2002年 J1 1stステージ第2節


・第2節ホーム開幕戦でございます。ヴェルディはとかく開幕戦には弱いが第2節に強いという変なジンクスがあります。そして、弱い相手にはトコトン弱いけど強い相手にはそこそこ強いという悪癖も持っています。前節、岩本に派手に壊された相馬も欠場です。 まったく、もって良いトコ無いヴェルディですが、負ける訳には参りません。ホーム開幕戦で磐田を倒しちゃいたいと思います。

・そんなこんなで東京スタジアムに来たのですが、なんとtotoの倍率がですね、ヴェルディ勝ち4%らしいのです。ついでにtotoを高額配当にしちゃいましょうか。この時点でまぐには3等の可能性も無いのであんまり関係無いんですが。

東京スタジアム
 
東京ヴェルディ
VS
ジュビロ磐田
  監督小見幸隆   監督鈴木政一  
  GK高桑大二朗   GKヴァンズワム  
  DF24川口卓哉   DF鈴木秀人  
  DF林 健太郎   DF大岩 剛  
  DF23米山篤志   DF14山西尊裕  
  MF32小林慶行   MF河村崇大  
  MF山田卓也   MF23福西崇史  
  MF菊池利三   MF20金沢 浄  
  MF15杉山弘一   MF10藤田俊哉  
  MF19長田道泰   MF15ジブコヴィッチ  
  FW16桜井直人   FW中山雅史  
  FWマルキーニョス   FW32高原直泰  


・懸念されている右サイドはそのまま。オトリにならなくなってしまい自力で結果を掴み取るしかないんだ利三ー!! 今日こそ長田とのコンビでアシストするんだ。

                              ↑↑  マル  ↑↑
        マル                    ↑↑      ↑↑  利三
                              桜井      長田  ↑↑           
  桜井         利三           杉山              ↑↑
        長田                ↑↑              ↑↑
                      攻   ↑↑    山田  慶行    ↑↑
     山田    慶行        →撃→  ↑↑              ↑↑
                      時   ↑↑      
杉山                           米山        川口  
    米山   林   川口                   林


        高桑                        高桑
・パっと見て高原がデカい。さすがにアルゼンチンの激しく汚く強いサッカーを少しでも味わったら、体もデカくなるだろうな。林・米山・川口が相手だとフィジカル勝負に持って行かれると厳しいかも。 勝負している間に林が奪うしか手はないか。

・前半から巧みに動く磐田の2トップ。しかし、中山と高原のクロスの動きが無いので省エネディフェンスの3バックはかわせない。それぞれがマークを変えながら臨機応変に対応していた。問題は右サイド。 利三VSジブコヴィッチという争いになりそうだ。

・前半早々、利三がチャンスを作る。ジブコヴィッチは足が遅く守備もしないのでジブコの裏は簡単に取れる。しかし、相手は3ボランチで対応してるので常に金沢と対面するケースが続く。でも、利三が勝った。そのまま、 右サイドを突破しセンタリングを上げるが、蹴った瞬間にすでにゴールラインを割る・・・・こんなセンタリングじゃアシストは辛い。

・・・・・・桜井が速攻イエローカード・・・・・・彼に警告を出すのがいつも早すぎるよ。桜井レベルの選手には肘打ちしたら警告とかにしないと都合よくいかないんだよね。

・前半10分、磐田の選手が裏を抜く。そのまま、高桑と一対一。守備範囲はさして広くないと思われた高桑だが前へ出る時は躊躇しない。迷って出るようじゃダメだしね。ところがあっさりとドリブルでかわされてしまい、無人のゴールへそのままシュート。 しかし、カバーリングの天才、米山が無人のゴールに入ってなんとかクリア。残り足に引っかかって外に出たのだ。危ない危ない。

・仙台戦同様、前半はヴェルディも攻めらしい攻めを披露出来る。美白のリベロ、林がさっそうと上がる。でも、相手は林が見えてないのか林は常にフリーで前へあがる。この時に林が裏を破る動きを見せたら得点も簡単に入りそうなぐらいに気付かれない。でも・・・ 仲間にも気付かれないで終了。流れの中でしばらく美白のボランチに戻りました。山卓がスイーパーになってた。

