2003年 新人戦決勝


・着いてみたら、雨なのに結構な人だかり。しかも、他のチームが試合してました。うーん、相手はどこだろう。あ、FC東京の様だ。今年は決勝で見る事が出来なかったなぁ、ま、来年上がってきなさい。 上座に座ってお待ちしてますよ。ふふん。

・ところがーーーっ、どっこいどっこい。なんと横河FC相手にPK戦5−3で敗れるハプニング! おいおいおいおい、大丈夫か?FC東京!

ヴェルディ人工芝グラウンド
 
   東京ヴェルディユース
VS
   三菱養和FC
  代行菊原志郎様  
  GK16前川キヨシ善洋  
  DF白井 渉  
  DF17向山タツヤ  
  DF13富田晋伍  
  DF小澤良太  
  MF川股要祐  
  MF小野雄平  
  MF20野中伸基  
  MF24中野裕也  
  FW18林 陵平  
  FW19榛地章久  


・さ、余所様はほっといてヴェルディユース。今日も相変わらず志郎様が監督です。このまま、ユース監督になるんでしょうか? 非常に色んな意味で気になりますです。さぁ、円陣を組んで、養和がオーッ! まるで、これに対抗したかの様にもっと大きな声で「オーーーーーーッッッ!!」。気合い合戦では勝利です。氣で負けちゃダメだからね。勝負は勝ちたいと強く思った方が勝つという風に相場が決まってるらしいです。

           林                   榛地    林      
     榛地                                
                             裕也   小野   野中 
  ゆーや         野中                             
                                          白井
                     攻    小澤              ↑↑
     小野    川股       →撃→   ↑↑      川股      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
小澤              白井        小澤              白井
     富田    タツヤ                 富田    タツヤ


        前川                        前川
・ヴェルディユースのメンバーなんですけど、一柳・塗師・りっきーが何と贅沢な事に「おーすとらりあ」なんぞに合宿に行ってるらしいってさ。ほんとにユースの決勝あるってのに、本気出そうよ。え? 福島行けって? それは勘弁。 まぐが見る分には非常に久しぶりな選手を発見。それは向山タツヤくん。別に漢字が分からない訳ではありません、妙にカタカナがいい感じなだけです。他には川股、スタメン榛地もみものです。

・考えてみると、今回のヴェルディは最初から「ダブルファンタジスタ」じゃないの。まったりファンタジーの野中くんに、おちょくりファンタジーの榛地くん。いやぁ、どうよこの贅沢。まるで、デルピエロとロベルト・バッジオを並べてるみたいなもんだよ(過大評価)。あっ、左にはベッカムまで。 イタリアVSエクアドルでも引いて守るチームとは違うんだよぉ〜・・・でも、90分で消える選手が二人もいるという事もお忘れ無く。さぁ、試合開始。前半から11人対9人でスタートです。ちょっと、イタリア代表監督の気持ち分かっちゃった。

・左サイドで一定の距離を保ってマークしていたタツヤが相手FW10番に抜かれた。カバーに来た富田くんがシュートコースを切る為に引いて対処する。でも、右エリアにフリーで待っていた選手にパス。どフリーでトラップ、落ち着いてシュート。簡単にPA内に侵入されたあげく、左サイドバックの小澤くんの絞りも遅く失点。たった、2人で崩された。 それにしても、綺麗な点だったなぁ。まぁいい、早い時間帯での失点なら追いつく時間もたっぷりあるんだ。大丈夫大丈夫。

・ところが立て続けにヤバメ。今度は川股が抜かれてピンチ。タツヤが距離を保つが、またも勝負に来た。一瞬、抜かれかけたが上手く位置取りしていた白井くんのカバーで事なきを得た。うーん、おされっぱなしだ。

・こいつやるなぁ。相手FW10番がドリブル突破。三菱養和と言ったら「永井雄一郎」タイプしか育たないのか、まったく。左サイドから白井が抜かれて、ボールがルーズになった所をお久しぶりタツヤの必殺「殺人スライディング」も抜かれて、富田も抜かれた・・・あれ? やばい。前に誰もいない。誰か止めてくれ〜。ってところを後ろから川股くんがスペインで覚えた必殺技を炸裂。 食らえ、「ぶちかましタックル」!!・・・・あれぇ〜、去年も持ってたような・・・。微妙な判定もファール取られず助かった。イエローもののチャージでした。フィジカルが上がったと思おう。

