第9回Jユースカップ 最終節


・トップのヴェルディは残留が決まった。これでめだたい出来事を2つ重ねようじゃないか。Jユースカップも予選突破するんだー!!・・・・・って「あけぼの山」ってどこよ。車で行った方が良いという助言も受けたが、高速代もバカにならず前日の飲み会もあって、朝起きれず仕方なしに 電車となってしまった。しかも、山を歩いたら30分かかるし・・・・そんなわけで試合は前半30分からです。

・どうやら、前半24分ぐらいに田村直也がゴールを決めていたらしい。今回の試合は重要だってのに・・・。とりあえず、ヴェルディ1−0で先制からスタート! それにしても田村くんはまぐが見ない時だけ活躍するな・・・。

・もひとつ、今回の試合は非常に複雑な要因があるので、ちとおさらい。
1位 浦和レッズユース   勝ち点16 18得点5失点  +13差
2位 柏レイソルユース   勝ち点13 15得点11失点  +4差
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
3位 ヴェルディユース   勝ち点13 14得点10失点  +4差
なのである。つまり、ヴェルディは引き分けてしまうと総得点の1点の差で3位となってしまう。要するには今日は是が非でも勝たなければならないのである。

あけぼの山農業公園グラウンド
 
   柏レイソルユース
VS
   東京ヴェルディユース
     監督菊原志郎  
     GK菅野孝憲  
     DF一柳夢吾  
     DF保谷吉昭  
     DF向山達哉  
     DF小澤良太  
     MF10根占真吾  
     MF小野雄平  
     MF11中島ファラン一生  
     MF林 宏光  
     FW田村直也  
     FW北脇里規  


・メンバー表をアウェー側には配らないと言う柏サイドの愚行により、まぐまぐまぐろんでも柏メンバーは載せない事に決定。まったく、それぐらい配れよ。 当初の布陣では田村がFWだったらしいが、まぐが来た時にはクリタさん情報で林がFWに布陣変更になったらしい。

     北脇    宏光                  北脇    宏光       
                                           
                             田村       ファラン  
  田村         ファラン         小澤      小野      一柳
                          ↑↑      ↑↑      ↑↑
                     攻    ↑↑      ↑↑      ↑↑
     小野    根占       →撃→   ↑↑      根占      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
小澤              一柳        小澤              一柳
     保谷    たつや                 保谷    たつや


        菅野                        菅野
・まぐが見ない時だけ活躍する田村くんとは違い、まぐが見るとめちゃくちゃ目立つのがこの男。GK菅野である。先制したばかりだったので、ペースは柏の方へ。柏レイソルのFW11番の連続シュートをGK菅野が見事なセーブを連発。あげくの果てにはサイドから上がったセンタリングをボレーシュートで狙うも、菅野がスーパーセーブを魅せる。 飛び出しのタイミングも良く安定感も増してきたようだ。実は菅野はトップへ上がってきた時の為に「ゲートフラッグ」か「横断幕」の構想はすでに出来上がっている。最近、ネタには尽きないから楽しくてしょうがない。

・今日の志郎様はいつもと同じくほのぼの〜。隣で騒ぎまくってるGKコーチの中村氏とは大違い。中村コーチはあれやこれやと立ち上がって指示。そして、志郎様はDFラインの統率に問題があるのか、「ほや〜、せめて周りにフリーとか言ってあげろよ。」と淡々とした口調。でも、最近石栗さんもコーチとして風格が出てきただけにユーススタッフも 面白くなってきたぞ。それでも、志郎様のチェックは厳しい。すぐにファランに代えてブルーノ投入。

    ぶる〜の   北脇                 ぶる〜の   北脇       
                                           
                             田村        宏光  
  田村         宏光           小澤      小野      一柳
                          ↑↑      ↑↑      ↑↑
                     攻    ↑↑      ↑↑      ↑↑
     小野    根占       →撃→   ↑↑      根占      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
小澤              一柳        小澤              一柳
     保谷    たつや                 保谷    たつや


        菅野                        菅野
・トップ同様、「ザ・対決!」とかやりたいんだけど、相手の名前知らないしね。田村が柏の選手に都並さん直伝の大技「カニばさみ」を敢行。しっかりと相手の動きも封じたしボールだけをはさんで奪い取った・・・・しかし、これがファール。この後で柏の選手が後ろから押したりする・・・・なのにファールは田村が取られる。審判何してんだよ〜って思っていたら、 あのクールな志郎様が爆発!ラインズマンに向かって「高校生がちゃんとやってんだから、しっかりやって下さいよ〜。」と忠告。某応援団足長男(無断使用失礼)がいたら、大変な事になってるだろうなぁ〜。

