2002年 トップ練習試合


・今日は土曜で練習試合という事で混む事は予想された。しかし、駐車場は満車状態。仕方なしにテニス場の裏に止めるハメに。人工芝グラウンドでサッカーフェスティバルを行っていた為に父母の車だったらしい。 まったく、今日は行きにスピード2回(速度違反取締)やってるし厄日だな。ちなみにまぐは捕まってませんよ。

・始まる前に分かった事。ケガ人だらけだってこと。まず、DF西田、MF三浦、永井、北澤、大悟、FWエジムンド?、佐野らがケガ、もしくはリハビリ中。まったくもって層の薄いチームだこりゃ。

ヴェルディ第一グラウンド
 
東京ヴェルディユース
VS
湘南ベルマーレ
  監督小見幸隆   監督田中幸司  
  コーチサンドリ  
  GK高桑大二朗   GK伊藤裕二  
  DF24川口卓哉   DF梅山 修  
  DF林 健太郎   DFパラシオス  
  DF23米山篤志   DF白井博幸  
  MF32小林慶行   DF25中島崇典  
  MF山田卓也   MF井原康秀  
  MF菊池利三   MF29本橋卓巳  
  MF17相馬直樹   MF28鈴木良和  
  MF19長田道泰   MF11坂本紘司  
  FW16桜井直人   FW高田保則  
  FWマルキーニョス   FW栗原圭介  


・上記は3−6−1というカタチで書きましたが実際は下の布陣をどうぞ。これが完全とは言いません。ただ、こうなるカタチが多かったという事です。

                              ↑↑  マル  ↑↑
        マル                    ↑↑      ↑↑  利三
                              桜井      長田  ↑↑           
  桜井          利三          相馬              ↑↑
        長田                ↑↑              ↑↑
                      攻   ↑↑    山田  慶行    ↑↑
     山田    慶行        →撃→  ↑↑              ↑↑
                      時   ↑↑      
相馬                           米山        川口  
     米山    林    川口                林


        高桑                        高桑
・こんな感じ。相馬は攻撃的サイドバックというよりかはバランス型サイドバックなので「何も言われずとも守備は出来る」。これで米山の負担は一気に減った感じだ。今年は米山にフェアプレー賞を期待しても良いぞ。 利三のポジションが何やらおかしいのは後で説明。

   今年のヴェルディはココが違う!!その1
・今年のヴェルディはズバリ!!「菊池利三中心のサッカーである」と声を大にして言ってみる。利三に守備を求めないというか、彼の前がかりで中央寄りの攻撃的センスを買ったというか・・・とにかく利三中心なのである。

・まず、序盤戦に目立ったのはやはり利三。まず、ボランチから右の利三にスムーズにパスがまわり、中央でもらいにきたマルと長田が寄る。そして、利三が長田へ預けて利三が裏へ。そこへ長田がダイレクトで繋ぐというお手本通りの ワンツーパスが目立ったのだ。このパターンからの攻撃を幾度も見せている通り、今シーズンはサイドからの攻めが増えそうな予感だ。

・相手がもの凄いサイドチェンジ。誰だか分からないけどもの凄いパスだった。これを坂本が突破してくる。しかし、これに川口が対応。坂本は勝負に出るが川口は・・・・なんと、スライディングしないではないか!! ヴェルディらしくないが素晴らしい一対一の対応だった。しっかりと見てボールをこづくように外へ出す川口。今シーズンの3バックは期待できるぞ。川口も頭脳派スイーパータイプだ。

・コーナーキックのチャンス。しかし、悲しいかな。キッカー不足は否めない。三浦や石塚がいないだけでキッカーには貧弱さが見える。それでも精度は以外に高い。長田のキックはニアへ走り込んだ山田の足下へ。これを山田が角度を変えるだけのキックで狙うがサイドネット。 今年のセットプレイはトリッキーなので勝負するらしいぞ。