・ファンタジスタ。芸術的なプレーが出来る反面、守備能力や運動能力、人間性などを問われる事が多い。90分間ずっと消えていて負ける事も多いせいか、世界中で戦術マニアや組織大好き指導者がファンタジスタ不要論を出しているのだ。まぐは勿論、ファンタジスタ待望論側の人間なのだが・・・ イタリア代表監督の「ジジイじゃないっ!(青島アナ)」って奴が、何故ファンタジスタを使わないのか理由が分かってきた。ここまで前半20分、お〜い、野中くーん、榛地くーん。どこに行ったのー。まぐはここだよー。

・ファンタジスタ。それはたった1本のパスで世界を魅了する。たった、1回のプレーで観客を歓喜の渦に巻き込む。まさにその典型。川股が左サイドへ絶妙のスルーパス。これを久しぶりに上がった小澤が勝負に出た。2人の間を無理矢理ドリブルで突破、PA内に侵入しシュートを打つフリをする「キックフェイント」をしてマイナスパス。おお、小澤くんにもこんな、ちょこざいなプレーをやるとは。 中央で待っていたのはさっきまで確実に消えていた榛地。しっかりとトラップして、GKを良く見てシュート。GKの左上の肩口を抜いてゴール。1−1の同点へ。うおおおおおおーーーー、さっきまで完全に消えていた榛地が決める、これぞファンタジスタだーーーっ!!かっこえええええーーーっ!!

・それでも若干養和ペース。またも相手FW10番永井雄一郎がドリブル突破。9番田中達也のスルーパスから永井が裏を抜け出して、GKと一対一。しかし、ここで前川が菅野ばりの突進。そのまま、ボールに飛びついてナイスセーブ。前川くんもナイス飛びだしです。それにしても、ユースって飛び出すGK多いっすね。 後はもっと面白いコメント付きで飛び出すとネタになってしまうね。やらないように。

・中央で野中くんがキープ。ゴール決めても消えてる榛地くんに比べて、今日は野中くんが好調。中央でキープしている際にそれは起こった。急に野中くんの背筋が伸びて、姿勢が良くなった。そう、まったりし始めたのだ。これは何かをやる証拠である。・・・・どくん・・・・どくん・・・・当たり一面スローモーションの様になり、シュートなのか? パスなのか? フィードなのか? さぁ、周りにDFが集まった瞬間光ったー。すると、相手のDFを股抜きしたでないか! これはすごい、そう野中くんは股抜きを狙ったのだーー。・・・・・でも、股抜きしたボールは他の選手が難なく奪って終了。やっぱ、ワンプレーに命を賭けるファンタジスタっすわ。あぁ、また例の如く小野くんが怒り、はっと我に返る。毎度、すまんね小野くん。

・前半ロスタイム、セカンドボールを奪われるとカウンターをされてしまう。これを察知した小澤くんが相手に向かってハードマークを敢行。ところが相手はこれを合気で返した。まるで、小澤くんは一人で走って、一人で吹っ飛んだかの様な錯覚。これに対して判定は小澤くんのファールとなったのだ。結果として、相手のカウンターを止めるファールだったので素晴らしい結果だった。でも、 小澤くんは一人投げられ損でしたな。思った結果とは違った。これで前半終了。




   −後 半−
           林                   榛地    林      
     榛地                                
                             下地   小野   野中 
  下地          野中                             
                                          白井
                     攻    小澤              ↑↑
     小野    川股       →撃→   ↑↑      川股      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
小澤              白井        小澤              白井
     富田    タツヤ                 富田    タツヤ


        前川                        前川
・とうとう、ベッカムクロス発動せず。ゆーやもある意味、ファンタジスタだな。代わりにポジショニングの男、下地投入。

・後半開始直後、PA内付近で前半は消えていた榛地にボールがまわった。榛地がシュートモーションを繰り返す。ところが、狙ったのは目の前にいた選手の股下。見事なスルーパスを通して、裏を走った下地がシュートを狙う。しかし、相手GKが寸前でボールをカット。 うーん、惜しいけど榛地復活かぁ?

