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2014年FIFAブラジルワールドカップ

世界中の国と地域がサッカーの世界一を目指して戦うスポーツ最大の大会。今やオリンピックをしのぐとさえ言われている大会で今までも数々の名勝負を繰り広げてきた。 今大会は開催国のブラジルのみ予選が免除されている。サッカーが文化として根付いているブラジルで開催されるものなのに、現地では工事が大幅に遅れたり死亡事故なども多発している。 好景気と言われるブラジルだが、格差が激しくワールドカップ開催を中止するべきというデモも多発する中での開催となった。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:C 第1節
エスタジオ・ミネイロン
コロンビア
VS
ギリシャ
ホセ・ペケルマン監督  監督 
ダビド・オスピナGK  GKオレスティス・カルネジス
カミーロ・スニーガ18DF  DF15バシリス・トロシディス
クリスティアン・サパタDF  DFコスタス・マノラス
マリオ・ジェペスDF  DF19ソクラティス・パパスタソプーロス(警告)
パブロ・アルメロDF  DF20ホセ・ホレバス
アベル・アギラールMF  MF21コンスタンティノス・カツラニス
(警告)カルロス・アルベルト・サンチェスMF  MFヨアンニス・マニアティス
ファン・ギジェルモ・クアドラード11MF  MFパナギオティス・コネ
ハメス・ロドリゲス10MF  FW14ディミトリス・サルピンギディス(警告)
ビクトル・イバルボ14MF  FWゲオルギオス・サマラス
テオフィロ・グティエレスFW  FW17テオファニス・ゲカス
        
アレクサンデル・メヒア15MF
IN
FW18ヨアンニス・フェトファツィディス
アベル・アギラールMF
OUT
FW14ディミトリス・サルピンギディス
サンティアゴ・アリアスDF
IN
FWコンスタンティノス・ミトログル
パブロ・アルメロDF
OUT
FW17テオファニス・ゲカス
ジャクソン・マルティネス21FW
IN
MF10ギオルゴス・カラグーニス
テオフィロ・グティエレスFW
OUT
MFパナギオティス・コネ


6/15(日)GROUP:C 第1節
エスタジオ・ミネイロン

コロンビア
 VS 
ギリシャ

前−半

後−半

合−計

(クアドラード)パブロ・アルメロ

  

(ロドリゲス)テオフィロ・グティエレス

  

(クアドラード)ハメス・ロドリゲス

  


      −コロンビアのメンバー−                −ギリシャメンバー−        

         グティエレス                      Tゲカス           
         (マルティ)             サマラス    (ミトログ)    サルピン  
                                             (フェトハ) 
   イバルボ   ハメスR   クアドラ                               


      サンチェス  アギラール             コ  ネ  カツラニ  マニアテ     
            (Aメヒア)           (カラグーニス)               

 アルメロ  ジェペス  Cサパタ  スニーガ     ホレバス  パパスタ  マノラス  トロシディス
(アリアス)                                              

          オスピナ                       カルネジス          


   −プチ観戦記−
・大会前にコロンビアのエースであるFWラダメル・ファルカオの離脱が発表され、ややコロンビアの戦力がダウンしていると噂された試合。狭い範囲で細かいパスを好むコロンビアと、堅守速攻でカウンターを狙うギリシャの対戦。 しかし、試合はあっけなく前半5分で右のクアドラードから左サイドバックのアルメロがプッシュして先制。これでギリシャはプランを崩されてしまい、前半からギリシャが攻めてコロンビアがカウンターするという逆の展開へ。 ギリシャのペースで試合が進み、後半13分にCKからコロンビアが追加点。そもそも、CKからゴールってのもギリシャがやりたいカタチ。最終的にギリシャは右からクロスをゲカスがヘッドもクロスバー。これぐらいしか崩せたシーンはなく、 ロスタイムにコロンビアがカウンターから、ハメス・ロドリゲスが押し込んで結果的に3−0。

   −今日の受賞者−

MOM:MFハメス・ロドリゲス(コロンビア)
MOM:MFファン・ギジェルモ・クアドラード(コロンビア)
MOM:DFマリオ・ジェペス(コロンビア)

MVP:FWゲオルギオス・サマラス(ギリシャ)
MVP:MFパナギオティス・コネ(ギリシャ)
MVP:DFバシリス・トロシディス(ギリシャ)