   今年のヴェルディはココが違う!!その2
・今年の得点パターンをまぐは見た。相馬がゆっくりとキープして山田へパス。これを山田がじっくり待って相馬へダイレクトスルーパス。ここにちゃんと走り込む相馬。これだけで昨年には無かった攻撃っていうのも間違ってる気はする。そのまま、相馬がフリーで山田のパスをもらう。 これを相馬もダイレクトでセンタリング。これがまた低くて速いセンタリング!!相馬にとっては普通なんだろうけど素晴らしい。これにマルキーニョスがヘッドで合わせて1−0。ヴェルディが先制した。つまり、利三中心のサッカーというのは・・・利三オトリ大作戦が今年のヴェルディの得点パターンなのだーーー!! まず右の利三で攻めまくる。次第に左が空き始める。そこを相馬が一発でズドン!っていうことなのさ。

   今年のヴェルディはココが違う!!その3
・GK高桑・・・彼の特徴は守備エリアが狭い。指示があまり聞こえない。美声じゃない。セービング能力は高いがキック精度はいまいち。つまりは新吉タイプのGKと言える。新吉と言えばゴールキックが直接ラインを割るという必殺技を持っていた。同じタイプの高桑もこの技を持っているらしい。でも、昨年と違う事がある。 それはGK高桑に蹴らせなければ良いということ。まさに発想の転換。昨年も新吉でそれをやればよかった・・・。とにかく高桑がキャッチしたらショートパスで川口や利三に預けるのが特徴。これでムザムザと敵にプレゼントボールを与えなくて済むぜい!!

   ザ・対決ッッッ!! ・今年もこれをやろうかな。まず、2002年一発目の勝負はターミネーター対決だァァァ!! 湘南のセンターバック、パラシオスVSエキゾチックターミネーター、山田卓也。パラシオスの強靱な肉体のせいで川口が競ったら勝てなかった。そこで今度は山田がマークすることに。湘南のコーナーキック。山田とパラシオスはキック前からやりあっていた。 どんなに強靱なフィジカルを持っているパラシオスと言えども、頭の中まで筋肉じゃダメだぜい。山田がパラシオスよりも先に体を入れてクリア。見事、山田が競り勝った。しかし、フィジカル勝負はパラシオス有利か?

・林がやんわりパスカット。まるで相手がパスミスをしたのかと錯覚させる技。パスミスしたのでは取り返さないといけない。林に猛然と突っ込む高田。しかし、林はそんな高田を小馬鹿にするように高田の頭上をふんわりパス。敵から見たら林ってすんごいムカつくんだろうなぁ。それを桜井が必殺の変幻ドリブル炸裂。しかし、林のパスに怒った高田が桜井につっかかる。 桜井に横からタックルしてしまいイエローカード。しかも、タックルと同時に桜井の肘打ちクロスカウンター付き。結局、パスミス錯覚にムカついたり、イエローもらったり肘打ち食らったり散々の高田保則でした。

   今年のヴェルディはココが違う!!その4
・サイドから意識的に攻める事によってグラウンドを広く使える。中央の守備がザルになり始める。ここで慶行がボールを前へ運ぶ。それなのに湘南は誰も慶行へアプローチしない。もっと運ぶ。中央突破でマーク付かないのは練習にならない・・・。それでもゆっくり上がっていく慶行。そこから何年ぶりだろう慶行の職人スルーパス。今年は体のキレが絶好調のマルキーニョスへ通る。 マルも無理なキープをせずにフェイントで切り返しトラップ。無理矢理ドリブルもせず、二列目から上がってきた長田へちょこんとパス。これをGKと一対一になった長田がシュートを打つもGKセーブ+ポストで得点ならず。サイドから攻める事により中央突破も出来るのだ。

・またもコーナーキックのチャンス。ニアに山田、真ん中に米山、ファーサイドに川口というのがパターンの様だ。米山がジャンプしたおかげで川口がフリーに。川口絶好の機会にも関わらず、ヴェルディらしい選手になるんだと別の意味で発憤。シュートを打つフリをしたキックフェイントでかわす川口。「湘南で真聖さんに習ったんだ!!」とまでは言わないが、フェイントの嵐。 しかし、やりすぎでカット。そこまで真聖と同じにならんでもいいんだけど。それに真聖ならPK取れるね。

