高校体育連盟交流戦 変則トーナメント決勝


・前日は日帰り弾丸ツアーをしたので全身がだるい。それでも決勝だからね。しっかりと東京都のチャンピオンとして君臨する姿を見たかったのだ。ところが、前日にユースの主力をサテライトに取られたと連絡が入り、 ちと不安なまま観戦した。

ヴェルディ人工芝グラウンド
 
   東京ヴェルディユース
VS
   FC東京U−18
  監督都並敏史  
  GK菅野孝憲  
  DF宇佐美 潤  
  DF向山達哉  
  DF23塗師 亮  
  DF19大場庸平  
  MF10白山貴俊  
  MF須藤右介  
  MF13下地 奨  
  MF16中野裕也  
  FW15高崎亮平  
  FW22阿部 能  


・うーん、やっぱメンバー的にさびしいっす。いや、ここは新しい選手をいっぱい見れる場になったのだ。新しくてイキの良いユースっ子を探してみよう。

     阿部    高崎                  阿部    高崎        
                          中野       
                                        下地    
  中野          下地                  白山       
                          大場              宇佐美
                     攻    ↑↑              ↑↑↑
     須藤    白山       →撃→   ↑↑      須藤      ↑↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑↑
                          大場              宇佐美
大場   塗師    向山   宇佐美            塗師    向山


        菅野                        菅野
・久しぶりにFWにごっつ高崎が登場した。相変わらず見ていてごっつい選手だ。その横にはユース昇格で初めて見る阿部くん。去年、見たことあるけど、一年でどういうプレーになってるか確認しよう。

・そんな2トップがいきなりチャンスを作る。背丈はそんな高く無いのに空中戦の処理が上手い高崎がクリアボールを阿部へ。阿部もこれをヘッドで高崎の裏へ通す。これが見事なワンツーとなって狙うも後一歩でGK飛び出してセーブ。 縦への速さは高崎無いんだよね。フィジカル勝負なら負けないんだけど。

・この阿部くん。実は体の使い方の上手さでキープするタイプだ。仕事としてはポスト役をこなしてるらしいが、相手に触らせないキープ上手。ボランチの位置でフリーになる機会の多い白山が裏へのスルーパス。これに阿部が飛び出してGKと一対一になるもGKの正面へ。

・ヴェルディユースのパスミス・・・。これが見事に相手FWへのスルーパスに。完全にどフリーでGKと一対一の大ピンチ。でもね、主力がいないと言ってもGKは菅野なんです。縦への速さはFWでも十分のスピードで突進。相手の足に触れる前に好セーブ。 守備範囲の広さはさすがだ。美声も久々に聞いたな。

・実はみなさん、そんな菅野にも弱点があるって知ってました? まぐの観戦記ではベタ誉めしてる菅野の弱点とは・・・・実は風なんです。適当に放り込んだクロスボール、普段の菅野なら間違いなく届くので前へ飛び出した。しかし、今日のヴェルディグラウンドは強風が吹いてる中での試合。 ボールはぐんぐん伸びてしまうのだ。クロスボールに飛び出して手に触れないという危険なシーンが多々あった。危ない危ない。

・それでも実力は互角。右サイドでのFK。白山が必殺の「レインボーフリーキック」でニアサイドを襲う。どんな蹴り方かはよく見えなかった。でも、やっぱ何かしたらしくセクシーのDFは全員ボールウォッチャーになっていた。なんとか、GKがセーブするもこぼれ球に阿部が蹴りまくって押し込むも外へ。残念。

・うーん、まぐがトップ観戦記でも吠えた通りユースの審判さんもワールドカップジャッジだこりゃ。横からユニフォームの引っ張り合い、どっちとも言えない反則に審判が下したのは白山へのイエロー。今回のジャッジに関してはユニフォームを引っ張っただけでなく、その前のプレーから注意を聞かなかったから。 何度も注意を受けてのイエローなので繰り返しの反則でもらっちゃった。今度は須藤がヒップアタックするわでイエロー乱発・・・でも、まぐが審判でも出すなー。ユースの審判の方がジャッジが正確ってどういうことだ?

・スローインからごっつトラップ。これを後ろへ下げてから須藤が強烈にミドルシュート。枠の外に飛んでいったけど、こぼれを見たら即ミドルっていうのが徹底されててよい。シュートで終わろうとするシーンが多いのでトップより見ててスッキリするな。これで前半終了。あんま、見せ場は無かったな。




   −後 半−
・後半開始、セクシー東京の攻撃がセクシーじゃない。しっかりと人数を守備に下げて空いたスペースへ放り込みカウンター。これがセクシーサッカーでは無かったのか。それとも、今年のユースにはアマラオはいないのか。それでも、原さんと似たようなサイドからの攻撃ではどんどん二列目が突っ込んでくる。でも、あんま、恐くはないな。

