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2014年FIFAブラジルワールドカップ

世界中の国と地域がサッカーの世界一を目指して戦うスポーツ最大の大会。今やオリンピックをしのぐとさえ言われている大会で今までも数々の名勝負を繰り広げてきた。 今大会は開催国のブラジルのみ予選が免除されている。サッカーが文化として根付いているブラジルで開催されるものなのに、現地では工事が大幅に遅れたり死亡事故なども多発している。 好景気と言われるブラジルだが、格差が激しくワールドカップ開催を中止するべきというデモも多発する中での開催となった。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:D 第1節
エスタジオ・カステロン
ウルグアイ
VS
コスタリカ
オスカル・タバレス監督  監督ホルヘ・ルイス・ピント
フェルナンド・ムスレラGK  GKケイロール・ナバス
(退場)マキシミリアーノ・ペレイラ16DF  DF16クリスチャン・ガンボア
(警告)ディエゴ・ルガーノDF  DFセルソ・ボルヘス
ディエゴ・ゴディンDF  DFジャンカルロ・ゴンサレス
(警告)マルティン・カセレス22DF  DFミカエル・ウマーニャ
エヒディオ・アレバロ・リオス17MF  DF15フニオール・ディアス
(警告)ワルテル・ガルガーノMF  MFオスカル・ドゥアルテ
クリスチャン・ストゥアニ11MF  MF17イェルツィン・テヘダ
クリスチャン・ロドリゲスMF  MF10ブライアン・ルイス
ディエゴ・フォルラン10FW  MFクリスチャン・ボラーニョス
エディンソン・カバーニ21FW  FWジョエル・キャンベル
        
ニコラス・ロデイロ14MF
IN
MF22ホセ・クベーロ
ディエゴ・フォルラン10FW
OUT
MF17イェルツィン・テヘダ
アルバロ・ゴンサレス20MF
IN
FW21マルコ・ウレーニャ
ワルテル・ガルガーノMF
OUT
MF10ブライアン・ルイス
アベル・エルナンデスFW
IN
MF11ミカエル・バランテス
クリスチャン・ロドリゲスMF
OUT
MFクリスチャン・ボラーニョス


6/15(日)GROUP:D 第1節
エスタジオ・カステロン

ウルグアイ
 VS 
コスタリカ

前−半

後−半

合−計

(PK)エディンソン・カバーニ

 ジョエル・キャンベル(ガンボア)

 

 オスカル・ドゥアルテ(ボラーニョス)

 

 マルコ・ウレーニャ(キャンベル)


     −ウルグアイのメンバー−                  −コスタリカのメンバー−        

      カバーニ  フォルラン                     Jキャンベル           
           (ロデイロ)                                      

  ロドリゲス        ストゥアニ            ボラニョ          Bルイス     
  (アベルE)                      (バランテス)        (ウレニャ)    

      ガルガノ  アレバロ                    Jテヘダ  ドゥアルテ        
     (アルバロ)                        (クベーロ)              

カセレス  ゴディン  ルガーノ  ペレイラ     ディアス  ウマニャ  ゴンサレ  ボルヘス  ガンボア


         ムスレラ                          Kナバス            





   −プチ観戦記−
・衝撃的な試合結果となりました。それにしても、まさかコスタリカにウルグアイが負けるとは予想だにしなかった。注目のウルグアイFWスアレスは欠場。それを差し引いても3−1とはね。コスタリカは5バックで挑むという守備的な陣容。これにウルグアイはまんまとハマってしまいました。 先制こそウルグアイのPKでしたが、ウルグアイがやりたい「堅守速攻」をコスタリカにやられてしまいました。それでも、流行りの高速カウンターではなく、前線のキャンベルが強靭なキープ力を誇った事で前線で溜めが作れてました。右からのクロスをそのキャンベルが強烈にフィニッシュして同点。 すぐにセットプレイからドゥアルテがヘッドで逆転。最後はカバーニがチャンスを何度か作りますが、ロスタイムに即効からウレーニャも追加点で1−3負け。最後は退場者も出してしまう、最悪の結果からスタートしました。