・クリアされたボールをマルキーニョスが無理矢理キープ・・・・しない。ダイレクトで左にさばく。どうした?マルキーニョス!! エジムンド居ない時は俺が活躍するんだ!ってか。左にいたのは桜井。センターサークル付近から独走。一気にPA内へ侵入。そのまま、ドリブル勝負で中央へ切れ込みシュート・・・はホームラン。これで前半終了。

   −ハーフタイム−
・人工芝でやっていたサッカーフェスティバル。ここで豚汁を発見。あの量で200円は安かったな。本当に暖まりましたです。でも、ファン感でも出たらどうしよー。




   −後 半−
・豚汁食ってる間はそんな興味あるプレーも無し。豚汁を食べ終わってから選手交代。長田に変えて石塚登場。

                             ↑↑   マル    
        マル                   ↑↑      
                             桜井   石塚   利三            
  桜井          利三          相馬             
        石塚                ↑↑              
                      攻   ↑↑   山田    慶行   
     山田    慶行        →撃→  ↑↑              
                      時   ↑↑      
相馬                           米山        川口  
     米山    林    川口                林


        高桑                        高桑
・ボール支配率高ッ!!中央で石塚が入った事によりボールさばきが一段とペースアップ。しっかり時間を計った訳では無いのだが、約5分近くは湘南がボール触っていないと思う。ある意味、ボールを取られなければ失点しないのだから、こういうボール回しは多いに結構。しかも、全員がパスに意図を持って出してる。 適当に出すボールが無いのでパスミスも無い。ただ、長田が居ない事により二列目から猛然と上がる選手はいなくなっちゃった。

・相手ボールをカット。今度は石塚がドリブルで前へ運ぶ。サイドヘ逃げる様にドリブルし、DFを一手に引き受ける。そこで十分引きつけた所でスルーパス。これをマルキーニョスがまたいで突破。マークしていたDFを擦り抜ける荒技。そのボールをいったん奪われるも無理矢理奪い返してGKと一対一へ。 めずらしく落ち着いてインサイドで流し込むが枠の外へ。思いっきり蹴った方が入ったかもしれんが、結果論っすね。でも、決めようよー。

・相馬大活躍!!・・・でも、本人は首をかしげるシーンも目についた。おそらくは自分の思った通りのパス。スピードに乗った時に欲しいのだろうが、そこはまだまだ練習試合ですから。自分の実力を落とさないで欲しいタイミングをどんどん要求して欲しい。だが、一度だけ相馬が声を荒げて「よぉ〜しっ!」と言ったシーンが あった。それは石塚のサイドチェンジ。石塚は全く見ていなかったのにいきなり出したのだ。相馬が全力で出して足を一生懸命に伸ばしてやっと追いつくパス。これを相馬は求めていたのか。

・後半になっても右サイドをさっそうと上がりボールを待つ利三。8回に1回ぐらい精度の高いセンタリングが上がると評判だが、むしろ難しいタイミングの方が精度が上がるという必殺技を中心にやってもらった方がいいのかもしれない。相馬はたった1回のクロスで1アシストだからなぁ。 これからも頑張れ利三。選手交代、面倒なので4人一気に交代。一樹、前園、富澤、高橋投入。

                             ↑↑   マル    
        マル                   ↑↑      
                             一樹   前園   利三            
  一樹          利三          高橋             
        前園                ↑↑              
                      攻   ↑↑   山田    石塚   
     山田    石塚        →撃→  ↑↑              
                      時   ↑↑      
高橋                           富澤        川口  
     林     富澤   川口                林


        高桑                        高桑
・高橋は仕方無くサイドなんかやらされちゃう。今は出れるだけマシか。センターバック川口VS自称破壊王、富澤のポジション争い。まぐ的には富澤希望だったが、意外や意外。川口のスイーパーはバッチリはまっていた。 3人頭脳派将軍が揃ってる感じなのでオフサイドの山を築けそうだ。今の所、川口の弱点は・・・友達が居ない事ぐらいか。これからじっくり友達になろう。これじゃ・・・かんぺーの出番は非常に難しいかなぁ。でも、頑張れかんぺー!!

