2002年 Jリーグ2nd第1節


・相手は京都サンガ、前期は1−5という大敗だった上に小見監督の解任もあった。しかも、京都はそこから連勝街道に乗り、前期を最高の成績で締めくくれた。つまり、京都は因縁の相手なのだ。今度は 京都を倒して、ヴェルディが波に乗るのだ。

・しかしながら、最初から不安材料ばりばり。ぎりぎりまで紅白戦などでは山卓がセンターバックでの出場だったのだ。バランス重視のサンドリサッカーにおいて、ロペスという屈強なストッパーの代わりは富澤だった。 そのロペスも富澤もケガでは控えがないのだ。その意味もあってか山卓がセンターバックという緊急時の練習を多くこなさせられていた。今日はロペスの出場があるのかも不安だし、いきなりボランチに戻される山卓にとっても不安はいっぱいだ。

東京スタジアム
 
東京ヴェルディ1969
VS
京都パープルサンガ
  監督ロリ・パウロ・サンドリ   監督ゲルト・エンゲルス  
  GK21高木義成元ユニバ  GK平井直人  
  DF31田中隼磨U-21  DF鈴木和裕  
  DF22ロペス・アレシャンドレ元セレソン  DF手島和希元U-19 
  DF23米山篤志元代表  DF27角田 誠U-19 
  DF17相馬直樹元代表  MFミニラ中村元代表 
  MF20高木成太   MF22斉藤大介  
  MF山田卓也元代表  MF11石丸清隆元ユニバ 
  MF28小林大悟U-19  MF14鈴木慎吾  
  MFエジムンド元セレソン  FW朴 智星韓国代表 
  FWレナト・マルキーニョス元通訳  FW黒部光昭U-21 
  FW25平本一樹U-21  FW10松井大輔U-21 


・一部、意味の無い肩書きがあったりすますが気にしないで。とまぁ、これだけ何らかに関係がある両チーム。だからこそ、U-19代表の大熊監督がいたり、U-21代表の山本監督がいたり、A代表のジーコ監督がいたりと大物がズラリと勢揃いするわけで。 一刻も早くジーコさんに「元」という名前を外してもらいたい選手もいるのでいっぱいヴェルディを見てやって。

     一樹    れなと                 一樹    れなと     
                                  エジ      隼磨 
        エジ                相馬   大悟 ↑↑ 成太   ↑↑       
                          ↑↑   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
                          ↑↑   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
    大悟      成太        攻   ↑↑   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
        山卓           →撃→  ↑↑      山卓      ↑↑  
                      時                                                    
相馬              隼磨                   ろぺす?
     米山    ろぺす                 米山    


        義成                        義成
・FWにレナト?・・・いやいや、いつも通り外し屋「マルキーニョス」ですよ。髪型を代えてる上にレナトそっくり。よって、今日はレナトで行きましょうか。 それと審判が岡田正義主審です。こういう良い審判をもっと下さい。

・今日の注目はなんと言っても左の「鈴木慎吾」。こいつが京都を変えたと言っても過言ではないほどの実力者。つまり、隼磨VS慎吾がキーポイントなのだ。そう言ってる側から朴 智星のフィードに慎吾。あっさりと隼磨の裏を取って突破。 いきなりフリーになってしまう慎吾に、どこからともなく米山の声が。「行ってヨシッ!」(←字かえないように) 喜々としてロペスが強烈なスライディングを慎吾にお見舞い。ってか、ロペスは元気じゃないか。何故に練習をしなかったんだ?

・ロペスが空中戦で黒部に完勝。それをもらった山田が前線へ一気にフィード。中途半端なクリアをした京都DFのスキを見逃さずにエジムンドが奪う。角田の後ろをするすると上がった一樹にエジムンドが見事なスルーパス。右45度、一樹がGKと一対一を 落ち着いて左足で逆サイドネットに流し込む。これが綺麗なゴールとなって1−0。まさかまさかの早い段階で先制。決めた瞬間に右足じゃなくて左に持ち替えた時点で一樹だと分かった。いやぁ、一樹のゴールは練習試合で何度も見てるだけに早くJで欲しかった。 山本見てるか?今日は一樹アピールしたぞ!

