2002年 ナビスコカップ第4節
・前節同様、絶対に負けられない清水が相手。代表落ちにケガ人落ちの清水を相手に3日前は快勝出来た。この試合も同じように快勝するのと共にマルキーニョスの中身についても
検証していきたいと思う。
・場所は草薙。東海道線で行くと片道で2500円もかかるという道のり。しかも、チケット代まで2500円とは・・・。片道分の旅費と同額とはボッタクリだぞ。結局、Tさんのお車に便乗して
一路、草薙へ。渋滞を予想してかなり早めに出発するも2時間足らずで到着。フットサルで二汗もかいてしまいぐったりとして競技場へ。しかも、開場入りも早いな。
草薙総合運動公園陸上競技場
| 清水エスパルス |
VS | 東京ヴェルディ1969 |
|
監督 | − | ゼムノヴィッチ | | |
監督 | − | サンドリ | | |
|
GK | 16 | 羽田敬介 | | |
GK | 1 | 高桑大二朗 | | |
|
DF | 19 | 池田昇平 | | |
DF | 22 | ロペス | | |
|
DF | 6 | 大榎克巳 | | |
DF | 23 | 米山篤志 | | |
|
DF | 12 | ペツェル | | |
DF | 4 | 林 健太郎 | | |
|
DF | 5 | 吉田康弘 | | |
MF | 2 | 山田卓也 | | |
|
MF | 22 | 太田圭輔 | | |
MF | 28 | 小林大悟 | | |
|
MF | 13 | 平松康平 | | |
MF | 20 | 高木成太 | | |
|
MF | 27 | 村松 潤 | | |
MF | 17 | 相馬直樹 | | |
|
MF | 10 | 澤登正朗 | | |
MF | 7 | エジムンド | | |
|
FW | 9 | バロン | | |
MF | 25 | 平本一樹 | | |
|
FW | 15 | 久保山由清 | | |
FW | 9 | マルキーニョス | | |
・ベンチにはGK柴崎、DF杉山、MF永井、FW佐野、FW桜井。勝った時のメンバーからあえて誰も代えずに挑む。同じサッカーをしようという事なのだろう。
マル 一樹 マル
エジ 成太
一樹 エジ ↑↑
相馬 ↑↑
↑↑ 大悟 ↑↑
相馬 成太 攻 相馬 成太
大悟 山卓 →撃→
時 山卓
林 ロペス 林 ロペス
米山 米山
高桑 高桑
・うーん、両サイドが市川とアレックスじゃないから恐くないんだよね。左サイドからのセンタリング、ニアにバロンが突っ込むんだけどボールは誰もいないファーサイドへ。これを林がクリア。ところが何故か高桑が痛む。ポジション取りの際に誰かがぶつかってきたらしい。
一応、大事にはいたらないけどガラスのキーパーなんだからやめてよ。
・さぁ、例のごとく中盤で何故かエジムンドがフリーだ! やっぱ、エジのトップ下作戦は面白いかも。今後もこの布陣は繰り返してみるといい。そのまま、徐々にボールを運ぶエジムンド。そして、必殺のスルーパス。勿論、裏へ走ったのはマルキーニョス・・・さぁ、お約束の出番だ。
トラップがでかい為にせっかくのGKとの一対一をむざむざ逃してしまうとサイド深くからセンタリング・・・・ってこれはホームラン。こりゃ、今回もニセモンのままかな。
・今のヴェルディでの大収穫と言えば、勿論大悟。大悟がボールをカットすると大きく右サイドへサイドチェンジ。サイドヘ開く動きを見せていたマルキーニョスへ最高のパス。そして、DFペツェルとの一騎打ち。人数も少なかったのでマルキーニョスは勝負に出る。よーし、ブラジル人のテクニック
でさっそうと抜き去ってくれるわ・・・ってキックフェイントの応酬・・・あれ? どっかで見たような・・・。しかも、フェイントばっかするだけで縦へ突破する素振りも無いまま倒されてファール。まさか、マルキーニョスの中身って11番?