・1得点1アシストのハメス、2アシストのクアドラードは結果が出てるので満足な出来。んで、ギリシャの高い攻撃陣に対して身体を張ったディフェンスで鼓舞したDFジェペスが完封に貢献という事でMOM。 ギリシャが先制して攻めるコロンビアっていう展開が最も面白いんだけど、逆の展開になってしまいコロンビアもリスクをかけなかったのが残念。でも、ギリシャもゴツイしヒゲ面なのにサラサラの長髪をなびかせたサマラス、 中盤でミドルを連発したコネ、サイドからの良質なクロスを送り続けたトロシディスは高評価でした。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:C 第2節
アレナ・ペルナンブーコ
コートジボワール
VS
日本代表
サブリ・ラムシ監督  監督アルベルト・ザッケローニ
ブバカル・バリーGK  GK川島 永嗣
セルジュ・オーリエ17DF  DF内田 篤人
(警告)ディディエ・ゾコラDF  DF22吉田 麻也(警告)
(警告)スレイマン・バンバ22DF  DF森重 真人(警告)
アルトゥール・ボカDF  DF長友 佑都
シェイク・イスマエル・ティオテMF  MF17長谷部 誠
セレイ・ディエ20MF  MF16山口 螢
ヤヤ・トゥーレ19MF  MF岡崎 慎司
ジェルヴェ・ヤオ・クアッシ「ジェルビーニョ」10FW  MF本田 圭佑
サロモン・カルーFW  MF10香川 真司
ウィルフリード・ボニー12FW  FW18大迫 勇也
        
ディディエ・ドログバ11FW
IN
MF遠藤 保仁
セレイ・ディエ20MF
OUT
MF17長谷部 誠
コンスタント・ジャクパ18DF
IN
FW13大久保 嘉人
アルトゥール・ボカDF
OUT
FW18大迫 勇也
ディディエ・ヤ・コナン13MF
IN
FW11柿谷 曜一朗
ウィルフリード・ボニー12FW
OUT
MF10香川 真司


6/15(日)GROUP:C 第2節
アレナ・ペルナンブーコ

コートジボワール
 VS 
日本代表

前−半

後−半

合−計

(オーリエ)ウィルフリード・ボニー

 本田圭佑(長友)

(オーリエ)ジェルビーニョ

  


     −コートジボワールメンバー−               −日本代表メンバー−      

          Vボニー                       大迫勇也         
   Sカルー  (ヤコナン)  ジェルビ               (大久保嘉人)       

          Yトゥレ                 香川真司  本田圭佑  岡崎慎司   
                             (柿谷曜一朗)              

       Sディエ  ティオテ                 山口 螢  長谷部誠      
      (ドログバ)                           (遠藤保仁)     

 ボ  カ  Sバンバ  Dゾコラ  オーリエ     長友佑都  森重真人  吉田麻也  内田篤人
(ジャクバ)                                            

          Bバリー                       川島永嗣         


   −プチ観戦記−
・うーん、何か別の外的要因でもないと説明が出来ない敗戦でした。たとえば、集団食中毒とか、夜寝れなかったとか、水飲んじゃったとか、雨漏りしてたとか。まぁ、とにかく日本の運動量が少ないし、最終ラインは低いし、前から前からという早いプレスはしないし、 ましてやボールコントロールはミスするし、パスミストラップミスも多かった。試合の入り方に関しても、予想していたのと違ったのかもしれない。コートジボワールはのらりくらりと対応し、まるで攻める気が無いかの様な振る舞い。GKまで下げるというのも何度も繰り返した。 これをやられて無駄に運動量を消費したのかもしれない。それでも、先制点は本田。長友からのパスをもらって左足を振り抜き先制点。後半11分、ドログバの投入でスタジアムの雰囲気を全て持っていかれてしまった。まるで、日本代表が悪役ってぐらいの扱い。 まぁ、スターですからしょうがない。しかも、そのドログバにマークが引きつけられてしまい、右サイドのオーリエからボニー。リプレイかの様に同じシーンで右のオーリエからジェルビーニョ。あっさりと逆転へ。そのまま、流れを引き戻す事も無く、やった事のない吉田のパワープレイなどを行ってみるも敗戦。 某テレビ番組では名波にパワープレイをやるなら「豊田陽平」外した理由は何だと言われてしまいました。全くもってその通りですね。

   −今日の受賞者−

MOM:DFセルジュ・オーリエ(コートジボワール)
MOM:FWディディエ・ドログバ(コートジボワール)
MOM:MFジェルビーニョ(コートジボワール)

MOM:FW本田圭佑(日本代表)

