドイツがワールドカップを優勝となりました。

   −今日の受賞者−

MOM:FWマリオ・ゲッツェ(ドイツ)
MOM:MFトニ・クロース(ドイツ)
MOM:GKマヌエル・ノイアー(ドイツ)
MOM:FWアンドレ・シュールレ(ドイツ)

MVP:MFハビエル・マスチェラーノ(アルゼンチン)
MVP:FWゴンサロ・イグアイン(アルゼンチン)
MVP:MFリオネル・メッシ(アルゼンチン)

・最後の最後でヒーローになったのはゲッツェでした。本来はゼロトップでゲッツェをFWに置くはずだったのですが、蓋を開ければ一度もやりませんでした。ミュラーやクローゼがCFになってましたね。WGの一番手もシュールレが多くて、ゲッツェは出番も少なかったりしてました。そんな若手がこの大一番で起用されて決勝点。いやー、ドイツ強いわ。他には流れを変えたシュールレ。 実際、セービングをほとんどしてないのに勝手にビビってくれたGKノイアー。結局、MVPはメッシになった訳ですが、後半開始早々のシュートを決めてれば文句なかったんですがね。神の領域にはなれませんでした。ただ、もしアルゼンチンが優勝したとしても、まぐがMVPにあげるのはマスチェラーノですね。この試合では、相手のスターをマンマークする事はやりませんでしたが、 中盤での守備はすさまじいものがありました。試合後には「空っぽだー」とコメントした通り、出来る事は全てやった感ありました。素晴らしい選手です。あなたが決めれば優勝したかもね。大会を通じてチャンスには恵まれてるのに1ゴールで終わったイグアイン。本来ならば、アグエロと争いたいところでしたが、アグエロも調子悪かったんですよね。やっぱ、最後にディ・マリアがいれば、 まだ勝敗が違ったんじゃないかって気持ちになっちゃいますね。


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