2003年 前期第12節
・Jリーグ再開して久々の観戦。だって、アウェーの長居を見てない人はそうでしょ。アルディレスサッカーをまだ堪能していないので、今日は中盤フラットパス回しサッカーを見せてもらおう。
・そんだけ気合を入れて見に行った割に現れたのは国立競技場。あれ? 今日は東スタで試合なのに。ヴェルディも大事だけど、こっちも大事だし。こっちは女子ワールドカップの最後の椅子を争う決定戦なのです。
相手はメヒコ(メキシコ)。アウェーのアステカスタジアムで2−2の引き分けをやってのけた女子代表だけに、ホームでは快勝と行きたいもんです。
・そんで、結果は2−0の快勝。16番の山本が攻守共に大活躍を魅せて勝利に貢献。前半のCKをゴール内で防いだだけでなく、先制点を決めた沢のゴールをアシスト。他には終始、落ち着いてサイドへさばき続けセカンドボール取りまくっていた酒井。
クロスバーにGKに嫌われた弥生さんも絶品でした。さぁ、ワールドカップではどれだけ魅せてくれるんでしょうね。楽しみです。そんで、今年は可愛いスウェーデン代表は出るのかい。北欧勢の女子代表はみんな美人か可愛い。スカパーでやるなら見る価値ありだぞ。
って何を見るんだか・・・サッカーを見ましょうね。
・それなのに本命ヴェルディ戦で遅刻ギリギリ・・・危ない危ない。某応援団就活斡旋男の車で東スタへ向かったんだけど、☆さんの機転のおかげで無事辿り着きました。首都高とかそういうのに詳しい人って羨ましい。なんせ、自分が車で迷子になる人ですから尚更。
今日は上機嫌な「ようさん」が高速代全額負担という天晴れな心意気で、いざヴェルディ!!まぐはこっちが本番よ。
-味の素-ごはんがススムくんスタジアム
| 東京ヴェルディ1969 |
VS | 柏レイソル |
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監督 | − | "オジー"・アルディレス | | |
監督 | − | マルコ・アウレリオ | |
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GK | 21 | 高木義成 | | |
GK | 1 | 南 雄太 | |
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DF | 13 | 柳沢将之 | | |
DF | 13 | 渡辺光輝 | |
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DF | 4 | 林 健太郎 | | |
DF | 3 | 薩川了洋 | |
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DF | 23 | 米山篤志 | | |
DF | 14 | 落合正幸 | |
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DF | 6 | 三浦淳宏 | | |
DF | 24 | 平山智規 | |
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MF | 2 | 山田卓也 | | |
MF | 25 | 下平隆宏 | |
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MF | 10 | ラモン・ヒュブナー | | |
MF | 7 | 明神智和 | |
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MF | 32 | 小林慶行 | | |
MF | 6 | リカルジーニョ | |
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MF | 22 | 平野 孝 | | |
MF | 28 | 玉田圭司 | |
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FW | 16 | 桜井直人 | | |
FW | 9 | マルシオ | |
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FW | 11 | 平本一樹 | | |
FW | 8 | ジュシエ | |
・セレッソ戦と何ら変わらないメンバーでございます・・・ところが、肝心なエムボマがいない。詠さんのページでも書いてあったけど木曜日にはエムボマがレギュラー組で、金曜日に練習を見に行ったメンバーからはサブ組で練習していたと聞いた。
帰ってきたばかりでコンディションが悪いからなのか、一樹にチャンスを与えたのか・・・どっちなんでしょ。あ、ロペたんがサブにもいない。林がいいか、ロペたんがいいか。
一樹 一樹 桜井
桜井
平野 羅門 山卓
平野 コバ 羅門 山卓 攻 アツ 柳沢
→撃→ ↑↑ コバ ↑↑
時 ↑↑ ↑↑
アツ 柳沢
アツ 米山 林 柳沢 米山 林