・今度は米山の出番。林と米山は奪った時の位置が高かったら攻め上がる。杉さんとコンビで攻め上がる。今年の杉さんはタイミングで上がるぜ。前にスペースがあるときはためらわずに上がってくれる。でも、センタリングを上げたのは杉さんではなくて米山。 米山の上げたセンタリングになんと長田が完全ノーマーク。しかし、胸で止めてシュートを打つ時にはすでにコースに選手が間に合う。後で考えないで「胸トラップ即シュート」ってイメージしておけばよかったな。迷ってあげくに無理矢理打ってダメだった。 残念ながら録画ビデオを撮り忘れたので、記憶を頼りに観戦記を書いてるのでここで前半終了・・・。




   −ハーフタイム−
・今日はなんだか色んな人と知り合いになりました。メールを頂いたNさん、福島から来たKさん・・・・どんどん、ヴェルディの輪を広げていこう!! 始めは1人で見に行っていたヴェルディ戦もみんなで見れば、もっと面白くなるぞー!! でも、その起点がまぐまぐまぐろんになろうとはね。

・それとホーム開幕戦で配られたマッチデープログラムにヴェルディの選手の新ニックネームが決まっていました。みんなも知りたがっているだろうから教えちゃおう。知りたくない人も読んで笑ってやってくれ。そういう訳で全選手後悔・・・いや公開!!
GK高桑大二朗 → スーパービッグマシン          MF桜井直人 → 変幻ドリブラー
DF山田卓也  → エキゾチック・ターミネーター      DF相馬直樹 → 世界を知る左のスペシャリスト
DF西田吉洋  → 爆走機関車               DF羽山巧巳 → ゼ・ラテラル
DF林 健太郎 → 美白のクールガイ            MF長田道泰 → ランドの若大将
DF菊池利三  → みちのく魂               MF高木成太 → 弾丸野郎
MF三浦淳宏  → 魔球を持つ炎のサイドアタッカー     GK高木義成 → 弁慶
FWエジムンド → 野獣                  DF米山篤志 → 頭脳派将軍
MF北澤 豪  → ダイナモ                DF川口卓哉 → 道産子クラッシャー
FWマルキーニョス カンバリョッタ             FW平本一樹 → 生え抜き魂
MF永井秀樹  → 褐色のスナイパー            FW佐野裕哉 → ザ・ハンター
FW前園真聖  → 戦慄の狼                MF小林大悟 → 未完の司令塔
GK柴崎貴広  → ザ・タワー               DF柳沢将之 → ハマの不沈艦
MF石塚啓次  → 沈黙の風来坊              MF高橋宏幸 → レスチのプリンス
DF富澤清太郎 → カンペイヘッド             MF小林慶行 → フィールドの職人
DF杉山弘一  → サイドの暴れ馬
・うーん、まぁ賛否両論あるんでしょうが・・・しかも、意味不明なものまであるし。ま、笑ってやってください。




   −後半−
・前半はほぼ互角の展開で来たと思う。このまま、なんとか先制点でも一発欲しいものだ。選手も変えずに後半スタート。

・後半開始、いきなり猛攻に出るヴェルディを止められない磐田。コーナーキックから長田が上げて混戦へ。そこを米山がボレーでニアサイドを狙うもヴァンズワムのセーブで阻まれてしまう。この一連の動きからまたも右サイドへ。 利三の上げたボールを今度は山田がヘッドで狙うもまたまたヴァンズワムがセーブ。うーん、ヴァンズワムってこんなセーブ出来るやつだったか。

・大岩がボールを預かる。しかし、ほんのちょっとだけ後ろにこぼれてしまった。これを見逃さなかったのはFWマルキーニョス。ドリブルしながらの全力疾走なのに磐田ディフェンダーは全く追いつけず。そのまま、落ち着いてGKの肩口を抜いたシュートで先制!! 今シーズンヴェルディファーストゴールはマルキーニョスでしたーーー!! でも、興奮し過ぎて「かんばりょった(爆宙)」は見てなかったです。