・MOMは2アシストのオーリエ。ほんと、リプレイかの様な同じアーリークロスを放り込んできましたよ。実際、コートジボワールの高さ中心のサッカーをやってきた様に入れていたであろう森重、高さというよりシュート性のボールを入れてこられたのであんま関係無かったですね。 さらにのらりくらりサッカーだったので、前から前から奪いたい山口も肩透かしを食らった格好。日本からはやっぱあのシュートは格別だったので本田のみとなりました。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:C 第3節
エスタジオ・ナシオナウ・デ・ブラジリア
コロンビア
VS
コートジボワール
ホセ・ペケルマン監督  監督 
ダビド・オスピナGK  GKブバカル・バリー
カミーロ・スニーガ18DF  DF17セルジュ・オーリエ
クリスティアン・サパタDF  DFディディエ・ゾコラ(警告)
マリオ・ジェペスDF  DF22スレイマン・バンバ
パブロ・アルメロDF  DFアルトゥール・ボカ
アベル・アギラールMF  MFシェイク・イスマエル・ティオテ(警告)
カルロス・アルベルト・サンチェスMF  MF20セレイ・ディエ
ファン・ギジェルモ・クアドラード11MF  MF19ヤヤ・トゥーレ
ハメス・ロドリゲス10MF  FW15マックス・グラデル
ビクトル・イバルボ14MF  FW10ジェルヴェ・ヤオ・クアッシ「ジェルヴィーニョ」
テオフィロ・グティエレスFW  FW12ウィルフリード・ボニー
        
ファン・フェルナンド・キンテーロ20MF
IN
FW11ディディエ・ドログバ
ビクトル・イバルボ14MF
OUT
FW12ウィルフリード・ボニー
サンティアゴ・アリアスDF
IN
FWサロモン・カルー
パブロ・アルメロDF
OUT
FW15マックス・グラデル
アレクサンデル・メヒア15MF
IN
MFマティス・ボリー
アベル・アギラールMF
OUT
MF20セレイ・ディエ


6/20(金)GROUP:C 第3節
エスタジオ・ナシオナウ・デ・ブラジリア

コロンビア
 VS 
コートジボワール

前−半

後−半

合−計

(クアドラード)ハメス・ロドリゲス

 ジェルビーニョ

(グティエレス)ファン・キンテーロ

  


      −コロンビアのメンバー−              −コートジボワールメンバー−     

         グティエレス                      Vボニー          
                            ジェルビ    (ドログバ)    グラテル 
                                             (Sカルー)
   イバルボ   ハメスR   クアドラ                Yトゥレ          
  (キンテロ)                                           

      サンチェス  アギラール                Sディエ  ティオテ       
            (Aメヒア)               (Mボリー)           

 アルメロ  ジェペス  Cサパタ  スニーガ     ボ  カ  Sバンバ  Dゾコラ  オーリエ 
(アリアス)                                            

          オスピナ                       Bバリー          


   −プチ観戦記−
・どちらも初戦で勝利し、ここで予選突破を決めたいところ。日本代表としては引き分け、コートジボワールが勝ってくれると分かりやすくなる。試合はどちらも堅い試合運び。どちらも負けたくないが先に立つ試合展開であったが、その中でも決定的なチャンスとなったのがコロンビア。カウンターからクアドラードのロングスルーパス、左サイドで全力疾走のハメスがクロス、 これをどフリーでゴール前にいたグティエレスのボレー・・・ってところで最後は空振り。絶好のシーンだったが、ここを外した事で試合はより難しくなってしまった。後半、日本戦と同様に10分過ぎからドログバを投入し、スタジアムの雰囲気を持っていったかに見えた。・・・しかし、この後のCKでゾーンで守るコートジボワール、ドログバの前へ身体を入れたハメスの ヘッドで先制。まさかのドログバが逆効果に。更にカウンターからグティエレスのスルーパス、途中出場のキンテロがGKと一対一を冷静に流し込んで2−0。それでも、ジェルビーニョが何と3人抜きのゴールで返し、試合展開はオープンな展開に。最後はやはり体力の差か、コートジボワールが終盤力尽きてしまいパワープレイも出来ずに終了。日本と同様に最後にスタミナ切れなのか急に落ちてしまった。 急に走れない、動けない、戦えない状況になっていた。

   −今日の受賞者−

MOM:MFハメス・ロドリゲス(コロンビア)
MOM:FWテオフィロ・グティエレス(コロンビア)
MOM:MFファン・ギジェルモ・クアドラード(コロンビア)
MOM:DFマリオ・ジェペス(コロンビア)

MVP:FWジェルヴィーニョ(コートジボワール)
MVP:DFセルジュ・オーリエ(コートジボワール)
MVP:MFヤヤ・トゥーレ(コートジボワール)
MVP:DFディディエ・ゾコラ(コートジボワール)