   −今日の受賞者−

MOM:FWジョエル・キャンベル(コスタリカ)
MOM:MFブライアン・ルイス(コスタリカ)
MOM:MFクリスチャン・ボラーニョス (コスタリカ)
MOM:MFオスカル・ドゥアルテ(コスタリカ)

MVP:FWエディンソン・カバーニ(ウルグアイ)
MVP:DFディエゴ・ゴディン(ウルグアイ)

・まぁ、コスタリカの選手は正直に全員初見と言ってもいいぐらいで。日本代表と試合したとか言われても覚えてないし。FWのキャンベルはウルグアイDF陣に対してもしっかりとボールを溜める事が出来たのが大きいですね。 中盤で供給役になるルイスでしたが、こちらもセットプレイでの空中戦の強さが際立ってました。ゴールこそ無かったのですが、FKやCKは大体競り勝ってた。注目のカバーニもチャンスメイクが中心でしたが、 やはり相方に強烈なFWが復帰すればマークもバラけてゴール前にも入れそうな感じ。ただ、気になるのはウルグアイのピチピチ過ぎるユニフォーム。サッカーにも胸筋って必要なんですねー。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:D 第2節
アレナ・アマゾニア
イングランド
VS
イタリア
ロイ・ホジソン監督  監督チェーザレ・プランデッリ
ジョー・ハートGK  GK12サルバトーレ・シリグ
グレン・ジョンソンDF  DFマッテオ・ダルミアン
ギャリー・ケイヒルDF  DF15アンドレア・バルザーリ
フィル・ジャギエルカDF  DF16ダニエレ・デ・ロッシ
レイトン・ベインズDF  DF20ガブリエル・パレッタ
スティーブン・ジェラードMF  DFジョルジョ・キエッリーニ
ジョーダン・ヘンダーソン14MF  MF21アンドレア・ピルロ
(警告)ラヒーム・スターリング19MF  MFクラウディオ・マルキジオ
ダニエル・ウェルベック11MF  MF23マルコ・ヴェッラッティ
ウェイン・ルーニー10MF  FWアントニオ・カンドレーヴァ
ダニエル・スターリッジFW  FWマリオ・バロテッリ
        
ロス・バークリー21MF
IN
MFチアゴ・モッタ
ダニエル・ウェルベック11MF
OUT
MF23マルコ・ヴェッラッティ
ジャック・ウィルシャーMF
IN
FW17チーロ・インモービレ
ジョーダン・ヘンダーソン14MF
OUT
FWマリオ・バロテッリ
アダム・ララーナ20FW
IN
MF18マルコ・パローロ
ダニエル・スターリッジFW
OUT
FWアントニオ・カンドレーヴァ


6/15(日)GROUP:D 第2節
アレナ・アマゾニア

イングランド
 VS 
イタリア

前−半

後−半

合−計

(ルーニー)ダニエル・スターリッジ

 クラウディオ・マルキジオ

 

 マリオ・バロテッリ(カンドレーヴァ)


     −イングランドメンバー−                 −イタリアメンバー「守備時」−                −イタリアメンバー「攻撃時」−     

         スタリジ                         Mバロテッリ                       バロテリ  カンドレ        
  ルーニー  (ララーナ)  ウェルベ                 (インモービレ)                                        
               (バークリ)                   
         スタリン                         カンドレーバ                       ベラティ  マルキジオ       
                                      (パローロ)                 キエリニ               ダルミアン

      ヘンダー  ジェラド                 ベラティ  Aピルロ  マルキジオ                 Aピルロ  デロッシ        
    (ウィルシャー)                    (Tモッタ)                                   ↑           
                                                                         ↑           
ベインズ  ジャギエ  ケイヒル  グレンJ     キエリニ  パレッタ  デロッシ  バルザリ  ダルミアン        パレッタ  デロッシ  バルザリ     