・「お〜♪、ト・シ・ミ(ヤ)ッ! お〜♪、れっつごー♪、ト・シ・ミ(ヤ)ッ!」と歌ってしまう程、利三の攻撃参加が目立つ。だけど、結果が出ないっすね。ところがここで利三の相棒、長田が二枚目の警告を受けて退場。二枚とも警告が出るほどの反則かどうかは ビデオで確認してないので分からず。ただ、残り時間も多い中での10人は厳しい。

・それでも向こうのディフェンスラインは実はモロイ。3バックに田中がいないのが影響したのだろう。マルキーニョスがボールを持って勝負を仕掛けるのに大岩と山西が遠慮してしまい、どちらもアプローチに行かなかった。 そこをするっとドリブルでかわしてまたもGKと一対一。しかし、先ほど決めていたので色気が出てしまったのか、ヴァンズワムをドリブルでかわしてからシュート。これは惜しくもサイドネット・・・二点目が重要だったのに。 実はヴァンズワムはかなり前のマルのフェイントでお尻を付いていたので、浮かせれば簡単に入ったんだよね。

                                  マル    
        マル                                 
                                                    
                          杉山      石塚       
        石塚                ↑↑               
                      攻   ↑↑    山田  慶行     
     山田    慶行        →撃→  ↑↑               
                      時   ↑↑               利三
杉山               利三          米山        川口  
    米山   林   川口                   林


        高桑                        高桑
・選手交代、石塚を入れてボールにタメを作りたい。キープ出来る選手をここで入れる事にした。交代前にはサイドをやぶってPK奪取というシーンまで作ったが笛は無かった。でも、シュミレーションを取られると桜井も退場になりかねないので 早めに代えたのかもしれない。

・ヴェルディのとってここは最後まで逃げ切らないと行けない。しかし、ヴェルディは終盤に失点されるケースが非常に多いのだ。案の定、それはやってきた。藤田が右からグラウンダークロス、これを高桑がダイビングキャッチしようとするが届かず、逆サイドのジブコヴィッチがダイレクトで折り返したボールに高原があわせて 1−1の同点。くぅ〜、サイドを巧みに振られてしまい、なすすべなく決められてしまった。ここまで破られるシーンは無かった利三だったが、最後でジブコをフリーにしてしまった。

・とかく、攻めてもシュートを打たないヴェルディに比べるとジュビロは無理矢理にでも打ってくる。だから、チャンスも生まれる。藤田が無理矢理ミドルを狙うが当たり損ねてしまう・・・たまたま、走り込んでいた金沢がこれをトラップ。GKの目の前でファーサイドに流し込んで1−2とジュビロがあっと言う間に逆転成功。

・たとえ、1人少なくてもサイドからしっかりと攻め込めばラインを押し上げる事が出来るはずだ。負けてるながらも左サイドで杉さんが一気に裏へと走る。それを見ていた米山がロングフィード。これに杉さんがワンバウンドした後にダイレクトで中へ折り返した。中央、裏へ走ったのはマルキーニョス。磐田も逆転したのに人数をかけて攻めていたので 守備に人数がいなかった。マルがどフリーでヘッドを狙うもGK正面。しかし、ヴァンズワムがこぼしたボールを大岩がプッシュして2−2の同点!!どうだー!サイドからしっかりと攻めれば得点なんて簡単じゃないかー! 相手の守備網を崩した得点だけにかなり嬉しい。今期のヴェルディの戦い方が見えたぞ。これが得点パターンなんだー。

・よーし、まずは落ち着いて運動量のある富澤を入れてアプローチをしっかりと行ってもらおうと選手交代。運動量が落ち反則が増えてきた慶行に変えて富澤をいれよう・・・・って気付いたらPKじゃんかー!! ゲームプランを崩されっぱなしなヴェルディだけど、杉さんがハンドを取られたらしい。でも、あれってハンドっすか? 高桑には3度もPKを止められている中山はPKを遠慮、結局藤田が決めて2−3と逆転されてしまった。こんな状態で出なきゃ行けない富沢も辛いけど、なんとかここでアピールしよう。

