2002年 Jリーグ2nd第6節


・ふぅ・・・相手は名古屋です。99年以来、勝ちが無いんです。なにせ、今年の前期ではお互い全敗対決とか言って盛り上がった割にはウリダの縦パス一本で沈んだんです。おもえば、あの試合でマルキーニョスはニセモノ説が浮上したんだよなぁ。 この試合で借りを返して欲しかったけど・・・今はスタメン落ち負傷中なので仕方ありません。

・それと恐るべきはウェズレイです。対ヴェルディでは5試合で7得点という脅威の得点力を誇っています。ヴェルディキラーウェズレイには十分に気を付けましょう・・・。

東京スタジアム
 
東京ヴェルディ1969
VS
名古屋グランパスエイト
  監督ロリ・パウロ・サンドリ   監督ズデンコ・ヴェルデニック  
  GK21高木義成   GK楢崎正剛  
  DF29柳沢将之   DF古賀正紘  
  DF山田卓也   DF37パナディッチ  
  DF23米山篤志   DF大森征之  
  DF17相馬直樹   MF31山口 慶  
  MF32小林慶行   MF山口素弘  
  MFやしけん   MF11平岡直起  
  MF28小林大悟   MF13滝沢邦彦  
  MFエジムンド   MF21岡山哲也  
  MF33玉乃 淳   FWヴァスティッチ  
  FW25平本一樹   FW10ウェズレイ  


・ニックネーム・・・「和製カロン?」矢野隼人がベンチ入り。こりゃ、佐野の出番は無いな。来週から再開のサテライトリーグでゴールを決めまくれい。やはり、注目はロペス・成太・隼磨の穴。ここにはそれぞれ、山卓、慶行、柳沢、林で埋める事になった。 林の久々の出番ということで期待しましょう。

        一樹                     一樹    玉乃  
                                  エジ ↑↑    
     エジ    玉乃                  大悟 ↑↑              
                               ↑↑         柳沢 
                               ↑↑    慶行   ↑↑ 
    大悟      慶行        攻   相馬   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
       やしけん          →撃→  ↑↑     やしけん     ↑↑  
                      時                                                    
相馬              柳沢                     
     米山    山卓                  米山    山卓


        義成                        義成
・美白のボランチがいきなり妙技を魅せた。相手の選手がまるでパスミスをしたのかと錯覚してしまう技「マグネットパワー」だ。相手選手がここだという絶妙なパスコースを選択し、パスを出す。しかし、そこには林がいるのに出してしまうという技。 まるで磁石で吸い寄せられたかのような妙技。林が出た時はここを注目せねば。ちなみにラリアートで挟んで相手のマスクをはぎ取ったりはしない・・・。

・まだまだ試合が動くのはこれからだろうと思った矢先、コーナーキックをニアサイドに合わされたボールをウェズレイが後ろに擦らして、どフリーの古賀が押し込んで先制。ちくしょー、またウェズレイにやられた。 ニアサイドには慶行と林で挟んだにも関わらずウェズレイに当ててしまったのは悔やまれる。しかも、裏の古賀には相馬も付いていたけど競ることすらできなかった。くぅ〜、嫌な失点だ。

・「寄こせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!」と言ったのはおそらくオッサンやなぎだろうが、大悟の出したスルーパスは相馬へ。いつもオーバーラップして前へ上がっているのにパスをくれない相馬。それでも、最近は大悟との相性はばっちり。 一気に前へ上がってセンタリングもパナディッチの方がデカくてクリア。よぉーし、上がれ上がれ相馬ぁ!!

・「エジムンド無視」慶行が単独で中央を突破。そのまま、左サイドに張っていた相馬へスルーパス。その相馬も・・・・「うーん、センタリング上げても誰もいないなら・・・狙っちゃえーーーーーっっっ!!!」どっかーんとなかなか鋭いシュートを炸裂。 ファーサイドに一樹がフリーだっただけに速度を落とせばゴールだった。でも、これからは相馬の逆襲が始まるのだ。俺にボールよこせ・・・って言いたい。

・直接FK・・・アツがいればアツに蹴らしたい遠目のFK。蹴るのは勿論、エジムンド。思いっきり蹴ったシュートはDFがブロック・・・しかし、こぼれ玉はふわっとエジムンドの正面へ。これを右足アウトサイドにかけて強烈シュート。 ぐぐぐっと巻いて中に飛んでいくシュートだったが楢崎がスーパーセーブ。ちっ、入ったらカッコ良かったのになぁ。

・見たか!必殺の「アトレティコドリブル」。タマちゃんが右サイドで必殺技をやったぞ。右に左にブレるブレる。またいでブレてまたいでブレて・・・そして、いきなりスルーパス炸裂。右サイドのオッサンやなぎに見事なパスだった。 このタマちゃんのブレるドリブルを何度も魅せてやってくれ。タマちゃん見るのに多摩川やら大川だのに行くより、東スタにいるぞぉーーー!!

