2001年東京ヴェルディ1969 第1節
・試合前の集中豪雨のせいで行きの電車のダイヤが乱れてしまい、なんと3時間半もかかって市原臨海に到着。無料送迎バスってのはなんか嬉しいやね。
9千人ぐらいしか入れない球場だけどこういうとこはしっかりしてて良かった。すでに詠さんは酒が入ってるので余り近寄らないで見よう。
市原臨海競技場
| ジェフ市原 |
VS | 東京ヴェルディ1969 |
|
監督 | − | ベルデニック | | |
監督 | − | 小見幸隆 | | |
|
GK | 17 | 櫛野 亮 | | |
GK | 21 | 本並健治 | | |
|
DF | 2 | 中西永輔 | | |
DF | 3 | 西田吉洋 | | |
|
DF | 5 | ミリノビッチ | | |
DF | 22 | 中澤佑二 | | |
|
DF | 13 | 吉田 恵 | | |
DF | 5 | 米山篤志 | | |
|
MF | 7 | 武藤真一 | | |
DF | 18 | 菊地利三 | | |
|
MF | 8 | 長谷部茂利 | | |
MF | 2 | 山田卓也 | | |
|
MF | 23 | 坂本将貴 | | |
MF | 8 | 北澤 豪 | | |
|
MF | 19 | 村井慎二 | | |
MF | 4 | 林 健太郎 | | |
|
MF | 11 | ムイチン | | |
MF | 16 | 桜井直人 | | |
|
FW | 9 | 大柴克友 | | |
FW | 19 | 小倉隆史 | | |
|
FW | 10 | 崔 龍洙 | | |
FW | 11 | 前園真聖 | | |
・外人選手はまだ間に合わず、しかしサブにマルキーニョス、大悟、慶行、武田となってるようにマルキーニョスも使ってみる感じだ。たった一回の紅白戦だけで試合に出せるのか?
相変わらず林の二列目策、そしてFW陣はかぶり2トップの小倉、真聖。
真聖 小倉 前園 小倉
桜井 桜井 林
攻
北澤 山田 林 →撃→ 北澤 山田
時
利三 西田 利三 西田
米山 中澤 米山 中澤
本並 本並
・別にトリプルボランチを狙ってやったわけじゃないのはわかるはずだ。守備好きな林なので下がっちゃうのだ。攻撃時が本当の布陣だとも思われる。米山の状態が非常に気になるところだが、
名古屋戦の様な即失点もののミスさえしなければ、なんとかなるはず。
・前半、いつものヴェルディだとこの立ち上がりに失点が多いため、じっくりと見てみる。中盤で激しいチェックをするのは市原。相手の選手がボールを持ってキープ、しかし、これに3人で囲んでるのに誰も取りに行かない。こういう守備の意識はまだ低そうだ。
サイドの守備にしても利三は縦を切ろうとせずに横から当たるためにすぐに突破されてしまう。ここはいつまでガマンすれば直るんだ?
・林が下がってくる・・・実はこの時、米山がボールをカットした。しかし、林が同じ位置ぐらいまで下がって居るために縦へ速く攻めたいのに、縦の位置でもらいにくるのはいつも真聖・・・。そして、真聖に出しても取られたりしてキープが出来ない。このため、
押し上げる事も出来ない。この悪循環も決して前よりは良くなっていない。
・前半15分ぐらいかな、右から林がキープ。これを中央に走り込んできた桜井に預ける。なぜか、桜井が持った直後に中央がポッカリと空いている。そのまま桜井が必殺「変幻ドリブル」で切り込み、難しい体制ながらも積極的にシュート。これは枠を外れるも、
市原の意外な欠点か? 市原の守備陣がヴェルディをサイドに追い込んだつもりが林にパスを出させてしまった。これぐらいで中央を空けるようでは優勝候補とは言えんな。
・大柴がPA内で転んだ・・・これを本並がすぐに中央の北澤へパス。そして、すぐにサイドへ開く・・・って西田が上がらない。同じく利三も上がらない。よって、パス出しに時間がかかり攻めれないから後ろへ下げる・・・相変わらずのヴェルディの弱点が出てしまった。
実は林が下がって来ちゃうから西田の上がるスペースが林によって消されてる。しかも、林についてきた相手MFも引き連れて・・・。これのせいでオーバーラップ出来ないと言う悪循環。しかも、今度はスペースあるのに上がれなくなってしまうから
練習試合で魅せたサイドを広く使う展開は影を潜めた・・・。
・そんななか、絶好調なのは桜井。最終ラインで奪ったボールを一気に桜井へ。これを桜井がサイドへさばこうにも上がってこない。でも、サクに対してチェックは無かった・・・そう、桜井にプレスしなかったら勿論発動!