・一樹に対しては何も文句は無い。どっかで成長したと言うのを見たが、まぐにとっては「直線ドリブル」のキレ味が良くなるのなら何も文句は言わない。たとえ、守備が出来無くなろうが、テクニック系の技を失おうが、直線ドリブルだけは失わないでくれればOK。一樹は「直線ドリブル御免状」を持っているから、どこでも好きな時にやってくれい。 今回も必殺「直線ドリブル」で切り裂いたぞ。フィニッシュはDFに当たったけど、このまま続けてくれい。

・相手と空中戦で競り合うも相手は競って来ない・・・・川口が1人で競って腰を強打。ドクターはいきなり「×サイン」を提示した・・・。そ、そんな、早くも川口が負傷リタイア。急遽、米山が登場。このまま、試合は無事終了して1−0とヴェルディが勝利。この期間の練習試合は別に勝たなくても無失点で終われば良かった。今回の試合は非常に納得のいく 好ゲームであったと思う。川口はその後、歩いて帰ったので大きいケガでは無さそう。でも、かんぺーが居るから今は休んでくれても構わないよ・・・と思う非情なまぐでした。



2/23(土) 練習試合
ヴェルディグラウンド

東京ヴェルディ1969
 VS 
湘南ベルマーレ

前−半 

後−半 

合−計 

マルキーニョス(相馬)

  


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人的に気になった事をいくつか。
開幕はこのメンバーで何も問題は無いと思われる。ただ、ベンチメンバーが非常に厳しい。永井、三浦なり戻ってきて欲しいと思う。エジムンドに連携という言葉は期待してないので出たいなら出なさい。マルのワントップでも十分行けると思ったので無理はしなくていい。 得点数をあげるには今日の得点パターンを何度もやれるかにかかってる。前半でしたような試合を長い事続けられれば良し。とにかく、攻撃のキーポイントは相馬と利三。守備のポイントはスイーパーのみの3バック+隠れスイーパー山田の4人だろう。 気付いたら林の隣に居る事も多いので注目。慣れてきたら米山のオーバーラップとかも面白いと思う。

   −今日の受賞者−
MOM : MF相馬直樹    初選出
MVP : MF菊池利三    初選出/通算4度目
MVP : MF石塚啓次    初選出/通算3度目
MVP : DF川口卓哉    初選出


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
相馬は文句無しのたった一度のセンタリングでの受賞。あれを引き出した山田もさすがだったが、サイドヘのさばきだけで攻め上がりも欲しかった。まぐが見た限りでは一度だけ上がってシュートを打ったきりだったので。コバ以上に攻めてほしい・・・求めすぎだっちゅーの。 相馬と対称的にしっかりとオトリになった利三。今年は何度も言うけど「菊池利三中心のサッカー」だ!!色々と頑張れば結果もいっぱい残せるシーズンになりそうだ。目指せアシスト王! 途中からのプレーだが相手に渡さないパスワークをして見せた石塚。 長田と石塚で使い分けられる攻めは最高だ。長田も良かっただけに石塚もポジション争いからスタートだ。最後に完全に失点してもおかしくない程の守備の乱れは無かった。セットプレイでのパラシオスぐらいが脅威。そういう意味で守備ラインは安定していた。 まぐの評価以上の働きを見せたという事で川口が初受賞。だけど、開幕はどうなるんだろ・・・ケガは大丈夫か?

*帰りにまでスピード(速度違反取締)やってるし・・・。なんなんだろ、今日は。全部別の場所で一日3回も見るとは。



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