・試合はセットプレイで決着。先制はハメス・ロドリゲス。上背ではコートジボワールが勝っていたにも関わらず、セットプレイでゴール出来たのは大きい。そんなにトリックプレイという訳でもなかったので、非常に幸運な先制点だったと思う。ボレーは空振りしちゃったけど、グティエレスのスルーパスも見事。コートジボワールはジェルビーニョのドリブルゴールは圧巻。 日本でのテレビではコートジボワールはわざと左の長友のポジションを狙い、香川を下げ下げる戦術を執ったやに言われていた。そうじゃなくて、単純に右サイドのオーリエからしか攻めれないんじゃないかってぐらい攻撃は単調。この試合でも右サイドのオーリエからしかクロスは上がって無かった。つまり、逆を言えばオーリエを封じればコートジボワールの攻撃そのものを封じたに等しいのでは。 終盤になってなかなかオーリエ攻めてこれなくなってましたよ。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:C 第4節
エスタジオ・ダス・ドゥナス
日本代表
VS
ギリシャ
アルベルト・ザッケローニ監督  監督フェルナンド・サントス
川島 永嗣GK  GKオレスティス・カルネジス
内田 篤人DF  DF15バシリス・トロシディス(警告)
吉田 麻也22DF  DFコスタス・マノラス
今野 泰幸15DF  DF19ソクラティス・パパスタソプーロス
長友 佑都DF  DF20ホセ・ホレバス
(警告)長谷部 誠17MF  MF21コンスタンティノス・カツラニス(退場)
山口 螢16MF  MFヨアンニス・マニアティス
大久保 嘉人13MF  MFパナギオティス・コネ
本田 圭佑MF  FW18ヨアンニス・フェトファツィディス
岡崎 慎司MF  FWゲオルギオス・サマラス(警告)
大迫 勇也18FW  FWコンスタンティノス・ミトログル
        
遠藤 保仁MF
IN
FW17テオファニス・ゲカス
長谷部 誠17MF
OUT
FWコンスタンティノス・ミトログル
香川 真司10MF
IN
MF10ギオルゴス・カラグーニス
大迫 勇也18FW
OUT
FW18ヨアンニス・フェトファツィディス
   
IN
FW14ディミトリス・サルピンギディス
   
OUT
MFパナギオティス・コネ


6/20(金)GROUP:C 第4節
エスタジオ・ダス・ドゥナス

日本代表
 VS 
ギリシャ

前−半

後−半

合−計

 

  


       −日本代表メンバー−                 −ギリシャメンバー−        

          大迫勇也                       ミトログ           
         (香川真司)             サマラス    (Tゲカス)    フェトハ  
                                            (カラグーニス)
    岡崎慎司  本田圭佑  大久保嘉人                               


       山口 螢  長谷部誠              コ  ネ  カツラニ  マニアテ     
            (遠藤保仁)            (サルピン)(退  場)          

 長友佑都  森重真人  吉田麻也  内田篤人     ホレバス  パパスタ  マノラス  トロシディス


          川島永嗣                       カルネジス          


   −プチ観戦記−
・メディアでも散々言われてましたが、「初戦が大事」という言葉は別の意味も含んでるんですよね。「勝ち・負け」以外に次節以降の組み合わせ次第で「勝ってはいけない」試合が出来上がるからなんです。勝ち点計算をするとこのギリシャ戦で勝ってしまうと、得失点差を「−3」で始まっているギリシャは最終節に4−0、5−0で勝たないと突破が出来ない。「1−0勝ち」を狙うしかないギリシャのサッカーでは 事実上予選敗退になってしまい、コートジボワール戦で本気を出さない可能性が高い。そこでギリシャ戦は引き分けで「よいしょ」するという必要がある。えぇ、5大会分のワールドカップを全試合観ていますので、過去にもこういう事ってありました。3試合目でお互いが引き分ければいい試合で、最後まで空砲を撃ちあって終わる試合とか。まぁ、日本人の感情的にはこういう試合はしたくないんですが、ザッケローニならこういう判断はする可能性がある。 という事でちょっと「引き分け」を想定しないかどうか、という観点で試合を観ておりました。まぁ、コートジボワールがコロンビアに勝ってくれたたら、こんな事を想像すらしなかったんですけどねー。んで、ほんとに引き分けちゃいました。日本代表に「やる気」というか「覇気」みたいなものが無くなってる様に見えたのってザックが何か言ったとか無いですかね? 「この試合、引き分けろ!」とか言われたら反発しちゃう人も出るだろうし、 「予選突破の為なら・・」と捉える人もいるでしょう。第1節の時にも言いましたが、何か「外的要因」でもないとここまでサッカー壊れちゃう訳無いと思うんですけど。


