2006年 東京都U−17選手権「新人戦」


・今までの新人戦と違いシード制の導入です。毎年、2ケタ勝利は当たり前という展開の多い新人戦でしたが、今年からシードになっちゃいました。22−0はもう見れないか・・・。 まぁいい。とにかく、今年の新人戦の組み合わせがこちら。

−1次リーグ−
A組:1位杉並FC、2位駒沢FC、3位杉並アヤックス、4位エスペランサ東京
B組:1位FCトリプレッタ、2位FC町田、3位カリオカ足立

−決勝リーグ−
C組:ヴェルディユース、横河武蔵野FC、杉並FC
D組:FC東京、三菱養和SC、FCトリプレッタ

・となっております。もっか、最大のライバルは横河武蔵野ですな。あの堅守をどう攻略するか。引き分けでも突破というカタチへ持って行きたいので、この杉並FC戦には大量得点が必須になりました。

ヴェルディ元土グラウンド
東京ヴェルディユース
VS
杉並FC
柴田 峡監督 
高木 駿GK 
古川将大15DF 
金沢真吾DF 
寺田卓哉33DF 
古川圭司23DF 
笠松亮太MF 
奥田大二郎17MF 
小林裕紀MF 
山村和士28MF 
征矢智和32FW 
河野広貴13FW 


・システムはオーソドックス4−4−2。坂口、三原、弦巻、征矢貴裕と抜けた選手が多いのでスタメンでだいぶメンバーが変わってきた。CBには寺田、サイドバックには花の圭司復活。ボランチには 何でも屋笠松、中盤にはまぐ初観戦の山村ときた。今年のヴェルディがどうなるのか楽しみだ。ちなみにボブ村杉、オサマはケガみたいだね。

     征矢    河野                  征矢    河野
                                  
                          圭司               
  山村          裕紀          ↑↑      山村    裕紀
                     攻    ↑↑              
                    →撃→   ↑↑             
     奥田    笠松        時    ↑↑   奥田    笠松  
                          ↑↑             
                          ↑↑            
圭司              マサ           寺田        マサ
     寺田    金沢                     金沢   


        高木                        高木
・左のサイドバックに入った花の圭司のオーバーラップが非常に効果的。3バックには見えなかったけど、圭司のポジションはかなり高めをキープしていました。FWの征矢はどっしり前線で、河野はどっちかというと1.5列目ではしゃぎまくるという印象。 昨年と違い、放り込みサッカーはしない模様。

・毎年の様にまぐの遅刻癖はいつものことで・・・着いたと同時にコーチを確認。うん、やっぱりだ。あの声は和哉さん。昨年までトップのGKコーチを勤めていた中村和哉さんがユースのGKコーチへ。これでユースっ子に第二の菅野が育つ訳ですね。 うん、高木という苗字のGKに安定感は求めていないのでガンガン行くがいいさ。和哉さん頼んだぞ。

・開始まもなく、PAの右エリアを走ってきた山村が流し込んでいきなり先制1−0。うん、見逃した。アシストも誰か分からず。山村のドリブルで持って行く姿勢と、運ぶドリブルのテクニックを見てみるとヴェルディユースにぴったりの選手に見えた。 クロスも上手いし、二列目からの飛び出しも出来そうなタイプだ。今後、ポジション争いでは注意してみておきたい選手だ。

・うん、もう菅野っぽくなってる。GKの高木が後ろからコーチング。相手がボールを持った時には、車庫入れを手伝ってくれる人みたいに「バック、バック、バック・・・ストーーップ!!」と指示。これでDFラインの統率をしているんですな。うんうん、これで後は前線への指示も出てきたらネタ王だ。 「タムぅー!ナイスシュート!!」とかね。たまにコーチングを忘れてるあたり、高木のコンディションの高さはコーチングで分かるぞ。

