2002年 J1 1stステージ第1節


・仙台スタジアムで開幕戦でございます。まぐにとって仙台スタジアムへ行くのは初めてです。まぐのHPでも宣伝していたバスツアーを利用して行ってきましたです。もともと東北自動車道は休日でもガラガラなので空いています。 時間よりもかなり早めに仙台まで到着・・・早すぎたので途中で暇つぶしタイムへ。いやぁ、やっぱ仙台は寒い。晴れてるのに雪降ってるし。ま、そんなとこで雪降ってるのにサッカーやってるバカどもも多数いましたが。気温は氷点下5度。 開幕で仙台っていうのは厳しいっす。

・朝8時半ぐらいに仙台スタジアム到着。思いっきり市街地に建ってるので交通の便もいいし、側では川も流れてるので夏に来るなら一遊び出来そう。そんなことより驚いたのは・・・朝8時だというのに仙台サポーターが大挙して押し掛けてるではないか! 徹夜組も出たらしくすでに仙スタは人でいっぱい。その中を突っ切っていく我らがバスもちと恐かった。

・周りにトラックが無いのは非常に見やすくて素晴らしいです。日立台には敵わないまでもスタジアム内はステキでした。でも、ゴール裏がちと狭いのでベガルタ応援団がSA席ってのも納得。ベガルタサポから応援歌の歌詞までもらって準備は万端! ってどっちで応援するんだ、バカモノ!! ま、そんなこんなで試合開始!!

仙台スタジアム
 
ベガルタ仙台
VS
東京ヴェルディ
  監督清水秀彦   監督小見幸隆  
  GK高橋範夫   GK高桑大二朗  
  DF18森 勇介   DF24川口卓哉  
  DFリカルド   DF林 健太郎  
  DF小村徳男   DF23米山篤志  
  DF30村田達哉   MF32小林慶行  
  MF27森保 一   MF山田卓也  
  MFシルビーニョ   MF菊池利三  
  MF20福永 泰   MF17相馬直樹  
  MF14岩本輝雄   MF19長田道泰  
  FW13山下芳輝   FW16桜井直人  
  FWマルコス   FWマルキーニョス  


・仙台スタジアムで売っていたマッチデープログラム。これの予想スタメンでの誤字を発見・・・。なんとドイスボランチが山田卓也と小林大悟になっていた。誤字ではなく完全に間違えていた。だって、番号も違うんだもん。 下のが布陣です。「菊池利三オトリ大作戦」をJで始動だー!!

                              ↑↑  マル  ↑↑
        マル                    ↑↑      ↑↑  利三
                              桜井      長田  ↑↑           
  桜井         利三           相馬              ↑↑
        長田                ↑↑              ↑↑
                      攻   ↑↑    山田  慶行    ↑↑
     山田    慶行        →撃→  ↑↑              ↑↑
                      時   ↑↑      
相馬                           米山        川口  
    米山   林   川口                   林


        高桑                        高桑
・こんな感じ。狙ってやってるのではなく、相馬はバランスがいいから守備でも貢献してくれる。利三は最初からあの位置でのプレー。

・序盤は仙台のプレスが早くなかなか繋げないカタチが多い。それでも、今年のヴェルディなら練習でもツータッチプレーを多くこなしているので林を中心とした3バックなら昨年ほど崩壊することはないはずだ。 これからも早いプレスをするチームは多くいるはずだが、サイドへの意識とサンドリサッカーを心がければ大丈夫。

・前半10分、これが今年のヴェルディのサッカーになるはずだ。林のサイドチェンジから相馬が上がる。山田、桜井と絡んで守備を引き連れてスペースを作る。そこで一気に裏へ抜けた相馬へパスが渡る。相馬が中央へ切り返してマルキーニョスへ。マルも右サイドへすぐにさばく。今年のマルはやみくもにドリブルばっかしないぞ。クサビのプレーとかチームでの動きが 増えるはずだ。そして、長田と利三のコンビプレイで右サイドを破る・・・・ってここで奪われちゃったけど。これが今年のヴェルディだね。サイドからの攻撃は意識的に出来てきてるぞ。

・相手も早いプレスをかけるのは森保だけになってきた中盤。早いプレスはあまり長い時間は持たないらしい。仙台にも穴が見え始めた所でヴェルディにも気になるシーンが・・・。林が右サイドの利三に何度も注文を付ける。ジェスチャーだけしか分からなかったが、一応訳してみる。
林:「自陣で相手を抜こうとするなよ!危なかったらクリアでもいいから!」
利三:「かわせてるからいいだろ!」
とまぁ、こんな感じのやりとりだったと把握。あとあとになってこの2人の口論は段々と激しくなってしまうのだ。