         Jハート                          Sシリグ                           Sシリグ           



   −プチ観戦記−
・期待していたイングランドですが、イタリアに力負けってところですかね。イングランドは若いメンバーを中心に流行りの「高速カウンター」をやりたいところ。リバプール+ユナイテッド勢が中心。対するイタリアは相変わらずの変則的なサッカーで挑んできた。 「ユベントスシステム」とも言える「3−1−4−2」なのですが、守備では「5−3−1−1」になるという上下動の激しい戦術。攻撃ではピルロのロングアーチを右サイドのダルミアンに合わせるが中心。先制点はCKからこぼれをマルキージオが強烈なミドルシュートで叩きこんで先制。 しかし、その直後に左サイドを走ったルーニーからのシュート性のクロスをスターリッジが合わせて同点。後半開始早々、右サイドからのカンドレーバのクロスにファーサイドでバロテッリがヘッドで決めて1−2と逆転。その後はイタリアがいつものカテナチオ的な守備で 引きこもり、イングランドの単調な攻めを防ぎ続けて試合終了。イタリアが直接対決を制した。ちなみにルーニーは過去W杯で3大会連続出場をしているが、未だにノーゴールだそうです。

   −今日の受賞者−

MOM:DFマッテオ・ダルミアン(イタリア)
MOM:MFアントニオ・カンドレーヴァ(イタリア)
MOM:FWマリオ・バロテッリ(イタリア)
MOM:MFクラウディオ・マルキジオ(イタリア)

MOM:MFウェイン・ルーニー(イングランド)
MOM:FWダニエル・スターリッジ(イングランド)

・イタリアの攻守を切り替えるのに大事なサイドのオーバーラップ。アバーテやマッジョなどの選手を押しのけてダルミアンだそうですよ。まぐは初見でした。なかなかに良い選手ですねー。今後もピルロからダルミアンへのロングアーチは必見ですよ。バロテッリの周りで献身的に動き回って働くカンドレーバ。 アシストがつくクロスをあげたからいいけれど、結果が出なくてもバロテッリの周りを延々と走り回るみたいです。結果が出ないと報われないね。んで、バロテッリやマルキージオはゴールしたから。んで、イングランドは大会でも上位に残りそうなスーパーゴールでしたね。まさに現在のサッカーの主流になりつつある「高速カウンター」 ですよ。ルーニーのクロスもシュート性のものだったので、合わせる方も大変な技術が必要でしたよ。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:D 第3節
アレナ・デ・サンパウロ
ウルグアイ
VS
イングランド
オスカル・タバレス監督  監督ロイ・ホジソン
フェルナンド・ムスレラGK  GKジョー・ハート
マルティン・カセレス22DF  DFグレン・ジョンソン
ホセ・マリア・ヒメネス13DF  DFギャリー・ケイヒル
(警告)ディエゴ・ゴディンDF  DFフィル・ジャギエルカ
アルバロ・ペレイラDF  DFレイトン・ベインズ
エヒディオ・アレバロ・リオス17MF  MFスティーブン・ジェラード(警告)
アルバロ・ゴンサレス20MF  MF14ジョーダン・ヘンダーソン
クリスチャン・ロドリゲスMF  MF19ラヒーム・スターリング
ニコラス・ロデイロ14MF  MF11ダニエル・ウェルベック
ルイス・スアレスFW  FW10ウェイン・ルーニー
エディンソン・カバーニ21FW  FWダニエル・スターリッジ
        
クリスチャン・ストゥアニ11MF
IN
MF21ロス・バークリー
ニコラス・ロデイロ14MF
OUT
MF19ラヒーム・スターリング
ホルヘ・フシレDF
IN
FW20アダム・ララーナ
ワルテル・ガルガーノ20MF
OUT
MF11ダニエル・ウェルベック
セバスチャン・コアテス19DF
IN
FW18リッキー・ランバート
ルイス・スアレスFW
OUT
MF14ジョーダン・ヘンダーソン


6/20(金)GROUP:D 第3節
アレナ・デ・サンパウロ

ウルグアイ
 VS 
イングランド

前−半

後−半

合−計

(カバーニ)ルイス・スアレス

 ウェイン・ルーニー(ジョンソン)

ルイス・スアレス

  


     −ウルグアイのメンバー−               −イングランドメンバー−       

      カバーニ  スアレス                   スターリッジ          
           (コアテス)         ウェルベック            スターリング 
                          (ララーナ)            (バークリー)
         ロデイロ                       ルーニー           
        (ストゥアニ)                                    
   Cロドリ        アルバロ                                
         アレバロ (Jフシレ)             ヘンダー  ジェラド        
                                (ランバト)             

