2003年 サテライトリーグ第3節


・トップが2試合続けて負けてしまい、得点は0で失点は7と散々やられちゃったのでサテライトを見に行きました。ここで少しでもアピールすれば、ケガ人続出のトップで出れるかもしれません。 つまり、モチベーションは非常に高いはずなんです。

ヴェルディ第一グラウンド
 
東京ヴェルディ1969
VSコンサドーレ札幌
  監督岸野靖之   監督張 外龍(元Verdy) 
  GK柴崎貴広   GK阿部哲也  
  DF富田晋伍   DF10西田吉洋(元Verdy) 
  DF塗師 亮   DF川口卓哉(元Verdy) 
  DF一柳夢吾   DF田畑昭宏  
  DF相馬崇人   DF尾崎祐司  
  MF10根占真伍   MF今野泰幸  
  MF久場政朋   MF12三原廣樹  
  MF羽山拓巳   MF河村 優  
  MF高橋宏幸   MF13平間智和  
  MF11久島寿樹   FW11相川進也  
  FW佐野裕哉   FW15新居辰基  


・うわっ、何だこれは!ほんとにサテライトですか? 札幌のメンバーはこれがJ2でスタメンでも良いんじゃないのか?というぐらい。ってか元Verdyってわざと書いたんだけど、結構ヴェルディの選手いるんですね。 張さんは相変わらず黒服着せたら恐そうだし、西ぽんは10番付けてるし、川口のたっくんは相変わらず地味だし・・・あぁ、懐かしいです。

        佐野                     佐野    高橋     
                                         久場
     久島    高橋                     久島     ↑↑
                                         ↑↑
                              羽山         ↑↑
    羽山      久場       攻                   
        根占          →撃→   相馬      根占      富田
                     時    ↑↑              ↑↑
相馬              富田        相馬              富田
     塗師    一柳                  塗師    一柳


        柴崎                        柴崎
・相手が強いのでどうしようもないです。見るべき所はアピールしまくってる佐野裕哉。前は大悟と「翼くん、岬くん」状態の黄金コンビぶりを魅せまくってたのに、最近は高橋くんとお友達。大悟が遠い存在になっちゃったね。

・開始早々、サンドバック! 左エリアへ楽々と侵入を許してシュート。なんとか、柴崎のセーブで失点ならず。それでも、すぐに右エリアから今度は新居が入ってきてシュート。GKと一対一気味のシュートだったが、またしても柴崎が飛び出してナイスセーブ。 開始早々なのに2失点したような感じだ。ふぅ・・・。

・相手のボールを奪ってカウンター。とりあえず、クリアして佐野へ預ける。ところが、ボールを受けようとした佐野がスルー。佐野とすれ違うように裏へ飛び出した高橋きゅん♪(誰?)が独走。そのまま、じりじりと相手が近づけない様に運ぶドリブル。そして、十分に相手を引きつけておいて右エリアへ飛び出した久場へスルーパス。 これを久場が右サイドまで開いていってダイレクトのセンタリング。中央に飛び出した佐野がスライディングで押し込もうとするも届かず。うわっ、たった3人で札幌ディフェンス陣を崩した。や、やるなぁ。

・富田が抜かれた・・・うぅ、ユースのサイドバックでサテライトに出場し、相手に抜かれまくってる姿を見るとやっぱ大先輩「津曲」を思い出してしまう・・・。しかし、いつまでも抜かれっぱなしじゃないぞ。相手の前で瞬時に体を入れてボールだけを奪う。ほぉ、やれば出来るじゃないのー。 ところが、フィジカルではJ2にだって勝てる訳もなく・・・。相手に突き倒されてファール。ユース相手にムキになっちゃう様じゃ、まだまだだね。

・前半15分、またも左エリアから突破を許して相手FWがシュート。今度もまた柴崎がスーパーセーブ。どうした? 柴崎! ま、まさか神?? そう言えば、昨年の今頃は柴崎が2試合で2ケタ失点という最悪の結果を出してしまったねぇ。今、まさに義成が2試合で7失点という状況。そろそろ、俺の番じゃないの?とでも思ってるんだろう。 義成にバリアが消えた今、柴崎の所にバリアが付いてもおかしくはない。義成、危うし・・・スタメンは! 正守護神の座は!・・・謎が謎を呼んで次節へ続く・・・。でも、まだ義成だろうな、スマン。