・前半は流動的な流れになってしまった。その中でも左サイドの小澤くん。田村からのスルーパスを受けて小澤くんが抜け出す。そのまま、ダイレクトでのセンタリング。見事な低くて速いセンタリングをリッキーへピンポイントで合わせた・・・でも、オフサイド。小澤くんの攻撃参加は最近定評があるけど、実は守備の時に縦から切ってるのに抜かれるという悪癖もあったりする。 う〜ん、トップにもそんなタイプのフェニックスがいたような・・・攻撃力があるから別に構わん!!これで前半終了。このままでは終われない、もう1点を取ろう。




   −後 半−
・後半の頭から勝ってる時には必需品「直線ドリブル」の大木雄己登場。代わったのはリッキー。

    ぶる〜の   大木                 ぶる〜の   大木       
                                           
                             田村        宏光  
  田村         宏光           小澤      小野      一柳
                          ↑↑      ↑↑      ↑↑
                     攻    ↑↑      ↑↑      ↑↑
     小野    根占       →撃→   ↑↑      根占      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
小澤              一柳        小澤              一柳
     保谷    たつや                 保谷    たつや


        菅野                        菅野
・後半開始直後、左サイドから攻め込まれた。サイドだけでワンツーパスを繰り返し、PA内でもワンツーで抜けだしそのままGK菅野と一対一に。ファーサイドへ流し込もうとするも菅野がファインセーブでかえす。しかし、そこをもう一度、押し込まれてしまい1−1の同点。 くぅ〜、同点じゃダメなんだ。なんとしても、勝ち越さなければ!!同点にされた後、攻めあぐねてるヴェルディユースにゆーまとケンが交代。

     大木    ケン                  大木    ケン       
                                           
                             田村        ゆ〜ま  
  田村         ゆ〜ま          小澤     ぶる〜の     一柳
                          ↑↑      ↑↑      ↑↑
                     攻    ↑↑      ↑↑      ↑↑
    ぶる〜の   根占       →撃→   ↑↑      根占      ↑↑
                     時    ↑↑              ↑↑
小澤              一柳        小澤              一柳
     保谷    たつや                 保谷    たつや


        菅野                        菅野
・前回、見た時は絶好調だったケン。今日もまた例の必殺技「午後は○○!思いっきりシュート!!」でもかましてくれよ・・・ってケンには他にいっぱい必殺技を持ってるのだ。たとえば、DFがボールを持ってる時に奪いに行く。しかし、かわされた時にすれ違い様に繰り出す 「ストマッククロー」や相手がパスを出すキックモーション時に遅れてボールを取りに行く「ヒザ蹴り」とか・・・・・さぁ、ケンが入ると試合が荒れるぞ〜。っていいのかこれで。

・そんなケンも反則技をやるのには意味がある。そうすることで相手DFが体を付けてマークする事を嫌う。故に相手はケンと一定の距離を保って守備をしようとしてくるのだ。これでケンはボールをトラップさせてもらえるのだ。左からのFK。GKの前で張っていたケンは戻りながらのループヘッドで狙うもGKがファインセーブで得点ならず。 ケンの真骨頂はこういう所なのだ。

・サッカー格言の一つ。「チャンスの後にピンチ有り」有名な言葉です。右サイドで一柳がボールの処理を誤り一気に前線へフィード。これを相手FWがフリーで受け取り浮いたボールをそのままボレーで狙うも空振り・・・・これは非常に助かった。軽くインパクトするだけで入っただろう決定的なシーンを相手が外してくれたのだ。 何かサッカーの女神はこっちに付いているようだ。ここが転機だ。

・やっぱ、目立ちたがり屋な田村は今日も魅せるぞ。左サイドでキープ。オールラウンダーという見方の多い田村だが、そんじゃそこらのオールラウンダーとは訳が違う。何でもそつなくこなすのではない。何でも平均以上に出来るのが田村直也なのだぁ〜。バックパスのキックフェイントで一気に縦を擦り抜けてチャンスを作るとセンタリング。これを大木がオーバーヘッドで 狙うも空振り。このこぼれから繋がり右サイド一柳のセンタリング。ファーサイドまで流れたがこれを田村がダイビングボレーで中へ折り返したりとアクロバチックな連続技「エリアルレイブ」を魅せた。今日は大丈夫、目立ってるぞ田村!! (*エリアルレイブとは昔やった格闘ゲームのシステムの名。空中に敵を持っていく連続技みたいなヤツ。名前が良いから拝借)