・そのファールで得た右サイドからのFK。蹴るのはエジムンド。中央に低くて速いクロスをあげる。これに取れると判断したのか、ニアにロペスが居て嫌だったのか、GKが前へ出て来てしまう。しかし、ボールに触れる事無く無人のゴールへ山田がヘッドで叩き込み1−0とヴェルディが先制! 意外にも早い時間帯での先制ゴール。今までヴェルディ
は先制さえしちゃえば大丈夫と思わせる守備をしているのでこれで決まったと思ったのに・・・。
・決められた直後に猛攻を仕掛ける清水。前半だけで追いつこうという気迫を見せる。ところがどっこい、サイドのセンタリングの精度が無いし、空中戦はほとんどバロンよりロペスが勝つので失点しそうに無い。この程度の攻撃なら恐るるに足らず。
・センターサークルで火花が散った。バロンが得意のポストプレーでキープ。ところがこれに対抗するのはヴェルディの屈強なファイターである山田卓也。上手い体の入れ方でバロンからボールの主導権を奪うと、後はフィジカル勝負で肩をぶつけるわ、ユニフォームは引っ張り合うわ、ケズりあうわの真剣勝負。
それでも一向に倒れない山田。最後に禁じ手のローキックを決めてしまいバロンにファール・・・それよりも恐ろしいのはローキックを食らっても倒れなかった山田の方か。面白ろおかしく書いてるけど、バロンに何故カードが出ない。
・これぞ、林。久保山がパスをもらい、このボールをスルーして反転。そのまま、ゴールに向かって勝負というイメージを描いていたに違いない。久保山がボールをトラップして反転した瞬間、足下にすでにボールは無く振り向いた先には4番がボールを持って上がっている姿を目にするだけ。そして、林がセンターサークル付近でスルーパス。
これをマルキーニョスが突破。完全にGKと一対一の展開へと持っていく。ところが9番はもはやマルキーニョスでは無かった・・・キックフェイントを一発入れてGKの体勢を崩してからの強烈なシュート・・・・も枠の外へ。むぅーん、何故にあいつは決定力を無くしたんだ? やっぱ、11番が入ってるのか・・・それなら、直接出せばいいじゃん。
でも、このシュートは折り返しただけかも、反対サイドでよく見えなかったし。一樹も走ってたし。
・ミスはいかんよミスは。清水のロングフィードに米山がヘッドでクリアって・・・・真後ろにクリアしてしまい絶好のチャンス。これを久保山がGK高桑と一対一でボレー。しかし、これは高桑がスーパーセーブでクリア。そろそろ、高桑の神がかりスーパーセーブ連発の「高桑スペシャル」が出ちゃうのか?
・おーい、ヴェルディが自滅し始めてる。左サイドからの対した事のないセンタリング。だって、バロンいないのに適当に上げてるし。これを成太が普通にヘッドでクリア・・・ってシュート打ってどうする。ニアサイドに強烈なヘディングシュート。これをたまたまゴール内に戻っていたロペスに当たってかろうじてクリアしたけど、
ここまでミス連発。
・前半41分、清水の攻撃ってこれしか無いらしいや。とりあえず、右サイドセンターライン付近からのアーリークロス。おいおい、そんな事やったって精度悪けりゃ何も起きないぜ・・・って思ってたらバロンがファーサイドで何故かフリー。強烈な打点の高さとシュートスピードで逆サイドネットへフィニッシュ。これで1−1同点・・・。
クロスを上げた太田もフリーならバロンもフリー。こりゃ、当たり前の失点だ。中途半端な攻め上がりをしていたロペスが居ない事でバロンを全くのフリーにしてしまった。慌てて米山が帰ったけどすでに遅かった。これで前半終了。
−後半−
・右サイド成太が上がる上がる。オーバーラップでのタイミングは素晴らしい。そこから中央のエジムンドへマイナスパス。そして、すぐにマルキーニョスへと繋いでマルのボレーシュートもGK正面。正面じゃ無ければ入った程のシュートだったんだけど、決定力は無いね。
・またも、成太。右サイドから攻め上がり、切り返して中央へ突破。そのまま、左足でゴールに巻いて入るミドルシュートを狙うも枠の外へ。だいぶ、攻めのカタチも調子付いてきた。後半はサイドから崩して得点取りたいもんだねぇ。
・おらーっ! どけどけどけどけぇーーーーッッッ!! エジムンドからのスルーパス、誰もがマルキーニョスへ預けると思われた。しかし、ボールは一樹の元へ。そして、出たぞ必殺「直線ドリブル」。マルキーニョスとポジションチェンジしてるので右サイドを突破したのだ。PA内にはペツェルが待っていたけど、
そんなのお構い無しに突破する。そして、PA内に入ってからペツェルに足をかけられて転倒。これはもらったと思ったがファール無し。悪質なファールでは無かったがPKを取ってもおかしくは無い。あのまま、突破してもシュートは右足になるのでPKを取ってくれたほうが良かったなぁ。
・ところがたったのワンチャンス。後半12分に左サイドを突破した澤登。米山が対応するも放り込まずに縦を突破され、そのまま角度の無い所で強烈にゴール左上天井に突き刺すシュートで2−1と逆転を喫してしまう。またも、ロペスのいない間に右サイドを破られたなぁ。