・相手のコーナーキック。攻めに参加していた元浦和の田畑。ん?市原にもいたっけか? この田畑が中央でヘディングで狙う。しかし、その前に体を入れて田畑以上に空中戦で高くジャンプした男が! その男は一柳夢吾! ユースでは「ヤナギ」と言われているが、すでに柳沢で「ヤナギ」という名前がいるため「ゆーご」と呼びましょう。 ん? 本人に了承を取ったかって? んなこと知るかいな。頑張れ、ユーゴ!・・・うぅん、国名みたいだな。あっちはセルビア・なんたらって名前に変えたみたいだし・・・ま、いいか。

・今度はヴェルディのコーナーキック。蹴るのは久場。この久場のセットプレイ・・・結構、期待出来るかも。蹴ったボールがかなりカーブを描くために守備しづらい良いボールなのだ。このカーブしたCKをニアサイドに走り込んだ佐野がヘッドで角度を変える。そのまま、逆サイドネットへ飛び込もうというボールだったが、枠の外へ。 誰も競りに行かない最高のカタチだっただけにゴールが欲しかった・・・。GKなんか動けなかったからね。

・ヴェルディサテライト三角関係。ボールを持った人が常に2ヶ所以上の選択肢を持てる様にトライアングルの陣形を敷く・・・って事じゃなくて、普通にドラマみたいな三角関係。久島が高橋きゅん♪(ん?)にスルーパス。このまま、ゴールへ向かって単身ドリブル。ここで佐野は高橋からのボールを要求。ゴールへ飛び出す為に裏を狙う。しかし、高橋きゅん♪(・・・)は右サイドに開いた 久場へスルーパス。そして、今度は高橋きゅん♪(慣れた)がニアサイドを狙って足下寄こせとジェスチャーする。ところが、久場くんはニアでは無くてファーサイドの佐野へダイレクトセンタリング。相手守備はニアに寄せられてしまい、佐野はフリーでボレーシュート。これはGK正面でセーブ。うーん、この三角関係からの攻撃が何度も作られる。また、面白い様にゴール前で来るしフィニッシュで終わる。 トップでは見られないパス回しだ。

・今日は全くもってオーバーラップ出来ない相馬。第1節ではとんでもない鬼の様なキック技術を魅せてくれた相馬だったが、この試合ではさすがに難しい。なんと言ってもトイメンの敵が西ぽんである。散々、相馬を狙ってるためにオーバーラップが出来ないのだ。たまたま、西ぽんがサボってる間をついて攻めるも全力で戻ってきてタックルをもらってしまう。しかし、キックの鬼相馬は瞬時に右サイドへ開いてる久場へ サイドチェンジ。いや、ロングフィードと言っても差し支えない程の遠距離弾。これを久場が久島へ預けて右サイドへ。右サイドからすぐにセンタリング。佐野が落として、後ろから富田がミドルシュート・・・ユースでも見た事無い(失礼)程の弾丸シュート。GK正面じゃなければ1点もの。うそ・・・すごい、攻めてる。まさか、ここで入場料取られちゃうってぐらい。

・久島から右エリアへ出たスルーパス。裏へ走り込んだ佐野がDFと一対一。それでも、中央近い所に高橋きゅん♪(さらさら)、遠い所に久島が走る。完全に人数的にも3対3の状況・・・ここで佐野がキックフェイントを混ぜてDFより一歩前へ。すると、佐野が中を見たうえでシュートを狙ってきた。これはGKがセーブして得点にはならないまでも・・・FWたるものこれよコレ。打って打って打ちまくれー! これで前半終了。開始15分ぐらいが失点してもおかしくないピンチの連続。でも、15分過ぎからは佐野ワンマンショーって感じ。いやぁ、実に良い。