ペレイラ  ゴディン  ヒメネス  カセレス     ベインズ  ジャギエ  ケイヒル  グレンJ  


         ムスレラ                       Jハート           


   −プチ観戦記−
・お互い初戦を落としたということと、第3節という立場であったので「勝利」する事しか生き残りは無いという試合となった。3大会出場してノーゴールという事を知らなかったのですが、ルーニーがこの試合で初めてのワールドカップゴールをあげました。 ・・・っていうことぐらいしかイングランドの事を書けないっす。まさかのイングランド2連敗とは。試合はお互い互角の様相だったのですが、先制点はスアレスの一発。カバーニと2人で決めたんじゃないかってぐらいのカウンターから。 この後はずっとイングランドペースではあったが、基本的にはスターリッジやウェルベックがスピードで突破してミドルが中心。あんまり、深く相手陣内をえぐるシーンは無かった。その中で訪れた後半30分、右サイドのグレン・ジョンソンが初めてサイドを深くえぐった。 この折り返しをルーニーが押し込むだけのゴールをお膳立て。これで引き分けになるかと思われた試合、GKのボールをカバーニがバックヘッド。最終ラインの裏へ飛び出したスアレスがGKと一対一で強烈にフィニッシュ。ほぼ、正面に近いシュートだが威力が勝ってゴールイン。 2−1とウルグアイが勝利。この後の第4節の結果により、イングランドの予選敗退が決まった。

   −今日の受賞者−

MOM:FWルイス・スアレス(ウルグアイ)
MOM:GKフェルナンド・ムスレラ(ウルグアイ)
MOM:MFエヒディオ・アレバロ・リオス(ウルグアイ)

MOM:FWウェイン・ルーニー(イングランド)
MOM:MFスティーブン・ジェラード(イングランド)
MOM:FWダニエル・スターリッジ(イングランド)

・やはりスアレスの決定力に脱帽。1点目は決めるのも難しいシーンで決めて、2点目は決めなきゃいけない所を決める。うん、スアレスはチャンスじゃなくても決めるってのに、チャンスだったら尚更決めるにきまってますよ。んで、ルーニーの至近距離シュートやスターリッジの中長距離をセーブしまくったので、 GKのムスレラもMOM。ずーっとルーニーにマンマークしてるんじゃないかってぐらい張り付いていたリオスもMOM。後半までべたっとくっついてた。そして、ルーニーがワールドカップ初ゴールなのでMVP。ジェラードは終始、仲間を鼓舞し続けアルバロ・ゴンザレスのシュートを身体全体でブロックしよーとしたプレーでMVP。 まるで、前大会のジョン・テリーの顔面ブロックばりのシーンでした。んで、スターリッジは誰よりもシュートを撃ってましたが、徐々に枠に入っていたし入りそうだった。GKムスレラのおかげかな。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:D 第4節
アレナ・ペルナンブーコ
イタリア
VS
コスタリカ
チェーザレ・プランデッリ監督  監督ホルヘ・ルイス・ピント
ジャンルイジ・ブッフォンGK  GKケイロール・ナバス
イグナツィオ・アバーテDF  DF16クリスチャン・ガンボア
アンドレア・バルザーリ15DF  DFオスカル・ドゥアルテ
ジョルジョ・キエッリーニDF  DFジャンカルロ・ゴンサレス
マッテオ・ダルミアンDF  DFミカエル・ウマーニャ
ダニエレ・デ・ロッシ16MF  DF15フニオール・ディアス
アンドレア・ピルロ21MF  MFセルソ・ボルヘス
チアゴ・モッタMF  MF17イェルツィン・テヘダ
アントニオ・カンドレーヴァMF  MF10ブライアン・ルイス
クラウディオ・マルキジオMF  MFクリスチャン・ボラーニョス
(警告)マリオ・バロテッリFW  FWジョエル・キャンベル
        
アントニオ・カッサーノ10FW
IN
MF22ホセ・クベーロ(警告)
チアゴ・モッタMF
OUT
MF17イェルツィン・テヘダ
ロレンツォ・インシーニェ22FW
IN
FW21マルコ・ウレーニャ
アントニオ・カンドレーヴァMF
OUT
FWジョエル・キャンベル
アレッシオ・チェルチ11FW
IN
FW11ランダル・ブレネス
クラウディオ・マルキジオMF
OUT
MF10ブライアン・ルイス