・「おらーーーーーーー!!どけどけどけどけどけーーーーーーーー!!」44分間眠っていた一樹がやっと魅せた。左サイドでDF2人の間を直線ドリブルで突破。そのまま、一気にPA内に侵入。パナディッチを相手にもフェイント入れて直線ドリブルで突破。その後は古賀にクリアされるも 一樹らしさをやっと出したぞ・・・。気持ちは日本vsパレスチナってか? いかん、いかんぞぉ〜!一樹ぃ〜!!

・前半ロスタイム、さっきの一樹が得たCKを米山がヘッドも外へ。もう一度CK、これを小林がセンタリング、ファーサイドに待っていた小林がヘッドで決めてゴール!!・・・・ん? 誰だか分からないって? 大悟が蹴ったボール、先ほどヘッドを打たせてしまった米山を警戒する余り、米山の動きに つられてしまい空いたスペースに慶行がマーカーを振り切ってヘッドでゴール。それも楢崎には届かないゴール左下隅+GKの目の前でワンバウンドの特典付きで得点。しつこい、ともかく前半中に追いついたのだけは良かった。慶行も3年振りのゴールおめでとさん。市原戦のミドル以来か。長かった・・・。

・前半終了間際に義成のキックをパナディッチがキープ。GK楢崎に返そうとしたボールをさりげなくエジムンドが奪取するというシーンで面白くして前半終了。とにかく、追いついたのは大きい。

*新システム継続。全ての・・・パス数やシュート数をまぐが独断と偏見で数えられた分、まぐが認めた分だけを集計する謎のシステム。その名も「MaGta」。まぐ太とか書かない様に。Optaを完全にパクりました。
シュート数
大悟1   相馬1   エジムンド4   米山1

クロス数・・・サイドチェンジ、スルーパス含む
林2   柳沢3   玉乃2   相馬2   大悟5   慶行3   義成1

1タッチ、2タッチプレイ数
林2   米山1   エジムンド1

ディフェンス数・・・タックル、インターセプトなど
林2   柳沢2   玉乃1   米山1   山卓2   義成2

ナイスプレイ数・・・その他ってこと
大悟1   相馬1   玉乃1   林1

・うーん、満遍なくって感じだ。



   −後半−
        一樹                     一樹    桜井  
                                  エジ ↑↑    
     エジ    桜井                  大悟 ↑↑              
                               ↑↑         柳沢 
                               ↑↑    慶行   ↑↑ 
    大悟      慶行        攻   相馬   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
       やしけん          →撃→  ↑↑     やしけん     ↑↑  
                      時                                                    
相馬              柳沢                     
     米山    山卓                  米山    山卓


        義成                        義成
・前節と同様、玉乃に代えて桜井様投入。

・前半のロスタイムで失点した事により、動きが見違えるほど変わってしまった名古屋。こんなにも失点一つで相手の流れを奪えられるもんなんだ。ウェズレイも密着マンマークっぽく捕まえていく山卓にだいぶ困惑気味だ。せっかく、裏を取っても林やら柳沢のカバーリングにあってしまう。 フィジカル勝負に持っていけば山卓の方が上なのかな。

・左サイドに流れたボール。いつものヴェルディだと誰も追っかけないのが常識である。しかし、これを勢いよく追っかけたのはなんとエジムンド。思いっきりクリアしようとした大森の前へエジムンドが突っ込む。これがエジに当たって、大森に当たってボールはエジムンドの目の前へ。エジムンドと一樹でワンツーパス、 これをエジムンドがミドルシュート。楢崎も目の前でバウンドする難しいシュートだったが、なんとかセーブ。そして、来たぞーーーー!!「おらーーーー!!どけどけどけーーーー!!桜井様のお通りだーーーー!!」キックフェイントしてGKを抜くかと思ったが、意外にも素直に押し込んで2−1とヴェルディが流れに乗って 逆転成功!!流れの時にゴールが入る・・・あぁ、サッカーやってるって気がする。

・コーナーキックを岡山が突破。しかし、抜かれた柳沢が全力で追いかけて岡山に追いつく。そのまま、横から肩のぶつけ合い。岡山が左サイドの滝沢へパス。今度はその滝沢に向かって柳沢が突っ込む、このこぼれを林がカット。うーん、全力で追いかけ、全力で当たりに行く、そして、全力で声をかけ、また前を向く。まるで、柱谷 ばりの闘将オーラを発揮し始めたオッサンやなぎ。前のFC東京戦などの緊張ぶりはどこへやら。右サイドのポジションはやすやすと隼磨には譲らないってか。

