2001年VERDY J-LEAGUE 2ND RENSYU

2001年東京ヴェルディ1969　練習試合

・今日は沖縄かりゆしＦＣへと移籍が決まった望月隆司選手のラストゲーム。うぅ、あの美声をもうランドで聞けないなんて・・・ぐっすし。正直、トップへ昇格させても構わんぞと思えるほどの逸材だったが仕方がない。今日は望月を堪能しようではないか。まずはメンバー表を見てみる。すると、今まで通り石塚、飯尾、永井、三浦、佐野らの名前が無い。永井と三浦は別メニューだった・・・あれ？富澤も居ない！試合中にグラウンド周りをずっと走っていた・・・かんぺー、お前もケガしたのか・・・。

ヴェルディ第一グラウンド

東京ヴェルディ1969			VS	沖縄かりゆしＦＣ
監督	－	小見幸隆		監督	－	瀧田一之
ＧＫ	１	菊地新吉		ＧＫ	１	加登永一
ＤＦ	23	羽山巧巳		ＤＦ	２	久野健二
ＤＦ	22	中澤佑二		ＤＦ	４	佐藤真也
ＤＦ	44	エメルソン		ＤＦ	６	タチコ
ＤＦ	15	杉山弘一		ＤＦ	16	濱田照夫
ＭＦ	２	山田卓也		ＭＦ	５	田畑輝樹
ＭＦ	29	瀬沼正和		ＭＦ	９	望月隆司
ＭＦ	28	小林大悟		ＭＦ	13	當間正人
ＭＦ	16	桜井直人		ＦＷ	24	小島直樹
ＦＷ	19	小倉隆史		ＭＦ	８	リカルド比嘉
ＦＷ	33	マルキーニョス		ＦＷ	14	河原塚　毅

・ラモスが出るかどうかはどうでもいい。スタメンを見た時点で完全な調整、もしくは不安どころを修正したいためのメンバー構成となった。できることなら水曜日、もしくは休日の土曜、日曜にやれればゲーム形式で楽しめただろうが、ラモスの頼みじゃ聞かない訳にもいくまい。仕方なく付き合ってやるか。

　　　　　小倉　　　　マル　　　　　　　　　　　　　　　　　　小倉　　　　マル　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　桜井　　　　　　　　
　　　桜井　　　　　　　　大悟　　　　　　　　　　　　杉山　　　　　　　　　　　　大悟　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑↑　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　攻　　　　　↑↑　　　　　　　　　　　　
　　　　　瀬沼　　　　山田　　　　　　　→撃→　　　　↑↑　　瀬沼　　　　山田　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　時　　　　　↑↑　　　　　　　　　　　　　
杉山　　　　　　　　　　　　　　羽山　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　エメ　　　　中澤　　　　　　　　　　　　　　　　エメ　　　中澤　　　羽山
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　新吉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新吉

・久しぶりに杉さんが見れる。攻撃時の関係から見てもわかるとおり杉さんの暴れっぷりがみどころでした。

・気付かなかった・・・っていうか他チームの選手の顔見てもしらんがな。真後ろに我那覇がいた。沖縄繋がりで知り合いが大勢いたんだろうな。うんうん、懐かしや懐かしや。私服だし悪いだろうと思い写真は撮らなかった。だって、どうでもいいし。

・あまり、これからの参考にはならないだろうけどちょっと不安なシーン。エメルソンがあまりにも暇そうだったからか、リベロ開眼。上がりまくってしまい中澤激怒！！「ってめ！　どこ行ってんだよっ！！」日本語で怒っても聞きゃしない。エメルソンはただただ上がりまくってたとさ。

・まぐは今日一日、これを堪能するために見に行ったのか。中盤で岩の様に動かない守備を持つ男、その名も瀬沼正和。エメのパスをもらうやいなや振り向き様いきなりデビルパス発動。右サイドの大悟へピンポイントのサイドチェンジを披露。左サイドでフリーの杉さんがいるのにも関わらず難しいトコへ出したがる男の本領発揮。あとはもうちょっと走りなよ。