・これが今年のカタチだけど・・・利三のパスを受けた長田が勝負。縦へと突破する。マーカーをキックフェイントで切り返してセンタリング。マルキーニョスのヘッドは後ろへこぼれて相馬がダイレクトミドルも森の足でカット。長田がセンタリングをあげる際にPA内は桜井、マル、相馬と3人入っていた。 このカタチで何としても得点を取りたい。

・コーナーキックのキッカーは長田。こういうところでケガ人の影響が出てくる。やっぱ、アツのセットプレイとか見たいよ。長田は素直に蹴らずに桜井へショートコーナー。これを桜井が無難にセンタリング。マルキーニョスが胸でトラップしてすぐにシュート。しかし、これは不運にもポストへ。キックの精度が無いのでトリッキーなセットプレイで攻める。アツの居ない間はこれが セットプレイでの常套手段になりそうだ。

・それにしてもセットプレイでの精度が無いからってそんなに攻めるかい? ニアに猛然と走るのはオトリで山田卓也、中央には林と米山、ファーサイドには川口とマルのファーでのオトリを配置しておく。長田がキッカーで桜井はニアでショート要員。コバがこぼれを取りやすい様に配置して守りには利三と相馬のみという非常に危険なセットプレイ。今年は セットプレイも鍵を握りそうだ。パターンが違うCKでは全員がファーに寄って、蹴るのと同時に散るという攻撃パターンもあったので多彩で面白いぞ。

・長田とマルキーニョスのコンビで右サイドを突破。長田がスペースのある中央を独走。右に利三が走り込むがマルキーニョスは左の相馬にサバく。しかし、相馬はサイドの深い位置に欲しかった。中途半端な位置で攻撃をしかける事になった相馬はコーナーへ逃げる。ところがここであの男がやってきた。その昔、福岡で見事な背負い投げを披露し相手を全治三ヶ月にまで破壊した元ヴェルディの クラッシャー(壊し屋)こと岩本輝雄である。悪友、森 勇介と挟み撃ちされ手も足も出せない相馬。ここでクラッシャーは強烈な必殺技を相馬にお見舞い。森が相馬の動きを封じておいて横から岩本が相馬の左太股に「モモカン」を一撃。小学校の頃に流行ったケンカ技だが、クリーンヒットすると強烈に痛い。そのまま、相馬は崩れる様にダウンした。審判の見えない所でのテルの怖さが存分 に出たぞ。でも、相馬は数分後に復帰。良かった壊されなくて・・・。

・本日、一番大爆発していたのは林。なぜなら、森に相馬が抜かれ(仙スタで大歓声!)フリーの福永へスルーパスまでしちゃうほどの大活躍ぶりに対して、岩本がフリーで利三と対峙した時のあっけない抜かれっぷりに頭に来たようだ。そういうことで二度目のジェスチャーどうぞ。
林:「フリーなのにスライディングする奴があるか!」
利三:「川口がカバーしてるからいいだろ!」
・・・・・・川口にかなりの負担がかかってるのはそのせいか。少しは利三の位置でカットしてくれい。

・川口はやっぱ米山タイプのスイーパーだね。マルコスが無理矢理体を前へ向けて突破しようとするが、川口がさりげなく体を入れてブロック。これでボールをカット・・・って何故かファールを取られた。マルコスが勝手に倒れてFKになってしまった。しかも、あの位置で絶大な決定力を持っている岩本のFK。 シルビーニョも福永も蹴れるのでセットプレイが強みなのは羨ましい。結局、得意の岩本が直接ニアに蹴り込んでベガルタが先制。何はともあれ、あのFKは絶品。まぐも脱帽です。

・ヴェルディの弱点再び。先ほどまではサンドリサッカー通りに1,2タッチでのサッカーだったが、失点した直後全員のくるくるドリブルや足下パスのオンパレード。無理矢理やって何とかなるってのもヴェルディの弱点だよな。無理矢理突破してきたコバがそのまま裏へスルーパス。これを二列目から前線へ飛び出した長田にあう。長田は左サイドに返して相馬のセンタリング。 これはファーサイドにあがったが相手がクリア。相馬のセンタリング回数を増やせば、それだけでチャンスの数も増える。それは相手だって分かるさ。

