2004年 Jリーグ2ndステージ第5節


・とうとう、リーグ3連敗。相性の良い名古屋で何とか巻き返して波に乗りたいところ。どうやら、最近ヴェルディキラーになりつつあるマルケスには注意しつつも快勝したい。不安は「アツベンチ外」「システム変更」という事。 これが吉と出るか凶と出るか。市原戦は負けはしたけど、そこまで悲観的な内容でもなかっただけに不安なのさ。あの時の主審も巷ではアナザーワールド(穴沢)というニックネームがあったみたいだし。

味の素スタジアム
東京ヴェルディ1969
VS
名古屋グランパスエイト
オジー「アルディレス」監督  監督ネルシーニョ
高木義成21GK  GK楢崎正剛
米山篤志DF  DF井川祐輔
戸川健太17DF  DF秋田 豊
クラウディオ・ウベダDF  DF古賀正紘
小林大悟MF  MF25吉村圭司
林 健太郎MF  MF30クライトン
小林慶行32MF  MF17海本幸治郎
相馬崇人15MF  MF中谷勇介
山田卓也MF  MF中村直志
平野 孝22MF  FW10ウェズレイ
桜井直人16FW  FWマルケス


・システムを3−6−1の様な感じに変更。さぁ、恐い恐い新システムの始まり始まりぃ〜。

        桜井                        桜井   
                              平野      山卓
     平野    山卓              相馬            大悟
                           ↑↑     コバ     ↑↑  
                     攻     ↑↑            ↑↑
相馬   コバ   やしけん  大悟  →撃→    ↑↑    やしけん    ↑↑
                     時     
                           
   ウベ        米山              ウベ        米山   
        戸川                        戸川    


        義成                        義成
・あまり数遊びは好きではないのだが、3−4−2−1という布陣のようだ。サイドでボールが詰まってしまうので、右サイドだけでも米山が最終ラインに中盤に大悟、そしてもう一つ縦に山卓、上手く行けば桜井も開く。サイドだけで縦に1本フォローに行きやすい様にも見えるが、 さて、どうだろう。

・さぁ、新システムいきなり発動。米山が中央へ返したボールがウェズレイへ。そのまま、ウェズレイがボールを運んでおもむろにミドルシュート。ゴール左下を狙ったボールも外へ。うーん、新システムになっても、立ち上がりの集中力はいつも通りの様です。いきなり、ミスから失点しちゃったら勿体無いからね。 スロースターターなのは構わないけど、失点は勘弁。先制点こそ、勝利の近道。

・コーナーキックの遠い位置。必ずといっていいほど名古屋の古賀がいる。そして、古賀をマークするのはウベダ。実はね、この試合散々二人でやりあってましたよ。まずはその一例。ウベダが競り合いに負けそうになってしまい、古賀がジャンプ。すると、下がりながらのジャンプで手を出すウベダ。シャイニングウィザードだけでは飽き足らない。業界一の策士ことウベダが古賀の顔面めがけてアッパーカット!! ボールはゴールラインの外へ。判定はゴールキック、猛抗議する古賀。古賀のヘッドで外へ・・・ではなく、ウベダのアッパーカットで外へ弾いたのだ。つまり、PA内でのハンドでクリア。それも故意。危ない危ない・・・。こんなの序の口、ウベダは古賀に恨みでもあるかのごとくプレーしてました。

・桜井がボールをもらって運ぶ。最近の桜井は今までに無い程に絶好調。そういう訳でお得意のドリブルも冴え渡る。さぁ、行きましょうか。例のフレーズを・・・「おらーーッッ!!!どけどけどけどけーーーーっっっ!!!! 桜井様のお通りだぞーーっ!!」必殺変幻ドリブル炸裂。DFと一対一になるもまたぎフェイントからの切り返しで一人かわす。そして、周りにDF陣を引き付けておいて・・・左エリアへ走りこんだ平野へラストパス。 ダイレクトで打つより慎重になったのか、しっかりとトラップした分だけ相手DFのカットが間に合ってしまった。シュートまで行けなかったけれど、決定的チャンスを作り出した。いやぁ、桜井いいねぇ。

