2001年東京ヴェルディ1969 練習試合


・わお!今日はあのブラジル代表のFWエジムンドが見れるとあってか、まぐも久しぶりにミーハー気分で意気揚々と出掛けました。ところが想像以上の観客動員数!!周りの方達の話からして フロンタサポも大勢居たことは事実ですが、ほとんどがエジムンド効果。そんなにランド動物園に新しく入ってきた猛獣が見たいか。確かに柵が檻みたいに見えるけどさ。それと観客数以上に マスコミの人数も多い。周りに群がっちゃってました。おかげで駐車場も結構混んでるし。

・試合始まる30分前ぐらいから練習が始まる。おお!アツがいるではないか!何がケガで3−5−2が試せないとか言っちゃってるんだ・・・・ってあれ?西ぽんも杉さんもいるし・・・あれ?どっちなんだろ。 しかも、まぐろんお気に入りのエメルソンの姿まで無い。こりゃ、4−4−2になるのかな。結局、エメは何のために取ったんだ? 記録(警告)の為か?

ヴェルディ第二グラウンド
      
東京ヴェルディ1969
     VS
川崎フロンターレ
  監督小見幸隆   監督ノブリン  
  GK菊地新吉   GK浦上壮史  
  DF西田吉洋   DF31飯島寿久  
  DF22中澤佑二   DF15土居義典  
  DF米山篤志   DF25伊藤宏樹  
  DF15杉山弘一   MF23久野智昭  
  MF小林慶行   MFエジミウソン  
  MF山田卓也   MF20長橋康弘  
  MF16桜井直人   MF24塩川岳人  
  MF28小林大悟   MF18今野 章  
  FW33マルキーニョス   FW16阿部良則  
  FW36エジムンド   FW19伊藤 彰  


・うーん、エジムンドはなんかこう華があるよね。口で表せないオーラがあるよね。90分で一瞬しかオーラを出さない韓国人ストライカーが居たけど・・・やっぱ、あれは省エネだったんだね。 ただの練習なのにオーラが出っぱなしなんだよね。マルキーニョスがなんか小さく見える・・・・そんなわけで布陣です。

     エジ    マル                 大悟       マル  
                              ↑↑   ↑↑
  大悟          桜井              ↑↑   ↑↑   
                           杉山 大悟   エジ   桜井          
                           ↑↑      ↓↓        
     山田    慶行         攻    ↑↑      ↓↓      西田
                     →撃→   ↑↑   山田    慶行   ↑↑
                      時    ↑↑              ↑↑ 
杉山              西田         杉山              西田
     米山    中澤                   米山    中澤    
                                   

        新吉                         新吉
・うーん、エジムンドってば色んなトコへ顔出しすぎ。おとなしく左には居ないし、センターサークルのとこまで下がってボランチの仕事してたり・・・そのせいかエジムンドのポジションはかなりのスペースが有る。 こういうのを活かすサッカーになりそう・・・・って今までと同じじゃないか〜!

・ちなみに試合前に配ってくれたメンバー表・・・スタメンはMF慶行、山田、桜井、三浦・・・となっていた。しかし、試合が始まると都並さんや岸野さんがアツにずっと話しかけていて、整列した時には大悟が代わりに走っていった・・・。 ずっとお尻を痛がっていたのでまた無理したみたい。頼むから今はおとなしくケガを治していてくれ。他には一樹、永井がメンバー表にも載っていませんでした。永井はまたケガしたのか?

・前半開始早々、エジムンドの意外なプレー。中央でマークをかわしてキープ。ゴールに向かってボールを持つ事が出来た。さぁ、無理矢理ドリブルでも無理矢理シュートでも好きにやるがいいさぁ・・・・って右サイドフリーで待っていた桜井へ見事なスルーパス。 これを桜井がシュートコースを切りにきたDFを軽く変幻ドリブルでかわし、すかさずシュート。しかしこれは枠の上へ。うーん、まぐってエジムンドのプレースタイルをよく知らなかったりするんだよなぁ。

・なんで、エメルソンが出ないんだ!・・・と膨れていた所、フロンタのベンチにエメルソンが居た。しかも、側には元楢崎専属GKコーチのマザロッピ。
マザロッピ:「なぁ、エメぇ。お前来期はフロンタ来ないか?」
エメルソン:「うーん、でもなぁ。」
マザロッピ:「J2ってイエローカード4枚で出場停止なんだ。4試合は出れるんだぞ。」
エメルソン:「・・・マジっすか〜!?」
・・・などと話していたかは別にして、ヴェルディの選手がフロンタのベンチ側に行くなよ〜。まぐはエメがケガして来てないのかと思っちゃったじゃないかぁ〜。