義成 義成
・中盤フラット4−4−2というアルディレスサッカー。この戦いだとボランチという言葉は適切じゃないのかな、ヨーロッパサッカーみたいに「センターハーフ」とか「サイドハーフ」とかシャレた言葉を使わないといけないのかも。
まぁ、そんな事言っても、今までサイドバックの事を「ラテラル」なんて南米風に言った事ないけどね・・・。あ、そういえば羽山って・・・。
・パスが速ぇ。何と言う細かいパス回しだ。今までもヴェルディってこういう細かいパス回し好きだったけど、判断やタイミングが遅すぎた。それでも、今回はすべてが早い、速い。まるで特殊戦術「ウルチカ(狭い道、細い道)パス」でも取り入れてるかのよう。戦術は思いっきり南米風、システムは欧州風。全てをブレンドしたアルディレスならでは。
なんせ、アルゼンチン人でイギリス暮らしですからね。イギリスだけにサイド攻撃も好むため、柳沢や平野がお気に入りなのも分かる気がする。
・中盤フラットなのはいいんだけど、相手にはよまれてるみたいよ。長居でやった1試合ですっかりバレちゃったみたい。ヴェルディの弱点はいかに中盤にプレスをかけるかが勝負。そのせいか、リカルジーニョや明神が執拗にプレスをかける。そして、サイドも平山と光輝でプッシュ。そのまま、中央に逃げてきた平山が強烈なミドルシュート一発。完全にゴール左に
飛んでいったシュートはヤナギがコースに飛び込んで顔面ブロック! まずはヤナギの勝利・・・これから先、血で血を洗うサイド対決の始まりであった。
・ここまではお互い、遠めから長距離弾を狙うという単発ばかり。様子を見ているのか、何も出来ないだけかは分かりません。それでも、柏は力技で突破。リカルジーニョのパスをジュシエが技有りトラップでゴールへ向かう。気付いた林がボールを掻きだそうとするも、ジュシエに無理矢理拾われて右足アウトサイドキックでゴール右下へ。かるーく流しこんであっさりと0−1。
柏が先制する。林と米山の狭い間を通したリカルジーニョ、個人技で打開したジュシエ。なんつーか、柏と試合するとこういう感じで点を取られてしまい、そのまま0−1敗戦ってパターンだよね。おっとと、不吉な事を言ってはいけない。
・ここから一気に平山フィーバー。柏の左サイドにロングパスが通る。柳沢と平山の第二戦である。足を左右に大きく振ってキックフェイントのモーションを入れるとラインぎりぎりでかわしてスピード勝負。くぅ・・・そのまま、ヤナギ抜かれてしまい中央に切り込まれる。すぐに全力で戻って対応はしたけど、マイナスパスを出されてしまう。林がカットして難を逃れるも、何度もやられてしまうと
きつい。サイド対決第二戦は平山の勝ち。
・むーん、林がヘッドでクリアするたびに近くにいた女の子達が一斉に怒る。「どこクリアしてんだよー! もっと遠くへクリアしろよ!」と叫んでる。はぁ〜、まだまだだね。鋭いクロスに対して、戻りながらヘディングでクリアする事がどれだけ難しいか。たとえ、エムボマでも遠くへクリアは出来ないぞ。むしろ、コーナーキックに逃げる方が得策なぐらいだ。
世の中には色んなサッカー雑誌もあるし、何なら実際にサッカーをやるのもいいだろう。さぁ、もっともっとサッカーレベルを上げていこう。
・うひゃー、ラモンやコバなど中盤が軒並みダウン。明神やリカルジーニョの強烈なプレスの前にたじたじ。やっぱ、本職ボランチじゃないだけにタメる事が出来ない弱点が効いてきてる。サイドバックも上がる事が出来ないので、支配率は完全には柏の方が上。・・・・ん? 何で柏の事を書いてるかって?・・・そりゃ、アナタ。
後半に大変な事が起きるからねぇ。今のうちに前フリ前フリ。
・サイド対決第三戦! ヤナギvs平山。・・・・ところが勝負するフリして平山がクロスを上げた。柳も近づけなかったのでコースを切れなかった。これをニアでマルシオがヘッド。ゴール左下へ吸い込まれるようにボールが飛んでいく・・・しかぁ〜し、これを義成がスーパーセーブで弾いた。ここんとこずっとゴールが出来ていないらしいマルシオにとっては初ゴールになるトコだったんだけどね。
ここで2失点は勝負が決まりかねないので勘弁。
・神様!仏様!アルディレス様!・・・という心境の平野。本職のポジションで起用されてるだけに毎日が楽しいでしょうね。ラモンがボールを持ってキープ。右サイドの柳沢を見て大きくサイドチェンジ・・・のフリしてニアサイドへノールックスルーパス。これを平野がGKもかわしてシュート・・・もサイドネット。あれ? こんなシーン見たの2度目だな。浦和戦でもやったよね。
GKまではかわすのに勿体ない。でも、三度目の正直って言葉もあるし・・・。次こそは。それは言っちゃだめ、二度あることは三度あるなんて。
・さぁ、前半だけで4度目。サイドの対決。ヤナギvs平山。またも抜かれてしまうヤナギ。これじゃ、2失点目も早くなってしまう・・・そこで平山に一発お灸をすえてやらねばなるまい。今後の勝負付けのためにも、今ここでつぶさねば。食らえっ!必殺「魂のタックル」! 近づく前から自分の肩をパシッと叩き、ショルダーチャージするよという事をアピール。そして、いざ平山と激突!!