・そして、それで得たコーナーキック。今日のコーナーキッカーは全て大悟。大悟の蹴ったボールはPA内中央へ。しかし、中央にはまったくもって誰もマークしていなかった桜井がヘディングでゴール右下へ叩きつけて1−0。うおーーっ!桜井スゲェ!!・・・って、リプレイを見て驚愕の事実。なんとコーナーキック蹴る前は桜井にウェズレイがマークしているではないか・・・あれ? それじゃ何時の間にウェズレイが居なくなったんだ? そのまま、再生すると・・・「よいしょ」ってな感じに両手でウェズレイを精一杯押してるではないか。・・・・・ううん、見てない見てない。まぐは何も見てない。わーい、桜井ゴールだぁ。桜井らしさ爆発ゴールでした。

・先制すると調子の乗るのがヴェルディの良い所。林がボールをカットして、すぐに狭いところをコバへ縦パス。コバもダイレクトで山卓へ。そして、卓と壁にワンツーパスでコバが縦に抜ける。ほんと、狭いところでパスを通す魅力っぷり。コバがボールを持って前を向いた事でチャンス到来。中央に走りこんだ平野へ繋ぐ。さっきまでの「桐蔭パス回し選手権」も面白いが、平野みたいな別のアイデアへ移行出来る存在が入るともっと面白くなる。 トラップと同時に大きなスタンスを保ってミドルシュート。DFにカットされてしまうが、色んなアイデアと個人技が融合して面白くなってきたぞー。これぞ、ヴェルディサッカー。

・FKに新たなトリッキー技を追加。米山が蹴る機マンマンでボールを置くと・・・壁の中に山卓が無理矢理割って入る。そして、蹴ると同時に山卓が避けて、そこをシュートするという技・・・・ではなくて。わざと山卓に向って蹴り、山卓が後方へ飛びのいて空中で米山のシュートコースを変えてやろうという技。こないだの桜井ゴールに味をしめたのか? 米山の真っ直ぐシュートに山卓がすらしてヘッドも ゴール外へ。むむむ・・・わざと狙ったのなら面白い武器になりそう。これで前半終了。先制してから、ヴェルディペース。

*「Magta」のコーナー継続。ちなみに公式記録とは違うよ、なんせ、まぐが良いと思ったヤツしか数えてないし。独断と偏見のコーナーさ。
シュート・・・公式記録に入らないシュートへの意図さえあれば数に含む。
平野3   桜井1   米山1

繋ぐパス・・・横パス、バックパスなどは含まない。
桜井2   コバ4   平野2   林2    ウベダ1  米山2   山卓2

ゴールへのパス・・・アシストになりそうなパス。
大悟8   相馬3   桜井1   林1

1・2パス・・・ダイレクトなどで繋ごうとしたもの。
相馬1   山卓4   林2

DF・・・失点ものを防いだだけでなく、中盤で奪ったものや遅攻に追いやったものも含む。
米山3   戸川5   林2    コバ1

ナイスプレイ・・・個人技など。
桜井4   米山1   山卓2





   −後半−
・猛犬ピチブー沈黙・・・まだまだ、お眠らしい。左サイドを突破したヴェルディキラーのマルケスがゴールラインぎりぎりをマイナスパスで折り返し。フリーで走りこんできたウェズレイがシュート・・・も当たり損ね。いつもなら、これでもかと思いっきり蹴りこんでくるはずのウェズレイなのにどうしちゃったんだろね。このこぼれを海本も狙うが外へ。 やっぱりか、ヴェルディの前半・後半の立ち上がりの集中力の無さ。ここで失点したら、元も子も無いじゃないのさー。

・これで一発猪木ばりのビンタを食らったので、今度は失敗しないさ。相馬が縦パスで平野へ。平野も左サイドで勝負。あっという間に3人に囲まれてしまうが、助けに来たのは我らのヒーロー、キャプテン山卓。平野のボールを山卓へチェンジ。すると、名古屋3人ともにおいていかれる。そして、GK楢崎を牽制しつつマイナスノールックパス。ここに走りこんできたのは コバ。落ち着いてゴール右に流し込んで2−0。返す刀でズバッと真っ二つ。これは幸先いいぞー。

