2001年東京ヴェルディサテライト第5節
・試合前にまず驚いた事と言えば、鹿島の応援団でしょう。太鼓やら横断幕やらでトップの試合さながらの演出でした。こんな中で試合が出来たらサテライトの選手達もさぞ気持ちいい事でしょう。
それではスタメンです。
ヴェルディ第一グラウンド
| 東京ヴェルディサテライト |
VS | 鹿島アントラーズサテライト |
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監督 | − | 山野孝義 | | |
監督 | − | 石井正忠 | | |
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GK | 1 | 高木義成 | | |
GK | 1 | 加藤慎也 | | |
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DF | 6 | 羽山巧巳 | | |
DF | 2 | 松島竜太 | | |
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DF | 4 | 松原忠明 | | |
DF | 3 | 藤巻佑貴 | (YOUTH) | |
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DF | 3 | 望月隆司 | | |
DF | 4 | 金古聖司 | | |
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DF | 5 | 杉山弘一 | | |
DF | 6 | 山口武士 | | |
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MF | 8 | 富澤清太郎 | | |
MF | 5 | 柴田雅久 | | |
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MF | 7 | 小林大悟 | | |
MF | 7 | 境谷 主 | (YOUTH) | |
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MF | 11 | 宮地 宏 | | |
MF | 8 | 小谷野稔弘 | (YOUTH) | |
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MF | 2 | 高地系治 | | |
MF | 10 | 野沢拓也 | | |
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FW | 9 | 矢野隼人 | | |
FW | 9 | 小林康剛 | | |
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FW | 10 | 前園真聖 | | |
FW | 11 | 中村幸聖 | | |
・帰国さえしてなければ見れたであろうビスマルク・・・そんなに要らないのか・・・。そして、今日はウワサではあったがアツやヨネややしけんなんかが出場しちゃうというお金を払わないといけないんじゃないかっていうメンバーに
なるはずだった。まぁ、相手の鹿島のメンツを見れば使う方がバカらしくなってしまうので止めたのか。それでも、そんなメンツで戦うのも見たかったのだが。関係ないけど、まぐの周りにはやたらと鹿島サポが群がる。その中でこんな一言。
「ねぇ、ヴェルディの10番って・・・前園じゃない?」「いや、違うだろ!。なんでこんなのに出てんだよ!」・・・いや、出てるんです。すいませんねサテライトなんかで使っちゃって。
矢野 ゾノ 矢野
ゾノ
高地 宮地
高地 宮地 大悟 羽山
↑↑
攻 ↑↑
大悟 かんぺー →撃→ かんぺー ↑↑
時 ↑↑
杉山 羽山 ↑↑
望月 松原 杉山 松原
望月
高木 高木
・試合始まって早々、右サイドを駆け上がる羽山。今までと違いだいぶオーバーラップを積極的に行うようになってきた。そんな羽山だが今日は面白い事に気付いた。「矢野!矢野!」と叫ぶ声が・・・めちゃくちゃ高い。
アルシンドかお前は!(分かる?) ただ高いだけじゃ遠くまで聞こえるかどうかは知らないけど、望月レベルにならないとね。