   −後 半−
        佐野                     佐野    高橋     
                                         久場
     久島    高橋                     久島     ↑↑
                                         ↑↑
                              小野         ↑↑
    小野      久場       攻                   
        根占          →撃→   羽山      根占      富田
                     時    ↑↑              ↑↑
羽山              富田        羽山              富田
     塗師    一柳                  塗師    一柳


        柴崎                        柴崎
・前半はある意味、何も出来なかった相馬くん。センタリングの嵐をやる機会は無かったのだ。西ぽんを止めるため、羽山を左サイドへ。そして、ボランチにはユースでも定評のある小野雄平が入った。

・後半もヴェルディが優勢。高橋きゅん♪が右エリアで勝負開始。一対一になったら勝負ってのは当然よ。右に左にボールをテンポよく動かして相手に足を出す事をさせない。そして、一気に勝負。縦を突破しようとしてつぶれさちった。でも、良い。 この姿勢が素晴らしいのよ。

・羽山が抜かれた・・・腰ガッタガタ。さっきの高橋と同様、相手も右サイドで一対一を勝負してきたのだ。結果、相手の勝利で深くまでえぐってセンタリング。これを中央で待っていた相川がフリーでヘッドも枠の外へ。うーん、危ない。

・中盤はパッサーが多いね。ま、それでもパス回しはヴェルディの真骨頂。細かい足下のパスやらスルーパスはガンガン挑戦して欲しい。そんな訳で久島が中央でフリーでボールを受ける。しばらく、タメてからスルーパス。契約を掴んだスルーパスが裏を抜けようとした佐野へ 正確に届く。そのまま、PA内まで侵入してまたぎフェイント入れ〜の、キックフェイント入れ〜のして相手を誤魔化してシュート。これも、GKの正面へ。くぅ・・・あと、ちょっとなんだけど。一樹はチャンス自体無く、飯尾は勝負せず、高部くんは当たり負け、佐野は決定力不足・・・。 こりゃ、FWは大変だぞ。エムボマと桜井戻ったらアピールの場も無くなっちゃうぞ。

        佐野                     佐野    高橋     
                                         
     久島    高橋                     久島     
                                         
                              小野      下地 
    小野      下地       攻                   
        根占          →撃→   羽山      根占      久場
                     時    ↑↑              ↑↑
羽山              久場        羽山              久場
     塗師    一柳                  塗師    一柳


        柴崎                        柴崎
・「小野と相手と審判と・・・」まるで「部屋とワイシャツと私」みたい。分かる? まぁいい。小野が相手と競り合ってる最中、審判と激突。しかも、ボールは相手側へ転がってしまう。そのまま、相手が一気にスルーパス。左エリアを突破されてしまい、平間がGK柴崎と一対一へ。 さすがに新居や相川と違い、年齢もそこそこ。しっかりと柴崎をよく見て逆サイドネットへふわっと浮かせてゴール。さすがです。0−1と札幌先制。

・ところが、すぐにヴェルディも反撃。コーナーキックを羽山が蹴りに行く・・・ところが近くに来た久島がショートコーナー。もらってすぐにセンタリング。これがグングン伸びたのだ。GKもニアサイドに来ると勘違いしてしまい、ボールに触れずに後ろへと通してしまう。待ってました・・・まぐはこれを見に来たのです。 無人のゴールに佐野が右足ボレーシュートでたたき込んで1−1の同点。ほんの、数分後です。いきなり同点です。GKがこぼすかも知れない、何かあるかも知れない。だからこそ、そこに走り込む価値がある。真のストライカーたるもの、こういう得点感覚大事です。いつ、どこでもチャンスはモノにする。うーん、素晴らしい。 ちょっと、佐野がタケさんとオーバーラップして見えてしまった。

     佐野    りっきー                佐野    りっきー   
                                         
        久島                        久島     
                                         
                              小野      下地 
    小野      下地       攻                   
        根占          →撃→   羽山      根占      久場
                     時    ↑↑              ↑↑
羽山              久場        羽山              久場
     塗師    一柳                  塗師    一柳