・FKを蹴りたくても誰も近くにいないので蹴れない富田。いろいろ、迷ったあげく蹴ろうとしてズッコケた。その間もずっと野次を飛ばす輩がいる。なんて、無礼なチームなんだ三菱養和め。誰だ、こんな事を言う奴は。「オーーーイッ!! 早く蹴れよーーーッ!何やってんだよーーーっ!」 また言った。ムキーーーーーッッッ! 誰だチクショー・・・・観戦記に載せてくれるわ・・・・あ、小野でやんの。

・小澤がロングフィード。今年の小澤はネタだけじゃないぞ。見事なロングフィードを攻め上がった小野へどんピシャ。小野がヘッドで左サイドの下地へ繋ぐ。これを下地が勝負に行くも失敗したが、こういう戦い方が普通に出来ると強くなれるね。

・でも、やっぱり小澤くんはこういうキャラになっちゃうの? PA内近くまで攻め上がった小澤くん。下地がサイドで勝負してるおかげで、中へ絞って攻めようと考えた。すると、下地が見事なパスで小澤へ通した。さぁ、大チャンス小澤くん、どうする?
 戦う     →数→     →シュート
 道具     →秒→      壁パス
 魔法     →後→      スルーパス
 逃げる    → →      バックパス
・よぉ〜〜〜〜し。多少、時間はかかったけれど、戦う事に決定!! さぁ、シュートだ行くぞ小澤くん・・・あ、取られた。時間かけすぎちゃったみたい。

・同じプレーなんだけど、全く考える事が違う。それがファンタジスタ野中くん。右サイドを上がった野中くん。さぁ、どうする?
 戦う     →数→     →ふんわりシュート
 道具     →秒→      しおしお小野へパス
 魔法     →後→      まったりドリブル
 逃げる    → →      ゆったりバックパス
・うわ〜、これが野中くんだ。選択したのはシュートなんだけど、これがまたセンタリングなのか、ふわっと浮かせたパスなのか、微妙なループシュート。これが意外ときわどいコースへ飛んでいくも外へ。いやぁ〜、惜しいっすわ。だいぶ、ふざけすぎ。

           喜山                  榛地    喜山     
     榛地                                
                             下地   小野   萩尾 
  下地          萩尾                             
                                          白井
                     攻    小澤              ↑↑
     小野    川股       →撃→   ↑↑      川股      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
小澤              白井        小澤              白井
     富田    タツヤ                 富田    タツヤ


        前川                        前川
・うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、調子の良かった野中くんに代えて萩尾くん。林に代わって喜山くんが登場だー。いや・・・まったく、知りませんです。この二人がその内、化けて観戦記のネタっ子になってくれるのか期待しましょ。

・バックパスをGKの前川くんが飛び出してクリア。うんうん、対して危ないプレーでも無いし、簡単にクリアしてね・・・って、おーーーーーーいっ!!! 前川くん何故か空振り。結果として失点などは無かったんだけど、まさか、あの、あの究極奥義を受け継いだ奴がいるとはッッッ!!! 今では伝説となった保谷吉昭が繰り出した事でも有名な「自作自演」だーーーーっ!!大抵、DFやGKがヒマになったとき、集中力が切れた時に起きる技だ。でも、不思議と失点したことはないね。

・後半は完全にヴェルディペース。よぉ〜し、ここでゴールを決めて試合を終わらせてくれるわ! ボランチ川股の攻め上がり。川股が中央へ折り返す。ここでさっき入ったばかりの新人くん萩尾くんがどフリーでボレーシュート。しかし、これは惜しくも相手GKのスーパーセーブでクリア。 ちっ、新人をこう、盛り上げてやろうじゃないか。まだ、ネタもキャラ設定も無いんだからさぁ。強化系か変化系かも、何の実の能力者かも、右上隅小目かも、男か女かも分かりゃしないんだし。ん?何の話だっけ?