・ただ、試合が始まってしまえば「勝てー勝てー」になっちゃうもんです。しかし、尚更「引き分け」になりやすい事になっちゃいます。それがギリシャMFのカツラニスの退場処分。これでギリシャは引き分ける大義名分を得てしまいました。Jリーグでも しょっちゅうあるんですが、0−0で退場者が出たら90分最後まで0−0で終わろうという意思統一は半端じゃないですよ。これで急に試合はやりづらくなってしまいましたが、それでも後半に内田から大久保、相手のミスに内田などはゴールになってもおかしくないチャンスでした。 それにしても、今大会の日本代表は全然走れないっすねー。直前合宿のアメリカが良い気候だったんでしょーか。やっぱ、劣悪な環境で合宿やった方が良かったんかなー。

   −今日の受賞者−

MOM:GKオレスティス・カルネジス(ギリシャ)
MOM:DFコスタス・マノラス(ギリシャ)
MOM:DF内田 篤人(日本代表)

MVP:MF大久保嘉人(日本代表)
MVP:FWゲオルギオス・サマラス(ギリシャ)
MVP:DFホセ・ホレバス(ギリシャ)

・MOMは入った!と思った遠藤のFKをセーブしたGKですね。んで、日本のあまり上手ではないパワープレイを跳ね返したDF陣。特にスピードのあるマノラスはなかなかいいですね。パパスタが勝つのは体格の面で当然ですが、スピードにも着いてこられるとかなり厄介。 内田はこの試合で唯一、日本代表らしいサッカーをしてくれました。人を追い越すし、最終ラインの裏は抜けだすし、ラストパスを出したのも内田でした。んで、その内田から決定的なチャンスを貰いながら外してしまった大久保も惜しいながらもMVP。その他、 日本代表としては厄介だったのがホレバスとサマラス。どちらも裏へ抜けるし、サイドを使うし、非常に厄介でした。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:C 第5節
アレナ・パンタナウ
日本代表
VS
コロンビア
アルベルト・ザッケローニ監督  監督ホセ・ペケルマン
川島 永嗣GK  GKダビド・オスピナ
内田 篤人DF  DFサンティアゴ・アリアス
吉田 麻也22DF  DF16エデル・アルバレス・バランタ
(警告)今野 泰幸15DF  DF23カルロス・バルデス
長友 佑都DF  DFパブロ・アルメロ
長谷部 誠17MF  MF13フレディ・グアリン(警告)
青山 敏弘14MF  MF15アレクサンデル・メヒア
大久保 嘉人13MF  MF11ファン・ギジェルモ・クアドラード
本田 圭佑MF  MF20ファン・フェルナンド・キンテーロ
香川 真司MF  MF19アドリアン・ラモス
岡崎 慎司FW  FW21ジャクソン・マルティネス
        
山口 螢16MF
IN
MFアルド・レオン・ラミレス
青山 敏弘14MF
OUT
MF11ファン・ギジェルモ・クアドラード
柿谷 曜一朗11FW
IN
MF10ハメス・ロドリゲス
岡崎 慎司FW
OUT
MF20ファン・フェルナンド・キンテーロ
清武 弘嗣MF
IN
GK22ファリド・モンドラゴン
香川 真司MF
OUT
GKダビド・オスピナ


6/25(水)GROUP:C 第5節
アレナ・パンタナウ

日本代表
 VS 
コロンビア

前−半

後−半

合−計

(本田)岡崎慎司

 ファン・クアドラード(PK)

 

 ジャクソン・マルティネス(ハメス)

 

 ジャクソン・マルティネス(ハメス)

 

 ハメス・ロドリゲス


       −日本代表メンバー−                −コロンビアのメンバー−     

          大久保嘉人                     マルティネス        
                              Aラモス          クアドラ  
                                           (カルボネ) 
   香川真司   本田圭佑   岡崎慎司                キンテロ         
  (清武弘嗣)        (柿谷曜一朗)             (ハメスR)        

       青山敏弘  長谷部誠                 Aメヒア  グアリン      
      (山口 蛍)                                      

 長友佑都  今野泰幸  吉田麻也  内田篤人     アルメロ  バルデス  バランタ  アリアス


          川島永嗣                       オスピナ         
                                   (モンドラゴン)       