・相手が前がかりになっている隙を狙う。義成からのロングスロー。左サイドへ開いて待っていた桜井へ。さぁ、本日2度目のいきましょうか。「おらーーッッ!!!どけどけどけどけーーーーっっっ!!!! 桜井様のお通りだぞーーっ!!」必殺変幻ドリブル炸裂。そのまま、マーカーを引き連れたまま突破。左エリアからマイナスパスで山卓へ。 山卓がもらってすぐに桜井へまた返す。そして、マークを物ともせずにシュート。ゴール右上を狙ったシュートは楢崎が横っ飛びでセーブ。こぼれ球に反応した大悟が無人のゴールへ押し込むだけ・・・もホームランで外へ。うおー、祭りだー祭りだー。レッズ戦の2−7を取り返せー!!

・もう、やりたい放題。ロングフィードに反応した桜井がボールを持ってそのまま、独走。さっきと同じ展開へ持っていってPA内左エリアからマイナスパス。またも後ろから走りこんできた山卓へ。全身の関節6ヶ所を同時加速する事により通常では計り知れない音速の振り足を実現した必殺・・・音速蹴り!!これは名古屋DF陣の体を張ったディフェンスで 外へと弾かれてしまう。でも、ゴール裏から弾道がハッキリと分かる。うん、間違いなくゴール左下ズドンのコースだった。やっぱ、山卓は攻めなくちゃ。

・あっはっは、もう何やっても勝てそう。内容的に圧倒!! こりゃ、楽勝じゃーん・・・油断は禁物。前線からの寄せも上手く言ってるし、カウンターも成功してる。しかし、寄せ過ぎてしまい左サイドガラ空き状態へ。海本がフリーで攻め上がり、スルーパス。さすが、マルケス。体の使い方一つで振り切るとPA内左エリアからゴール右下へシュート。義成がかろうじてセーブするも、こぼれたボールには 岡山が突っ込んでいて無尽のゴールへプッシュ。2−1と1点を返されてしまった。がーん!祭る予定が。ま、そうは言っても1点ぐらいまだ大丈夫だ・・・。

     一樹    桜井                  一樹    桜井   
                                  ウゴ
        ウゴ                 相馬            山卓
 相馬            山卓          ↑↑     平野     ↑↑  
                     攻     ↑↑            ↑↑
     平野    コバ       →撃→    ↑↑     コバ     ↑↑
                     時     
                           
   ウベ        米山              ウベ        米山
       やしけん                      やしけん   


        義成                        義成
・今度こそ3−5−2の様に見える。1点を取られてからは主導権は名古屋へ。やばい、一気に同点逆転という最悪のシナリオが展開されそうな内容へ。

・相馬の足に当たったボールがDFとGKの間へこぼれる。なんて見事なパス。これをマルケスが拾って、飛び出してきた義成をかわす。無人のゴールへマルケスがシュート・・・しかし、これはクロスバーに当たって跳ね返る。ここにウェズレイ。眠れる犬っころが獅子に化けるか・・・ゴール右へシュートも米山が神セーブでクリア。うおーー、まだ勝負は見捨てないぞ。 やっぱり、ウェズレイは犬っころのままでした。今日はあの恐ろしいほどのオーラすら発してない、全然恐くないねと言いながらも心臓ばっくんばっくん。危ねぇ。

        一樹                     一樹    廣山   
                                  ウゴ
     ウゴ    廣山              相馬            山卓
                           ↑↑     平野     ↑↑  
                     攻     ↑↑            ↑↑
相馬   平野    コバ   山卓  →撃→    ↑↑     コバ     ↑↑
                     時     
                           