・杉山オーバーラップ、桜井が変幻ドリブルでキープ。そして杉さんがサクを抜いたと同時に中央へ勝負。そのままマークを引きつけて置いてマイナスパスで山田へ。これを強烈なミドルを放つも枠の外へ。杉さんのオーバーラップあってこそのサクのフェイントなのだよ。最近、利三に取られがちなポジション。利三も守備は悪いが攻撃時に目立った結果を残しているだけに左サイド争いはかなり熾烈だ。利三以上の攻撃力を見せつけるしか手はない。

・直接ＦＫでかなり良い位置。蹴るのは近い位置に左で小倉、右でマルキーニョス、遠目に山田とエメルソン。それにしても豪華そうで入らないキッカー陣だな。ＦＫやＣＫになるたびに別メニューのアツが羨ましそうな顔をする。無理せんでゆっくり治してくれ。結局、蹴ったのはエメルソン。モロにカベにヒットしてしまいそのままクリア。エメルソンがＦＫの秘密兵器だと言ったけど秘密のまま終わりそうな気配だ。

・今日の活躍と言えばこれだけか？またも最終ラインでカットしたボールを待っていた瀬沼がトラップ。周りにマークを引きつける為にゆっくりドリブル。そして、集まってから必殺「デビルパス」発動。またも近い位置でもらいに来た杉さんを無視して、右の大悟へ。こういうロングフィードやらの精度の高さはすごいんだよな瀬沼って。ちなみにデビルパスとは「簡単に出せばいいのに難しいパスを狙って通した場合をいう。」公式戦ではマリノス戦の永井へのアシストがそれだ。なぜデビルかというと川勝さんが「小野以上のパスセンス」と言ったが、小野がエンジェルなのでデビルにした。一応、解説でした。

・この試合、唯一の羽山のオーバーラップ。大悟とのワンツーで抜け出した羽山。これを中をよく見てからセンタリング。低くて速い精度の高いセンタリングだった。なんだ羽山ってばこんな正確なパス出せるんじゃん。もちょっとこういうところをアピールしてもいいんじゃない？

・「瀬沼ばっかロングフィードしやがって・・」と思ったかどうかはしらんが、山田も杉さんへロングフィード・・・しかし、精度が悪くラインを越えてしまう。筋肉量の関係で手加減出来ないのか、たびたび失敗していた。それに対し悔しい表情を浮かべていた山卓へ杉さんが「ＯＫ！タク！次も狙っていこー！」ずっと走らされてきた杉さんなのに・・・杉さんは本当にいい人だーーーー！！（結局、一本も卓からのフィードは届きませんでした。）

・それにしても守備陣は暇だ、あんまり攻め込まれないから少しぐらい新吉の手を煩わせてみろってんだ・・・なんて、まぐろんが言ったばかりに。かりゆしのリカルド、河原塚ら数人が固まって攻めてきた。お世辞にも上手いとは言えないドリブルで勝負。エメルソンがカットするもリカルドが無理矢理拾い、そのままＰＡ内で混戦。ボールを拾った河原塚が落ち着いてゴールに流し込んで０－１とかりゆしが先制。おいおい、結局新吉触ってないよー。

・なんだ最後まで瀬沼かい。先制されて慌てるかと思いきやいがいに落ち着いた攻め。瀬沼からのデビルパスは両サイドではなく一気に小倉まで。その小倉も胸でトラップしてボレーを放つも外へ。一発で試合を決めてしまうほどのパスを持つ瀬沼なんだけど・・・使いどころ難しいよなぁ。このまま前半終了。

－後半－

・一気に選手交代。今日の試合はこういう感じで調整も含めた試合なんでしょう。

ＧＫ菊地新吉　　　　
ＤＦ羽山巧巳　　　　→　西田吉洋
ＤＦ中澤佑二　　　　→　羽山巧巳
ＤＦエメルソン　　　→　杉山弘一
ＤＦ杉山弘一　　　　→　菊地利三
ＭＦ山田卓也　　　　→　林　健太郎
ＭＦ瀬沼正和　　　　→　小林慶行
ＭＦ小林大悟　　　　→　前園真聖
ＭＦ桜井直人　　　　→　平本一樹
ＦＷマルキーニョス　→　矢野隼人
ＦＷ小倉隆史　　　　→　武田修宏