・危ない危ない・・・。スローインからチャンスを作られてしまい、中央へ。これをパチンコの様に混戦にされてしまい、こぼれ球が慎吾の前へ。強烈な慎吾のミドルシュート炸裂。しかし、これは強烈なまでも正面へ。危ない危ない、義成にはまだまだバリアが備わってる様だ。

・ネタたっぷり。ロペスってば何ておいしいキャラなんだ。ロペスがサイド深くで慎吾からボール奪取。すると前線へ一気に放り込みたかったロペスのフィード。しかし、目の前にいた成太の後頭部にヒット。そのまま、タッチラインを割る。 ロペス・・・誉めた側からこれだよ。でも、面白いぞ! その後の成太もまた最高、誰だよ俺に蹴ったのって顔してた。

−ターニングポイント1−
・山卓がハンド・・・・警告でなくて助かった。しかも、そのFKでの義成のコーチング・・・まぐが絶賛する美声が思いっきりTVに入ってるし。「相馬!、右!」とか言ってる。だが、FKを蹴る直前に何故かロペスがするすると下がってゴール内に。 蹴るのは当然、鈴木慎吾。壁でも無かったエジムンドに当たってコースの変わったシュートは先ほどカバーしに戻ったロペスがスーパーセーブ。そうか、彼の特徴はもう一つあった。そう、「足が長い」ということ・・・。それにしてもナイスクリアでした。

・朴 智星のクロスに黒部がヘッドで競るも米山ヘッドでクリア。しかし、そのこぼれを斉藤大介が強烈なミドルシュート!! しかし、これを義成がスーパーセーブを披露。枠に飛んでる上に強烈だっただけに失点してもおかしくないシュートだった。 でも、まぐはそんな事よりも・・・義成のスーパーセーブスタイルが本並と同じスタイルだって事にひたすら感動した。尊敬する本並の背中を見続けた義成の新しいスタイルが確立しつつあるのか。一度、本並を東京スタジアムへ招待したいものだ。

・ロスタイム1分、こういう所で蹴るのは勿論、エジムンド。見事なまでの強烈なFKを左上隅にシュート。GKもかろうじて反応して弾く。これがなんとクロスバーに当たって、跳ね返る。面白いのはこの弾かれたシュートに反応したのはヴェルディの隼磨、成太、山田、マルキーニョス、一樹の5人が一気に裏を取った。 京都は誰も反応していなく無人のゴールにマルキーニョスがシュート・・・の直前で山田が押し込み2−0と前半ロスタイムゴール!!しかも、決まって終了というキャプテン翼パターンで前半終了。

*新システム継続。全ての・・・パス数やシュート数をまぐが独断と偏見で数えられた分、まぐが認めた分だけを集計する謎のシステム。その名も「MaGta」。まぐ太とか書かない様に。Optaを完全にパクりました。
シュート数
一樹1   マルキーニョス4   隼磨1   エジムンド1   山卓1

クロス数・・・サイドチェンジ、スルーパス含む
隼磨3   エジムンド4   山田1   一樹1   大悟2   ロペス1

1タッチ、2タッチプレイ数
一樹1   大悟1   隼磨1

ナイスプレイ数・・・その他ってこと
ロペス6   義成3   成太2   一樹2   隼磨2   米山1   山卓2   マル2

・ロペスが本当にすごかったです。



   −後半−
・エジムンドが自陣でドリブル開始。そのまま、マークしていた選手を2人ほど振り払って独走。そして、必殺のキラーパス炸裂。これをマルキーニョスが裏を狙って突破。完全にGKと一対一の展開まで持っていて倒される・・・PK無し。 うーん、最後まで我慢して欲しいというシーンだったなぁ。確かに押されてはいるけど我慢して押し込んで欲しかった。

・一樹、隼磨がいずれも決定的な右45度からのシュート。ゴールにはならないものの、決定機を多く作り出せている。でも、これはあくまでも相手が2−0になったから攻めてきている影響。こっから後半開始15分程度は試合は荒れる。どっちにも決定的なチャンスが訪れるはずだ。 そして、どっちにゴールが入るかで勝敗も決まっていく。なんとか、無失点で15分を終わらせたい。