   ウベ        米山              ウベ        米山
       やしけん                      やしけん   


        義成                        義成
・3−5−2から再び3−4−2−1へ戻った感じか。中盤での人数で数的に名古屋に負けてしまい、厄介な海本が2−1のゴールのシーンで気付いたら左サイドバックだった事もあってか、海本の裏を付くために廣山投入。個人的にヤナギでもいいじゃんとか妄想しちゃいました。 つまり、廣山の位置に山卓、山卓の位置にヤナギって事ね。うん、こだわるよー。

・疲れていたはずの選手達が息を吹き返し、再び運動量が上がる。それがゴールという魔力の成せる技。名古屋はそれで勢い付いているのだ。それが猛攻を生み、守備陣達に一時の休息を与える事になる。つまり・・・決める時には決めなさいってこと。DF陣に楽をさせてあげましょーよ。名古屋の古賀のトラップミスをついた一樹が奪って独走。 そのまま、必殺直線ドリブル。「おらーっ!どけどけーーっっ!!」ゴールまで一直線も井川がカバーリング、海本も横からチェック。名古屋DF二人で重なってしまった所をスライディングでゴール右下へ押し込んで3−1。一度は名古屋ボールになっていたのを諦めなかった。これぞゴリ押しゴールだ。それにしても隣のウーゴは物欲しそうに一樹を眺めてました・・・。 これでDF陣も息を吹き返して試合終了。連敗ストップ!!

*「Magta」のコーナー継続。
シュート・・・公式記録に入らないシュートへの意図さえあれば数に含む。
コバ1   桜井2   大悟1   山卓2   米山1   ウーゴ2  一樹1

繋ぐパス・・・横パス、バックパスなどは含まない。
山卓2   義成1   ウベダ1  林1    桜井1   ウーゴ1  ウベダ1

ゴールへのパス・・・アシストになりそうなパス。
山卓2   大悟4   米山1   相馬1   廣山1

1・2パス・・・ダイレクトなどで繋ごうとしたもの。
山卓1

DF・・・失点ものを防いだだけでなく、中盤で奪ったものや遅攻に追いやったものも含む。
ウベダ1  平野1   コバ1   戸川1   米山2   ウーゴ1

ナイスプレイ・・・個人技、ポジションチェンジ、走りこみなど。
平野2   相馬1   桜井1   ウベダ1  一樹1   廣山1




9/18(土)J1セカンドステージ
味の素スタジアム

東京ヴェルディ1969
 VS 
名古屋グランパスエイト

前−半

後−半

合−計

桜井直人(大悟)

 岡山哲也

小林慶行(山卓)

  

平本一樹

  


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
まるで、このシステム変更は名古屋相手だからこそやった技みたいに思える。今後もこのシステムで行くらしいが、それはどうだろう・・・3−5−2じゃないチームだと変更の余地ありかもね。相手に合わせるシステムで行くってのも面白いかも。 ヴェルディの選手は刺激を求めるらしいので、毎試合ピリピリ与えましょ。それにしても、相馬スタメンとはかなりの刺激でした。アツ負傷というコメントもありましたが、事前の練習ですでに決定事項だったようです。 いやぁ、それにしても素晴らしいです。勝つってのはまぐの風邪すら治してしまうんですから。

   −今日の受賞者−
MOM : FW 桜井直人     3度目/通算11度目
MOM : DF 米山篤志     4度目/通算13度目
MOM : MF 平野 孝     2度目/通算6度目
MOM : FW 平本一樹     4度目/通算12度目
MVP : MF 小林慶行     4度目/通算13度目
MVP : MF 山田卓也     初選出/通算15度目


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
まずは先制点ゲットで試合の大半を有利に運んだ功績を称えて桜井MOM。そして、あの時同点にされていたら間違いなく勝てなかっただろう米山の神セーブ。90分通して動き回ってくれた「たかすぃ」にも感謝。最後は落ち着いて試合をこなせた事もかって一樹もMOM。 2−0で終わっていたならばMOMだったでしょうね。コバ&山卓の阿吽の呼吸も評価。やっぱ、山卓は前めで使わないといかんよ・・・。それにしても、山卓が今年になって初選出ってのも意外でしたなぁ。

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