6/21(土)GROUP:D 第4節
アレナ・ペルナンブーコ

イタリア
 VS 
コスタリカ

前−半

後−半

合−計

 

 ブライアン・ルイス(ディアス)


       −イタリアメンバー−                   −コスタリカのメンバー−        

          バロテリ                         Jキャンベル           
                                       (ウレニャ)           

   マルキジオ        カンドレバ            ボラニョ          Bルイス     
   (チェルチ)      (インシーニェ)                       (ブレネス)    

    Tモッタ  デロッシ  Aピルロ                 Jテヘダ  ボルヘス         
   (カッサノ)                           (クベーロ)              

ダルミアン  キエリニ  バルザリ  アバーテ     ディアス  ウマニャ  ゴンサレ  ドアルテ  ガンボア


         ブッフォン                          Kナバス            


   −プチ観戦記−
・いや、ほんと御免なさいね。コスタリカが予選を突破するなんてこれっぽっちも思いませんでした。全てのチームがコスタリカを相手に勝ち点3を狙ってくる中で、逆に勝ち点3を奪うなんて。 コスタリカのやっている事は5−4−1で徹底的に守る事。スペースを奪ってカウンターという至極当然のもの。ただ、これを全員が迷いなくプレーしてる点が凄い。10回中1回通るか通らないかのロングボール。 これをキャンベルが信じて走って貰う。死に物狂いでキープして、そこから初めてサッカーが出来るレベル。キャンベルがキープするというのも信じてフォローに走る仲間達。ダメなケースの方が多いけど、仲間内であーだこーだと文句を言ってるシーンはほとんどない。 通らない事が当たり前。それに比べてバロテッリは不満を露わに仲間にもっとしっかりパスを通せと怒ってる。正直、視聴者であるまぐも、スタジアムで観てるブラジル人も気持ちは同じだったかもしれませんね。 コスタリカ勝ってくんねーかなと。スタジアムの雰囲気はコスタリカを応援してましたからね。イタリアはやりにくかったでしょうよ。


・さて、試合の方はやっぱりイタリアペースでした。スペースの無いコスタリカ守備陣に対抗する術はピルロからのアーチでした。ピルロがダイレクトでフィードを送るというカタチから2度〜3度とバロテッリが裏へぬけだしてシュートまで持っていった。 1度はループを外し、2度目はキャノンが飛んでいくもGK正面。うん、パスの文句を言う前に自分が決めないとね。何せ、この後にそのたった1回のチャンスでしっかりと決めたのがコスタリカですから。左サイドからのディアスのピンポイントクロスをファーサイドでルイスがヘディング。 クロスバーに当たって下に落ちたものの、ゴールラインテクノロジーによりゴールインと判定。これでコスタリカが先制。後半は気持ちのこもった守備を魅せて、イタリアが守備から攻撃にフォメを変更。4−5−1にかえて、両アウトサイド、サイドバックの4名が本職SBかWGにするほどに。 ただ、そこまでやってもバロテッリを外した前線にクロスに対応する力は無く、何でこんなフォメにしたんだ?っていう疑問が残り試合終了。これでまさかのまさか、コスタリカが予選を突破する事となった。

   −今日の受賞者−

MOM:MFブライアン・ルイス(コスタリカ)
MOM:FWジョエル・キャンベル(コスタリカ)
MOM:MFイェルツィン・テヘダ(コスタリカ)
MOM:DFフニオール・ディアス(コスタリカ)

MVP:MFアンドレア・ピルロ(イタリア)
MVP:FWマリオ・バロテッリ(イタリア)
MVP:FWアントニオ・カッサーノ(イタリア)