・今回の観戦記は内容よりも選手の適正をはかる試合だ。その内の一人、寺田卓哉。CBの必須能力、上背は申し分無い。若干、足の細さが気になる。上背はあるものの人や球際には対して当たりに行くタイプではなく、インターセプトなどのパスカットタイプか。 カバーリングもこなすだけにスイーパー色が強そう。あと、左サイドで花の圭司がフリーで待っているのに、DFラインの裏へ狙うあたり「ロングフィード型スイーパー」を目指してるのかも。うん、ここまで書いておいて見当違いの可能性有りなので鵜呑みにするなよ。

     征矢    河野                  征矢    河野
                                  
                          圭司               
  山村          裕紀          ↑↑      山村    裕紀
                     攻    ↑↑              
                    →撃→   ↑↑             
     奥田    金沢        時    ↑↑   奥田    金沢  
                          ↑↑             
                          ↑↑            
圭司              笠松           寺田        笠松
     寺田    マサ                     マサ   


        高木                        高木
・うん、ポジションチェンジ。金沢のポジションが一列前へ。ガタイ、横幅、足の太さ・・・うんうん、トップ昇格出来そうな最低条件はクリアしている。後はどれだけネタを持っているかだ。そういえば、昨年は後半残り5分で出場し、「背番号5番FW」として起用されてること自体 ネタっぽいのだが、柴田さんはそういう人じゃないだろうから何か考えあってのことだろう。でも、ボランチに移動してからボールに触れて無いぞ。触る時は相手から奪う時のみ。

・右サイドで開いて待っていたヴィエリ征矢。森本を尊敬している。今年なんかは9番とか11番とかを背負っても良さそうだが、32番にこだわるのだろうか。こだわったらまたヴィエリ征矢にしようか。もし、森本と同じ番号にしたらモリ征矢にしようか。盛り蕎麦みたいだな。 まぁいい。右サイドから征矢が単身ドリブル突破。相手のDF4人に向って突進。何故、取れないのかが不思議なドリブルでGKと一対一を流し込み2−0。うん、征矢に渡せば大丈夫。やっぱ、化け物だわ。

・相手の杉並FCは10番の選手で持っている感じか。勝手にジュニーニョ・ベルナンプカーノと呼ばせてもらったのだが、こいつがまた上手いんだ。前半だけでゴールになりそうなミドルシュートを2度も放ってきた。いずれも高木に弾かれていて失点は免れているのだが、一応厄介な相手だ。 そもそも、高木の守備位置が常にペナルティエリアの外ってのもまたアレだけどね。出過ぎてて狙われてるのさ。超攻撃的GKなだけに前がかり。

・CKからユーキのクロス。ふっふっふ、お待たせしました。PA内に入ると人が変わるあの人の登場です。説明しよう、古川将大はPA内に入ると「流し込みのマサ」というストライカーに変身してしまうのである。ファーサイドから中央へ走りこむと競り合うDFに負けずにヘディングシュート。 ゴールへ突き刺して3−0。うん、さすがFWマサ古川。昨年の新人戦ではいっぱい点取ったもんね。たまにはハメを外しても構わないさ。これで前半終了。




   −後半−
     征矢    河野                  征矢    河野
                                  
                          圭司               
  久保木         裕紀          ↑↑久保木         裕紀
                     攻    ↑↑              
                    →撃→   ↑↑             
     奥田    大樹        時    ↑↑   奥田    大樹  
                          ↑↑             
                          ↑↑            
圭司              笠松           寺田        笠松
     寺田    金沢                     金沢   


        高木                        高木
・後半になって高橋大樹、久保木が登場。久保木に至っては恐らく初観戦かと思われます。この際に選手をしっかりと把握しておきましょーか。うん、今のところの情報は顔がますだおかだに似てるって所くらいだ。 うん、参考にならんな、こんなの。