「変幻ドリブル」で左サイドを滑走。そのまま一気にサイド深くまで走る。そして、中を見るもPA内には小倉一人・・・真聖は桜井にもらいに行こうとしたんだけど、追いつけなくなった。そこでサクはどんどん切り裂く。そのまま、サイドから中へ切れ込みGKも・・・って
取られた。周りも桜井の動きにあわせてもらおうよ。PA内でさ。
・絶好調すぎたみたい・・・次第にマークされ始めボールをもらえない桜井。そんな時の桜井ほど危険なものはない。出てしまった桜井の肘打ち!! 審判はあんま見えてなかったみたいだけど、それでも警告。ここから前園が遅れてスライディングに行って警告と必要の無い
警告ばかりをもらう。
・意外に上手いぞ大柴くん。阿部からのロングフィードが一気に裏へ通る。ちょっと厳しい米山の裏を突破。そのまま大柴がシュートを狙うも米山がちゃんと寄せていたのでシュートは外へ。それにしても米山は相手と競る動きにまだ迷いがあるようだ。ケガを恐れてのプレーなのか、
まぐにはそう見えてしまった。まだ、完調ではない。
・前半29分、相手ボールをカットして北澤へパス。相変わらずサイドの西田は走ってこない・・・西田の意味無いじゃないのさ・・・って利三は上がってきた。これを利三へ預ける。利三も桜井とパス交換したまま上がっていく。おお!珍しいぞ!やっとオーバーラップしてくれた!
緑のフェニックスよ! 桜井と一緒に左サイドを駆け上がる。ここで桜井が一気に裏を走り抜ける。これをフェイントに中央に切れ込んだ利三、そのまま鳳翼天翔!!・・・いや、失礼。右足アウトサイドで切り裂き、DF3人の間を通した見事なクロス。これに走り込んだ小倉がトラップして
すぐに右足シュートで流し込んだ。ヴェルディが0−1と前半でリード!! なんだ、利三ってばやればできるじゃないか、まだ忘れてなかったんだね。
・先制しちゃえばこっちのものよ。ヴェルディが一気に攻勢に転ずる。FK、CKの回数も増えてきた。それにしてもこういう時にアツいないしね。せっかくの目立つチャンスが。それだけじゃなく、ヴェルディの欠点としてセカンドボールを取れない傾向が非常に多い。セットプレイの時
なんかは一気に波状攻撃・・・ってのを余り見た事がないな。普段の攻撃でも波状攻撃って無いしな。
・うーん、どうも真聖のキープ不足が痛い。足が短いから?・・・いえいえ、ミリノビッチに後ろからガツガツと削られているのも確かだが、どうも背負ってキープしたがる。ダイレクトで返したかと思いきや自分はそこで止まっちゃう。頼むからパス&ゴーで裏を狙ってくれ。
このまま、試合終了。相手のペースではあったが、失点もののチャンスはそんな無かったし1−0で終われたのでまずまずの試合だった。これを後半どう活かすかにかかっている。
−後半−
・前半は悪く無かったということかメンバーチェンジは無い。ハーフタイムでマルキーニョスのシュートの上手さにちょっと和む。こいつが暴れて勝てる試合が早く見てみたいものだ。
このまま勝っていれば大悟を見るチャンスも出てくるかもな。
・とりあえず、ヴェルディは立ち上がりが弱い。しかし、今回はヴェルディが後半から攻める。小倉がキープ、二列目の上がりをじっくりと待ってラストパス。これを桜井がドリブルせずに
直接ダイレクトでシュートを狙うも外へ。なんだか、楽しみな後半になりそうだ・・・っておい!! いきなり絶好調の桜井、先制点の小倉を代えて、初登場のマルキーニョス、小林慶行を投入。
せっかくヴェルディの流れになりかけてるのに2人も代えるのはどうかな。
真聖 マル 前園 マル
慶行 慶行 林
攻
北澤 山田 林 →撃→ 北澤 山田
時
利三 西田 利三 西田
米山 中澤 米山 中澤
本並 本並
・とりあえず、マルキーニョスが裏を狙うためにずっと前。そして慶行は桜井のポジションにそのまま入った。桜井が変わったのは退場を考えての交代だろう。小倉の交代は疑問が残る、真聖の動き自体良かったプレーが無かった
だけに交代しないのはどうだろう。小倉にはもっと期待していたが、動けなかったからと判断されたのか。
・後半13分、交代選手が入って1分も経たない内にいきなりやってしまった。真聖が中西を後ろから引っ張り倒したとして二枚目の警告。もちろん、退場処分。小見さんにとって選手交代という采配がいきなり裏目に出た結果となった。
勝ってるチームが流れに乗ってる最中に先に交代したあげく、2人も投入するというのは早まったか。勝ってるんだから慌てなくてもよかったのに。
・後半15分、退場処分という騒然とした状況でヴェルディの守備が乱れた一瞬のスキを突かれた。ミリノビッチがボールをもらいに中盤まで下がった崔 龍洙へパス。これを崔 龍洙がスルー、後ろにいた大柴がこれをダイレクトで裏へ
