2000年J1リーグ2ndステージ第10節
・黄金カードです。お互いケガ人だらけの対戦だったのがちょっと・・・。まずヴェルディのケガ人はというと右サイドの梅山。
試合前には村主もケガかという情報もあったが無事にベンチ入りは果たした。対して横浜はGK川口能活、DF松田直樹、MF三浦淳
宏がケガで出場出来ない。FW柳 想鉄がベンチスタートということでお互い何か欠けてる同志の試合。
三ツ沢球技場
| 横浜Fマリノス |
VS | ヴェルディ川崎 |
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監督 | − | アルディレス | | |
(総)監督 | − | (李 国秀)張 外龍 | |
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GK | 16 | 榎本達也 | | |
GK | 21 | 本並健治 | |
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DF | 5 | 小村徳男 | | |
DF | 2 | 山田卓也 | |
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DF | 31 | ユーリッチ | | |
DF | 22 | 中沢佑二 | |
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DF | 4 | 波戸康広 | | |
DF | 5 | 米山篤志 | (主将) |
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MF | 6 | 上野良治 | | |
DF | 15 | 杉山弘一 | |
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MF | 18 | 遠藤彰弘 | | |
MF | 4 | 林 健太郎 | |
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MF | 13 | 永山邦夫 | | |
MF | 23 | 金 都根 | |
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MF | 12 | 安藤正裕 | | |
MF | 25 | 平本一樹 | |
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MF | 10 | 中村俊輔 | | |
MF | 13 | 石塚啓次 | |
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FW | 30 | エジミウソン | | |
FW | 14 | 廣長優志 | |
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FW | 19 | 外池大亮 | | |
FW | 10 | 金 鉉錫 | |
・いつものシュート練習です。まずはGKコーチ藤川さんの小針いじめ。かなり枠の隅をねらうために
ボールが観客席へなだれこむというハプニング続出。その後、選手も出てきてシュート練習を始める。
ところが、スタメンに平本がいる。久しぶりに彼の直線ドリブルが見れるぞ。そしてそのシュート練習
なのだが、やはり金 鉉錫は上手い。平気でセンタリングボレーをたたき込む。彼はシュートに関しての技術は最高の選手だ。
あとは他のプレーで頑張ってくれ。そして石塚のシュートがさっぱり枠へ行かない・・・・。これがまさか
後で響く事になろうとは夢にも思わなかった。そして試合開始、下のが布陣です。いままでと違う点にご注意。
金 鉉錫 金 鉉錫
廣長
廣長 石塚 平本 −控え−
平本 攻 GK小針清充
→撃→ (杉山)金 都根 石塚 MF桜井直人
金 都根 林 時 ↑↑ (山田) MF三上和良
↑↑ 林 ↑↑ MF村主博正
杉山 山田 杉山 山田 FW飯尾一慶
米山 中沢 米山 中沢
本並 本並
・この布陣にちょっと注意。平本がほぼトップ下扱いと思ってもらって構いません。廣長・金 鉉錫は交互に左右に出ます。そして平本はその
フォロー役。だから前線にパスを供給する役ではない。主にそれは石塚の役。金 都根はボランチだけど、前半はほぼワンボランチ林といった感じでした。
・前半から林・石塚のパスから廣長が前へ行くといった感じなのだが、ヒロは余りある身体能力を活かせずキープが出来ない。もっと早くフォローが出来れば
活きるのだが、全体的に上がらないので見殺しに近い。
・向こうの戦術って、とりあえず中村に預けてそこから逆サイドなどへ展開し、サイドから外池に合わせて攻略するサッカーだった。外池バージョンとでも言うのか。
外池が居るときの戦い方なのだろう。アーリークロスばかりやってくるので、ヴェルディのまず縦を切るサッカーでは対処しづらかったかも。
・前半に早くも見せ場が出てきました。平本が中盤でボールを持ってから、一気に前線へ直線ドリブル。相手が近寄ったら先にボールに触って前へけり出す。そして身体を