−ターニングポイント2−
・これも試合を分ける要因になっていたであろうシーン。大エース黒部と脇固め中払のコンビプレイで中央を突破。このまま、中払が義成と一対一に。ここで中払は折り返さずに強烈にニアサイドへフィニッシュ。義成も逆をつかれた格好になりゴールかと思われたが、運良くポストが救ってくれた。 いや、義成バリアか。将来、活躍するGKには必ず新人時代にバリアが備わっているらしい。何もしなくても相手が外すという謎の必殺技だ。昔、川口能活も持っていたらしいぞ。

・ピンチの後にはチャンス有り。これがサッカー格言の一つ。ショートコーナーをエジムンドへ。そのエジムンドがなんとゴールに対して、背を向けたままダイレクトで放り込む。これを京都DFがヘッドでクリア。中払が胸でトラップするけど、トラップミス。目の前にボールがこぼれたのを見て山卓が取り返しにいく。 しかし、脇固め中払は何を思ったか山卓の強靱な腹筋(もしくは金的)へ強烈な滑り込みながらの前蹴りを披露。さすがのグラップラー山卓もダウン。PKを取る事が出来たものの、あの卓が担架で運ばれる事態に・・・。そして、PK蹴るのはエジムンド。真正面へ蹴ったボールもGKをかすめてゴールイン。3−0だ。 正直、この時点で90分勝利は確実。後は前期での借りを返せるかの試合になりそうだ。監督も分かってる通り、レナトに代えて桜井投入。

     一樹    エジ                 一樹     エジ     
                                  桜井      隼磨 
        桜井                相馬   大悟 ↑↑ 成太   ↑↑       
                          ↑↑   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
                          ↑↑   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
    大悟      成太        攻   ↑↑   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
        山卓           →撃→  ↑↑      山卓      ↑↑  
                      時                                                    
相馬              隼磨                   ろぺす?
     米山    ろぺす                 米山    


        義成                        義成
・金的を食らってもすぐに戦える・・・さすが、山卓だ。まさしく、真のファイターだ。多少、雑に扱っても大丈夫。でも、普通なら中払は退場。岡田主審だからこその判定だった。 今度は成太に代わって慶行投入。

     一樹    エジ                 一樹     エジ     
                                  桜井      隼磨 
        桜井                相馬   大悟 ↑↑ 慶行   ↑↑       
                          ↑↑   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
                          ↑↑   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
    大悟      慶行        攻   ↑↑   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
        山卓           →撃→  ↑↑      山卓      ↑↑  
                      時                                                    
相馬              隼磨                   ろぺす?
     米山    ろぺす                 米山    


        義成                        義成
・エジが桜井へ預けて前へ。桜井がボールを持った・・・・「行くぞーっ!おらーーーーっっ!!どけどけどけどけどけどけぇぇぇーーーーッッッ!!!桜井様のお通りだぁぁぁぁーーーーー!!!!」桜井の動きとクロスして右サイドへ逃げるエジムンド。完全にフリーの状態。今、ここで桜井がスルーパスを出せばエジのゴールは間違い 無いなどと考えていたまぐの隣で・・・「おらーーーー!突破だーーーーー!!どけどけどけーーーー!!」 これに呼応するかの様にDFの2人の間をドリブル突破する桜井。倒されてFK。だけど、やっぱ桜井ってばすげぇや。

・そのFKを蹴るのは当然、エジムンド。おそらくはキックミスなんじゃないかな、もっと思いっきり早くグラウンダーで蹴りたかったのだろう。ごろごろシュートが正面へ・・・ところが何故か平井がファンブル。これが一樹の目の前へ転がり、珍しい右足で流し込んで4−0。 一樹ィィィィ!!!!よぉーし、こうなったらハットトリックだ!大悟に代えて永井秀樹投入・・・こりゃ、5点目狙ってるな。