・なぜだろう・・・こうまで黄金期からメンバーが代わり、指導者までかわったのに。林が独特のリズムでのらりくらりとキープ、右サイドの大悟へ。ここから大悟、桜井、慶行、桜井、エジムンドと全てが中央突破、全てがダイレクトという黄金期を彷彿とさせるかのごときパスワーク。 1試合で一度でもいい。こういうリズミカルな攻撃パターンからシュートまで行ってみたい。もう一度、あの頃を復活させるのではない、カズやラモスなどが記憶から霞む程のプレーを期待しよう。ってちょっと誉めすぎか?

・「て・つ・じ! お〜、て・つ・じ! は・し・ら・たに、てつじ♪」・・・ん? あの頃を復活させる訳じゃないとまぐが力強く言ったにも関わらず柱谷かい!! と思ったら名古屋のFW原 竜太の応援歌らしい・・・あ〜、びっくりびっくり。

・中央で細かく繋いだボールを京都風外国人ことヴァスティッチが強烈なミドルシュート炸裂。ゴール右上に飛んでいったシュートを義成が横っ飛びスーパーセーブ! なんだ、義成ってば、1試合に一回は見せ場作るじゃないの。見事な反応、見事な体の伸び、あぁ〜、また義成と本並さんがオーバーラップして見えてくる〜、 ナミさぁ〜んっ!!好きだぁ〜!!(サンジ風)

・左サイドで桜井キープ。そして、エジムンドへ。今日は大森がすっぽんマークでエジムンドをケズる。しかし、たった一瞬だけ大森が油断したのだろう。その瞬間、エジムンドは正面を向いていたのだ。このゴールに向かって正面を向くという、一見簡単な動作、しかし、意外と奥が深い。密着マンマーク時に反転するなど、不可能に近い。 それをあっけなく瞬間のモーションでやってのける・・・やっぱ、ワールドクラスだわ。サカつくでもSランク(GPレベル)ぐらいはあげたいね。まぐにはこのシーンが光って見えたし心臓の鼓動が聞こえた。なんて、元ネタが分かりづらい表現はおいといて・・・その後、寝そべりながらのスルーパス、裏へ飛び出した山卓を倒してPK。 おそらく、一部マニアの間でだけ「林コール」が上がったであろうが、蹴るのは勿論エジムンド。しっかりとゴール左上隅に決めて3−1となりました。*武田の6試合連続得点記録に並ばれてしまった・・・でもいい。続けてくれ!

・「スライディングというのはァァァ!! こうやるんだァァァーーーーッッッ!!!」こんな熱血体育会系みたいな事をやしけんは言わない。左サイドでウェズレイがどフリーになった。そして、直線勝負。しかし、ウェズレイがスピードを上げて突破しようとするも、横からボールだけを奪い相手の足に触れないスライディングを披露。 どうも、やしけんの評価っていつも低いけど・・・なんでだろう。一本のパスミスを気にして、前線への勝負パスや個人技を封印してしまう選手よりはマシかと・・・まぐはネタいっぱいで林大好きなんですわ。

・クロアチアのピット・ファイター、パナディッチとシュート(真剣)をやるのは、ヴェルディ屈指のトータルファイターこと山田卓也だ。パナディッチがボレーを繰り広げれば、山田卓也もはじき返す。パナディッチがしつこく寝そべりシュートを打てば、またも山田卓也が跳ね返す。しかし、名古屋はなんと禁を破った。なんとォォォ、二人がかりで 襲ってきた。今度は山口素弘だぁぁぁ。遠目から狙ったシュート、しかし、今度も山田卓也が壁になる。こんなんで俺を倒せると思うなよぉぉぉ!!・・・でも、コースが代わって入っちゃった・・・。目の前でシュート(真剣)をやっている山卓に何も言えない義成の姿があわれだった・・・「サッカー、やろうよ」と首を傾げる義成にも二人がかりで 襲いかかってきてるけど、義成はファイターじゃないから山卓助けてあげてね。

・こっから、ヴェルディぼこぼこ。1点差のせいか名古屋の猛攻。やばい、鹿島パターンになってる・・・。なんせ、ヴァスティッチ、ウェズレイ、パナディッチ、原の4トップだ。鹿島よりも酷いパワープレイ炸裂。 林なんかとっくにボランチじゃなくなってる。これにサンドリ監督が苦しい決断をする事になる。