入れて相手より前に出て、一瞬の速さで抜き去る。これだけで3人ぐらい抜いていった。そうこれが平本なのである。もし、サテライトなどの試合を見に行く機会が合ったら
是非これを見てもらいたい。トップでは一回きりだったが、サテではこれを一試合に数回は見せてくれるぞ。
・前半36分、相手の揺さぶりに耐えられなかった・・・。最初は右から、左にまわってまた右から。左右からクロスを上げられDFのポジショニングがズレた。右から上がった
クロスに山卓が対応するも、中沢がニアサイドへ行きすぎてしまい、ヨネが中央でエジに、要注意の外池に杉さんが競ってしまい先制されてしまう。杉さんの背後から急に前へ身体を
入れた外池を誉めるべきか。これで前半は終了1−0でマリノスリード。
−後半−
・後半開始早々、前半は調子の良かった平本に代えて桜井を投入してきた。つまり、ここから勝負に出たわけだ。布陣は↓。
桜井 金 鉉錫 金 鉉錫
桜井
廣長 石塚 廣長
攻
→撃→ (杉山)金 都根 石塚
金 都根 林 時 ↑↑
↑↑ 林
杉山 山田 杉山 山田
米山 中沢 米山 中沢
本並 本並
・桜井投入で形が出来始める。ただ、パス役の石塚の調子がどうもおかしい。やはり石塚は左で使うべきか。
すぐに飯尾の投入をする。
飯尾 金 鉉錫 金 鉉錫
桜井 飯尾
桜井 (杉山)
攻 ↑↑
金 都根 石塚 →撃→ ↑↑金 都根 石塚
時 ↑↑
林 ↑↑ 林
杉山 山田 杉山 山田
米山 中沢 米山 中沢
本並 本並
・両サイドに桜井・飯尾が開いた形で待っているだけで、右は飯尾が、左が桜井が突破するのではなく、両者同じサイドから攻めるシーンも
あったので、ここからへんは臨機応変にやっていた。ただ、トグンに遠慮してか石塚はいまだ右。
・後半22分にはCKから小村のシュート。本並セーブするもこぼれ球をまたも外池に押し込まれ、2−0と離される。しかし、すぐに3分後に同じCKから
ニアに金 鉉錫がヘッド。枠に行っていたシュートっぽいのを中沢が頭で押し込んで2−1とすぐに1点を返す。ここから今までも何度も見てきた最終兵器を
使うことになる。それが下の布陣だ!!
中沢 金 鉉錫 桜井 中沢 金 鉉錫 飯尾
桜井 飯尾
石塚 攻 トグン←← 石塚→→(石塚)
→撃→ ↑
金 都根 林 時 ↑
金 都根 林
杉山 米山 山田 杉山 米山 山田
本並 本並
・杉山、山田も前へ上がってきてはハイボールの供給役をやっていた。要するにパワープレイというヤツだ。負けているときに数を多くして、後ろからボールを持った
ら、とりあえず前へ放り込んでなんかやってくれというやつだ。それにしても中沢が前へ上がってきて今まで良かったことは無かったんだよな。
・ところがここから猛反撃。右からのクロスに金 鉉錫ヘッドですらして、中沢フリーでヘッドもクロスバー。同じく右からのクロスに中央で競り勝って中沢ヘッドもわずかに外。
金 都根が永山をフェイントでかわして逆サイドにループ気味に狙うも外。もう押せ押せでいつ得点が入ってもおかしくない状況。ちょっと面白い話では中沢に何度も競り負けて
倒れていたユーリッチ。外に出せと要求するも相手が悪い。石塚は思いっきりミドルを狙う。しかもユーリッチの居る方向へ・・・。顔面でブロックするも即倒。石塚・・・恐いッスよ。
・しかし案の定、中沢の居なくなったCB陣はザル。米山もかわされて中村俊輔に芸術的なループをお見舞いされてしまい、3−1と離されてしまう。だが、ロスタイムはなんと5分。
その直後にハイボールをDFがラインを押し上げるも、中沢がかいくぐって胸トラップからボレーですぐに3−2と返す。その後も中沢が競り勝ってこぼれたところを金 鉉錫・中沢
そろってツインシュートも榎本の正面。そのこぼれ球をフリーの飯尾がシュート。しかし、フカしてしまう・・・。これで試合は決まった・・・。3−2でマリノスの勝利。
第10節
三ツ沢球技場 |
横浜Fマリノス | VS | ヴェルディ川崎 |
1 | − | 0 |
2 | − | 2 |
3 | EX | 2 |
外池大亮2 | 得点 | 中沢佑二 |
中村俊輔 | 得点 | |
−おまけ−
・選手個人の評価をいうと、右サイドの山田。この試合後に第一回隠密○ー○友の会(何故、伏せるんだ?)を発足し、みんなで話し合ったが、やはり右サイドの山田。
最近ボランチをやったり攻撃的MFをやったりと中央の仕事が多かった。そのせいか、サイドの仕事を忘れてしまったのだろうか。右サイドは山田だ!!と言えるほどの
実力はあるはずなのだから、もっかい右サイドで頑張ってほしい。クロスの精度は高いんだから。それと石塚に関しては右で使うより左で使わないと。他には中沢の決定力。
あれはいったい何だ。4〜5本チャンスがあって2本決めた。初めて中沢FW成功したけど、その分外したのも大きい。でも負けてるときだけしか見れないからいいか。
それにいても中沢って空中戦一回も負けなかったんじゃない? さすがにあれだけで日本代表まで登り詰めたんだからね。
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