・段々、ボランチの仕事も様になってきた慶行。エジムンドが下がって来たので預ける。すると、すぐにパス&ゴーで裏へ逃げる。エジムンドもスペースを空けながらキープ。そして、その空いたスペースへエジムンドがスルーパス。 ここに慶行が走ってきてシュートも枠の外へ。なかなかリズムの良い攻めではあるが、エジムンドも玄人好みの選手だね。

・ゴールラインを割ってゴールキック・・・ところが、エジムンドが審判に詰め寄って「コーナー!!コーナー!!」と吠える。日本では余り生息しない野獣を見てか審判も思わず「コーナーキック!」と宣言。勿論、これにキレるのはフロンタの阿部。坊主姿でこっちも恐い・・・今日の 審判はフィールドに居る選手全員が敵だ・・・・って審判がこういう感情になっちゃうから、最近のジャッジがおかしいのかもと思ってしまう。

・おお!珍しくフロンタのサイドを使った攻撃。そして、センタリング。しかし、PA内には誰もいないのにセンタリングしてる・・・こういうところがフロンタの勝てない原因の様な。まぁ、フロンタ話はさておき・・・そのセンタリングに対して新吉が絶妙なコーチング。 「中澤!!クリァ・・・フリー!!」なんだそれは!? クリアなのかフリーでキープしろといいたいのか、どっちなんだよ!!バリアフリーみたいじゃねぇか! ここ坂なのかよ!! ・・・と三村風に迷ってしまった中澤、慌ててアウトサイドキックばりにクリア。しかも、見当違いの方向に蹴ってしまった。コーチングはしっかり頼むぜ新吉!!

・エジムンドがまたもスルーパス、またも桜井が一対一もシュートはGKがセーブ。これでコーナーキック。ショートコーナーからエジムンドがマーカーを背負ってキープ。この体勢から無理矢理相手に体重を乗せて反転、そのまま無理矢理ドリブルで突破。サイドラインぎりぎりでマイナスパス。これを中澤シュートもスネ当てキック。 さすがに浦上もこれは止めるさ、しかし弱いボールをキャッチ出来ずに前へこぼして山卓が押し込み1−0とヴェルディが先制。少し、エジムンドらしさが垣間見えたシーンでもあった。

・サイド攻撃が鋭くなってきたフロンタ。右サイドからのアーリークロスに裏へ抜け出した阿部が胸トラップでキープ。西田を背負いながらも無理矢理反転してシュート。しかし、決定的チャンスに枠を外した阿部・・・新吉もちゃんと反応していたのでさして恐くはなかった。でも、グラウンダーで入ったんじゃない。

・フロンタのコーナーキック・・・ファーサイドへ上がったボールに伊藤 彰がボレーシュート。見事なボレーシュートで1−1とあっさりと同点。どうも、セットプレイでの失点時には全員がボールウォッチャーになってるよなぁ。 誰も伊藤に競らないし。

・えぇ〜、まさか遅刻しちゃったの? そういうわけではない無いだろうが北澤が大悟の代わりに出場。試合前の練習には居なかったが、試合途中でアップしていた。ポジションはほぼ大悟と同じ位置。

・マルキーニョスがエジムンドに預けて裏へ走る。エジムンドが体を張ってキープ、そのまま無理矢理キープしてスルーパス。マルキーニョスがGKと一対一になるも浦上の飛び出しでセーブ。それにしてもエジムンドをマークしている土居は一度もエジムンドからボールを奪う事は出来ず、周りで囲まなければ手も足も出なかった。 土居も自信喪失しちゃったかな。これで前半は終了。失点すると中央突破ばかりになってしまい、サイドヘ開くという仕事を一切しなくなってしまった。そもそも、サイドチェンジの意識のある選手がいないしね。





−中半−

・いつもの練習試合だと後半はまるっきり選手が代わってしまい、後半になるとまぐろんも活き活きするというパターンだった。ところが、今回は調整の意味合いも兼ねてエジムンドが 後半も出場した。それでも他のメンバーはごっそりかわりました。

GK21本並健治
DF23羽山巧巳
DF24富澤清太郎
DF34エメルソン
DF11菊地利三
MF29瀬沼正和
MF4林 健太郎
MF8北澤 豪
MF19小倉隆史
FW9武田修宏
FW36エジムンド

     エジ    武田                      ↑↑  武田  
                                   ↑↑
  小倉          北澤              小倉   エジ   北澤
                           利三      ↓↓              
                           ↑↑      ↓↓        
     林     瀬沼         攻    ↑↑   林     瀬沼   羽山
                     →撃→   ↑↑              ↑↑
                      時    ↑↑              ↑↑ 
利三              羽山         利三              羽山
     エメ    富澤                   エメ    富澤    
                                   