   −プチ観戦記−
・1戦目、2戦目に比べたら走れる様にはなっていましたが、相手は余裕の戦い方。ガンガン走って「猛プレス」に行きたい日本を嘲笑うかの様な「いなし」っぷり。とにかく、攻める必要も無いので大げさなぐらいにボールを回され、ちょっとの隙でもあれば一気に縦パスですよ。 それでも、前半は余計なPKで先制されてしまうものの、内容的には日本が圧倒。その勢いのままに終了間際、本田から岡崎のヘッドで同点。これで日本が更に勢いのままに攻め込もうと後半に挑むが、コロンビアがハメス・ロドリゲスを投入。うーん、今大会の日本代表はスターの雰囲気に負けましたね。 本田と香川もまだまだスターのオーラ出てないんですかねー。このハメスが走んないだけど、カウンターの起点になるんです。ハメスのスルーパスからマルティネスが決めて逆転。その後もハメスからマルティネスで追加点。最後はロスタイムにハメスがトドメ。いやー、彼一人に全て持ってかれてしまいました。 結局、日本は全出場国中20位の走行距離だったそうです。4年前は上位に入ってたんです。ベスト10に4人も入ってたんですよ。どんだけ、走れないんですか。ケガ明けの選手だらけってのも問題だったんですかねー。そういや、所属クラブでも不憫な扱いだったしねー。

   −今日の受賞者−

MOM:MFハメス・ロドリゲス(コロンビア)
MOM:FWジャクソン・マルティネス(コロンビア)
MOM:MFフレディ・グアリン(コロンビア)
MOM:GKファリド・モンドラゴン(コロンビア)

MVP:DF内田 篤人(日本代表)
MVP:MF長谷部 誠(日本代表)
MVP:FW岡崎 慎司(日本代表)
MVP:FW大久保 嘉人(日本代表)
・日本代表は走ってないって事でいつもの力が出せませんでしたが、全然走って無かったけど結果を出しちゃうハメスがMOM。今大会ではメッシも走ってないと話題になってますが、こういう選手は「走らなくていい」とハッキリしてるんですね。それでいてチームメイトの信頼も厚ければ、走らなくていいっちゃいいんですよ。 その恩恵を受けたマルティネスが2ゴール。3点目の切り返して巻いて蹴るシュートはお見事でした。あのゴールのカタチは分かってても引っかかりますよね。んで、最後は屈辱ではありますが、ワールドカップ最年長出場記録のモンドラゴンでした。柿谷決めちゃえば良かったのに。 日本ではラストパスを何度も供給し続けた内田、シュートを撃ちまくったけど入らなかった大久保。日本に夢を与えた岡崎、ケガをおして最後まで出続けた長谷部となりました。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:C 第6節
エスタジオ・カステロン
ギリシャ
VS
コートジボワール
フェルナンド・サントス監督  監督サブリ・ラムシ
オレスティス・カルネジスGK  GKブバカル・バリー
バシリス・トロシディス15DF  DF17セルジュ・オーリエ
コスタス・マノラスDF  DFコロ・トゥーレ
ソクラティス・パパスタソプーロス19DF  DF22スレイマン・バンバ
ホセ・ホレバス20DF  DFアルトゥール・ボカ
ヨアンニス・マニアティスMF  MFシェイク・イスマエル・ティオテ
パナギオティス・コネMF  MF20セレイ・ディエ(警告)
ギオルゴス・カラグーニス10MF  MF19ヤヤ・トゥーレ
ディミトリス・サルピンギディス14FW  FW10ジェルヴェ・ヤオ・クアッシ「ジェルヴィーニョ」
ラザロス・クリストドゥロプーロス16FW  FWサロモン・カルー(警告)
ゲオルギオス・サマラスFW  FW11ディディエ・ドログバ(警告)
        
アンドレアス・サマリス22MF
IN
FW12ウィルフリード・ボニー
パナギオティス・コネMF
OUT
MFシェイク・イスマエル・ティオテ
パナギオティス・グリコス12GK
IN
MF14イスマエル・ディオマンデ
オレスティス・カルネジスGK
OUT
FW10ジェルヴェ・ヤオ・クアッシ「ジェルヴィーニョ」
テオファニス・ゲカス17FW
IN
FW21ジョバンニ・シオ
ギオルゴス・カラグーニス10MF
OUT
FW11ディディエ・ドログバ


6/25(水)GROUP:C 第6節
エスタジオ・カステロン

ギリシャ
 VS 
コートジボワール

前−半

後−半

合−計

(サマラス)アンドレアス・サマリス

 ウィルフリード・ボニー(ジェルビーニョ)

(PK)ゲオルギオス・サマラス

  


       −ギリシャメンバー−                 −コートジボワールメンバー−      

          サマラス                         ドログバ           
 クリスト              サルピン       Sカルー    (シ  オ)    ジェルビ  
                                              (ディオマンデ)
                                       Yトゥレ           


    コ  ネ  カラグニ  マニアテ                Sディエ  ティオテ        
   (サマリス)(Gゲカス)                          (Vボニー)       