・ロスタイムには小野のミドルシュート。GKの正面ではあったけど、GKがこぼした。このこぼれ球を喜山が奪い返す。そして、おもむろに反転してシュートに行くもGKがクリア。ファーサイドでは例の如く、ポジショニングの男こと下地がどフリーで待っていたんだけどね。これで 試合終了・・・ちっ、終盤はえらくチャンスだっただけに勝てる試合だ。でも、これは決勝。まだ試合は続きます。




   −延長前−
・よぉ〜しっ!! 延長戦はしょっぱなから飛ばしていくぞ。FC東京みたいにPK戦に持って行かれて負けるなんて絶対にしないぞ・・・・あぁ〜、おされっぱなし。完全に養和FCペースになっちゃった。でも、まだ失点してないだけマシか。

・延長前半5分ぐらいか。相手がCK。ところが何を考えたのか志郎様が選手交代。ここまで一番の活躍をしてきた川股に代えて、ポストプレイヤー将来のネタ男こと阿部が投入された・・・・と同時に・・・は、入った・・・・・。うぉーーーーーーーーーー!!ばかもーーーーーーーーんっ!! CKの時に選手交代をしたらマークがずれて、失点し易いというのはサッカーの常識じゃないかーーっ!!一体、どうしたんだ志郎様ーーーーっ!! 阿部のせいでは無いんだけど、中央で思いっきりフリーでヘッドされた。でも、ナイスシュートでした。ユースっ子もどうしたらいいか、 分からない様な格好。ただただ、呆然とする他ありませんでした。延長1−2で三菱養和FCが優勝です。

2/16 新人戦決勝
ヴェルディ人工芝グラウンド

東京ヴェルディユース
 VS 
三菱養和FC

前−半

後−半

前−半

−−−

合−計V2

榛地章久(小澤)

  


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
やっぱ、納得いかんな。志郎様ったら、どうしちゃったんだよぉ〜。最後のは采配ミスだよなぁ。他の選手では久しぶりにタツヤを見たかな。殺人級の守備能力はあんま見せなかったけど、そのうち必ずやってくれるだろう。富田はボランチの方が目立つね。CBだとさばくプレーはなかなか出来無さそう。 裕也はベッカムクロス出来なかったしなぁ、中央に偏るクセは相変わらずだったし。純粋なサイドアタッカーだけだと面白いんだけど。FWの榛地くんは結局、最後までファンタジスタでしたね。でも、まぐはそれで構いませんよ。

・偏った観戦記なので分かりづらいかもしれませんが、三菱養和FC・・・なかなか、お強い様で。試合自体は非常に楽しめました。良いゲームでしたよ。関東予選ではこの借りを返しますからね、頭の隅にでも覚えておいてください。それにしても、まさか三菱養和に永井雄一郎がいるとは思わなかったなぁ。

   −今日の受賞者−
MOM : −該当者無し−   
MVP : MF川股要祐    初選出
MVP : MF小野雄平    初選出/通算4度目
MVP : MF野中伸基    初選出/通算2度目


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
今回の試合で最高の出来だったのは川股くんでした。攻守両面で大活躍、気の利いたサイドへのさばきにスルーパス。はっきり言って別人かと思ってましたよ。これだけ活躍出来ればボランチは安泰だ。好きな様に攻めまくってくれ小野くん。 その小野くんだけど、前半はいつものプレーが見られず今日は調子悪いのかと思った。でも、後半の活躍はいつもの「いぶし銀」プレー炸裂でした。どうして、上背は無いのに空中戦勝てるんだろう。体の使い方と口の悪さはユースでもトップクラス。 でも、まぐは試合を見てるといつもこう思ってます。「うーん、あの5番誰だ? 名前分からないなー。」と思ってると必ず「はぎおーーっ!簡単にやれよー!」とか言ってくれる。そのせいか、最近はいつも「小野!名前言ってくれ!」と期待しちゃう。 何を期待してるんだか・・・。最後はファンタジスタでネタっぷり炸裂だった野中くん。まさか、囲まれた時に股抜きするとは考えなかったよ、しかも取られると言うオマケ付き。取られたけど最高でした。まぐを楽しませてくれれば、それで構いませんよ。ふふん。

・あ、ゴールした榛地もアシストした小澤くんも受賞出来ないんですね。ほんっとに独断と偏見だな、このページは。


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