2003年 サテライトリーグ第8節
・前日、トップが王者マリノス相手に引き分け試合を演じた。それでも、ヴェルディの弱点といえば選手層の薄さ。現在のレギュラー選手がつぶれた場合、代役として十分な選手はいるのだろうか。
サテライトという環境の違う中でもオジサッカーをやっているのかを見に、はるばる駒場まで足を運んだのです。ってか、サテライトなのに1000円もチケット代取るなよ。サテライト代というより駒場代。
・代役として出る力のある若手としては、大悟、根占ぐらいか。玉乃や久場、富澤、相馬、高橋、飯尾、佐野に至っては一刻も早く戦術理解を示さないと年間干される場合もありそう。ロリの時は誰でもアピール次第で出れたけど、今度の監督さんは戦術理解を示したアピールが必須だ。
・日本U−16代表でヴェルディユースのMF弦巻健人くん。各世代で代表に選ばれているまさに黄金聖闘士(ゴールドセイント)の男なのだ。しかも、つい最近行われた「豊田国際ユース」では大会MVPにまで輝いたのだ。そして、その弦巻くんは夏休みの宿題をしている場合ではない。
今日は大会MVPを引っさげて、サテライトリーグデビューなのです。頑張れ、高校1年生。
駒場スタジアム
| 浦和レッドダイヤモンズ |
VS | 東京ヴェルディ1969 |
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監督 | − | 柱谷哲二 | | |
監督 | − | 岸野靖之 | |
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GK | 21 | 徳重健太 | | |
GK | 1 | 柴崎貴広 | |
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DF | 18 | 西村卓郎 | | |
DF | 5 | 小野雄平 | |
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DF | 27 | 小林宏之 | | |
DF | 4 | 一柳夢吾 | |
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DF | 26 | 南 佑三 | | |
DF | 3 | 須藤右介 | |
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DF | 22 | 城定信次 | | |
DF | 2 | 相馬崇人 | |
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MF | 4 | 土橋正樹 | | |
MF | 6 | 根占真伍 | |
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MF | 20 | 堀之内 聖 | | |
MF | 9 | 久場政朋 | |
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MF | 12 | 三上卓哉 | | |
MF | 10 | 小林大悟 | |
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MF | 25 | 中川直樹 | | |
MF | 16 | 玉乃 淳 | |
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FW | 15 | 千島 徹 | | |
FW | 8 | 佐野裕哉 | |
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FW | 24 | 小林陽介 | | |
FW | 11 | 平本一樹 | |
・おいおいおいおい、知らない人なら素通りする所だ。右サイドに「小野っちょ」ってどういう事だよ。ボランチの選手だよ、何で右サイドなのよ。久場くんが右サイドをやって根占とドイスボランチ組めばいいじゃん。
小野と根占のコンビでブイブイ言わせてた時代をもう一度見せてくれよ。岸野さんなら分かってるくれるはずなのになぁ。まさか、カリオカ久場が「二列目やりたい」とかワガママ言ったか?
一樹 佐野 一樹 佐野
玉乃 相馬 大悟 玉乃 久場
↑↑
大悟 久場 ↑↑
攻 ↑↑ 小野
根占 →撃→ ↑↑ 根占 ↑↑
時 ↑↑ ↑↑
相馬 相馬 小野
須藤 一柳 小野 須藤 一柳
柴崎 柴崎
・一樹が中盤でキープ。直線ドリブル発動するも横に走っても対して意味はない。ところが、ここから左サイドをオーバーラップした相馬へスルーパス。これを相馬が一気に左サイドを深いところ、落ち着いて中を見て正確なセンタリング。中央で待っていた佐野へどんぴしゃのセンタリング。そのまま、
走りこんだ佐野がヘッドでゴール右下へ叩き付けてゴールイン。あらま、早いっすね。0−1ヴェルディがリード。それにしてもフリーだと相馬のセンタリングは美しいよ。ユースの頃から育んで来たボールコントロール、キック技術の正確さはたいしたもんだよ。あとはこのセンタリング一本で飯が食える程に成長しアツを越えよう・・・。
・夏は非常に暑苦しい・・・って失礼。久場の頭はまさにラモス。その久場が雨で濡れて重そうな髪をなびかせて右サイドを走る。ウ・ハッ!マサトモ♪ ウ・ハッ!マサトモ♪。うーん、イマイチ語呂悪っ。そのまま、深くえぐってゴールラインぎりぎりでセンタリングも外へ。久場はやっぱサイドで活躍したがるから、右サイドじゃダメかい?