うーん、後半のメンバーはこんな感じになりました。ＧＫは変わらなかったです。っていうか本並は午前中の練習だけで帰ったそうで。

　　　　　武田　　　　矢野　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　武田　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一樹　　　　　　　　矢野
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　一樹　　　　　　　　真聖　　　　　　　　　　　　　　　　真聖　　　　林　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　利三　　　　　　　　　　　　西田
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　攻　　　　　↑↑　　　　　　　　　　　　↑↑
　　　　　慶行　　　　林　　　　　　　　→撃→　　　　↑↑　　　　　慶行　　　　　↑↑
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　時　　　　　↑↑　　　　　　　　　　　　↑↑　
利三　　　　　　　　　　　　　西田　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　杉山　　　　羽山　　　　　　　　　　　　　　　　　　杉山　　　　羽山　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　新吉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新吉

・両サイドは交互に上がってはいるものの林はやはり二列目。ボランチはワンボランチで慶行でした。ちと恐いものがあるな。

・後半開始とほぼ同時に一樹の直線ドリブル発動。ＤＦ３人を平気でぶっこ抜けるというは彼ならではの個人技。しかし、最後にＧＫに捕まってしまったがフィニッシュまで抜くつもりなのか？

・今度は矢野がキープして左の一樹へ。一樹がゴールに向かってボールを持ったら勝負以外する訳ないでしょ。必殺「直線ドリブル」でまたも切り裂く。っていうか相手もそろそろ気付けよ。さっきはＧＫに捕まったが今度はシュート。しかし、これは外へ。一樹の弱点の一つ、シュートが正面かホームランか。流し込めるようになれれば即スタメンかもな。

・攻撃の起点は一樹から。一樹が利三とワンツーで突破。相手ＤＦも直線ドリブルが恐くて取りに行けなくなってる。そうか、こういう効果もあるんだな。相手がチェックしないのでそのままクロス。これを相手がクリアミス。中央に走り込んだ林が見事な右足ボレーシュートをゴール右上に突き刺す強烈シュートで１－１同点。林らしくないかっこいいシュートだった。

・相手に直接ＦＫが与えられてしまう。蹴るのは元アルビレックス新潟のリカルド比嘉。かなり良い位置からのＦＫなのだが、ちょうど浦和戦で阿部に決められた様な位置だななどと考えていたらあっさりと左上に突き刺さる鮮やかなフリーキックで１－２とかりゆし逆転。新吉一歩も動けず。あのＦＫは与えちゃダメだよ。近すぎるから置きに行くフリーキッカーには簡単に決められてしまう。

・やっと攻撃のカタチが綺麗な得点が見れた。林がドリブル、これを武田に預けるも武田がちょっと足先に当てるだけで角度を変えるワンツー。これをまた裏に回った林がフリーでダイレクトクロス。ファーサイドにまわった矢野が左足ダイレクトで押し込んで２－２とあっさりと同点。プル＆アウェイというＦＷの基本的な動きも出来るようになってきた矢野に成長の跡が見えるが、性格の良さは変わらずパスが来なくても文句も言わない。「オレに寄こせぇ～っ！！」とか言わんと。

・相手ＧＫのスローイン、カウンターのチャンスなので早く投げたいところ。ところがこの瞬間、真聖がなんと審判が見てないだろうと手で弾く、しかも完全に故意。相手のカウンター阻止ということで普通なら警告ものだぞ、かなり悪質だったから赤紙でもおかしくはないところだ。ちょっとこのプレーを見る限り開幕戦のは懲りてないようだ。しかも、この後右の西田がサイドをえぐってマイナスパスにダイレクトで打たずにフェイントでかわそうとして倒れてＰＫもらおうとするも笛を吹いてくれずカウンターもらっちゃうし・・・真聖相変わらずだなぁ。