・コーナーキック。さっきも言ったパターンの違うCK。これは全員がファーサイドに寄り、蹴ったのと同時に全員が各位置へ散るというパターン。ニアへ低いキックをニアへ猛然と走った山田がヘッドでファーサイドへ狙う。これを慶行が突っ込むものの森保がぎりぎりでクリア。得点もののチャンスだっただけに惜しい。 これで前半は終了。




   −後 半−
・早いプレスが得意のベガルタなのに・・・マルキーニョスがボールを持って前を向いた途端にプレスが止んだ。そのまま、前へ運ぶ。PA内に近くなってるのに誰も寄らない。右には利三が上がって待っているのだが取りに来ないのでマルがそのままミドル。3人も ついていながら、こういう時もある。まだまだ、お互い開幕したばっかで穴はある。

・今年のヴェルディはサイドからじゃないのかい。右サイドで待っていた利三が攻撃参加。なんと、中央へ切り込んだではないか。サイドからクロスってのが理想なんだけど、利三も攻撃大好きだからな。結局、マルに預けちゃうし。そんだけ、攻撃好きならシュート打っちゃえよ。

・後半の利三は中央寄り。利三が右サイドから中央に切り込んで桜井へパス。これを桜井がダイレクトで長田へパス。長田も右足アウトサイドキックで裏を走るマルキーニョスへスルーパス。完全に相手DFと一対一のチャンスへ。これをサイドから中央へドリブル。キックフェイントで切り返した際に相手DFは転倒。GKと一対一で股抜きシュートを狙うが、半袖範夫にセーブ。 こぼれ球を長田が強烈なシュートで狙うも小村が手でスーパーセーブ。余りにも強烈で速いシュートだっただけに審判にも見えなかったようだ。その後、桜井の動きが悪く、苛立ちが目立ってきたので一樹と交代。でも、一樹は本来、勝ってるときに出したい選手だからなぁ。

                              ↑↑  マル  ↑↑
        マル                    ↑↑      ↑↑  利三
                              一樹      長田  ↑↑           
  一樹         利三           相馬              ↑↑
        長田                ↑↑              ↑↑
                      攻   ↑↑    山田  慶行    ↑↑
     山田    慶行        →撃→  ↑↑              ↑↑
                      時   ↑↑      
相馬                           米山        川口  
    米山   林   川口                   林


        高桑                        高桑
・利三がシルビーニョへ向かって両足を揃えた奇妙なスライディングアタック。まるで低空ドロップキックの様な完全にイエローカードものの反則。守備出来ないどころの騒ぎじゃなくりつつある。この反則を見た林が三度目のジェスチャー。
林:「横から当たろうとするなよ!」
利三:「・・・・・・・・・・・・」
まぐは利三中心のサッカー崩壊を見た。利三オトリ大作戦は開幕1試合で終わってしまうのか・・・利三はこの後石塚と交代することになった。第2節での出番も微妙になりそうだ。

                               一樹    マル    
        マル                                 
                                  石塚                  
  一樹         長田           相馬               
        石塚                ↑↑              長田
                      攻   ↑↑    山田  慶行    ↑↑
     山田    慶行        →撃→  ↑↑              ↑↑
                      時   ↑↑      
相馬                           米山        川口  
    米山   林   川口                   林


        高桑                        高桑
・右サイドのポジションを争うのは長田になるのかな。守備が利三以上に出来る時点でポジション確定になりそうだ。

・ところが長田がボールを持ってる時に横から来た選手を抜こうとした・・・自陣で抜こうとすると林に怒られるぞ長田! 忠告通りボールを取られて大ピンチに。左サイドからのクロスをフリーで山下がヘッド。 しかし、これを安定感抜群の高桑がナイスセーブ。これからも出番と活躍だけは約束されている高桑のワンマンショーが始まる。

・石塚投入でパスワークが先ほどより変化。今年のサッカーは「右サイドのオトリ大作戦」なのだが、今年はずっと二列目だったのでサイドはやったことが無い。いきなり、抜擢されても何も出来ないのが当たり前。 一樹の右サイドへのスルーパスを見送ってしまったりと連携面ではかなり酷い状況に。連携だけで無く二列目で何度も裏を狙ったので長田の運動量はガス欠状態。それに気付くのが遅すぎる小見監督(かサンドリ)は昨年から交代のタイミングが おかしい。長田は15分近く右サイドをやらされてしまった。で交代は成太。

                               一樹    マル    
        マル                                 
                                  石塚                  
  一樹         成太           相馬               
        石塚                ↑↑              成太
                      攻   ↑↑    山田  慶行    ↑↑
     山田    慶行        →撃→  ↑↑              ↑↑
                      時   ↑↑      
相馬                           米山        川口  
    米山   林   川口                   林