・浦和のサテも守備重視でカウンター命。でも、ヴェルディの攻めも単調なのでレッズのカウンターもロングボールのみという単調同士の試合。ロングフィードを高校2年生、魂の男「須藤」がヘッドでクリアも見当違いの方向へ。そのあと、ドンマイドンマイと手を叩き皆が見てない時に頭を抑えていた・・・痛かったのか。魂の男は今日も
人知れず努力するのさ。なんてったって、魂と書いて「だましい」と発音しそうだし。若いわりにアツイ男だ・・・暑苦しいとか言わないように。
・キックミス、パスミス、ミスパス、ミスキック・・・言葉の違いは何でしょう。まぐは勝手に「ミスキック」の事を浮かせて蹴ろうとして転がっちゃった場合に使います。「キックミス」はしっかりとイメージ通りに蹴ったのに誰もそこに居なかった、もしくは敵がいた場合。これって本人しかわからない場合も多いですが、一応使い分けてます。
でもね、この試合は使い分ける必要ありません。だって、両方の意味を含んでるし。ミスキックミスとでも言いましょうか。サイドにチェンジしたら仲間じゃなくて敵だった、そのうえキックがサイドライン割っちゃったり。ミス、ミス、ミスのオンパレード。うーん、つまんない。
・そんなミス試合の中で唯一光っていたのは浦和の西村。まぐはさっぱり知らない選手だけどなかなかやる。根占をドリブルであっさりとかわすと、相馬と一対一を勝負。完全にかわせた所も相馬がスライディングでボールだけ掻き出す。ドリブルだけじゃなく、これを拾いなおして西村がセンタリング。ファーサイドに開いて待っていた千島がどんピシャヘッド。
しかし、これは柴崎がセーブ&ポストで失点ならず。ふぅ〜、危ない危ない。相馬のスライディングで終わったと勘違いしてプレーを止めたのが失敗だね。
・うーん、ハッキリ言いましょうか。サテライトのメンバーはオジーサッカーなってないっす。こりゃ、試合に出るのはケガでも無い限り無理だぁ〜。ってか、ケガなんかされたら大変だ。うちのレギュラーとサテの差は歴然ですよ。確かに技術レベルでは差が無いどころか上回ってるメンバーもいます。大悟や玉乃、根占などは完全にトップレベルです。でもね、
サカつくで言ったら六角形の左側が貧弱なのです。補強しないと厳しいのは分かりますが、オジサッカーに合うかどうかは賭けなんですよね。だからこそ、若手よ。貴方達が伸びなければ、成長しなければ王者にはなれませんよ。・・・・なーんて言ってもマリノスは前期をケガ無しで乗り切ったんだよね。後期はガタが来るはずさ。
・大悟と玉乃の細かいパス交換。そして、玉乃が十分に相手を引き付けておいて必殺のスルーパス。DFとGKの間で勢いが止まる見事なパス・・・佐野も一樹もボーッ・・・・って誰も裏へ飛び込まない最悪の展開。昨日のトップはラモンが無理矢理、裏へパスを通しつづけたけど同じ事するしかないかな。
・小林のスルーパスから裏へ飛び出した千島がGKと一対一もループを外へ外して前半終了。何となくだが入らない気がした。エメなら入ったな。
−後 半−
・後半開始、いきなり浦和FW小林が突破。そのまま、GK柴崎と一対一になるもののドリブルで抜くでもなく、シュートを打つでもなく、ただ柴崎の真正面に激突。おいおい、何がしたかったんですか。それでも、面白いものでボールはゴールへころころ。激突シュートでゴールインかと思われた所を
ギリギリで一柳クリア。うちはGK2人だからケガさせないでくれよー。
・小野っちょは引き気味で守備に専念。そのせいか、相馬の上がりが多くなってきた。そして、精度の高い見事なセンタリングを一樹へ。そして、一樹が得意の左足ボレー炸裂・・・もGK正面へ。相変わらずですなぁ・・・。
・大悟が軽率なプレー。自陣でドリブルしている所を横からスライディングでボールを奪われる。ファールチックだったが、そのまま繋がれて右からのセンタリング。須藤の頭を超えて裏で待っていた千島がヘッド。ゴール右下へ叩き込んで1−1同点。確かに大悟は軽率なドリブル突破だったが、
あの位置で大悟が持った時に周りのフォローが何も無かったのも原因。簡単にさばけるポジションに動いて欲しい。特に大悟佐野の黄金コンビは連携面で最悪。お互い、翼くん岬くん状態には程遠い。きっと、阿修羅マンが友情パワーの源である人形を反対側に向かせたな。
・一樹がセンターサークルでキープ。ポストにはなれなかった一樹が率先してキープしてタメる。そのまま、サイドへ逃げながらドリブルして左サイドへ開いた佐野へスルーパス。今度は佐野が左から中央へスルーパスを通す。これに走ったのは二列目から上がった玉乃。オジーサッカーの早いタイミングでの縦への意識、ようやく
完成したか。そのまま、GKと一対一の玉乃。しかし、GK徳重が前へ突っ込む。玉乃か徳重かどっちが勝つ。ちょこっとコースをかえた玉乃だったが、GK徳重が左足でカット。くぅ〜、惜しい。