・最近のサッカーでは攻撃的ＧＫじゃないと厳しい。ＧＫもフィールドプレイヤーとしての技術が問われるのだ。よし、新吉もスルーパスに対して飛び出そう・・・・ってあれ？抜かれちゃった。相手ＭＦ新里とかいう選手が新吉をかわしてゴールへ進む。羽山が無人のゴールをカバーしに入ってきたのだが、新里のおちょくりフェイントで倒れてしまい、その頭上をふわっとループで決めて２－３と三度目の逆転。うーん、新吉と本並の実力差というのはこういうところで見えてくるね。

・ところが先ほどの逆転から１分も立たずに林からのフィードを右サイド付近にいた矢野がＰＡ内で胸トラップ、振り向き様ボールが地に着かないうちに反転キャノンボレー。ニアポストＧＫの脇の下というコースの無い所を一瞬のうちに通過してゴール。３－３の同点・・・あれ？矢野ってばこういうチャンスは決めるんだよね。あまりにも矢野のシュートの速度が速くてびっくりしちゃった。さすが和製クラウジオ・・・ってロナウドだっけ？

・こうなるとかりゆしＦＣももう動けない。左サイド真聖のクロスに二列目付近から走り込んだ矢野が長い足をめいっぱい伸ばしてつま先で浮かせたループシュートで４－３とあっさり逆転で矢野ハットトリック。まるでＥＵＲＯ２０００の時のオランダ代表ＦＷクライファートを彷彿とさせる見事なシュートだった。さすが和製クライファート・・・ってロナウドだっけ？これで試合終了、お疲れさまでした。

8/28　練習試合
ヴェルディ第一グラウンド
東京ヴェルディ1969	VS	沖縄かりゆしＦＣ
０	－	１
４	－	２
４	－	３
林　健太郎		河原塚　毅
矢野隼人(林)		リカルド比嘉
矢野隼人(林)		新里裕之
矢野隼人(前園)

　　　おまけ
・はっきり言って試合に負けようが勝とうが、どうでもよかったです。最後に相手に激しいチャージを見せた一樹がラモスにめちゃくちゃ怒られてたのが印象的でした。あれは審判に怒ったのかな？来週の磐田戦前あたりにＪ１、ＪＦＬあたりのチームとマジで練習試合やってほしいです。今度は約束事とか課題をどう埋めていくかとかも見たいです。今日は別段、参考にはなりませんでした。以上です。



　　　　　　　－受賞者－
ＭＯＭ　：　ＦＷ矢野隼人　　　　初
ＭＯＭ　：　ＤＦ杉山弘一　　　　初
ＭＶＰ　：　ＦＷ矢野隼人　　　　初
ＭＶＰ　：　ＭＦ林　健太郎　　　三度目

・勝利に結びつく賞にはＭＯＭを、まぐろんが個人的に気に入った選手にはＭＶＰ(まぐろん・ばりゅあぶる・ぷれいやー)を選ぶとする。文句無しダブル受賞は矢野隼人。ハットトリックを決めたという事だけでも十分勝利に貢献した。そればかりか林のアシストと言うことにはしたが矢野の２点目の豪快な振り向き様ボレーは圧巻だった。あれは完全に個人技で決めた得点ということでＭＶＰも受賞。今まではこういうのばかりだったが周りとの連携での得点も増え、成長の跡は見えた。他には前半から豊富な運動量と素早いオーバーラップでの暴れっぷりは素晴らしかった。後半では守備でも貢献したがＦＫを与えたのは仕方無い。左サイド争いはマジで熾烈になりそうだ。ただ、杉さんの調子は非常に上向きなのでこれからに期待。利三もミス出来ないだけにお互いの切磋琢磨で頑張ってくれい。最後は２アシストと共に攻撃にかなり重点をおいての仕事が出来ていたのでＭＶＰ。っていうかこれは相手がＪ１じゃないので攻撃よりに出来ただけと言われればそれまで。あとは磐田戦でもこれが出来るかどうかにかかっている。

＊最後にこの試合でも途中で交代するまで望月は相変わらずの美声っぷりを披露しておられました。守備の要として絶対に活躍できる選手だと思ってます。沖縄でも頑張ってくれい望月！！

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