 ホレバス  パパスタ  マノラス  トロシディス     ボ  カ  Sバンバ  Kトゥレ  オーリエ  


          カルネジ                         Bバリー           
         (グリコス)                                       


   −プチ観戦記−
・非常にややこしいコチラの試合。引き分け以上でコートジボワールは突破。ただ、ギリシャは勝っても同時刻キックオフの日本代表が勝ってしまうと突破出来ないという条件。まぁ、前回言いました通りギリシャは最少得点差である1−0で勝つのが関の山。 得失点差を考えたサッカーは難しいだろうと思われた。なので、日本代表は勝てば突破なんじゃないかと夢を持ったもんだ。しかし、プレッシャーとなったのはどうやらコートジボワールの方で。考えてみると、この3戦でもっとも走れてないのはコートジボワールだったりする。 この試合でも運動量は少なくヤヤ・トゥーレが出し所を窺うというケースは相次いだ。そして、最終ラインでのパスミスが出てしまいサマリスが労せずにゴール。これでギリシャ先制。ドログバをスタメンで使ってサイドからクロスという日本戦と同じやり方を徹底するも、 上背や中央の堅さではギリシャが一枚も二枚も上手。このまま、1−0で守ろうとするも後半29分、最終ラインの裏へ出るというプレーでジェルビーニョが一対一。ここでシュートを撃たずに折り返してボニーがゴールで同点。今度はコートジボワールが予選通過の権利を得る。 しかし、ロスタイムにドラマが待っていた。中央でサマラスがシュートを狙う瞬間に後ろから足を引っ掛けられてしまいPK。シュートの振りあげた足に触れただけのシーンですが、やられた方が足をかっ飛ばされたと思うもんですからね。 そして、この緊張するPKをサマラスが決めて、4位からの大逆転でギリシャの予選通過となりました。「日本が勝っていれば・・・」という報道もありましたが、実際に日本が勝っていたらその情報が現地に伝わりますので、ギリシャがここまで最後に攻め込むというシーンは無かったかもしれません。 逆に「1−4で日本が負けてる」という情報があったからこその勝利だと思いますよ。

   −今日の受賞者−

MOM:FWゲオルギオス・サマラス(ギリシャ)
MOM:MFギオルゴス・カラグーニス(ギリシャ)
MOM:DFホセ・ホレバス(ギリシャ)
MOM:MFアンドレアス・サマリス(ギリシャ)

MVP:FWジェルヴィーニョ(コートジボワール)
MVP:MFシェイク・イスマエル・ティオテ(コートジボワール)

・自分の一振りで勝つか負けるかではなく、予選突破か予選敗退かが決まるというPK。正直、これは蹴りたくないですね。しかも、右上に蹴ったんですが、90分過ぎて浮かせて蹴るっていうのは恐いもんですよ。そして、まさかのスタメン出場で仲間を鼓舞し続けた37歳のカラグーニス。ギリシャがちゃんと相手を崩そうと意図した際の攻撃は大体がホレバスから。ゴールになりそうなクロスバーへ当てたシュートなども撃ってました。 そして、サマリスは先制点を決めてギリシャの突破を予感させるゴールでした。コートジボワールでは先制点を決めたボニーではなく、そのアシストをしたジェルビーニョ。正の字で一番多かったティオテもMVP。ドログバやヤヤ・トゥーレも存在感は発揮しましたが、消えてる時間も長かったしね。


2014年FIFA WORLD CUP BRASIL GROUP:C まぐベストイレブン

GKダビド・オスピナコロンビア
DFセルジュ・オーリエコートジボワール
DFマリオ・ジェペスコロンビア
DFディディエ・ゾコラコートジボワール
DF内田 篤人日本代表
MFヤヤ・トゥーレコートジボワール
MFギオルゴス・カラグーニスギリシャ
MFファン・ギジェルモ・クアドラードコロンビア
MFハメス・ロドリゲスコロンビア
MFジェルヴィーニョコートジボワール
FWゲオルギオス・サマラスギリシャ