・大樹からのパス。何気ないパスをもらった征矢がPA内に向って運ぶ。これをヴィエリ征矢がDFと一対一でじりじりと間合いを詰める。ここが征矢の怪物ぶりというところか。じりじりと攻めてくるのだが、相手DFは左利きなのを知っているのか明らかに左寄りの間合い。 縦に突破されても構わないという体勢を維持。・・・きらーん♪・・・サカつくで言うと光プレイね。一瞬の判断で征矢が狙ったコース。それは左足でゴール左を巻いて決めるというシュートを狙ったのだ。ドリブルで突破しそうな素振りからのシュートはDFの脇の下付近を通ってゴールイン。 こんなもん、どうやって守れっていうんだ!!前にスキラッチがよく決めたシュートだよ、これ。これで4−0。

・前半は割りと流すというか決定的なチャンス自体は少なかった。しかし、後半は最初から飛ばします。左サイドを突破した圭司からの折り返しを奥田がミドルシュートも外へ。右から笠松のグラウンダーをファーサイドで久保木がミドルも外へ。うんうん、いい感じ。 久保木は左サイドを縦へ突破したがるサイドアタッカーでよろしいか? 股抜きでかわしたりとテクニシャンぶりも発揮してたぞ。

・今までは非常に地味な役回りの多かったボランチ奥田大二郎。しかし、今年の奥田は一味も二味も違う。「弦巻の後釜は俺だ!」「ユースアイドルの座はもらった!」とでも思っているのだろうか奥田が色気づいた。DF2人を前にして無難な横パスをする事をやめたのだ。 いきなりドリブル突破を選択・・・おお!今年の奥田は違うぞ・・・んで、取られた。うん、まずいぞ奥田がネタ王になりそうな予感。

・サイドのゆーき、圭司がガラ空き。うん、はっきり言って寺田からのフィードでゆーき、ゆーきのアーリークロスでFWヘッドでゴール・・・というイメージも確かに出来る。そうすれば、最近の流行に添った手数の少ないゴールも可能である。しかーーーーしっ!!そんな簡単なゴールで 満足しても仕方ない。ってか、レベルアップにならんではないか。手数もかけて色んなカタチでのゴールを創造出来ないと意味がない。練習にもならないではないか!!・・・これって公式戦だけど、まいっか。

・ここにきて笠松とゆーきのコンビが冴え渡る。そもそも、ロングキックの精度が高いゆーきが股抜きなどで1人かわすなどをすれば、どんピシャクロスだって出来る。そう、これを狙わせる為にも笠松がフォローに走る・・・この上手さを評価したい。 わざと笠松が中央に切り込んでゆーきのマークを外させる動き、ゆーきの裏を回る動き・・・うん、地味ではあるけど、こういう献身的な動きは非常に大事なのよさ。本当に何でも屋になりそうな笠松でした。

     河野    成田                  河野    成田
                                  
                          圭司               
  久保木         裕紀          ↑↑久保木         裕紀
                     攻    ↑↑              
                    →撃→   ↑↑             
     奥田    大樹        時    ↑↑   奥田    大樹  
                          ↑↑             
                          ↑↑            
圭司              笠松           寺田        笠松
     寺田    金沢                     金沢   


        高木                        高木
・↑で言った要素を全て詰め込む。ゆーきがセンターラインでボールをキープ。この裏を回った笠松がボールをもらってサイドを走る。そして、中央へ切れ込んでマークを3人も自分に引き付ける。んで、右サイドの裏へ走ったゆーきへスルーパス。うん、ここまでの動きはまさに完璧。 そして、ゆーきがダイレクトでセンタリングを送って中央に河野どっかーんヘッド!で5−0。うん、ゴールまでの道筋が非常に綺麗だったし、リズムが良かった。サッカーの基本的な破り方です。

・みんな、活躍してるなぁ・・・ぼ、僕も頑張らなくちゃ。ここまで出番の無い高橋大樹。ここで一発魅せておこうとでも思ったのか、さっそうとPA内へ攻めあがる。そこへ左サイドからのセンタリングが見事な精度で入ってくる。ここで高橋大樹が飛び上がった・・・さぁ、何をする!! ヘディング? 胸トラップボレー? オーバーヘッド?・・・ここで大樹は迷っちゃったのか、選んだ答えはコレ!!必殺「のどトラップ」・・・ゲホッ、ゲホッ、ゴホッ、ゴホッ・・・良い子も悪い子も真似すんなよな。奥田に続いて大樹もネタ王か。