        エジ                        エジ  桜井  
                                      ↑↑    
        桜井                     大悟     ↑↑              
                               ↑↑         柳沢 
                               ↑↑    慶行   ↑↑ 
                      攻   相馬   ↑↑    ↑↑   ↑↑ 
     大悟    慶行        →撃→  ↑↑     やしけん     ↑↑  
                      時           ↑↑                                       
相馬     やしけん     柳沢                ↑↑   
    米山  山卓  川口                米山  山卓  川口
       

        義成                        義成
・「俺は守りたくなんかないんだーーーー!!」エジムンドが1人で突破、右サイドから突破、そのまま、強烈グラウンダーシュートも外へ。あいつは守りたくないらしいぞ。

・名古屋がパワープレイで来たなら、こっちは引くぞ。一樹を代えて川口なんだし時間を稼いでいこう。それにしてもエゲツないのは、相手が4トップならこっちは6バックだ!久しぶりに美白のボランチから美白のリベロに戻ったな。

−エジムンドvs岡山   その1−
・「ん?俺、今何してた?」みたいな顔のエジムンド。それもそのはず、まさかJリーグに「合気」を志している者がいようとは思わなかった。今度、是非うちのトータルファイターの山卓と一戦交えてもらいたいものだ。まるで渋川流柔術のようだ、その柔術を使用したのは名古屋の岡山哲也。 エジムンドの左太股の裏に右手をまわし、そのまま相手が裏へ倒れてしまう反動を利用して叩きつける荒技だ。さすがのエジムンドもこれには参ったようだ。やるな、岡山。

−エジムンドvs岡山   その2−
・岡山がまるでエジムンドをお姫様抱っこしてるではないか。TBSの「王様のボランチ・・・ブランチ」の「姫(山卓隊ではない)」の様なシーンではないか。「姫の・・・コーナーキックが欲しいの。」みたいなコーナーでも始まりそうだ。さすがにそれは嫌だったのか、非常な岡山はさっさと投げ捨てたけどね。 ・・・以上、同じシーンを別解釈した観戦記でした・・・以上。守りきったヴェルディが逃げ切り勝ち。・・・ってか、これ観戦記か?

*新システム継続。全ての・・・パス数やシュート数をまぐが独断と偏見で数えられた分、まぐが認めた分だけを集計する謎のシステム。その名も「MaGta」。まぐ太とか書かない様に。Optaを完全にパクりました。
シュート数
エジムンド7   桜井1   大悟1

クロス数・・・サイドチェンジ、スルーパス含む
慶行6   柳沢3   米山1   林2   一樹2   桜井1   大悟2

1タッチ、2タッチプレイ数
桜井4   エジムンド2   慶行2   林1   一樹1   大悟1

ディフェンス数・・・タックル、インターセプトなど
米山3   一樹2   山卓4   柳沢2   大悟1   義成1   林1   慶行1

ナイスプレイ数・・・その他ってこと
柳沢2   林2   慶行2   桜井4   山卓1   

・林の縦パス数が少ない。もっと、裏狙っても良かったような・・・。



9/28(土) J1リーグ第6節
東京スタジアム

東京ヴェルディ1969
 VS 
名古屋グランパスエイト

前−半

後−半

合−計

小林慶行(大悟)

 古賀正紘

桜井直人(エジ)

 山口素弘

エジムンド(PK)

  


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人で気になった事をいくつか。
慶行のプレーぶりがすごかっただけに次節の成太のポジションはかなり危なくなってないか? 正当なポジション争いでどっちに優劣を付けるかは難しいけれど、サンドリ監督に対する強烈なアピールになったはず。 まぐはどっちも好きだけど、選手層もあつくさせる意味でこの争いは面白いぞ。

   −今日の受賞者−
MOM : MF小林慶行     2度目/通算3度目
MOM : MF桜井直人     2度目/通算4度目
MVP : FWエジムンド    5度目/通算7度目
MVP : DF山田卓也     4度目/通算6度目


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
慶行はコーナーキックだけでなく、縦パスやサイドチェンジの数もやたらと多かった。顔がだんだんと貴公子から職人顔になってきてしまったのは確かだが、技巧派ぶりは見せつけた試合だったと思う。 桜井は何と言ってもゴール決めたし、流れを完全にヴェルディのものにした功績が全てだ。山卓は不慣れなCBという仕事を無難にこなせただけでもすごい。まず、ウェズレイにゴールさせなかったのを評価。セカンドステージ入る前は不安だった、山卓CB 練習は無意味なものじゃなく、ここで勝ち点3を取るための練習だったというだけでも感動ものだ。エジムンドは最後の投げだけで受賞です。

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