・この試合の唯一のゴールをあげたルイスがMOM。ピンポイントクロスを送ったディアスもMOM。実はこの直前でキャンベルがGKと一対一になる大チャンスがあったが、それはキエッリーニがPKと言われてもおかしくなチャージで止めていた。これで スタジアムの雰囲気がぐっとコスタリカに傾いたんですね。その貢献でキャンベルにもMOM。まぐのとってる観戦ノートによると、正の字がもっとも多かったのがテヘダ。なので、活躍したんでしょー。他にはアーチを何本も通したピルロ、 何だかんだでバロテッリいなくなったら魅力半減したのでMVP。途中出場でカッサーノが入ってからはイタリアのサッカーも活性化します。ただ、やっぱここでも悪童コンビであるバロテッリと一緒が良かったですねー。でも、流れは変えたのでカッサーノもMVP。



2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:D 第5節
エスタジオ・ダス・ドゥナス
イタリア
VS
ウルグアイ
チェーザレ・プランデッリ監督  監督オスカル・タバレス
ジャンルイジ・ブッフォンGK  GKフェルナンド・ムスレラ(警告)
アンドレア・バルザーリ15DF  DF20アルバロ・ゴンサレス
レオナルド・ボヌッチ19DF  DF22マルティン・カセレス
ジョルジョ・キエッリーニDF  DF13ホセ・マリア・ヒメネス
アンドレア・ピルロ21MF  DFディエゴ・ゴディン
マッテオ・ダルミアンMF  DFアルバロ・ペレイラ
(警告)マッティア・デ・シリオMF  MF17エヒディオ・アレバロ・リオス(警告)
マルコ・ヴェッラッティ23MF  MF14ニコラス・ロデイロ
(退場)クラウディオ・マルキジオMF  MFクリスチャン・ロドリゲス
チーロ・インモービレ17FW  FWルイス・スアレス
(警告)マリオ・バロテッリFW  FW21エディンソン・カバーニ
        
マルコ・パローロ18MF
IN
DF16マキシミリアーノ・ペレイラ
マリオ・バロテッリFW
OUT
MF14ニコラス・ロデイロ
アントニオ・カッサーノ10FW
IN
MF11クリスチャン・ストゥアニ
チーロ・インモービレ17FW
OUT
MFアルバロ・ペレイラ
チアゴ・モッタMF
IN
MF18ガストン・ラミレス
マルコ・ヴェッラッティ23MF
OUT
MFクリスチャン・ロドリゲス


6/25(水)GROUP:D 第5節
エスタジオ・ダス・ドゥナス

イタリア
 VS 
ウルグアイ

前−半

後−半

合−計

 

 ディエゴ・ゴディン(ラミレス)


        −イタリアメンバー−                  −ウルグアイのメンバー−         

        バロテリ  インモビレ                  カバーニ  スアレス          
       (パローロ)(カッサーノ)                                     

       マルキジオ  ベラティ                                       
ダルミアン        (Tモッタ) アバーテ         ロドリゲス        ロデイロ       
                                 (ラミレス)      (Mペレイラ)     
           Aピルロ                         アレバロ             
                                                         

     キエリニ  ボヌッチ  バルザリ      Aペレイラ  カセレス  ゴディン  ヒメネス  ゴンザレス
                          (ストゥアニ)

           ブッフォン                        ムスレラ             


   −プチ観戦記−
・引き分け以上でイタリアが突破。ウルグアイは勝たなければいけないという試合。しかしですね、この試合がのちのち物議を醸しちゃうことになります。イタリアはユベントスシステムっぽい「3−1−4−2」。守る事が多い試合だったので5バック+3ボランチでもあった。 対して、勝たなければいけないウルグアイも先に失点したく無いという意図なのか、同じく5バックで対抗するという試合に。おかげでミラーゲームの様な展開となり、お互い消極的な試合で前半を終えた。シュートチャンスはピルロのFKぐらいだったか。 均衡が変わったのが後半15分のマルキージオの一発退場。確かにスパイクを見せているとは言え、後の大事件に比べれば可愛いものだ。ここから展開はウルグアイの猛攻となる。カバーニからのスルーパスで一対一になったスアレスのシュートを、ブッフォンがスーパーセーブで止めたのがこの試合一番のハイライト。 そして、大事件は起きてしまいます。どういう訳か遠くに居たスアレスが急にキエッリーニの背後に忍び寄り、何故か肩口に「噛み付く」という凶行に出た。キエッリーニも肩口を審判に見せてアピールしていたもののノーファール。このまま、ザワついたまま試合は進み、後半36分にCKからゴディンが決めて0−1。 試合はこのまま終わってウルグアイが予選を突破した。