・セカンドボールは全てヴェルディが支配。しかし、柏もすぐにラインを上げてくる。こぼれを拾ったのは根占。一気に周りを固められてしまうが、根占にそんなものは通用しない。ボールを足の上に乗せて軽く一山越えるだけのチップキック。これが全員ひっかかり裏へ抜け出した「ゆ〜ま」が1人どフリーの状態へ。それでも、ワントラップも出来ないとすぐにボレーシュート。 ファーサイドへのグラウンダーになり、GK届かず・・・・しかし、枠の外へ。ケンや大木もスライディングで押し込もうとしたが届かなかった。

・今日の主審「渡辺規寛」さんは何故かジャッジが不正確。ほとんど、ヴェルディのは取ってくれないあげくに全部うちのせいにされる。そうか!わかった。そんなレベルの低い審判にはこれしかない!と1人の男が立ち上がった。その名は「ぶる〜の」くん。右サイドでキープするぶる〜の。そして、相手が足をかけてきた時に禁じ手をやってしまった。両手を天高く掲げて顎を上げ、さも参ったとばかりの前面へバタッ と倒れる・・・そう、「シュミレーション」流蹴球術の一つ魅惑の禁じ手「グリコポーズ」である。この技の注意事項はたとえ、本当にファールを食らっても吹いてくれない事の方が多いとさえ言われる。審判の教本にも乗っているとさえ言われる倒れた選手が両手を上げるという不自然な転倒は誰の目にも「えぇ〜?」という疑心暗鬼の目で見られるのだ。これはさしもの「ぶる〜の」くんでも警告もらっちゃったかな・・・ 桜井に教えてもらわないと・・・・っておい!これで柏にイエローなのか?やっぱ、今日の主審は訳わかんねーや。

・白山が投入。前回もこの白山投入後に流れが変わったのだ。ヴェルディの再三の波状攻撃、田村は相変わらず必殺技「エリアルレイブ」のオーバーヘッドキックを連発するほど。しかし、その田村のオーバーヘッド空振りからチャンスが生まれた。田村が中央でベタっと倒れている間にオフサイドを取ってやろうと柏はラインを上げたのだ。無論、田村は残ってるのでパスを出したらオフサイドだ。しかし、ここで「ゆ〜ま」が魅せた。 田村が残るまでキープするのかと思わせておいて一転ドリブル突破。自分でラインを下げさせる動きをしたので勿論、田村の位置はオフサイドにならず、中へ折り返す事ばかり心配していた周りの選手はシュートコースを塞ぐ事はしなかった。「ゆ〜ま」がそのまま、落ち着いてGKの足下へ流し込んで2−1と後半41分で逆転に成功したのだ!!これで予選突破だ!!

・柏も猛反撃に出る。後半終了間際のFKでは田村と相手選手が頭同志で激突。田村が先にクリアしたのだが、相手選手はそのまま田村の頭へヘッド。しばらく、グラウンドは騒然としてしまい、選手は口々に「あぶない、あぶない。」と連呼。しばらく、中断してしまう・・・しかし、ここが後に落とし穴だったのだ。

・後半44分。CK、ファーサイドへ出たボールは菅野が下がって追う。しかし、菅野が伸ばした手はわずかに届かず。その数cm先を越えていってしまう・・・柏の選手もそれに反応してヘッドで中へ折り返す。GKの居ない無人のゴールに柏の選手が全員で体ごと押し込む、そして、ヴェルディの選手は意地でも通させない。ほとんどサッカーでは無く蹴り合いになった乱戦はボールがネットへ吸い込まれていた。喜ぶ柏選手は みな走り去っていった時にようやく乱戦の中が見えた。そのPA内で見えたのは悔しくて倒れ込んだ選手では無く、その無惨な蹴り合いの中で最初から倒されていたヴェルディの選手達だった。蹴り合いの中で柏の選手がちゃんとボールを蹴ったのは何人いたのだろうか・・・・そして、それは主審の位置から正確に把握できたのだろうか。彼の目には本当に全員が同じタイミングで一つのボールを蹴っていたように見えたのだろうか。 これで2−2、柏が有利な状況には変わりが無いがまだ時間はある。