お互い弾かれるが柳沢の勝負への姿勢はすばらしかった。結局、平山はこの後柳沢に勝つ事はなかった。前半終了。やばい、いつもの柏0−1パターンだ。
*全てのパス数やシュート数をまぐが認めた分だけを集計する謎のシステム。その名も「MaGtaシステム」。Optaをパクったわけです。
シュート数
一樹1 コバ2 羅門1 平野1
繋ぐパス数・・・ロングフィード、サイドチェンジ、サイドへのさばき(消極的な横パス、バックパスは含まない)
林1 米山1 山卓1 アツ1
ゴールパス数・・・ゴールに迫る為の縦パス、スルーパス、センタリングなど。
平野1 羅門5 アツ4 山卓2
1タッチ、2タッチプレイ数
平野3
ディフェンス数・・・タックル、インターセプト、一対一での空中戦・競り合いなど
林3 柳沢2
ナイスプレイ数・・・その他ってこと
平野1
・シュートは枠外ばっか。
−後 半−
ボマ ボマ 桜井
桜井
平野 羅門 山卓
平野 コバ 羅門 山卓 攻 アツ 柳沢
→撃→ ↑↑ コバ ↑↑
時 ↑↑ ↑↑
アツ 柳沢
アツ 米山 林 柳沢 米山 林
義成 義成
・さぁさぁ、お待ちしておりました。エムボマの登場です。これが結果的にこの試合の大爆勝ゲームへと変わるのであった。黒星の原因となったマルコ・アウレリオ・ショーの始まり始まり。
「明神にかえて根引」これですよ、これ。これが全てでした。ケガがあったかららしいけど、明神一人の大きさを見たね。
・まずはコーナーキック。ラモンの蹴ったボールはオトリに使ったエムボマの裏へ抜ける。ここに待っていたのはなんとコバ。どフリーですよ。エムボマ効果ですねぇ。このボールをコバが右足ボレーで狙うも叩き付けすぎてゴールの上へ。ボレーは叩きつけるのが定石だけど、ちょっとやりすぎちゃった。
それにしてもこういうキック技術は得意だよなコバって。普通、あのボールは左足インフロントの方が楽なのに。
・すでに試合はヴェルディペースへ。明神の抜けた穴が非常に大きいという事を十分に分かっただろう。エムボマがボレーを打つもボテボテ。このこぼれ球に反応したのは桜井。これを振り向きざま左足ボレーで狙うも南スーパーセーブ。かなり威力のあったシュートだったが、よくぞとめた。おのれ、南。
桜井のゴールが止められてしまい、ゴール裏で発狂寸前なのが1名。
・中央で桜井が勝負。しかし、あっという間にDF3人が桜井の方に寄る。たまらず、桜井は右サイドのスペースへパスを出す。ここに山田卓也が走りこんでダイレクトセンタリング。これがまた絶妙。ニアのエムボマを超えてフリーのラモンへどんピシャ。ラモンはどっちかというとヘディングが正面へ行くタイプだったが、
見事に叩きつけてファーサイドネットへ。これで同点!!それにしても、サイドからのクロスボールでゴールなんてヴェルディじゃないみたいだ。
・右へ左へサイドをどんどんかえていくヴェルディ。あれ? 中央へゴリゴリ突破するのはもう終わりですか? あれはあれで好きだったけどなぁ。左に開いたエムボマが中へ強引に切り込む。結局、届かずにクリアされるボールもしつこく競り合う。このこぼれ球を中盤で待っていた桜井がミドルシュート。ゴール左下に飛んでいったミドルシュートは・・・ゴール右下に突き刺さりました。
よっしゃーーーーっっ!!誰かに当たっても、最後がシュートなら桜井のゴールだもんねー。これで逆転だー・・・「ただいまの得点者は・・・ひらのー、たかしぃーっ!!」・・・あ、平野だったの。
・右サイドをドリブルで突破する桜井。狭いPA内でもかわしてかわしてシュート。これはDFにブロックされるもチャンスはヴェルディにいっぱい来てる。同点、逆転、追加点のチャンスも山ほどあるぞー・・・って何故か凡戦ムードになってしまう。アルディレスの指示なのかどうかは分からないけど、いきなり勝ってるチームの戦い方へ変更。
しっかりとキープして細かいパスを繋ぐ安全サッカーへ。
ボマ ボマ 羅門
羅門
アツ 平野 山卓 柳沢
↑↑ 隼磨 ↑↑
↑↑ ↑↑
平野 コバ 隼磨 山卓 攻 ↑↑ ↑↑
→撃→ ↑↑ コバ ↑↑
時 ↑↑ ↑↑
アツ 柳沢
アツ 米山 林 柳沢 米山 林
義成 義成
・それよりもやっぱりおかしいのは隼磨。ラモンをトップへ上げて、センターハーフに隼磨?・・・山卓を真ん中にして、隼磨を右ハーフにしようよ。ま、いつか気付くまで我慢か。それでも、ここまで平野やコバが絶好調だと交代させるのも難しい。大悟の投入が非常に難しいよ。