*ちなみにこれは公式見解じゃなくてまぐのベストイレブンです。

・公式で今大会の総括みたいなものがないのでまぐの主観での総括になりますが、日本代表の敗戦の原因はどこにあるのか。非常に複数の要因が重なってしまった事でややこしくなったかと思います。まず、責任の1つは監督・・・の様に見せかけた「日本スポーツ」である。そして、それを取り上げるメディアによる所が大きい。ザッケローニがやりたかった3−4−3の問題。本人が好きなシステムなのでやったらいいじゃないと思ったのだが、日本選手はこのフォメを毛嫌いした様に感じた。 まるでわざと下手にやってるかの様にハマらなかった。選手主導で「やりたくない」感がありありと出ていた。ならば、選手を変えて出来る人を集める事も可能だ。そうして、自分のシステムに固執してもいいのだが、日本スポーツではどうしても避けられないのが「スターシステム」である。視聴率ありき、スポンサーありきのビジネススタイルですから、香川や本田などは外せない。 こうして、ザッケローニも日本スポーツに染まってしまった。むしろ、ザックの方が頭は柔らかかったかもしれない。そこで4−2−3−1へと固定し、メンバーも固定し、最終予選はそのまま日本選手がやりやすいスタイルのまま進んだ。コンフェデでこれでは通じないと諭されても、前へ進むしかないチームは攻撃に重きを置いた。正直に言うと、ここまでの紆余曲折はどこのチームにもあるだろうし、 メンバーやシステムや戦術などは本大会で180度変える事も多い。ザッケローニの失敗はここまでは普通の事だと思う。ただ、本大会に響いてしまった失敗は「メンバーの固定」だったかもしれない。メンバーを固定した事で、本大会でレギュラー組にコンディション不良があった際に代替が効かなかった。ジーコの時も問題になった「メンバー論」が再燃した格好だ。メディアもこぞって「メンバーの固定」を 失敗にあげているが、その責任はむしろメディアにある。もし、香川や本田を日本まで連れてきて、国立を満員にして、19時から民放で生放送をして・・・香川や本田をコンディション不良の観点で外すなんて出来ますか? 親善試合だというのに控えを使わせなかったのは誰か。次のアギーレ監督がメディアにガブガブ噛み付く人だと面白くなりそうだ。


・まぐとしては、本大会で結果が出なくたって別にいいと考える人です。「内容より結果」という言葉が一番嫌いなのです。「結果より内容」を求めたいのです。国と国とがぶつかる試合で生ぬるいかもしれないが、自分達のサッカーを魅せてくれれば満足したでしょう。今大会でもっとも不満なのは、いつものサッカーが出来なかった事。みんなで走って、みんなで追い越して、二列目、三列目も飛び出す。 そうでなくても、細かいパスワークで相手を崩すというのを徹底してたはずです。それが一切出来なかった。ブラジルの気候のせいと最初は思ったのですが、あの3連敗したけど内容は良かったコンフェデでは走ってるんですよ。同じ季節にやってるプレ大会なのに、なぜあの時は走れて、今回は走れなかったのか。コンディション不良が原因だと言われていますが、問題は複数あります。なぜか、環境の良いアメリカのタンパでキャンプをはってしまったこと。 猛暑のブラジルとは違い、南国のリゾート地じゃないですか。ここで休暇を取るというのなら、もっとも望ましい場所ですけど。なので、この環境の良い場所での親善試合で2勝した訳だ。んで、問題はもう1つ。現地入りが初戦の1週間前にイトゥでキャンプを張った。・・・なぜに南ブラジルでキャンプを張ったのか。理由は先程と同じ、ここでも日本スポーツ界の登場だ。イトゥには「キリン」が工場を持ってるそうな。 つまり、日本に対して友好的な場所だからが理由なんじゃないだろうか。そして、ここにもメディアが出てくる。この土地は日本の工場が有るという事は「職」がある。イコール、強盗などの被害が少なく治安がいいという事になる。メディアはこぞってブラジルの治安の悪さを連日報道していた。つまり、メディアを守る意味も含めてイトゥになったのだろう。ちなみに試合会場である赤道直下の場所にキャンプを張った猛者がいるそうだが、 他のチームもみな会場のそばにキャンプを張るチームは無かったそうな。その猛者こそがドイツだったりする訳だ。


・ベストイレブンは上記の通りですが、ウッチーだけ右サイドバックなのに左にまわってもらってます。やはり、ここはコートジボワールのオーリエの方を上位に置きますよ。37歳にして90分ばりばり走り回ったギリシャのカラグーニスも素晴らしい選手でしたね。ドログバ同様にピンポイントでの投入をするつもりだったそうな。出た時の存在感は凄かったですからね。 ハメスの影に隠れがちですけど、右のクアドラードのドリブル突破もなかなか味がありましたよ。それにしても、ハメスはファルカオ不在を払拭しましたね。まさかのまさか、本大会で急に化けてのスター選手になってしまいました。この勢いでレアル・マドリード入りですもんね。コートジボワールのジェルビーニョは唯一コンディションの良かった選手でしたね。コートジボワールも有り得ないぐらいに走れなかった。 日本と同じでコンディションの調整に失敗したかな。んで、逆転での突破となったサマラスのPKも見事でした。


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