        柴崎                        柴崎
・高橋きゅん♪にかえてリッキー。頼むぞユースのウェズレイ。ゴールハンターぶりを魅せてくれ。

・ここから撃ち合いへと発展。札幌の左サイドからのセンタリングがそのまま、伸びてシュートリング。しかし、これは間一髪柴崎がパンチングで外へ弾く。ちょっと、両サイドともに攻められまくりで恐い。

・ちょっと守備では新居に負けてる羽山。それでも、本職は守備じゃない。これだ!とばかりに正確無比なロングフィード。これに裏へ走った佐野が見事なトラップで相手を翻弄。まさにトラップ技術だけで相手を置き去りにする。そのまま、キックフェイント入れて相手の体勢を 崩すとそのままシュート・・・入ったーーーー・・・・と思ったがサイドネット。ニアサイドの下を狙ったが惜しくもゴールならず。うぅぅぅ・・・・逆転が。

     佐野    りっきー                佐野    りっきー   
                                         
        中野                  中野    久島     
                                         
                                         
    小野      久島       攻                   
        根占          →撃→   羽山   小野    根占   下地
                     時    ↑↑              ↑↑
羽山              下地        羽山              下地
     塗師    一柳                  塗師    一柳


        柴崎                        柴崎
・逆ベッカム中野も入ってきた。でも、見せ場ほとんど無し。ベッカムクロスを魅せる事すら出来ませんでした。

・時間が無くなってきた所で攻めるシーンが無くなるヴェルディ。左エリアからまたも平間がGK柴崎と一対一へ。先ほどは上手く平間に浮かせたシュートで失点してしまったが、今度は判断も早く前へ突進。平間のシュートも目の前で滑り込んでスーパーセーブ。二度と同じ手は食らわないさ・・・。 それにしても柴崎が神の領域に近づいてきたね。義成も危機感覚えておかないとヤバイね。ほーれ、煽れ煽れ。

・ロスタイム、最後のピンチ。中央で待っていたワールドユース、五輪代表・・・お前、こんなトコで何してる? 今野泰幸が中央でヘッド一発。ゴール右下を襲う見事なヘディング。しかし、そこにはユース期待の塗師が立ちはだかる。GK柴崎は完全に見送っていたが、直前でゴール内に入っていた塗師とポストでブロック。 なんとかゴールを許さなかった。これで試合終了。札幌とは引き分けに終わった。

4/13(日) サテライトリーグ
ヴェルディ第一グラウンド

東京ヴェルディ1969
 VS 
コンサドーレ札幌

前−半

後−半

合−計

佐野裕哉(久島)

 平間智和


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
GK柴崎がこんなに活躍したの始めて見た。おそらく、柴崎史上最高のベストバウトと言っても差し支えないだろう。目立ちまくりでセーブしまくりって最高だね。DF陣は案外そうでもなく突破は結構許しちゃってました。何より、今日は中盤がすごい。 高橋きゅん♪や久島、久場にとっては勝てないまでも楽しかったんじゃないかという試合。この3人のファンなら必見の試合でしたよ。

   −今日の受賞者−
MOM : GK柴崎貴広    初選出
MOM : FW佐野裕哉    初選出
MOM : MF久島寿樹    初選出
MOM : MF根占真伍    2度目/通算4度目
MVP : GK柴崎貴広    初選出
MVP : MF高橋宏幸    初選出
MVP : MF久場政朋    初選出


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
文句無し。今日の試合のヒーローは柴崎です。勝利してないのにいいのかい?って気がするけど、先の見える引き分けだったもんで。それに何より面白かったのさぁ。他には何か久しぶりにゴールというものを見たから佐野も受賞。 パッサーとして何度も出てきた久島、観戦記ではあまり出てこないけど攻守の要として根占。根占はセカンドボールを奪いまくってチャンスに繋げてくれた。さばきも多かったし。高橋きゅん♪と久場はお互いの技を魅せる事が出来た試合だったので受賞。 高橋のスルーパス、久場のダイレクトパスは必見ですよー。それにしても初選出ばっかでした。


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