回った崔 龍洙へスルーパス。完全にヨネは崔 龍洙に着いて行けずそのままフリーでシュート。あっさりと同点。中盤からの積極的なチェックが無くなり、マークをさぼって棒立ち状態のヴェルディ。
・それでも守備の乱れを立て直せないヴェルディ。後半18分に市原の右から左からの波状攻撃になすすべ無し。左からのドリブル突破を西田がスライディング、しかしそこには阿部がダイレクトでシュート。北澤がシュートコースに入って防ぐも、そのこぼれもまた阿部の下へ。
しかも、ヴェルディDFが阿部の必殺技「金髪バリア」に誰も近寄れず、そのままフリーでシュートを打たれ米山の足下を抜くグラウンダーで2−1と市原が退場から5分で逆転。
・ここでなんとか市原の流れを断ち切りたいと選手交代。勿論、残り15分なんだもの武田投入で勝ちに行こうよっておい!! ここで大悟投入っすか? 確かに見てみたいけどここで使う場面じゃないだろ。北澤と交代ということでキーちゃんが動けなくなっていたのか。
それにしても守備を減らしてでも攻撃に行かなきゃいけない場面じゃないんか? 選手交代に少し妙な部分もあったが、まぁ結果論だ。
マル マル
慶行
大悟 慶行
大悟 林
攻
山田 林 →撃→ 山田
時
利三 西田 利三 西田
米山 中澤 米山 中澤
本並 本並
・中盤を厚くしたかったのだろうが、まず二列目の陣容をみてくれればわかると思うが、林も慶行も全力で攻撃参加するような選手じゃない。パスセンスが売りの選手達だ。前に放り込んでも走ってくれるのは大悟と
マルキーニョスだけ。どうやって得点しろっていうんだ!サイドバックも上がっていかない状況なのに。ここらへんからヴェルディの悪癖も登場。必殺の「足下パス」の復活に最終ラインの押し上げも出来ず、
ただの球蹴り状態・・・。終わった、これで試合は終わったんだ。
・大悟投入の3分後、後半30分相変わらずの波状攻撃。左の村井がチェックに来ないと思うや否や、すかさずロングシュート。これを本並が横っ飛びでカットするも、ボールは何故か止まっていた崔 龍洙の足下へ。
これを無人のゴールに押し込んで3−1と市原が勝負を決める。うーん、優勝するには大切なツキまで持ってるとは、前言撤回優勝候補かもしれんな。
・そんな負けゲームもロスタイムには魅せてくれた。左サイドでどういうわけかフリーになっていたのは大悟。少し迷ったがフリーもあって直接シュート。しかし、これは勢いが無くGK櫛野がしっかりとセーブして試合終了。
最後の見せ場も大悟デビューは飾れなかった。時折、出てくるもパスコースがマルキーニョスしかないため活躍は出来なかった。中澤も攻め上がってきたが、これで得点取れる気配すらないので対した事もないし。
8/11 第1節市原臨海競技場 |
ジェフ市原 | VS | 東京ヴェルディ1969 |
0 | − | 1 |
3 | − | 0 |
3 | − | 1 |
崔 龍洙2 | | 小倉隆史(利三) |
阿部勇樹 | | |
おまけ
・開幕前に見に行った約束事のうち、両サイドの攻め上がりが全く無かったのが悔やまれる。なんのために西田をスタメンにしたのかわからない。彼のオーバーラップを期待して起用したのではないのか。前にスペースがあるときまで遠慮してるようでは
誰が出ても同じだ。西田の暴走ぶりが見たかったのに。最近、どうも落ち着いている、もっと暴れてくれ!! 林の二列目策も両サイドへ早くさばくという意味で起用されていたのに水の泡。サイドが上がらないために自然と守備的なポジションでのプレーに終始。
結果的に従来の足下プレーのサッカー、そして縦への意識も無くなりバックパスの多用と・・・。それでも守備の意識が高く相手に決定的なチャンスは作らせなかった。その中での前半30分で先制は非常に意味のある得点だった。この得点のシーンだけは左サイドの利三も
上がってきただけにいつもやってくれ。この試合の転機は誰がなんといおうと真聖の退場にもある。ここですべてが狂った。なんとか内容は負け試合でも結果は勝てるという試合が出来てただけに、退場で一気に流れが変わってしまった。さすがに10人でやるとさすがに
厳しいっすよ。MOM、MVPなどは選ぶ気にもなれんよ。
・最後に帰りのバスの中で市原サポの方が口々にこう言った。
「今日のMVPは前園っしょ。」
「やっぱ、ヴェルディは前期で契約解除した方が良かったんじゃないの。」
「今までのジェフ見てるみたいだから落ちるかもな。」
「あいつ、 退場した時以外はなんかやってたの?」
奮起しろ!真聖!!お前はこんな風に言われてんだぞ!!第2節はゆっくり頭を冷やせ!いや、温泉か? とにかく、次は真聖がいない。きっと、マルキーニョスがスタメンだろう。この悔しさを第3節以降に晴らせ!!
くれぐれも反則で晴らすなよ、また退場になるぞ!
戻る