なんか、バランス崩しちゃいそうで。大悟いれるなら前めの方がいいしね。それよりは永井を投入するなら、望でしょう。ってこれはまぐが見たいだけ。実際、永井は恐くなかった。望の方が一発持ってそうで嫌だけど。
・ヴェルディのこぼれ球をリカルジーニョとコバが競り合う。しかし、両者激突。いつも思うんだけど、何故かコバってこういう役どころ多いよね。スローで見たらリカルジーニョがコバに向かって飛翔脚(ジャンプ中に↓+キックボタン)をぶちかました。
お前はキム・カッファンか! でも、ひどいケガではな無く、すぐに復帰。ケガはしないでよぉー。
・義成がクリア。これが見事にDFラインの裏へ通る。これを追っかけていく下平。しかし、その下平の後ろから忍び寄る男がいた。90分戦って残りの数分だというのに全力で走れる男は・・・平野だ!そのまま、一瞬のうちに下平を抜き去ると南もかわして無人のゴール。さぁ、そういえば平野はGKをかわすのは
これで3度目。無人のゴールに今度こそシュート・・・・左足でふわっと浮かせて巻いたシュートは綺麗にゴール内のサイドネットへ。クリアしに戻ったDFも間に合わずトドメの3点目。これで3−1、ヴェルディらしくないとか言うなよ。試合終了、4連勝!!
*全てのパス数やシュート数をまぐが認めた分だけを集計する謎のシステム。その名も「MaGtaシステム」。Optaをパクったわけです。
シュート数
桜井3 平野3 コバ1 ボマ1 山卓1 ラモン1
繋ぐパス数・・・ロングフィード、サイドチェンジ、サイドへのさばき(消極的な横パス、バックパスは含まない)
平野1 柳沢1 桜井1 林1 ラモン2 山卓1 コバ1 義成2
ゴールパス数・・・ゴールに迫る為の縦パス、スルーパス、センタリングなど。
柳沢4 平野3 ラモン3 山卓3
1タッチ、2タッチプレイ数
平野2 山卓3 林2 ラモン2
ディフェンス数・・・タックル、インターセプト、一対一での空中戦・競り合いなど
義成2 ボマ2
ナイスプレイ数・・・その他ってこと
コバ1 ボマ1 平野1
・シュート数がすごい。これを90分。
7/12(土) J1ファーストステージ-味の素-ごはんがススムくんスタジアム |
東京ヴェルディ1969 | VS | 柏レイソル |
0 | 前−半 | 1 |
3 | 後−半 | 0 |
3 | 合−計 | 1 |
ラモン(山卓) | | ジュシエ |
平野 孝(桜井) | | |
平野 孝(義成) | | |
−おまけ−
・ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
やっぱ、これでしょ。明神。ケガで強行出場とは言え、いなくなった時のギャップは大きすぎだ。でも、途中から入った根引は2人のマークでエムボマと相手する。おかげでボマは何も出来なかったけど、一枚だったら爆発してたかもしんない。 それよりも中盤へのマークが弱くなった事で平野、山田、ラモンは解放され、サイドも柳沢、アツが飛び出せるほどへ。
この交代がそのまま悪いとはいわない。残り15分でやられたら逃げ切られたかも。でも、後半頭からはビビりすぎじゃない? 素人考えで何だけど、加藤 望の方がいいと思うぞ。
−今日の受賞者−
MOM : MF平野 孝 3度目
MOM : MF桜井直人 初選出/通算5度目
MOM : MF山本絵美 日本女子代表だってば
MOM : MF澤 穂希 日本女子代表だってば
MVP : MF山田卓也 3度目/通算11度目
MVP : FWエムボマ 2度目
MOM : MF小林弥生 日本女子代表だってば
・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
平野は言うまでも無し。2得点をとって勝利に貢献してくれました。アルディレス来て一番喜んでるのは平野だろうね。ヒーローインタビューの口も滑らかだったし。平野だから意外だったなぁ。桜井は逆転するまでの2得点いずれにも係わったから。1点目は山卓へのパス、2点目は惜しくもゴールにはならなかったけれど平野への
アシストになった。山卓は同点ゴールのアシスト1本。あんなに見事なセンタリングやってみたいもんだねぇ。最近、まぐはセンタリングにハマってますので羨ましい。ってプロだっつーの。他には後半交代しただけで相手がビビってくれたエムボマにもMVPでした。
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