一樹 佐野 一樹 佐野
相馬 大悟 弦巻 久場
大悟 久場 ↑↑
↑↑
攻 ↑↑ 小野
根占 弦巻 →撃→ ↑↑ 根占 ↑↑
時 ↑↑ ↑↑
相馬 相馬 小野
須藤 一柳 小野 須藤 一柳
柴崎 柴崎
・スルーパスに反応したのは佐野。DFを引きずりながら突破。そのまま、三上と肩をぶつけ合いフィジカル勝負。これに勝てばGKと一対一になれる。佐野の決定力を持ってすればゴールは間違いないぞ・・・って三上に弾き飛ばされた・・・。がっくし。そうなんです、佐野の弱点はこれなんですよ。
スピードもFWとしての感覚も決定力も高いのに・・・相手とガチンコでぶつかり合う勝負には弱いのです。残念。高橋同様に岸野さんに相撲で勝ちましょう。
一樹 一樹 征矢
征矢
相馬 大悟 弦巻 高橋
大悟 高橋 ↑↑
↑↑
攻 ↑↑ 久場
根占 弦巻 →撃→ ↑↑ 根占 ↑↑
時 ↑↑ ↑↑
相馬 相馬 久場
須藤 一柳 久場 須藤 一柳
柴崎 柴崎
・良いとこなかった「小野っちょ」に代わって久しぶりに見た「高橋きゅん♪」 、佐野に代えてユース高校1年生の征矢が投入。そして、いきなり高橋きゅん♪が存在感を強烈にアピール・・・相手に足払いしてイエロー。サッカーで目立ちましょう。
・一樹がつぶされて突破。サテライトの中ではフィジカルの強い方でもある一樹が負けた。誰が、一体誰が一樹をつぶしたんだ?・・・あ、城定か。あんたはトップの選手じゃないの。ここにいちゃいかんよ。そのまま、オーバーラップしてセンタリング。ファーサイドで走りこんだ千島がフリーでシュートも柴崎セーブ。こぼれをもう一回狙うも柴崎連続セーブ。
ふぅー、危ない危ない。柴崎も神の領域か?
・一樹のタメから相馬へスルーパス。相馬がそのまま、アーリークロス。中央で走りこんだ征矢がこれをスルー。ファーサイドに回りこんだ高橋きゅん♪が右足ボレーもサイドネット外へ。うーん、惜しい。相馬のクロスはほとんどチャンスになってくれるのでガンガン利用しましょう。
・一樹に代えて富田投入・・・どこのポジションに入ったかも分からずに試合終了。1−1でした。
8/17(日) サテライトリーグ駒場スタジアム |
浦和レッズ | VS | 東京ヴェルディ1969 |
0 | 前−半 | 1 |
1 | 後−半 | 0 |
1 | 合−計 | 1 |
千島 徹 | | 佐野裕哉(相馬) |
−おまけ−
・ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
サテライトでオジーサッカーに混ざれそうな面子と言えば、やはり大悟・根占でしょうね。根占はじっくりと育てましょう。コバ好きSくんには悪いですが、コバと争うのが無難ですね。戦術理解を示す様になったら、かなり手ごわいライバルとなりそうですよ。
大悟は完全に平野を視野に入れて勝負するつもりですね。同じく平野も最近アピール不足なので、気を抜いてるとポジションやられるぞ。他には相馬も面白い。アツには到底かなわないのは分かってる。でも、一度だけでもデビューチャンスは与えたい。そう思わせる選手ですよ。
・ただ、ポジションのうち3つしか埋まらないというのも酷いですね。他のポジションはいないから仕方無くというイメージが強いです。かんぺーに至ってはサテライト試合前に代表に選ばれてしまったので仕方無いのですが。一刻も早く若手の伸びを期待します。ラモンのポジションなんか
不安定なんだから玉乃も争って欲しいんだけどなぁ。
−今日の受賞者−
MOM : GK柴崎貴広 二度目
MVP : DF相馬崇人 二度目
MVP : DF西村卓郎 浦和だってば
・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
まぁ、引き分けで終わったのは柴崎のおかげですよ。一柳と須藤の高校生コンビ相手に1点しか取れなかった浦和攻撃陣も酷いもんですが、ユースコンビだっただけにやりやすかった事もあったかもね。危ないシーンでも柴崎がしっかりとセーブしてくれました。
他にはセンタリングの精度を評価して相馬。ナビスコ磐田戦で見たかったなぁ。せっかくのデビューチャンスを・・・。浦和の右サイド西村の積極的なサイド攻撃はなかなか手ごわかったです。相馬も何回かやられてはいました。浦和のサテには桜井みたいな、それこそ赤いダイヤの原石がいっぱい
転がってるんですね。この選手がトップに上がれないんですから、どれどれ浦和の右って誰だよ・・・って山田暢久だった。はぁ〜、こりゃ無理だわ。
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