| 23代目監督 | 三浦泰年 | 
| 種類 | スパルタサッカー | 
| 結果 | −ギラヴァンツ北九州監督− 2011年:8位/16勝12敗10分 2012年:9位/19勝16敗7分
  −東京ヴェルディ監督− 2013年:J2 13位14勝14敗14分 2014年:J2 20位/6勝16敗9分 | 
| 特徴 | 
・ギラヴァンツ北九州で監督を務め、1年で1勝しかしなかったチームを1ケタ順位に押し上げた。前任者の川勝監督が変則システムに弱いという事もあって、近代サッカーを熟知しているヤス監督に白羽の矢が刺さった。その手腕を買ってか3年契約の任期途中での移籍劇となった。北九州にはヴェルディの若手がレンタルで移籍している事もあり、若手起用を推進してくれる事も期待された。欧州サッカーに精通しており、1年目は激しいプレスを中心としたボルシア・ドルトムントさながらの「ゲーゲンプレッシング」にも似たサッカーに挑戦。その後、サイドの巧みな上下動で3バックから5バック、1ボランチから3ボランチを流動的に行う3−1−4−2も採用。当時、無敗で優勝したセリエAのユベントスが採用した事でも有名。2年目はリスクを賭けずに少ないチャンスをものにする、手数を少なくしたモウリーニョの様な高速カウンターをイメージするサッカーを採用。ただ、いずれも成功とは言えないものに終わってしまった。
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結果 | 
・1年目から育成型路線を打ち出したフロントとは違い、北九州で子飼いの選手を5名も獲得。ベテラン、実力者であっても、自らの戦術に合わなければ「戦術上の理由」という解釈で
次々とレギュラーの座を追われた。練習も非常に厳しく、些細な事でも罵声(パワハラに該当しそうなほど)が容赦無く飛んだ。物に当たる事も多くペットボトルやホワイトボードは訴えたら勝てるレベル。
2年目はチーム事情の関係もあり、ヴェルディユース勢が大半を占める結果となった。結果的にスタメンのほとんどをユースにせざるを得なくなり、ユースを知らないヤス監督に任せるのは如何なものかと論じられる事も多かった。
3年契約の影響で解任する事が出来ず(残りの契約金・途中解約の違約金を払えない為)、辞任待ちという状況が長く続いた。
しかし、急遽サポータースポンサーの登場により、違約金に相当する金額であった為に解任。後任に下部組織の監督を歴任していた富樫氏になるのは必然であった。総合的な試合内容・結果、練習における人間性・態度などを鑑みても、ヴェルディ歴代最低監督の1人になった事は間違いない。最後に擁護するとしたら、「北九州勢」を揃えて昇格を狙っていたのに、急に「ユースだけで育成」と言われても話が違う。ある意味、ヤス監督も被害者かもしれん。
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成績 2013年 | 
・シーズン前から不安視されていたCBの層の薄さが最後まで響いた。それを補おうと3−1−4−2のユベントスシステムでシーズンの大半を戦ったが、システムの弱点であるボランチの横、あるいはバックラインでの連携ミスを狙われての失点が絶える事は無かった。
更に北九州から引き抜いてきた選手達と、ヴェルディの選手達との連携は最後まで築けなかった。その原因として、試合中に散見される「止める・蹴る」などの基本的なボールコントロールのミスである。1本のパスをきつめに出せるか出せないかで攻めのスピードは格段に変わるものだ。
結局、最後まで相手のプレッシングより早いパスワークを構築する事は無かった。これにより、ヴェルディ史上J2最低順位という結果に終わる。
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成績 2014年 | 
・2年目はシーズン当初からユース勢やベテラン勢をレンタルなどで放出。資金が足りなかった事が想像されるが、果たして本当にそれだけだったのでしょうか。色々といぶかしんでしまいますが、試合そのものは4−2−3−1を貫き、リスクを賭けずにじっくりと戦う戦術を採用。しかし、プレスでボールを奪う事は無い上に、こちらはプレスで奪われてしまう事が多かった。
セットプレイでの失点も異常な記録を更新。J2ワーストでもあった。育成型路線で行くと銘打ったものの、まさかのJ3降格争いに巻き込まれてしまった。かといって監督を解任も出来ずにただ時間が過ぎていった。サポータースポンサーが現れなかったらと思うと、3年目までヤス監督がやり続けたかもしれない・・・。
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2013年 ベスト フォメ | 
       常盤 聡  高原直泰                 巻誠一郎  高原直泰
      (中島翔哉)                     (常盤 聡)(中島翔哉)
       飯尾一慶  西 紀寛                 飯尾一慶  西 紀寛
      (前田直輝)(安田晃大)                     (中後雅喜)
 石神直哉              森 勇介     小池純輝              森 勇介
(小池純輝)    鈴木 惇                       鈴木 惇
    福井諒司  刀根亮輔  金 鐘必           吉野恭平  福井諒司  井林 章
                              (石神直哉)
          佐藤優也                       佐藤優也
*讃岐問題により、開幕2試合は間瀬コーチが代行で指揮を執った。5試合目から3−1−4−2を採用。
数試合復帰するも、キローラン木鈴が1年間負傷。半年負傷が中後、安在、金、前田、刀根。
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2014年 ベスト フォメ | 
       平本一樹  常盤 聡                 杉本竜士  常盤 聡
            (菅嶋弘希)
   鈴木 惇          前田直輝         南 秀仁          澤井直人
                (高木大輔)                     
       田村直也  ニウド                  鈴木 惇  ニウド
            (中後雅喜)                     (安西幸輝)
 安在和樹  金 鐘必  井林 章  安西幸輝     安在和樹  金 鐘必  井林 章  田村直也
            (吉野恭平)
          佐藤優也                      キロラン菜入
*左図が1クール目、右図が2クール目の頭から10試合ほど採用した。
キローラン木鈴、福井はシーズンを通して負傷中。GKも3人が負傷した。
GKが4人全員出場した稀な年でもあった。
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