・さぁ、まずは前半早々。ゾノがボールをキープ。あの左手をくるっと回してドリブルする独特のフェイント。確かテリーマンも手を回してからパンチするんだよね。(キン肉マンなんて知らないか?) ま、いいか。とりあえずその「テリーマンドリブル」で相手をかわして
中央を二列目から上がってきた宮地へスルーパス。これを宮地がワントラップ、ループシュート。トラップが浮いたのを利用してループ。見事な弧を描いてネットへ。あっさりと先制してヴェルディが1−0。
・今日はゾノがキレキレ。どうなってるのよさ。またもテリーマンドリブル炸裂。相手DFを抜きまくってからスルーパス。ドリブルしないですぐ出した方がいいじゃん。って思ったらちゃんとドリブルしてからでも大丈夫だった。これを矢野がGKと一対一へ。そして、出たぞ必殺!「キャノンシュート!」これだけは
まともな名前なんだね。しかし、これはニアポストへ見事直撃。郵便で〜す。そのままゴールキックへ。やっぱ、矢野はこういうときに思いっきり蹴ってもらわないとね。それを見に来たんだし。
・宮地が結構良い感じだ。この宮地がサイドへさばく。さばくというよりサイドにオーバーラップを促しているパスなので、サイドの選手は走らざるを得ないというパス。これを大悟が回ってボールを受ける。そして、来たボールをそのままダイレクトでパス。しかし、大悟の意図はワンツーで宮地が中へ走っていると思って
いたが宮地は居なかった。この一連の動きに対して監督山野が一言。「大悟ーーーっ!!ゴール前にほーりこめーっ!!」うむ、簡単な指示でよろしい。
・宮地のチャンスメークは絶品。今度は宮地のスルーパスにゾノが裏を取る。しかし、一樹や飯尾の様な足の速さは無い為に前園はDFに追いつかれてしまう。そして、DFと一騎打ち。またも必殺「テリーマンドリブル」(しつこい・・・)しかし、相手はひっかから無かった為に抜く事は出来ずそのまま引き連れて
中央からミドルもGK正面。相手もユースではなく金古ですからな。そこそこやりますよ。
・広島戦帯同メンバーもベンチ入り出来ず・・・無念の続くかんぺー。今日はロングフィードを多様するシーンが多い。事実、ワンボランチの為に攻撃参加が出来ず苦労させられてはいた。そのかんぺーから矢野へ一気にフィード。しかし、相手GKがPA内から飛び出してクリア。しかし、その場所にはゾノ。
広島戦の再現か。駒野のVゴールをパクるんだゾノ・・・って枠を外した。そうそう真似は出来ないか。
・高木のゴールキック・・・てあれ? 高木って左だっけ? なんと高木が左足でのゴールキックをマスターしていた。しかも、今まではゴールキックはそんなに遠くまで飛ばない高木がハーフラインを楽に越えるキックを見せた。しかも、高木の上半身が前よりもガッチリしている。高木がヴェルディの正GKの座を
奪うのも意外に近い将来なのかもよ。
・前半終了間際、またも必殺技「テリーマンドリブル」。そして、ゾノのスルーパスがサイドの矢野へ。またもGKと一対一へ。今度こそ矢野の必殺「キャノンシュート」が決まるか・・・と思ったら横からスライディングしてきた選手のためのキックフェイントだった。これでかわしてニアサイドに流し込んで2−0。
意外にも思いっきり蹴らずに落ち着いたシュートだった。(それでも早い・・)このまま、前半終了。
−後半−
・望月はやっぱ最高ですわ。彼のラインコントロールと美声があればトップでも通用するはず。っていうか松原をトップ昇格させるのもいいけど、それよりも望月が最初じゃないか?
今の廣長・中澤・山卓のラインではオフサイドは取れないっすよ。そんなこと言っておいて選手交代。持ち上げた望月に代えて高橋。
矢野 ゾノ 矢野
ゾノ
高地 宮地
高地 宮地 大悟 羽山
↑↑
攻 ↑↑
大悟 かんぺー →撃→ かんぺー ↑↑
時 ↑↑
杉山 羽山 ↑↑
高橋 松原 杉山 高橋 松原 羽山
高木 高木
・相手の良い位置でのセットプレイ時に必ずかんぺーが近寄り、早いリスタートをさせない。こういう悪どいプレーならかんぺーはお手の物。誉めてるのかけなしてるのか・・・。とりあえず、こういうプレーは
大事なのだ。すべてのポジションで必ず行っていたぞ。
・またも、前園からのスルーパス。今日のゾノはPA内には近寄らずに、矢野らにスルーパスを送る仕事ばかりをこなしていた。もっとゾノが得点取る形を見たいのに。しかし、それでもしっかりと仕事はしてるんだよ。
ゾノから矢野へ。ここで矢野がGKと一対一。またもキャノンではなくて流し込もうとするシュート。なぜだ。なぜ思いっきり蹴らない。それが見たいのに。流し込もうとしてGKの正面。