・さぁ、ユースのアイドルは俺だ。色気づいた奥田の攻撃はこれでもやまない。ミドルシュートでもいいからゴールを決めようと躍起になっているのだ。一発、かましてやれぇ!!食らえ、奥田の必殺ミドルシュートぉぉぉぉ!!!・・・って、横パス。なーんだ、色気づいた奥田が勝負から逃げたななんて 思っていたら後ろから走ってきた高橋大樹が思いっきり叩く。これがゴール右上はズドン!!6−0。うん、見る分には最高に気持ちいいシュートなんだよ、これ。あ、決めた選手が一番気持ちいいやね。それにしても、奥田のしたり顔がまた「狙ってた」とか言いそうだな。

・うん、まぐの弱点だ、これ。ノートを取っている際に得点シーンを見逃すというお約束。せっかく、ゴールを決めたのにネタに出来なくてスマン。左の花の圭司からセンタリングを中で久保木がヘッドで叩き込んで7−0。

     皆川    成田                     皆川
                           久保木         成田
                                          
  久保木         裕紀           
                     攻         奥田    裕紀   
                    →撃→                 
     奥田    大樹        時         
                                  大樹     
                                       
圭司              石井        圭司              石井
     寺田    金沢                  寺田    金沢


        高木                        高木
・ま、まさかバルセロナスタイル?・・・っていう風に見えたのはまぐの頭の80%はネタで出来ているからだろう。あまり、気にしないでくれ。そんなにサッカー玄人でも無いし、戦術好きでもないんだ。試合の最後はめでたく今年のネタ王に決定した奥田のループシュートが外れたところで 試合終了。


12/11(日) 第13回Jユースカップ
ヴェルディ元土グラウンド

ヴェルディユース
 VS 
杉並FC

前−半

後−半

合−計

山村和士

  

征矢智和

  

(裕紀)古川将大

  

(大樹)征矢智和

  

(裕紀)河野広貴

  

(奥田)高橋大樹

  

(圭司)久保木 優

  


   −おまけ−
ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
・あまり知らない選手も見れたし、個人的には満足な試合でした。7−0と試合結果もそこそこに色々なアイデアのある攻撃が見れました。ただ、毎年のパターンとして新人戦でのスタメンがそのまま最後まで行く事は滅多にありません。 ここからヴェルディユースの熾烈なポジション争いが待っていますからね。特にオサマや村杉も混ざったらどうなるんでしょ。うんうん、今年もユースが楽しみだ。

   −今日の受賞者−
MOM : MF 小林裕紀         初選出/通算3度目
MOM : FW 征矢智和         初選出/通算2度目
MOM : DF 笠松亮太         初選出/通算2度目
MVP : MF 古川圭司         初選出/通算2度目
MVP : MF 奥田大二郎        初選出/通算2度目


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
ゆーきは今年のヴェルディユースの王様と化していますね。征矢貴裕と同じ役回りをこなせるでしょーし、征矢貴以上の実力をこれから魅せてもらいたいです。そして、その弟の征矢智和は化け物です。 やはり、同年代の子達と比べても別格。ここでサッカーやってる子じゃないですね。とはいえ、これからは全チームからマークされるでしょー。その時にどうするかを見てみたいと思います。右サイドバックも出来るんですね、笠松。 機を見たオーバーラップから攻撃も抜群、本職スイーパーのCBから来る守備的サイドバックも可能。要所要所で3バックへ変更されても無難に対応。そして、超攻撃的サイドバックの古川圭司は久しぶりに見たけど、 相変わらずの攻撃っぷりは見てて気持ちいい。後半はちょっと疲れちゃったかな。ボランチの奥田はこれからもネタを提供してください。




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