攻撃参加も悪くは無いんだけど、失点に結びついちゃうのがちょっと・・・。
・フリーでボールをもらったエジムンド。そのまま、必殺のスルーパス。しかし、マルキーニョスは裏へ飛び出さずボールをカット。実はこの試合で通算4度もエジとマルの関係が合わなかったのだ。お互いの意志があっていないのだ。むしろ、エジムンドと成太の方がマシだった。
そして、試合中にも何度も激怒するエジムンド。いつもより早めの交代でマルキーニョスに代えて桜井。
エジ 一樹 桜井
エジ 成太
一樹 桜井 ↑↑
相馬 ↑↑
↑↑ 大悟 ↑↑
相馬 成太 攻 相馬 成太
大悟 山卓 →撃→
時 山卓
林 ロペス 林 ロペス
米山 米山
高桑 高桑
・さすが清水と誉めるべきか。後半の中盤で先行した場合のサッカーをよく知っている。守備を最優先に考えて少ない人数で攻める。リスクを背負わずにスペースだけに放り込む。完全カウンターを徹底していた。無論、ヴェルディは負けてるのだから攻める為に人数をかける。
そこをつかれて攻められる。早めに放り込んでもセカンドボールも取れるという波状攻撃にも繋がるという定石通りのサッカーを展開されてしまう。
エジ 佐野 桜井
エジ 成太
佐野 桜井 ↑↑
相馬 ↑↑
↑↑ 大悟 ↑↑
相馬 成太 攻 相馬 成太
大悟 山卓 →撃→
時 山卓
林 ロペス 林 ロペス
米山 米山
高桑 高桑
・裏へ出る動きをかわれて佐野登場。大悟とのコンビで光り輝けゴールデンコンビ。でも、向こうはしっかりと守る為に裏へスペースも無いのが辛い。
・右から左からボールを自由に繋がれてしまい、守備のマークもおろそかに右からのセンタリングを中央で澤登がダイビングヘッド。これに高桑も飛び出してクラッシュ! しかし、無情にもボールはゴールイン。草薙には効果音も鳴り響きゴールをアピールするけどオフサイド。
またも、高桑が負傷。頭をグルグル巻きにする程のケガ。それにしても柴崎がアップしてユニフォーム姿で待っていたのでヒヤヒヤしてしまった・・・。
・ケガしてるのに済まないねぇ〜。清水の波状攻撃・・・すべてが枠に飛んでくる程の強烈なシュートの雨。最近、毎試合発動中の「高桑スペシャル」。そろそろ高桑が仕事をサボれる様な状況も作ってやりたいものだ。
・前日に練習で相馬とエジムンドが熱心にコンタクトをしていた通り、エジムンドから相馬へのパスは回数が増えたのも事実。しかし、エジムンドだけで無く山卓から大悟からもボールが来ないというのはどうだろうか。もしかしたら、上がっただけで何も声出しをしてないのか?
一度、かんぺーや成太を見習って「寄こせぇ〜〜〜〜〜〜ッッッ!」とか言ってみたらどうだろう。エジムンドだけの問題じゃ無い様に思うんだが。
・ロスタイム。ヴェルディの意地。なんとか引き分けにするために成太・高桑意外全員で上がる。エジムンドのコーナーキック、ニアで待っていたロペスの下へ。これをスライディングでシュートを狙うも枠の外へ。くぅ〜、ギリギリに枠を外れるももっかいコーナーキックをくれた。
・またも、コーナーキックから攻める。エジムンドから中央の米山へ。これもクリアされる。そして、今シーズン初の超必殺技の発動だ。こぼれ球を全身の関節を同時加速する事によって得られる音速を越える奇跡の降り足を実現した。
山田がその「音速蹴り」でばっきゅーんっっっ!!と・・・・ホームラン・・・・くぅ。これが入ったらカッコイイだろうな。
・全員が上がっていたロスタイム。左サイドを有効に使われてしまい、誰も追っかけていないのでドンドンボールを運ぶ。そして、左サイドを深くまでえぐってから村松がセンタリング。ニアに走っていたバロンやら横山らの山を越えて、ファーサイドでフリーになっていた太田がボレーで流し込み
3−1とトドメを食らって敗北。試合終了。
−おまけ−
・ま、そんな訳で個人で気になった事をいくつか。
全失点を攻め上がった際のロペスの守備位置である右サイドからやられたのは仕方無い。だって、攻めていたんだから。後はいかにして攻めて居なくなったロペスを埋めるかが問題だな。
次はFC東京戦。なんとしても勝ちに行きたいが、課題は着々と埋めていかなければ。まずはロペスの穴と相馬への供給、そして、マルキーニョスの問題だ。
−今日の受賞者−
MOM : 該当者無し
MOM : GK高桑大二朗 2度目
MVP : MF山田卓也 2度目/通算4度目
・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
負けたのでMOMは無しです。高桑は毎試合発動してる「高桑スペシャル」のおかげです。MF山田卓也は得点では無く、バロンに勝ったフィジカル勝負と音速蹴りで久しぶりに1試合で盛り上がる山田卓也節を魅せてくれたので
受賞です。高桑スペシャルは出来れば1試合で見れない試合も良い意味であったらいいなと思いますが、山田の場合は全ての必殺技を毎試合存分に発揮してくれて構いませんよ。「おーいっ!みんな上がれ上がれっ!ロングスロー作戦だ、ばっきゅーんっ!」
こんな事山卓は言わない・・・けど、言ってくれても構わないから、目立ってくれい。
戻る