                                  マル    
        マル                                 
                                                    
                          杉山      石塚       
        石塚                ↑↑               
                      攻   ↑↑    富澤  山田     
    富澤      山田       →撃→  ↑↑               
                      時   ↑↑               利三
杉山               利三          米山        川口  
    米山  林   川口                   林


        高桑                        高桑
・ロスタイムはなんと4分・・・・ところがここで面白いプレーがあった。磐田側が倒れている選手がいるからと外へボールを出した。この時に林がGKへ返そうと紳士的プレーを行ったのだ。だが、マルキーニョスだけはそんな事を知らないので一気に走り込みヴァンズワムに突進した。 惜しくもGKが先に処理したのだが、これに磐田の鈴木が猛反発していた。そもそも、紳士的プレーとはイングランドなど西洋諸国で多く見られるがブラジルの様な勝ち気な国にはそんな常識は通用しないので得点を取りに行ったのだ。負けてるチームに紳士もあるか!って思うのがブラジルでは 当たり前。でもさ、問題はそこじゃなくて・・・林がGKに返す割にはやけにロングフィードっぽく蹴ったなと思ったのがなんとも・・・。

・試合は2−3で終了・・・さっきのマルキーニョスの狙ったシーンが原因では無いと思うけど、マルキーニョスと鈴木がケンカし始めた。そもそも鈴木は人の胸ぐらを掴む血気盛んな奴だと知ってはいたが、マルキーニョスに詰め寄ったのは事実。ちょっとぐらいは手も触れたと思う。試合中の小競り合いが 原因なのか、紳士的行為なのか。鈴木がケンカしてる時点で紳士じゃないんだから、そんな事でとやかく言われたく無いんだけど。でも、問題はその後で試合が終わったか終わらないかのタイミングで小見さんがグラウンド内に走って行ってしまったのだ。それでヴェルディスタッフはほとんど出てきた。 まさかとは思うけど・・・小見さんがベンチ入り禁止とかにならないよね。なんか、ヴェルディってJリーグから嫌われてるからなぁ。どうせ、鈴木にはお咎め無しなんだろうし。

3/10(日) J1リーグ第2節
東京スタジアム

東京ヴェルディ1969
 VS 
ジュビロ磐田

前−半

後−半

合−計

マルキーニョス

 高原直泰

OWN GOAL(杉山・マル)

 金沢 浄

 

 藤田俊哉


   −おまけ−
・ま、そんな訳で個人で気になった事をいくつか。
失点を食らった後にはまるでサイドからの攻めが無くなってしまった。2点目を取った杉山の様にサイドが上がる事によって最終ラインを押し上げることが出来るのに。せっかく、ボールを奪ってもボールを預ける場所も無くなってしまうのだ。サイドからの意識付けが開幕よりは良くなってきているのでもっともっと徹底させたいな。 後はせっかくのチャンスをフイにした長田。次節はおそらく前園かケガ明けの大悟、そろそろ90分出れるだろう石塚との間で争う事になるだろうが、この3人にとっても大チャンスが訪れた。長田のポジションを奪ってしまえ!!そして、ポジション争いをもっと熾烈にして底辺の底上げを計ろう。

   −今日の受賞者−
MOM : 該当者無し       
MVP : DF杉山弘一      初選出
MVP : FWマルキーニョス   初選出/通算2度目


・勝利に貢献した選手にはMOM、まぐが独断と偏見で選ぶのがMVP(まぐろん・バリュアブル・プレイヤー)だ。
杉山は二点目のアシストを高く評価させて頂いた。ダイレクトでのセンタリングは最高だった。マルも大岩の力を借りずに自分で決めようね。マルキーニョスは今日は体もキレていたし絶好調だった。開幕前から自分の体調を万全にして、コンディションを最高のものに持って行ったところも評価したい。 リオで手術カーニバルしている選手とは大違いだ。それにしても毎回かなりの活躍をしている山田や慶行の負担を少しでも軽く出来るように利三、杉山、長田、桜井が少しぐらいプレスかけてくれるてもいいんじゃない? 他のチームと違ってボランチの攻め上がるシーンが無いんだよね。他の選手が奪えばボランチも上がれるんだから。



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