・同点にされたことは仕方が無い。ロスタイムは5分もあるのだ。たった5分のロスタイムの中で柏も勝利を決定づける決勝点を狙いにカウンターを仕掛ける。しかし、最後の砦菅野が一対一でも飛び込み相手ごと吹っ飛ばす。菅野はこれぐらいじゃ参らない。しかし、参ったのは相手の方だったらしい。足がツッたらしく菅野が無理矢理、外へ出そうと引きずる。しかし、これに主審がヴェルディの攻勢の最中に試合を止めて、 選手の側にいく。試合を止めたあげくに選手は起きあがり外にも出さない上にタンカを要請しといて使わない。後にこの1分間すらロスタイムに含まれていない事を知る事になる。

・もう、残り時間も無い。ヴェルディのコーナーキック。しかし、相手は全員で守りクリアする。そこには来年の10番を背負う事になるのか根占真吾の強烈なミドルシュートが襲う。落ちもせず曲がりもせず狙った所を矢でも通す様な強烈なシュートを右上隅に放った。しかし、柏のGKも見事な片腕一本で根占の強烈な「シューティングアロー」をセーブした。敵ながら天晴れなセービングだった。あれを止められては正直参ったと 言わざるを得ない。それぐらい、素晴らしいシュートとセービングだった・・・・・・・っておい!!相手GKがすごいセービングでクリアしたボールをゴールキックにするか!?真っ直ぐにゴールに向かったボールが突然跳ね上がるか? クロスバーだと思ったのか? 金属音もしなかったぞ。正直、言って今までも審判に泣かされたり壊されたりした試合を見たのは何度もある。しかし、ここまで露骨な審判は初めてだぞ!

・・・・・・・・・・・試合終了。しっかりとロスタイム5分で終わらせ、さっきの柏選手の足ツリは数秒もくれなかったという事になる。露骨すぎるホームジャッジを見せつけられてしまったが、終わってしまったのは仕方無い事だ。審判を愚弄する事は選手やスタッフには出来ない、そりゃしたら退場だし試合にならなくなる。だからこそ、応援団なるものが選手やスタッフの代わりに言いたい事を言ってくれよう。 言えばおさまる思いもある。言いたい事を誰かが代わりに言ってくれるだけで落ち着く事もあるだろう。今日の試合で、それぐらいなら幾らでもまぐろんが代わりになろうと思った。周りにはタチの悪い客だなと思われてしまうかも知れないけど・・・。

11/25 Jユースカップ
あけぼの山競技場

柏レイソルユース
 VS 
ヴェルディユース

 − 

 − 

 − 

 田村直也

 谷内悠真


   −おまけ−
・結果
1位 浦和レッズユース   勝ち点16 18得点5失点  +13差
2位 柏レイソルユース   勝ち点14 17得点13失点  +4差
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
3位 ヴェルディユース   勝ち点14 16得点12失点  +4差
ということになり、同勝ち点、同得失点差ながら総得点で1点足りないと言うことで予選を突破したのは柏レイソルユースとなった。審判に左右された試合ではあったが、もうこれでその話は終わりにしよう。もしかしたら、一度ぐらいはこの先審判のおかげで勝つ試合もあるかもしれないからだ。 結果は結果で次に期待しましょう。三年生最後の戦いがこんな試合になったのは非常に悔しいけれど。逆に考えれば、これほどのアツイ試合をした選手達は必ず来年の糧になっているはずだ。来年、来年もユースを見たいと思った。また、これからもユース観戦をしたい。

   −今日の受賞者−
MOM : MF田村直也    5度目
MOM : MF谷内悠真    初選出
MVP : GK菅野孝憲    3度目
MVP : DF一柳夢吾    2度目


・試合の勝敗に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
試合は負けてはいないので活躍した田村と逆転ゴールのゆーまが受賞。菅野は失点のピンチを何度も防いだ、そして、最後の一柳は彼の号泣で受賞。彼のナミダは必ず来年報われるはず・・・。

・最後に審判への侮辱的発言を何度かしている方達(父兄さん?)がいました。それに煽られてかまぐも同じ様な発言をしてしまいました、周りにいた一般サポの方には本当に申し訳ございませんでした。あけぼの山に来たレイソルサポの方には不愉快な思いをさせたかもしれませんので、 この場にて謝罪させて頂きます。それと共に柏レイソルユースのJユースカップ決勝トーナメント出場おめでとうございました。これから先もどんどん勝ち進んじゃって下さい。



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