        一樹                     一樹    永井     
        エジ                        エジ      隼磨 
  桜井          永井          相馬   桜井 ↑↑ 慶行   ↑↑       
                          ↑↑   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
                          ↑↑   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
     山卓    慶行         攻   ↑↑   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
                     →撃→  ↑↑      山卓      ↑↑  
                      時                                                    
相馬              隼磨                   ろぺす?
     米山    ろぺす                 米山    


        義成                        義成
・桜井が中央の永井へ預ける。もらった永井もボールを運ぶドリブル。そのまま、左サイドで裏を狙った桜井へ永井がスルーパス。そのまま、桜井が独走。あ、また始まった「おらーーーーっっ!!どけどけどけどけどけどけぇぇぇーーーーッッッ!!!」 このまま、左45度、GK平井と一対一になって逆サイドネットへ流し込みシュート・・・・と思ったらキックフェイント切り返し。まさに「変幻ドリブル」。完全に引っかかったGKを抜いて無人のゴールへシュート。5−0と完全に前期のお返し爆発モードへ!! それよりもまぐの隣にいる人が走り回ってどっかへ行っちゃった。大丈夫かな。前期1−5で大敗した時と同じ様な桜井のゴールで完全にトドメ!!最高っすよぉーーーー。

*新システム継続。全ての・・・パス数やシュート数をまぐが独断と偏見で数えられた分、まぐが認めた分だけを集計する謎のシステム。その名も「MaGta」。まぐ太とか書かない様に。Optaを完全にパクりました。
シュート数
一樹2   隼磨1   成太1   エジムンド2   桜井1

クロス数・・・サイドチェンジ、スルーパス含む
山卓4   エジムンド7   相馬2   永井1   隼磨1

1タッチ、2タッチプレイ数
相馬1   山卓1   一樹1   大悟1

ナイスプレイ数・・・その他ってこと
ロペス1   エジムンド1   米山6   義成3   大悟1   桜井5   一樹2   相馬1   慶行1

・米山も何気にすごかったんです。
8/31(土) J1リーグ第1節
東京スタジアム

東京ヴェルディ1969
 VS 
京都パープルサンガ

前−半

後−半

合−計

平本一樹(エジ)

  

山田卓也(エジ)

  

エジムンド(PK)

  

平本一樹(エジ)

  

桜井直人(永井)

  


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人で気になった事をいくつか。
観戦記の途中途中に書かれていた−ターニングポイント−というのがありましたね。実際の所、ここが勝負の分かれ目だった。ヘタしたら逆の結果にもなりかねない。そういうターニングポイントを今まではずっと見落としていたのだ。 だが、この試合では一樹の最初のシュートを落ち着いて決めたりと確実にモノにした。そして、相手が外したり義成のプレーでモノに出来なかった。これがサッカーだ。なんだか、久しぶりにサッカーを楽しめた様な気がする。選手も 、そして東スタに足を運んだ人も、全員がサッカーを堪能出来たはず。いま、ヴェルディはサッカーになっている。もしかしたら、この試合がヴェルディにとってのターニングポイントなのではないだろうか。

   −今日の受賞者−
MOM : FW平本一樹     3度目/通算4度目
MOM : DFロペス      2度目
MOM : FWエジムンド    3度目/通算4度目
MOM : MF山田卓也     4度目/通算7度目
MVP : GK高木義成     初選出/通算3度目
MVP : MF桜井直人     2度目/通算7度目
MVP : MF高木成太     5度目


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
勝ったからって多いなー。まったく・・・。 気を取り直して、何より大事な先制点を早い時間帯で取ってくれた一樹にMOM。GKと一対一で決めてくれるとはね。ロペスは前半のピンチの芽をことごとく潰した。 エジムンドは1得点3アシストの活躍だけにMOMは当然。山田卓也は後半の動きが素晴らしかった。散々、サイドヘさばいたりの大活躍。お腹を蹴られてPKを取ったが、あのPKも無かったら危なかったぞ。 2−0っていうのは危険だからね。 義成はスーパーセーブと共にコーチングで笑わせてくれた。桜井は何と言ってもGKかわしてゴールという、これだけで受賞。 最後に成太の受賞は前半終了間際の山田のゴール時にエジムンドを叩きまくってたのが受賞理由・・・何て大それた事を。

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