        本並                         本並
・後半開始、瀬沼が右サイドに走りセンタリング。中央で武田がオーバーヘッドキック・・・失敗。ボールは見当違いの方向へ。ちとやりすぎ。関係ないけど、 広島戦ではあんなに特徴的だった髪の色が真っ黒に戻ってる。

・慶行、山田のドイスボランチに負けるな! 林、瀬沼の魅惑ボランチの方が上なんだ! その証拠にボランチとしての相互の攻撃参加は魅力の一つだ。瀬沼のパスから エジムンドがダイレクトで後ろに返す。そこに走り込んだのは林。林がミドルシュート・・・・これが見事に値千金のゴール・・・ってDF浅野の金的の方へゴール。 さすがに浅野もその場で突っ伏してしまう・・・後ろからタケさんが腰をぽんぽんと叩いてあげてる。なのに、ヴェルディの選手は誰も外へ出さない。男なら分かるだろう〜! この痛みが〜!!

・誰かのクロスにタケさんが競ろうとするも頭に当たらず・・・しかし、その裏に走っていたのが北澤。GKと一対一で北澤がループシュート・・しかし、枠に行かず。 サイドヘこぼれたボールをエジムンドが拾って中へ折り返すフリしてシュートも外へ。なかなか狙う所が違うねぇ。

・そんなにループシュートを外したのが悔しかったのか、アイウトンを後ろからキャッチ。ユニフォームはひっぱり、相手の肩を引き倒し、最後は全体重をかけての行為に勿論イエローカード。 脇固めで2連勝した中払かと思ったぞ。まったくシャレにならん。

・左サイドから小倉がタメてセンタリング。これにエジムンドとDFとGKが同時に突っ込む。しかし、GKとDFだけが衝突し、ボールは真上へ舞い上がった。これをエジムンドが高い跳躍力を活かしてヘディングシュート。 ゴールまであと1mぐらいの距離で高い打点のヘディングというとクリアしてしまう輩が多いが、しっかりと叩きつけて無人のゴールへ。2−1とヴェルディが逆転した。細かい技術はやはりさすがだ。これで後半も終了・・・ ところが選手が整列しない、そうなんです今日は3本あるみたいです。まぁ、この中半は30分しかやってないしね。





−後半−

・うーん、忙しい観戦記だ。ここでエジムンドが終了。それと同時に一斉に居なくなる報道陣ども。そうか、エジムンドさえ見れればそれで満足か! まぁいい、せいぜい噛みつかれないように気を付けるんだな。

GK26柴崎貴広
DF23羽山巧巳
DF24富澤清太郎
DF34エメルソン
DF11菊地利三
MF29瀬沼正和
MF4林 健太郎
MF20飯尾一慶
MF28小林大悟
FW17矢野隼人
FW19小倉隆史

     小倉    矢野                      矢野    
                              大悟        飯尾
  大悟          飯尾              ↑↑   小倉   
                           利三 ↑↑                  
                           ↑↑               
     林     瀬沼         攻    ↑↑   林     瀬沼   羽山
                     →撃→   ↑↑              ↑↑
                      時    ↑↑              ↑↑ 
利三              羽山         利三              羽山
     エメ    富澤                   エメ    富澤    
                                   

        柴崎                         柴崎
・エメルソンがちょっとした不注意からルイスにボールを奪われた。後ろは誰もいないのでエメルソンが追いかける・・・しかし、追いつけない。かといって離されてもいない。そんな時にエメルソンが取る行動と言えば、 そりゃもうヴェルディ名物特攻スライディングしかありませんよ。今回は見事にボールだけを掻き出すという技を魅せたが、最初から取られなければピンチにならなかったんだよね。

・瀬沼がデビルパスを魅せない・・・それはエジムンドが居たからすぐに預けちゃったから。しかし、今度はエジムンドは居ない。そう、瀬沼の思った通り好きにやってくれ! 中央でボールをもらった瀬沼、左に利三がすごい速さでオーバーラップを している。そこへ瀬沼は利三を見ながらも右サイドの飯尾へノールックデビルパス。これを飯尾が勝負すると見せかけてセンタリング。これを矢野がじっくりと待ってボレーシュート。ゴール左下にズバッと決まる見事なシュートで3−1と追加点。

・やはり、瀬沼はこうなると活き活きしてくる。矢野が裏へ走る動きを見せた瞬間、届かないだろという感じでスルーパス。それでもピンポイントで矢野へ届く。そして、ダイレクトで放った矢野のキャノンは枠の外へ。なんだか、後半の方が面白い。