・あぁ〜、なんだかんだで久しぶりに杉山の「サイドの暴れ馬」ぶりを発揮。左サイド深くオーバーラップをし、ゾノとワンツーパスで裏へ抜け出す。そこでDF一対一の状態で勝負。しかし、ゾノのパスの時点でオフサイドであった。
それにしても杉さんも絶好調です。トップでの起用は今のところガマンするしかない。ただ、この能力を何もせずに埋めておくには勿体無さすぎる・・・。
・ここで鹿島の最大のチャンス。FK10番の野沢のカーブがかった見事なFKがファーサイドでフリーになっていた小林康剛のヘッド。これを右手一本で高木がスーパーセーブ。まるで、羅王の「我が人生にいっぺんの悔い無し!」のごとく、勇ましい姿だった。
右手を天に尽きだした格好で止めたボールはそのままゴールへ。そして、これを相手FWが押し込みに来る。しかし、これも高木が身体を張ったセーブで相手FWをなぎ倒す。そして、こぼれたボールを右手一本でキャッチ。素晴らしい好セーブの数々。
実はこの後、相手FWが高木の右手ごと決めるがこれはファール。今日は目立たなかった大悟に代えて石田投入。
矢野 ゾノ 矢野
ゾノ
宮地
高地 宮地 高地 石田
↑↑
攻 ↑↑
羽山 かんぺー →撃→ 羽山 かんぺー ↑↑
時 ↑↑
杉山 石田 ↑↑
高橋 松原 杉山 高橋 松原 石田
高木 高木
・この時、何か審判にでも暴言を吐いたのか・・・審判からイエローカードをもらっておりました。
・ちょっと一時期目立たなくなっていた前園。事実、後半は余り活躍の場所もありませんでした。その前園の必殺「テリーマンドリブル」でまたもチャンスを作る。そして、キックフェイント一発でDFをかわしてそのままスルーパス。
これを右サイドを上がってきた石田が突破。そして、石田がそのまま中へ折り返す・・・あ、入っちゃった。どうやら直接狙ったのかな。折り返したのかと思っちゃった。3−0とヴェルディが大きくリード。選手交代、
次第に動かなくなっていた矢野、前半はスルーパッサーとなった宮地に代えて、FWデカイ遠藤、なんか妙にキャラクターが面白い太一の投入。
遠藤 ゾノ 遠藤
ゾノ
太一
高地 太一 高地 石田
↑↑
攻 ↑↑
羽山 かんぺー →撃→ 羽山 かんぺー ↑↑
時 ↑↑
杉山 石田 ↑↑
高橋 松原 杉山 高橋 松原 石田
高木 高木
・なんか最近、変なキャラクター付けになってきた太一。美味しいとこ取りなんだよね太一って。今回はとりあえず中盤でボールをキープ、しかし、渡す場所も人もいない。しゃーない、とりあえず打っときますか。
ってな具合でミドル。これが見事に右下隅に飛んでいき4−0と大量リード。今回は藤吉ばりのパフォーマンスは無かった・・・ちぇ、残念。これで試合終了。
第5節
ヴェルディグラウンド |
ヴェルディサテライト | VS | 鹿島アントラーズサテ |
2 | 前−半 | 0 |
2 | 後−半 | 0 |
4 | 合−計 | 0 |
宮地 宏 | 得点 | |
矢野隼人 | 得点 | |
石田博行 | 得点 | |
加々美太一 | 得点 | |
・・・・終了後
・後半はワンボランチでやらされていてなかなか攻撃参加も出来ず、完全にバテ気味だったかんぺー。
試合終了後・・・「バテたフリしただけだよ。」
ま、これだけ言えればまだまだ走らせられるな。
MOM : MF宮地 宏 二度目
MOM : FW前園真聖 初
MVP : GK高木義成 二度目
・とりあえず宮地と前園のダブルパッサーの共演という感じでした。やっぱ、サッカーは面白い。前園は余りにも有名だからマークも厳しいけど、宮地は比較的フリーで動けたからパスも用意に出来たな。
他にはちょっと成長の跡が毎試合着実に増えているので見ていて楽しい。失点もののピンチを救ったのを評価した。
−全選手の状態など−
・まず、まぐが見て思った事をつらつらと書いていきましょうか。GK高木は意外にも今まで弱点はハッキリ言って多かった。ミドルはこぼすし、空中戦はもたつくし、一対一では前へ出るかどうかで迷ったりとしてる間に失点とか。
しかし、今回はそういうフシが全く無かった。まず、ミドルシュートなどはしっかりと自分の身体の真正面で腰を低く落として抱きかかえるように取っている。今までは両手だけでのキャッチでよくイレギュラーバウンドに困り、前へ
こぼすのは当たり前だったな。空中戦や前への果敢な飛び出しは今までだって余り見なかったのに。そう、高木よ。本並の背中を見て大きくなれ!! 本並と決定的に違うのは試合中にどうでもいいコメントが多いこと。それって指示か?