・やっぱ、原サッカーはユースでは浸透してなかった。未だにセクシーサッカー頼りに戻った。これぞ、ガス。とりあえず、ボール持ったら縦パス一本。ところがヴェルディはこういうサッカー苦手なんだよね。案の定、トップでウェズレイが決めた様なロングフィードを通されてしまいGKと一対一。ところが、ユースのGKは高桑じゃない。 ガンガン前へ飛び出す爆走機関車、菅野なんだってば。相手がしっかりとトラップしてGKの位置を確認して・・・なんてやってる間に菅野はFWの足にぶちかましていた。さすが、菅野だ。

・最近、トップでの観戦記に書いてないな。ヴェルディ名物特攻スライディング部隊はユースではまだまだ健在。ボールを持った相手に向かって滑る滑る。なんと、3人もの選手が次々とスライディングする始末。それでも・・・全員抜かれちゃったら意味ないんだけど。

・彼は思いきりがいいね。CKのこぼれ球を見つけた須藤くんが一気に突っ走って、DFがシュートコースに入るのもお構いなしで強烈ミドル。相手の足に当たってこぼれたボールをポジショニングの男、下地がキックフェイントからシュート。DFは完全に引っかかって体勢を崩されたがGKは引っかからずにスーパーセーブ。ここで得点欲しかったな。 選手交代。

     榛地    高崎                  榛地    高崎        
                          中野       
                                        ゆーま   
  中野          ゆーま                 白山       
                          大場              宇佐美
                     攻    ↑↑              ↑↑↑
     白山    下地       →撃→   ↑↑      下地      ↑↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑↑
                          大場              宇佐美
大場   塗師    向山   宇佐美            塗師    向山


        菅野                        菅野
・ゆーまと榛地投入。下地がボランチへ下がった。榛地が入った早々、チャンスメークに活躍。自分の位置でボールを落ち着かせてサイドヘさばく。さっきまでロングボール大会だったつまらない球蹴りを榛地が入ることで高尚なサッカーへと進化した。 榛地がサイドヘさばいて左サイドをオーバーラップさせる。そう、出ました「大場のオーバーラップ」ですな。大場がダイレクトであげたセンタリングにニアに走り込んだ「ゆーま」がダイレクトボレーも外へ。完全にフリーだったけど惜しい。

・完全にセクシーはパニック。どんどん、裏へと放り込むけどオフサイドの山。たまーに通っても菅野が突っ込んでくる。セクシーなすすべなし。そんな時に菅野のもう一つの必殺技、一発アシスト「グレートキック」で前線の高崎へ。高崎がこれを頭で中央へ折り返す。 すると走り込んできた榛地がこれをフリーでもらい、GKをよく見て右足でキックフェイント切り返し、そのままGKを抜く素振りを見せといて、GKとは逆の位置に軽く流し込んで1−0とヴェルディが先制。それにしても一年生であれだけ落ち着いてシュート出来るのか。

     榛地    林                   榛地    林        
                          中野       
                                        ゆーま   
  中野          ゆーま                 白山       
                          大場              宇佐美
                     攻    ↑↑              ↑↑↑
     白山    下地       →撃→   ↑↑      下地      ↑↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑↑
                          大場              宇佐美
大場   塗師    向山   宇佐美            塗師    向山


        菅野                        菅野
・ん? 林くんだって。まぐもお初の選手です。ところがデビュー戦いきなり相手を後ろからこづいて即イエロー。

・来た来た来た来たーー。ロスタイムにデビューの林くんが完全にGKと一対一の大チャンス。これは前の飯川くんパターンではないか。林も与えられたチャンスを生かそうとGKを抜いてアピール・・・・・ってGKがキャッチ。 おーーい、頼むよー。最後に突き放すチャンスを逃して1−0ヴェルディがそのまま勝利しました。これで東京都でナンバーワンのチームに輝きましたー。

3/17 東京都U−17選手権決勝戦
ヴェルディ人工芝グラウンド

東京ヴェルディユース
 VS 
FC東京U−18

前−半

後−半

合−計

榛地章久(高崎)

  


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
塗師くん達ディフェンスラインはほんと良く頑張った。ラインを高く上げる事でセクシーサッカーを見事に封じたぞ。スペースがある分、危険かなと思ったけど菅野が飛び出すから全然楽だった。 むしろ、物足りないぐらい? でも、榛地が入るまではほんと互角の勝負だったから、結果がどっちに転がってもおかしくはなかったね。

   −今日の受賞者−
MOM : FW榛地章久    2度目
MOM : FW高崎亮平    初選出
MVP : GK菅野孝憲    初選出/通算4度目


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
流れをヴェルディに引き寄せたという意味で勝利は榛地くんのおかげでした。そして、その決勝点をアシストした高崎も受賞。高崎はゲームを通して安定して空中戦を制していたし、キープは出来ていた。 後はもっとチームとしてパスをもっともらいたい。菅野じゃなかったらあんだけ飛び出せなかっただろうし、セクシーの裏だけ狙うサッカー相手なら菅野で楽勝ですな。



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