        高桑                        高桑
・成太はサイドからの攻撃というよりかは岩本のマークのためかも。その割には岩本のボールを一度も取れないし。テルはそんなにキープの上手い選手では無いのに。

・一樹を入れた場合の攻撃オプションその1。それは一樹の必殺技「直線ドリブル」。森が横から当たろうとするがフィジカル勝負で吹っ飛ばし、福永・シルビーニョに挟まれてボールを奪われるも引っ掻き出して奪い取り、千葉直樹をあっさりと直線ドリブルで横へかわす。まだまだ、続く直線ドリブル。 リカルドのハードタックルにもものともせずに突っ走り、最後はさっき抜いた千葉が横から押し倒して反則。ここで終点。一樹は最低でも2人までなら抜く事が出来るが、負けてる時の場合だとスペースも無いので不利・・・だったはずだが抜けるもんだね。

・一樹を入れた場合の攻撃オプションその2。林のロングフィード。林の縦パス一本で一樹が裏へ抜け出す。直線勝負になると一樹は足が速いので抜く事は容易い。そのまま、GKと一対一の所を一樹が頭で浮かせて突破。GKを抜いてシュートを打つもオフサイド。 林が蹴った瞬間の一樹はマークを背負ったカタチだったのでオフサイドは絶対に無いはず・・・なのにオフサイド取られた。TVでは確認出来ず。

・高桑オンパレード。山下のミドルを落ち着き払ってセーブするわ、岩本のクロスに突っ込むわ、この試合では大活躍だった。あの猛攻を1失点で我慢してくれてるんだから1点ぐらいは取ろうや。高桑の大活躍のおかげで1点で済んだという感じ。0−1と開幕戦を黒星で終えた。

3/3(日) J1リーグ第1節
仙台スタジアム

ベガルタ仙台
 VS 
東京ヴェルディ1969

前−半

後−半

合−計

岩本輝雄(FK)

  


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人で気になった事をいくつか。
岩本のヒーローインタビューにカチンと来たが、それは自業自得。仙台でも相変わらず守備よりも破壊しか出来なかった。相馬は無事で何より。川口も思ったよりかはマルコスを抑える事が出来た。空中戦ではほとんど負けたが 決定的な仕事はさせなかった。個人的にマルコスの足の速さを知らなかったのでそっちでは随分とやられた。岩本の活躍よりも頭に来たのは森 勇介の活躍ぶりだろう。相馬を抜けるとは参った。ただ、精度の問題は相変わらずだったので嬉しかった。 昨年はあまり、観戦記で審判のジャッジに関して書かなかったが今回も結構審判にやられた感じだ。いつかきっと審判のおかげで勝つ時がくると信じていたが昨年は一度も無かったんだよね。頼むから基準をしっかりと公平にジャッジしてくれい。同じ反則を向こうのは取ってこっちのは取らない のは勘弁してくれ。ね、柏原丈二さん。

・全体として後半は1、2タッチのサッカーを全くしていないし、足下へのパスばっかになったし、シュート打てないし、今年の目標でもあるサイドからの攻めも無くなり、最終ラインの3バックまでもが高い位置取りを出来なくなると言ういつもの悪循環になってしまった。 結果、全体として動かなくなるし、中盤と前線とが間延びする。セカンドボールも取れずに波状攻撃も出来ない。だから、先制点を取られると途端に焦って人数をかけて攻める事になり、じっくりと守備をすればスペースいっぱいあるので仙台の様にチャンスが山ほど来たりするのだ。 ・・・なんか、昨年と同じ事を書いてるような。セットプレイのある仙台みたいにセットプレイ要員がいないと今期も辛いな。

   −今日の受賞者−
MOM : 該当者無し     
MVP : GK高桑大二朗   初選出
MVP : DF米山篤志    初選出/通算4度目


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
負けたので該当者無し。MVPはこの試合で唯一の収穫と言える高桑のスーパーセーブだろう。昨年は不安だったGKのポジションも完全に埋まった感じだ。目標30試合出場頑張ってくれ。 米山は失点もののピンチを得意のカバーリングで何度も救った。マルコスの決定的なシーンでスライディングカットは見事だった。ほんと、よく1失点にしてくれたよ。ま、仙台のフィニッシュの悪さのおかげだが。

・バスツアーでは帰りも順調に帰れた。渋滞も無くまた仙台スタジアムへ行きたいもんだ。



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