ってのも多くなった。それだけ余裕も出てきたと言うことか。そうなのか?
・DF陣ではやはり松原よりも存在感がある望月。ラインコントロールの良さはもう今まで語り尽くした通りだが、今までと違いオフサイドトラップを取ろうと意図してやっていることも出来た。トップでやしけんを起用しないのなら望月は
どうだろう。他に松原で少し思った事がある。ガタイはいいのだが、どうもダイレクトプレーを好む選手がFWだとボールの無い所で足を引っかけてしまい反則を取られるシーンが多い。ワントラップめでケズるクセがあるのか、反則を取られ
すぎなのはちと困ったもんだ。前半は3バックのCB的なポジションだったが、後半4バックでオーバーラップを果敢に行った杉さんだが、あまりあの軽快で元気な声は聞こえなかった。望月の方がデカイってだけかもしれないが、ちょっといつもの杉さん
じゃなかった印象。
・ワンボランチで戦わされたかんぺーは辛い感じだった。しかし、それよりも守備の面で問題あり。これは全選手に言える事。サイドから相手選手が上がってくる。この時に何故かどの選手も横から当たろうとするのだ。
ちょっと待て! サイドからの攻撃にはまず縦を切った後、横から囲むのが鉄則のはず。まぐはこれをユースの試合で学んだ事。しかし、なんとトップはおろかサテライトの選手が出来ていないのだ。基本事項のはずの守備が
全く出来ていない現状。こういうのは指揮官のせいというしかないのか。これを見てなんとも思わないのかほんとに。他に宮地は文句無し。後半は動けなかったが。問題なのは大悟。まったく活きる場所が無かった。やはり、佐野が
いないと合わないのか。今期最初の練習試合よりも消極的なプレーの連続。とりあえず、難しい事を次々とやろうとせずに簡単にサイドにさばいたり、「よこせ!」と言ってる奴に預けて自分が前へ出ていくとか。何かふっきれればすぐに良くなるとは
思うけど。今はトップ出場は無さそうだ。途中交代で退くまで決定的な仕事は一切出来なかった。次のサテでは大悟をもっと集中して見てみましょう。どこまで良くなるかな。
・FW陣。相変わらずの矢野。なぜ、矢野はいつも思うけど一つのプレーで止めてしまうんだ。次々々・・・ぐらいのプレーまで考えて動いていけば必ず決定的チャンスはくるはず。もしくは完全センターフォワードタイプへと意向するしかないのか。
今で言うとフランスのトレゼゲとかバティストゥータとかのタイプになるしかないか。でも、バティは結構動くよ。やっぱ、トレゼゲか。一点集中タイプもいいけど、裏を狙ってみるのも面白いのでは。簡単にパス&ゴーで裏をもらうとか。
パスセンスとか良い選手はいるんだからさ。他には前園。前園はやはりゴールに向かって勝負していかなくちゃ、一度だけだったけど勝負をしないシーンがあった。あの時は右サイドに走り込む選手もいなかったので勝負へ行ける絶好のチャンスだった。
やっぱ、あの前園のドリブルは出来るときにはやってくれ。スルーパスはいっぱい見れたから。
*石田のゴールではなく矢野が押し込んだそうです。
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