・またも、矢野がGKと一対一へ。GKをかわそうと姑息な事をするがシュートもポスト直撃。やっぱ、あんたはキャノンシュートを打たないと・・・GKは気付いたら柴崎から野田、野田から高木になっていた。その間にまたも矢野がGKと一対一へ。 キャノンシュートを打つも左足だとGK正面かホームランかどっちかしか打てなかったりする。案の定正面。

・フロンタの攻撃、右からのグラウンダークロスにニアでFWが競るもスルー。高木は完全にこれに引っかかり、ファーサイドでフリーとなっていた桂 秀樹が無人のゴールへ押し込む・・・・ところがこの距離でクロスバー直撃、しかも外へ。 なにをやってんだろねフロンタは。練習にもならんぞこれじゃ。

・「僕達トシミン、兄貴だけに〜着いていく〜♪、今日も運ぶ〜、守る〜、取られる、そして怒鳴られる〜♪。」利三応援歌?応援してるのかこれ。まぁ、とにかく目の前でルイスがドリブル突破。大悟が横から当たるという愚行を魅せる。しかし、 縦にはしっかりと利三が付いていた。こりゃ、大丈夫だ。しかし、あっさりと股抜きドリブルで抜かれた。しかも、追いかけない。もし、GKが本並だったら間違いなく怒鳴られただろうな。 (歌:任天堂ゲーム「ピクミン」CMソング参照)

・盛田がボールをキープ。そこへエメルソンが思いっきり足をかけて倒して反則。お〜い、背丈はデカイからって気にしなくていいんだぞ〜、相手は盛田なんだぞ〜と言ってる側からまた盛田を倒してイエローカード。練習試合でもイエローもらうのね。 ここで試合終了。3−1でヴェルディが勝つには勝ちましたが・・・広島戦をTVで見た時の様な攻めは全く無く、中央突破サッカー再びという内容でした。こんなんでC大阪とやれるの〜? マジで頼むぞエジムンド。

10/26 練習試合
ヴェルディ第二グラウンド

東京ヴェルディ1969

 VS 川崎フロンターレ

1本目

2本目

3本目

合−計

山田卓也(中澤)

 伊藤 彰

エジムンド(小倉)

  

矢野隼人(飯尾)

  


   おまけ
・うーん、ともかく観戦記はいつも通り書いたけど、課題は山積み。中央突破サッカーがエジムンドのおかげで酷くなったかと思いきや、エジムンドはサイドヘ開くというプレーをしている。なのにボランチの位置から高い位置でサイドを意識的に 使おうという意図が全く無い。慶行に一番期待しているのはこういう所なんだけどなぁ。C大阪戦ではいかにここの部分を直すかにかかってるかも。エジムンドは正直、驚いています。海外のサッカーも見まくってるわけじゃないので、最初からプレースタイル は知らなかったんだけど、もっとごり押しキャラだと勘違いしてた。それとボールに触りたくってしょうがない選手らしく、とりあえず触りに戻ってくる。そのため、中盤でプレーするシーンが非常に多い方だ。タイプ的には今のところ小倉とかぶってる印象。 スルーパスやら繋ぎのパスやら、カベ役にだってなるし。あとはシュート打てる時に打たないヴェルディ病を克服するべく、エジムンドが中・長距離から積極的に狙って欲しいかな。


    −今日の受賞者− MOM : エジムンド       MVP : 菊地新吉       
・今までと同様、MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は勝利に貢献した選手に与えるもの、MVP(まぐろん・ばりゅあぶる・ぷれいやー)はまぐが個人的に面白かったり活躍したりした選手に与えるもの。

エジムンドを中心としてどういうサッカーをやっていこうかを見る試合だったから、勿論エジムンドばっか目立つ訳です。他に印象深い選手も居ないし。今日の試合で魅せたのはキープテクニック。体の使い方がめちゃくちゃ上手い。 土居がボールを奪えないというのも分かる。2〜3人に囲まれても足先のさばきだけで取られない。ポストプレイヤーという使い方で行けば、なかなかやれるかもしれない。今まではあそこまでキープ出来ないのが現状だったし。他にはキープした後の すり抜けが上手い。キープして相手を背負った時に反転できる技術、ボールを持ってるエジムンドを相手に飛び込めないのだ。それと、今回の試合ではシュートシーンは一切無かったけど、試合前のシュート練習ではマルキーニョスの様なキャノンタイプではないのも分かった。 コースを狙ってしっかり蹴るというか、妙な蹴り方のシュートというか、ちょこっと浮かせて押し込むというか・・・とにかくゴール前での動きはタケさんに似ているかな。あとはセレッソ戦までのお楽しみ・・・。新吉は「クリアフリー」が気に入ったので受賞です。





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