   −今日の受賞者−

MOM:DFディエゴ・ゴディン(ウルグアイ)
MOM:FWルイス・スアレス(ウルグアイ)

MVP:GKジャンルイジ・ブッフォン(イタリア)
MVP:MFアンドレア・ピルロ(イタリア)
MVP:MFマルコ・パローロ(イタリア)
MVP:DFジョルジョ・キエッリーニ(イタリア)

・この試合での勝利そのものはCKからのゴディン。この一発でウルグアイが勝利した。そして、スアレス。ブッフォンに止められてしまったものの、ウルグアイに絶対に必要なエースという風格を見せた。それなのに、あの蛮行ですよ。これで3度目の噛み付き。思わず、漫画「バキ」に出てくる範馬勇次郎の名言「服の上から噛み付く時はよく吟味せよ、前歯を持って行かれるからな」 というシーンを思い出してしまった。噛んだ後に前歯を痛がってるスアレスが滑稽でした。結果として、国際Aマッチの10試合出場停止。4ヶ月間のサッカー活動禁止という罰となった。選手はかなり擁護にまわっていて重すぎるという意見が大半だが、正直まぐは軽いと思ってしまった。かつてラモスがピッチ上で日産の選手と殴り合いの喧嘩になった際に、出場停止10ヶ月という重い罰だったのに比べると軽いなと。 さ、噛み付きはその辺にして。イタリアは後半頭からパロ−ロを投入したのですが、この選手が流れを変える動きをしてたんですよ。だいぶ、走り回って。でも、マルキージオの退場で全て壊れちゃいましたね。最後にキエッリーニはよくスアレスに仕返ししなかったなと。殴りかかってもおかしくない程の事をされてるんでね。よくぞ、我慢しましたよ。



2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:D 第6節
エスタジオ・ミネイロン
コスタリカ
VS
イングランド
ホルヘ・ルイス・ピント監督  監督ロイ・ホジソン
ケイロール・ナバスGK  GK13ベン・フォスター
クリスチャン・ガンボア16DF  DF16フィリップ・ジョーンズ
オスカル・ドゥアルテDF  DFギャリー・ケイヒル
(警告)ジャンカルロ・ゴンサレスDF  DF12クリス・スモーリング
ロイ・ミジェール19DF  DF23ルーク・ショー
フニオール・ディアス15DF  MFフランク・ランパード
セルソ・ボルヘスMF  MFジャック・ウィルシャー
イェルツィン・テヘダ17MF  MF21ロス・バークリー(警告)
ブライアン・ルイス10MF  FW17ジェームス・ミルナー
ランダル・ブレネス14MF  FW20アダム・ララーナ(警告)
ジョエル・キャンベルFW  FWダニエル・スターリッジ
        
クリスチャン・ボラーニョスMF
IN
MF19ラヒーム・スターリング
ランダル・ブレネス14MF
OUT
FW20アダム・ララーナ
マルコ・ウレーニャ21FW
IN
MFスティーブン・ジェラード
ジョエル・キャンベルFW
OUT
MFジャック・ウィルシャー
ミカエル・バランテス11MF
IN
FW10ウェイン・ルーニー
セルソ・ボルヘスMF
OUT
FW17ジェームス・ミルナー


6/25(水)GROUP:D 第6節
エスタジオ・ミネイロン

コスタリカ
 VS 
イングランド

前−半

後−半

合−計

 

  


        −コスタリカのメンバー−                  −イングランドメンバー−      

           Jキャンベル                        スターリッジ         
           (ウレニャ)                ララーナ              ミルナー 
                                (スタリン)            (ルーニー)
    ブレネス            Bルイス                                
   (ボラニョ)                             バークリ    ウィルシャー    
                                              (ジェラド)    
         Jテヘダ  ボルヘス                       ランパド          
              (バラテス)                                    

ディアス  ミジェル  ゴンサレ  ドアルテ  ガンボア     Lショー  スモリン  ケイヒル  ジョンズ


            ナヴァス                          フォスタ          


   −プチ観戦記−
・すでに予選を突破しているコスタリカと、すでに予選を敗退しているイングランドとの一戦。イングランドはすでに若者を中心にメンバー構成を変更。それでも、やってきたサッカーは変わらず「ユナイテッド」なのか、「リバプール」なのかどっちつかずのままに大会を後にした。メンバー構成を考えると、リバプール的な高速カウンターをウリにした方が良かったかなとも思う。 今大会ケガで欠場したウォルコットやチェンバレンも含めても、スピード系の選手だらけなので今後もそっち路線で検討しないと難しいかな。んで、この試合はスターリングがミドルシュートを撃ちまくるという展開。GKのナバスのセーブもあってイングランドは決定機すら無いまま前半終了。バークリーやウィルシャーが何かアイデアを変えるプレーを魅せるものの、それを活かす事は出来なかった。 最終的に後半もスターリッジが遠巻きにシュートを撃つだけで終わってしまいました。お客さんの掲げたボードに「リオまでの費用1200ユーロ、観光費用2000ユーロ、ホテル代2000ユーロ、予選敗退したお前達は・・・プライスレス(無料)」みたいな皮肉のボードが映っておりました。

   −今日の受賞者−

MOM:GKケイロール・ナバス(コスタリカ)
MOM:DFジャンカルロ・ゴンサレス(コスタリカ)
MOM:MFブライアン・ルイス(コスタリカ)

MOM:DFルーク・ショー(イングランド)
MOM:MFロス・バークリー(イングランド)
MOM:MFジャック・ウィルシャー(イングランド)
MOM:FWダニエル・スターリッジ(イングランド)

・コスタリカはワールドカップを楽しんで3戦を終え、「死の組」と言われたこのグループを1位で通過するという快挙。全てのチームがコスタリカ相手に勝ち点3を狙うはずがまさかこんな結果に。5バックで引いて守るというサッカーは日本代表との親善試合でもやってきた布陣。まさか、対戦国は何の下調べもしなかったんじゃないでしょーね。コスタリカは一貫して変えなかったというのに。 MOMは守りのGKナバスと、ゴンザレスが獲得。コスタリカの中で唯一スルーパスやドリブル突破で沸かせていたルイスもMOM。イングランドはユナイテッドに移籍の決まった若き左SBのルーク・ショーが何度もオーバーラップで魅せてました。ただ、サイドからのクロスをあげてもあんま意味の無いシステムだったり。誰も飛び込まんし。んで、中盤で縦への意識を見せて、人を追い越す動きやスルーパスを狙っていた。 ウィルシャーも3列目から飛び出すなど、らしさを発揮していたがせめてゴール欲しかった。最後はミドルばっかでしたが、何だかんだで目立っておりました。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:D まぐベストイレブン

GKケイロール・ナバスコスタリカ
DFマッテオ・ダルミアンイタリア
DFジャンカルロ・ゴンサレスコスタリカ
DFディエゴ・ゴディンウルグアイ
DFフニオール・ディアスコスタリカ
MFアンドレア・ピルロイタリア
MFスティーブン・ジェラードイングランド
MFブライアン・ルイスコスタリカ
FWルイス・スアレスウルグアイ
FWウェイン・ルーニーイングランド
FWジョエル・キャンベルコスタリカ


*ちなみにこれは公式見解じゃなくてまぐのベストイレブンです。

・このグループは「死の組」と称されて、ウルグアイ、イングランド、イタリアとW杯優勝国が3つもひしめいたグループでした。しかし、その実トップ通過を果たしたのがコスタリカという大金星。それだけじゃなく2位で通過したのがウルグアイ。まさかのイタリア、イングランドが予選敗退するという大波乱。 これだけでも面白いというのにウルグアイのFWスアレスが「咬みつく」という事件まで起こしちゃうし。実はワールドカップでまだゴールした事が無かったルーニーに待望の初ゴールが決まるなんて事も。いろんな事が起こったグループDでした。さて、ベストイレブンですがGKナヴァスがこのグループのMVPですかね。 とにかく、シュートを止めに止めまくりました。実はウルグアイのGKのムスレラもナヴァス並に止めまくってたんですよ。何かスアレスのせいでかすんじゃったけど。ベストイレブンの5人がコスタリカになるなんて想像だにしなかったねー。


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